風の備忘録~ ~ ~

風は林に色や形や音を運んできます
忘れないうちに 忘れないように
短い言葉でメモ memo   
       

朝日歌壇より「風」の文字がある3首

2005-05-02 | 好きな詩・短歌
毎週月曜日は朝日新聞の朝日歌壇から好きな短歌を選び楽しんでいます。
今日5月2日のには 5~6首の心惹かれる歌がありました。

その日その日によって響いてくるものがあったりなかったりします。
歌そのものより体調とか何かが関係するものと思われます。
(4月25日のには私の感性を揺さぶる歌はなかった。)

5月2日のは後にして今日は4月18日 (月曜日)のものから。

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:流されるようで流されることもなく春風強き中をゆく鳥
              高野公彦選 (駒ヶ根市) 並木 一夫
   春風という言葉は優しいけど、実際は春風は強風の時が多いのです。
   その強い風の中を飛んでいく鳥。目に見えるようです。

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:放ちたる野火たちまちに風を呼びたてがみを振り奔馬となれり
              高野公彦選(山形県) 清野 弘也
  火は風をおこすのですね。先日テレビで震災のとき吹き荒れた風を見ました。
   渦を巻いて燃え広がりました。
   野火もはじめは小さな火があっという間に奔馬のように激しく燃えさかるのです。

  
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:生きにくい分だけ本あり重さあり耐震工事の書架にも春風
              永田和宏選 (横浜市) 桑原由吏子
   私も自分で解決できないことがあると本を買います。
   読まなくても持っていれば安心という本もあります。
   「将来高い確率で起こる地震」があるのに2階の本棚には本がぎっしり。
   耐震工事はしていません。
   家がつぶれるのではないかとドキドキしながら暮らしています。

    
   
この3つの歌には「」が入っています。
実際は強くても激しくても という文字が好きです。

追記
短歌の数え方がわからず初めは「3編」と書きました。
でも 落ち着きが悪いのでヤフーで「短歌 数え方」で検索
夏井瑤子の日本式数の数えかた、日本の助数詞 ←クリックすると出てきます。 
短歌の数え方は「首」でした。でもなぜ「首」なのでしょう?

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