風の備忘録~ ~ ~

風は林に色や形や音を運んできます
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短い言葉でメモ memo   
       

秋の入り口 秋の出口 (アイちゃんは秋の中ごろ空に昇った)

2016-10-27 | 林の詩・文

アイちゃんが4月に急に入院した時

それは4月の中旬で

小学校2年生になったばかりだった

 

6月ころアイちゃんは私に言った

 

秋に退院できるんだって

秋の入り口かしら

秋の出口かしら

 

秋に入り口や出口があると言う発想

私になかったので

アイちゃんの感性に驚いた


秋が来て

秋が過ぎたけれど

アイちゃんは退院できなくて


お正月が終わってから

おうちに帰ることが出来た


そのあと

何度も入院して退院して

3度目の秋


秋の入り口でも出口でもない

秋の中ごろ

アイちゃんは空に昇っていった


今は 秋の出口です

 

  



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (さといも)
2016-10-28 18:02:08
この詩を何度も何度も繰り返して

読んでいます。

本当に心が痛みますね。
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さといもさんへ ()
2016-10-28 19:59:06
運命だから受け入れなければならないのでしょうけれど・・・

秋になると
「秋の入り口 秋の出口」を
どうしても思い出してしまいます。

たった8歳の子どもの言葉です。
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