風の備忘録~ ~ ~

風は林に色や形や音を運んできます
忘れないうちに 忘れないように
短い言葉でメモ memo   
       

河井酔茗  「ゆずり葉」

2005-05-01 | 好きな詩・短歌

好きな詩を書き写したノートの一部です。
(全部を載せるとサイズが大きすぎ、サイズを小さくすると文字が見えないので)

当時は気に入って書き写したのかと思いますが
今になっては 複雑です。

別の病棟でしたが同じ病院に
病気で母は入院、娘は出産のため入院するということが
2度もありました。

娘の2度の出産のたびに 母も入院していたのです。
生まれ来る命と消えそうな命。
簡単に良い詩とは思えなくなりました。

また 
「かがやける大都市も 
 そっくりおまえたちにゆずられるのです・・・」

「世のおとうさん おかあさんたちは
なに一つ持っていかない
みんなおまえたちにゆずっていくために
いのちあるもの よいもの 美しいものを
いっしょうけんめい造っていきます」という部分も 

自然を破壊して作った大都会だったと思うし
親がいっしょうけんめいに子供のためと思ってやってきたことが
はたしてよかったのかと このごろ思うようになりました。

好きなようで好きでないような詩ですが
「こどもの日」と「母の日」がある5月なのでのせました。

河井酔茗は1965(昭和40年没)なので著作権の問題で
私は写真だけ(これも駄目なのでしょうが)出しますが
いわき石川の里の「詩歌散索」の中に「ゆずり葉」の詩が載っています。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
突然のコメント失礼します (いのうえ)
2011-02-19 23:56:03
はじめまして。ゆきずりの者です。突然古い記事にコメントしてすみません。
「ゆずり葉」の詩について検索してたら、偶然こちらのページに行き当たりました。
「好きな好きでないような…」という一文に、勝手ながら私見を寄せさせていただきます。

私はこの詩が好きです。小学校の教科書に載っていて、非常に印象深く、何度も読んだ記憶があります。今26歳になってふと思い出し、もう一度読んでみたくなったところです。

たしかに世界には輝かしいものばかりではないし、ゆずり譲られていく命というのも、美しいなんて言葉では言い表しきれないと思います。
けれど、間違いなく「すべてのものが」譲られます。
善いものも悪いものもすべて、という補足がつきますが。
結果がいいか悪いか、分からないのは仕方ありません。だからこそ、「一生懸命」「よいもの」を残そうと努力しているのだと書いてあり、これを読む子供にも言外に同じ努力を受継ぎなさいと書いてあることに、見習うべきプライドとか良心を感じます。

この詩はまだ小学生だった私にも自然と納得できるくらい鮮やかに、世代交代は確実に進むのだと、だから自分も次の世代までしっかり受け渡しをしなければいけないのだと教えてくれました。
…なので、悪い詩ではないと思います。ここまで日本を引っ張ってきた世代の方々も、決して悪くはないと思いますよ。

変な長文書きまして、失礼しました。ほんとに通りすがりなので、レスは結構です。
では。
病気の母と生まれ来る孫と ()
2011-02-21 23:32:22
いのうえさん
はじめまして。

通りすがりなのでレスはいらないとありますが
私の考えを書きます。

好きな詩だったのです。
好きだからノートに写したのです。


・・・別の病棟でしたが同じ病院に
病気で母は入院、娘は出産のため入院するということが
2度もありました・・・
と書いたように新しく生まれてくる命があると
母の命は無くなってしまうのではないかと
思ってしまったのです。

出産の方も順調でなかったので私は不安定になっていたのでしょう。

無事 新しく命は誕生し 母も良くなって
曾孫(ひまご)を抱くことが出来ました。



・・・「世のおとうさん おかあさんたちは
なに一つ持っていかない
みんなおまえたちにゆずっていくために
いのちあるもの よいもの 美しいものを
いっしょうけんめい造っていきます」・・・

という部分は「自然」にこだわっている私は
都会化が進んだ状態を簡単にヨシと言えないので
保留、(  )に入れておいて ゆっくり考えます。

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