風の備忘録~ ~ ~

風は林に色や形や音を運んできます
忘れないうちに 忘れないように
短い言葉でメモ memo   
       

私の好きなイギリスの詩人 クリスティナ ロセッティとつながる人々

・画家・詩人ダンテ・ガブリエル・ ロセッティは兄 ・西條八十 ・三井ふたばこ(西條嫩子) ・宮澤賢治  ・金子みすず

H.ヘッセの詩・3編

2005-02-19 | 好きな詩・短歌
「野を越えて」  H.ヘッセ

空を越えて 雲は行き
野を越えて 風はよぎる
野を越えてさすらうのは
私の母の迷える子。

ちまたを越えて木の葉は飛び
木立ちの上に鳥は鳴く
山のあなたのどこかに
私の遠いふるさとはあるに違いない。


「運命」

私たちは 子どもたちのするように
怒って わきまえもなく別れ
愚かな はにかみにとらえられて
急に避け合った
悔いて待つうちに
幾年も過ぎた。
私たちの青春の園に
通ずる道はもうない。

「独り」

地上には
大小の道がたくさんつうじている。
しかし、みな
目ざすところは同じだ。

馬で行くことも、車で行くことも、
ふたりで行くことも、三人で行くこともできる。

ただ最後の一歩は
自分で歩かねばならない。

だからどんなにつらいことでも、
ひとりでするということにまさる
知恵もなければ能力もない。

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「詩を書き写していたノートなど一式」の箱の中に
赤い手帳がありました。
日程などの書いたものを見ると18か19歳のころの手帳です。
好きな詩や言葉が書いてあります。
H.ヘッセの詩は3編。
H.ヘッセとあるのは ヘルマン ヘッセと思います。

ロセッテイのときのように
写し間違いや勝手な行変えもあるかも知れません。


追記:20050531:訳者がわかりませんので「著作権」では問題あるかも。

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