風の備忘録~ ~ ~

風は林に色や形や音を運んできます
忘れないうちに 忘れないように
短い言葉でメモ memo   
       

私の好きなイギリスの詩人 クリスティナ ロセッティとつながる人々

・画家・詩人ダンテ・ガブリエル・ ロセッティは兄 ・西條八十 ・三井ふたばこ(西條嫩子) ・宮澤賢治  ・金子みすず

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0610 松平修文さんの短歌

2017-06-10 | 好きな詩・短歌

何日か前の地元の新聞の

「うたの泉」という欄。

 松平修文いう名前が目に入った。

 

 かなり前に 「松平修文」さんの短歌を

ノートに書き写した記憶があるが それはいつだったか。


ブログに載せたかも忘れたので

カテゴリーの「好きな詩・短歌」でしらべたら

ありました。

 2010-11-28 |のブログ ← クリックで開きます。

河野裕子さんの短歌『たとへば君…』  好きな詩・短歌

1987年の1月に手帳に書き写した短歌の中の一つ

あなたからきたるはがきの

かきだしの「雨ですね」 そうけふもさみだれ

・・・・・・・・

1987年の1月に何を見て手帳に書き写したのか

わからない。


再び「松平修文」さん名前に出会えて うれしい。

ネットで調べたら他の短歌も知ることができるかもしれない。

。。。。。

今日の生活メモ

新聞をcoop回収にだす。

蕗を煮る。

薔薇の花の色が濃くなってきたり

薄いままではらはら ちる。


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宮沢賢治の詩 ・ 雲からも風からも

2014-03-25 | 好きな詩・短歌

 

 

 

 

雲からも風からも


透明な力が


そのこどもに


うつれ

 

 

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言葉を色で表してみたけれど 

まだ 違うような気がする

後でなおそう

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「君がため 春の野に出でて」

2014-01-15 | 好きな詩・短歌

高校の1年生の冬休みだったっと思う。

百人一首を覚えることが宿題だった。

紙に書きとって、片手離さず持って歩いて覚えた。

一番有効だったのはお風呂。

紙をぬらしてガラスに張って 湯船につかりながら覚えた。

 

孫たちが「百人一首」を口ずさむようになって 再び私も百人一首。

今日は15日だからと15番を開いたら

「君がため 春の野に出でて 若菜つむ 我が衣手に 雪は降りつつ (光孝天皇)」

語釈を見ると

春の七草を摘んでいるのですね。

男性が好きな女性に送るために。

 

