あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

認知症講演会/頭もお金も使う政治/「原子力と地域社会」

2009年03月14日 | 日々の活動



医療生協の四倉支部が主催し、「認知症にならない自信がありますか?」をテーマにした講演会がありました。暴風雨と言っていいなか、60人ほどのみなさんがご近所から参加されました。

昨年の2月2日に続く第2回です。きょうの講師は医療生協で認知症対応のデイサービス施設で働く介護福祉士・秋元昌之さん。

毎日の現場での苦労話を交えながら、認知症予防のレクリエーションも紹介し、しばしば笑いがあふれる講演会でした。「きみまろさんの話より面白かった」との感想ももれるほど。

私は最後に、家族が認知症になっても安心して暮らせる地域づくりをめざす医療生協のこうしたとりくみを紹介し、医療や介護にしっかりと頭もお金も使う政治をつくる健康な社会にしましょう、とお話しました。




『原子力と地域社会』(熊沢紀之他編著、文眞堂)を読みました。
副題が「東海村JCO臨界事故からの再生・10年目の証言」。

1999年9月30日に起きた東海村臨海事故当時、茨城大学地域総合研究会例会で急きょテーマを臨界事故にしたところ、参加された多くの市民から事故の被害、健康不安、安全に対する不信の声が出されたそうです。

こうした声の根底に、大学に対する要請と期待があると感じた編著者たちが、文科省科学研究費によって原子力事故防災教材の開発などを重点的に研究し、その成果を「原子力施設と地域社会」の講義に反映させています。

この講義は2000年から現在まで続いているそうで、市民の聴講が可能なように土曜・日曜に開講しているとのこと。

本書は昨年2月に茨城大学と東海村が共同で開催した講義の講義録です。

「原子力なしに東海村が存在するわけではございません」(東海村村長)ということが前提にはありますが、要援護者の避難のテーマや、環境モデル都市をめざす元水俣市長の講義は、示唆に富みます。

東海村村長が日本国憲法について「こんな素晴らしい憲法だとは、私は安倍さんのおかげで知ることができました」とも語っています。

本書の著者の一人ともなっていて、先月の医療生協東北ブロック組合員活動交流集会で記念講演をしていただいた斎藤充弘・福島高専准教授からご紹介いただいた本です。