「社会は絶えざる発展の道程を辿りつつある。しこうして診療機関もまた一般の社会状態の変化にともない不断の変化をなしつつある。遠くは貴族公卿の医師より次いでは武士の侍医となり、民間開業医制を経て健康保険法へと。しかも、そこに注意すべきは、独占より一歩一歩社会化し来れるその道程である」。
1926年、当時の若い学生たちによって発刊された『医療の社会化』に記されている言葉だそうです。
先週土曜日に除幕式をした「医療社会化の道標」には、その冒頭にこの言葉が紹介され、「医療の社会化」のための運動に参加されたいわき市出身の人びとの名を刻み、「その偉業と功績を永く後世に伝えたい」と結んでいます。
「医療の社会化」の内容や質が国家や行政とのかかわりで問われる21世紀初頭、21世紀を次代に次ぐ時代に生きる者として、心が洗われる思いです。