この歳になると

ただ夢中で暗記していたころと違った見方で読むことが出来るのでした。

一年は365日だから 毎日 覚え直して3回繰り返せば

少しは モノになるでしょうか。

 

 ~~~~

今日も寒いけれど 部屋の中は温室。

午前 ADL体操

午後 夫の車で整形外科へ リハビリ。帰りは歩く。

夜のクロマスコア勉強会は欠席

 歩数4729歩 

2kmを23分というのは遅いのか普通なのか。。。普通らしい。

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ボンタンを買った日 再び「悼詩」

2012-03-19 | 好きな詩・短歌

・・・夕方 お店でボンタン(晩白柚)を買いました。 泊まりに来ているお孫君も一緒にたべました・・・

 

ボンタンは大きな柑橘類の果物です。お店で見かけたのには「晩白柚」とラベルがはってあります。

お孫君(先週、中学卒業しました)は何て読むんだろう?と最近買ってもらったスマートフォンで検索。

スマートフォンは凄いです。指で画面に文字を書くと上の方に活字になって出てきます。

読み方がわかって、内容を調べています。

私が「 室生犀星のボンタンの詩を知っている?」と聞いたら知らないというので 

以前 ブログに載せた室生犀星の「悼詩」を開きました。

2つの「悼詩」古いノートから・・・2005-03-16 09:18:26 | 好きな詩・短歌

この二つの詩をお孫君に見せようと思います。(私はこの詩を読むと涙が出てきます)

  

「悼詩」    室生犀星

  ボンタン実る樹のしたにねむるべし
  ボンタン思へば涙は流る
  ボンタン遠い鹿児島で死にました
  ボンタン九つ
  ひとみは真珠
  ボンタン万人に可愛がられ
  いろはにほへ らりるれろ
  ああ らりるれろ
  可愛いその手も遠いところへ
  天のははびとたづね行かれた
  あなたのおぢさん
  あなたたづねて すずめのお宿
  ふぢこ来ませんか
  ふぢこ居りませんか

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 

 ボンタン実る樹の下にねむるべし
  ボンタン思えば涙は走る
  ボンタン遠きかごしまで死にやった
  ボンタン九歳(ここのつ)
  ひとみは真珠
  ボンタン万人に可哀いがられ
  らりるれる
  いろはにほ
  へらりるれろ
  あゝらりるれろ
  可哀い其の手も顔も遠いところへ
  天のははびと たづね ゆかれた
  そなたのおぢさん 室生犀星は
  そなたたづねて すずめのお宿
  ふぢこ来ませんか
  ふぢこ居ませんか
  ボンタン
  ボンタン
  せんていねんたる、せんていねんたる
  かはゆきあまり おれはなきます
  人にかくれて時計のかげで
  せんていめんたる
  せんていめんたる。

 

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今日の歩数・・・5612歩・・3251m

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河野裕子さんの短歌 『たとへば君…』

2010-11-28 | 好きな詩・短歌

・・・・・今朝 NHKTVから聞こえて来たのは 私の好きな短歌でした・・・・・

 

『 たとへば君 ガサッと落葉をすくふやうに 私をさらって行ってはくれぬか』

 

落ち葉の写真を撮っていたので、
数日前、好きなこの短歌といっしょにUPしようと思っていたところでした

 

私は「俵万智さんだと思う」といって好きな短歌を写していた手帳を持って来ました。

開いてみたら俵万智さんではなくて河野裕子さんと名前がありました。

TVをみているうち数日前に新聞に載っていた人だと分りました。

新聞を読んだ時は

『・・・ガサッと落葉をすくふやうに 私をさらって…』

の作者と同じ人と思いませんでした。

 

河野裕子さんは病気で今年の8月にお亡くなりになったということです。

ご冥福を祈ります。 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

好きな短歌を書きうつしていた時期は1987年(昭和62年)のころで

大きさはB6で6穴式の手帳です。

 しばらく使わないでいたけれど

来年からはこれを手帳に使おうと出したのが数日前。

そして忘れかけていた好きな短歌を再びみたのでした。

  

   

落葉・・・ この短歌に会う落ち葉はどれでしょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 

 

手帳に書いてあった好きな短歌はこのほかに

『愛人でいいのと歌う歌手がいて 言ってくれるじゃないのと思う』 俵万智さん

 

『君に似し姿を街に見し時の 心おどりをあはれと思へ』 啄木

 など・・・。

 

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桜島爆発と短歌「わが胸の もゆるおもいに・・・」

2008-07-28 | 好きな詩・短歌
桜島爆発、警戒レベル3に 噴煙が3200メートル(共同通信) - goo ニュース

28日午前10時10分ごろ、鹿児島市の桜島・昭和火口(標高約800メートル)が爆発し、灰色の噴煙が約3200メートルまで上がった。噴石は、4合目まで飛散した。同日午前7時5分にも噴火が確認され、鹿児島地方気象台は、火山活動が活発化しているとして、噴火警戒レベルを現在の火山周辺への立ち入りを規制するレベル2から、入山を規制するレベル3に引き上げた。 ←ここまでの青い文字はgoo記事より。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

