缶詰blog

世界中の缶詰を食べまくるぞ!

金目鯛の缶詰登場!

2012-11-23 11:45:29 | 魚介

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パッケージが可愛いのだ

 僕は金目鯛の煮付けに目がない。
 鮮やかな赤い皮と、びっくりしたような大きな目。
 その姿、まるで金魚を大きくしたようで、実に愛らしい。
 物の本で調べてみると、金目鯛は“鯛”と名が付いても、タイの仲間ではないという。キンメダイ目キンメダイ科という、独立した種族であります。
 この愛らしいキンメちゃんを、砂糖と醤油で甘辛く煮付けたものが、伊豆の名物なのだ。
 上品な脂を内包した白身。唇や目の周りのぷるぷるしたとこ。頬の筋肉。ヒレの付け根の歯応え。
 1尾頼めば4,000円近くはする高級魚だが、これを相手に地酒をやるのが、堪えられない。
 そんな高級魚のキンメちゃんが、なんと缶詰になったという。
 現在、試作を終えたところで、12月下旬には市販される予定。缶詰ブログでいち早く、そのお味をお伝えしようと思う。




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開缶! 左から水煮、油漬、バジル入りオリブ油



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キンメの美しい皮目。舌の上でとろり、溶ける



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 鮮やかな皮の色が一番よく出ているのが油漬。綿実油を使っていて、味付けは塩のみ。
 ほろほろと崩れる柔らかい白身に、香ばしい綿実油が染みこみ、実にウマい。
 湯煎で温めてやるとさらにGoodであります。




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 塩のみで味付けした水煮。あっさりとした身肉で、奥からじわり、脂がにじみ出る。上品な煮魚という印象だ。




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 バジル入りオリブ油(オリーブ油を“オリブ油”と表記してるのがいい)。
 バジルの風味がしっかりと利いていて、一転してイタリア~ンな缶詰になっている。
 上記2種と色合いが違うのは、バジルの色がしみ出したからだという。

 このキンメ缶は伊豆・下田の特産品として売り出される。
 それというのも、下田の金目鯛は高級魚として名高いが、それは魚体の大きなものに限られる。
 初夏に揚がる小振りのキンメは、魚価が下がりがちで、
「付加価値をつけて活用できないか」
 こう考えた伊豆漁協関係者が、缶詰にすることを思いついたのであります。
 缶詰ならお土産として、気軽にバッグに放り込める。それでいて、中身はあの垂涎のキンメちゃんなのだ。
 まさに缶詰の面目躍如。快哉を叫ぼうではないか。




 固形量:64g
 原材料:油漬(キンメ、綿実油、食塩)、水煮(キンメ、食塩)、バジル入りオリブ油(キンメ、オリーブ油、バジル、食塩)
 原産国:日本(伊豆・下田、製造は由比缶詰所
 予定価格:500円(税込)
 ※当面は伊豆漁協の直売所で販売予定