いない 2006-01-08 | 林の詩・文 いつのまにか いなくなってしまったつながっていた人 あの夏の日 一緒に投げたコイン 階段でたべたアイスクリーム 街角の小さな店で皆でのんだワイン 「こんど飲むよ」と短いメールに みんなであつまって飲んだね 夜桜見に連れていってと頼んだら 「お安い御用」と言った春 街で酔いすぎて その願いはかなわなかったけど 再びの夏 皆でまたあつまった 新しい仕事に打ち込んで 「死ぬほど忙しい」と嘆いていた人 それから一年 私に友達だといっていたのに なにも言わずに どこかに消えた