桜島爆発の写真を見て高校生のころに覚えた短歌をおもいだした。

わが胸の もゆる思いに くらぶれば 煙はうすし 桜島山

今から50年も前、読んでいた文藝投稿誌『いづみ』の小説に引用されていたように思う。

誰の作かも気に留めていなかったけれど鹿児島の人は誰でも知っていると思っていた。
数年前に確かめたら鹿児島生まれのその人は知っていなかった。

今日 気になってネットで調べてみた。
短歌を入れても歌った人の名は出てこなかったので
短歌 作者 わが胸 煙  桜島」と入れてgoo検索で。(赤っぽい文字をクリックでページが開きます)

大正時代のころの作者と思っていたら 平野国臣という幕末のころの人だった。
フリー百科事典、Wikipediaによると
文政11年3月29日(1828年5月12日)生
元治元年7月20日(1864年8月21日)没。
・・・
結局、西郷たちの工作は失敗し、幕府から逮捕命令が出された勤王僧月照を薩摩へ逃そうとするが、藩情が一変して難航。
筑前で国臣は月照たちと合流し、供となって薩摩へ向かった。国臣と月照は山伏に変装して、関所を突破し、11月にようやく鹿児島に入った。
藩庁は西郷に月照を幕吏へ引き渡すべく、東目(日向国)への連行を命じる。
暗に斬れという命令であった。西郷は月照、国臣とともに船を出し、前途を悲観して月照とともに入水してしまう。
月照は水死するが、西郷は国臣らに助け上げられた。国臣は追放され筑前へ帰った。
 
とある。
これは昨日のNHK大河ドラマ「篤姫」の場面なので偶然にビックリした。

「いづみ」で読んだ高校生作の小説内容から恋の歌とばかり思っていたけれど
村田新八らの手引きで薩摩へ入ることに成功するが、国父島津久光は浪人を嫌い、精忠組の大久保一蔵も浪人とは一線を画す方針で、結局、国臣は退去させられることになった。失望した国臣は「わが胸の 燃ゆる思いに くらぶれば 煙はうすし 桜島山」と詠じている。  とあり もゆるおもい とは「恋」ではなく「政治的信念」ということを初めて知った。

桜島爆発のニュースは明日の朝の新聞まで待たなくてはならない。

(青い文字はフリー百科事典、Wikipedia 平野国臣からの引用です)


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木下杢太郎「落花生」

2007-08-22 | 好きな詩・短歌
    
 落花生   木下杢太郎


 
 八月は 遠き岬の

 漸(やや)に暮れ 小さき燈のかげ

 一つ 二つ 殖(ふ)えて ゆくごと

 昨日一つ 今日また二つ

 落花生 黄なる花咲く



・・・・・・・・・・・・・・・・・・

薄茶色の表紙のノートを見つけました。

今から45年以上も前 私の青春時代の日記帳。

ノートの後ろに好きな詩がいくつか書き写してありました。

私の癖で 書き間違いがあるかもしれませんがそのまま写しました。

検索しましたが 同じ作品は今のところ見つけられません。


gooブログのジャンル・・・木下杢太郎は静岡県生まれということなので
静岡県にしました。

1945年に亡くなっていますから著作権にはひっかからないはずです。


←クリックするとブログランキングのページが開きます。
今日のランキングはこの時間では週間INが170で12位でした。
クリック ありがとうございました  ×10 。
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切抜きから・「マネ」巷野悟郎

2007-02-01 | 好きな詩・短歌

この詩を見つけたのは
2004年(平成16年)の暮から2005年(平成17年)にかけて、
母が入院した病院のロビーにあった広報のチラシだったと思う。

今年と違って とても寒かった。

病院は私の家からは交通の便が良くなかったので
たいていは夫に連れて行ってもらっていた。

古くて薄暗くて綺麗とはいえない病院だったけれど
看護婦さんもお医者さんも親切だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   「マネ」


お母さんが
花が好きだったり
本を読むのが好きだったり
うたをうたうのが好きだったり
お友達と仲良くすると
・・・・・・

赤ちゃんも
花が好きになるし
本を見るのが好きになるし
うたが好きになるし
お友達と仲良くあそぶ

子どもは
お母さんの言うことは聞かないけれど
いつの間にか
お母さんのマネをしながら
育っていく



     巷野 悟郎  著 (こうの ごろう)
  「赤ちゃんが書かせてくれた
     小児科医からママへの手紙」
より

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2004年の秋に下の娘に子どもが生まれた。
「子どもがしゃべることが自分にとても似てて
ビックリするの」と娘は私に言ったことがある。

お返事がとても良い。
何か言うと「ハイ」という。
あるとき それは下の娘(子どもの母親)と同じだと気がついた。

子どもは親に似る。
似なくて良いところまでもが似てくる。

検索:メモ

巷野 悟郎

・「赤ちゃんが書かせてくれた小児科医からママへの手紙


  

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函館と啄木

2006-05-30 | 好きな詩・短歌
函館の 青柳町こそかなしけれ 
         友の恋歌 矢ぐるまの花
 


函館から帰ってきて「はこだてガイドマップ」を見ていたら
函館山のふもとの海の近くに【石川啄木一族の墓】というのを見つけた。

「五稜郭」と「函館山からの展望」だけに気をとられて、
啄木のことをすっかり忘れていた。
若いころ 好きで覚えていた短歌だったのに忘れていた。


東海の小島の磯の・・・というのも北海道での作らしい。
もう少し 調べてみようと思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「たくぼく 函館 青柳 短歌」 goo検索 したら

北海道の文学碑 のなかの

 道南編 その1 函館市に歌碑の写真が載っていました。


注:赤っぽい文字をクリックすると開きます。
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10.24 「ころころ」「猫・おとうさん・お母さん」

2005-10-25 | 好きな詩・短歌
10月24日月曜日の朝日新聞「『朝日歌壇』から

「ころころ」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
猪の一家ころころ木の間ゆく真面目にまっすぐ五匹の仔らも
        (フランス)松浦 のぶこ


「真面目にまっすぐ」というところが猪の性格、それが一家そろってゆく様子が目に浮かんで思わずほほが緩んだ。
今、書き写していて フランスだったと分かった。
私の目に浮かんだのは日本の猪、日本の秋の風景だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
餌付け場に狸十匹パンを喰む(はむ)ころころ太り秋も深まる
         (名古屋市)諏訪 兼位

この短歌にも「ころころ」がある。イラストなどで見る狸はおなかが大きくて太っているけど、
実際はあんなに「ころころ」していないみたいに感じている。
でも この十匹もの狸達は沢山パンを食べて「ころころ」太っている。
洋食の幸せな狸です。

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

「猫・おとうさん・お母さん」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
猫の尾をとじまりのときはさみつけおとうさんおとうさんと言わるる
          (川越市)小野 長辰

「閉じまりのとき挟みつけ」ではなく「とじまりのときはさみつけ」とあらわした意味がきっとあるのだろう。
するりと滑らかな動きをするだろう猫でも尾をはさまれることがあるのですね。
「おとうさんおとうさん」と言ったのは猫なのだろうか?
私は脇にいる子どもが言ったのかと思った。それで『ひらがな』で書いたのかと思った。
猫の「おとうさんおとうさん」の声を想像してみている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
わが猫の診察終えて獣医師はさらりとわれを「お母さん」と呼ぶ
           (名張市)臼井 節子

犬を飼っていたとき 犬の飼い主はお互いに犬の名前で呼び合うことが多かった。
「000のお母さん」「××のお母さん」と。
飼い主は「お母さん」になるのですね。
だから「うちの子は・・・」などと飼ってる犬や猫をいいます。

子どもが小さいときも親同士、お互いに
「**ちゃんのお母さん」「ppちゃんのお母さん」と言っていたっけ。

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もっと好きな短歌があったので後で・・・
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10・17「たゆたう」と「きりきり」と「ぼく」

2005-10-18 | 好きな詩・短歌
2005年10月17日月曜日の朝日新聞の朝日歌壇から気になった歌

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
動かねば寝たきりになると老い母は今日もゆらゆらたゆたいており 
             (福岡市)倉掛 聖子


妹の家にいる母は、昔なら寝たきりになるところだけれど車椅子に移動させてもらって、食事をとり、日向ぼっこをさせてもらっている。
自分でベッドから車椅子に移動しようとして転んだりすることもあると妹は言う。
ふだん介護に携わっていない私は、「大変なんだから~~」という
妹の電話の声に 「ありがとう、よろしくお願いします」としかいえない。

倉掛聖子さんの母上は自分の意思で、自分の力で「ゆらゆらたゆたいて」いられるのだろうか? 
たぶん大変なことも多いはず。
そういう状態なのに客観的に「老い母」を見ているように思う。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
辞書を繰りタダヨウ→タユタウ→タンデキとなかなか辿りつかない「鍛錬」 
             (名張市)生阪美由希

この短歌にも「たゆたう」があった。
私なら「ただよう・たゆたう・たんでき」と書くだろう。(どうしてカタカナなんだろう?)
タダヨウ・タユタウ・タンデキもなんかゆったりした気分にさせる言葉。
それに比べ「鍛錬」は厳しさを感じる。その厳しさをなるべく後にしたくて
タダヨウ・タユタウ・タンデキをゆっくり見ていったような感じを受けた。
・・・「→」短歌でこういう表記を始めてみた。面白い。・・・・

ゆらゆらとただようように、たゆたう日々でありたいけれど 私はいまだそういう日々を過ごせいない。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
きりきりと錐揉み(きりもみ)つばめ消えて行きて桔梗(きちこう)藍の色したたらす         
            (本庄市)福島光良

「き」が「きり」「錐」「消えて」「桔梗(きちこう」と繰り返されている短歌。

前の二つとは対照的なすばやい動きを感じさせられた。
今まで「き」に これほどまでに「鋭さ」を感じたことはなかった。

私の感じ方は短歌を作った福島光良さんが表現したかったものとは全く違ったものなのだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
僕の中には僕とはちがうぼくがいて駱駝のように月を見ている 
              (石巻市)佐藤哲美


「僕」が二つ 「ぼく」がひとつの短歌。
「僕」は大人のようにしなければならない「僕」で、
「ぼく」は子どもの心のままの「ぼく」のように感じた。
「僕」は駱駝のようにゆったりとして「月」など見ていられないんだろう。
「ぼく」になると駱駝のように月を見ることが出来るんだよね。きっと。
      
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
4首とも 今の自分の何かをあらわしてくれているように思う。
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ひそひそ秋は来る

2005-09-20 | 好きな詩・短歌
かさねことばが好きです。
・・・あつあつ
・・・いそいそ
・・・うきうき
・・・えんえん
・・・おろおろ

からから きらきら くるくる けろけろ こちこち
さらさら しみじみ すくすく せかせか そろそろ

2005年9月19日(月曜日)朝日新聞の朝日歌壇には
「かさねことば」が入っているのが3首ありました。

ひそひそ・・・という言葉を使った短歌が二首あり一方は都会、もう一首は田園風景が描かれています。

「窓窓が窓語でひそひそする夜の会話をこわさぬように秋来る」

    (相模原市)岩元 秀人  <佐佐木幸綱 選>

都会の窓が目に浮かびます。マンションの窓には灯りがともります。
黄色い灯り、白い灯り、赤っぽい灯り、カーテン越しの灯りは窓語。
部屋の中は見えないけど見える静かな生活。秋の夜です。


「新しき藁焼く匂い夕暮れにひそひそ秋は地を這いて来る」
    (徳島市)上田由美子 <高野公彦・永田和数広 選>

新しい藁焼く田園風景。夕暮れは少し冷ややかな空気が流れます。
ひそひそというくりかえしの言葉が静かさと物寂しさを感じさせます。


もう一つのかさねことばがある短歌は

「逝くものを逝かしめ月はゆるゆると山より出でて山に沈みぬ」
     (夕張市)美原 凍子  <高野公彦 選>

月の動きも見慣れた山も変わらない自然、
でも生命はその中で永遠ではなく変化して、逝くものは逝くのです。
<月はゆるゆると>が自然の大きさと永遠を感じさせます。


ひそひそ ゆるゆると秋は来るのです。
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「月」のある好きな短歌

2005-09-18 | 好きな詩・短歌

月よみの 光を待ちて 帰りませ 山路は栗の いがの多きに (良寛 )

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湖上・・・中原中也

2005-09-18 | 好きな詩・短歌
              
   ポッカリ月が出ましたら、
    舟を浮べて出掛けませう。
    波はヒタヒタ打つでせう、
    風も少しはあるでせう。
    
   沖に出たらば暗いでせう、
    櫂から滴垂る水の音は、
    眤懇しい(ちかしい)ものに聞こえませう、
    --あなたの言葉の杜切れ間を。
  
    月は聴き耳立てるでせう、
    すこしは降りても来るでせう、
    われら接唇する時に
    月は頭上にあるでせう。
    
   あなたはなほも、語るでせう、
    よしないことや拗言や、
    洩らさず私は聴くでせう、
   --けれど漕ぐ手はやめないで。
    
   ポッカリ月が出ましたら、
    舟を浮べて出掛けませう、
    夜はヒタヒタ打つでせう、
    風も少しはあるでせう。

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月夜の浜辺 ・・・中原中也

2005-09-18 | 好きな詩・短歌
   
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打ち際に、落ちてゐた。
 
それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
なぜだかそれを捨てるに忍びず
僕はそれを、袂(たもと)に入れた。
 
月夜の晩に、ボタンが一つ
波打ち際に、落ちてゐた。
 
それを拾つて、役立てようと
僕は思つたわけでもないが
   月に向かつてそれは抛(はふ)れず
   浪に向かつてそれは抛れず
僕はそれを、袂に入れた。
 
月夜の晩に、拾つたボタンは
指先に沁(し)み、心に沁みた。
 
月夜の晩に、拾つたボタンは
どうしてそれが、捨てられようか?
 
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