あつしが行く!!

日本共産党前福島県議会議員・長谷部あつしが日々の活動を綴ります。

見直しつぎはぎより廃止/「ストレスとはなんだろう」/福祉労働

2008年09月09日 | 日々の活動
5月28日のこの日記で、入院中の高齢者が月の途中で75歳を迎えると、一部負担金の上限額の2倍を支払わないといけない場合が生じ、8月7日には、現実に支払わされた人がいたことを書きました。



きょうの報道によれば、与党のプロジェクトチームは、負担額が上限額におさまるように見直す、とのこと。あまりにも当然のことですが、ともかく、制度開始直後の見直しのつぎはぎは、「後期高齢者医療制度」そのものを廃止すべきことを証明しているわけです。廃止させましょう。



『ストレスとはなんだろう』(杉晴夫著、ブルーバックス)を読みました。

著者は筋肉の生理学が専門で、今年は「後期高齢」を迎えるかた。
大学を定年退職後、理学療法士の学校で生理学の全分野の講義をするようになり、ストレス学説の勉強が必要になったこと、それに、学生のころ、実父(杉靖三郎)の招待で来日していたストレスという言葉の提唱者、ハンス・セリエに会っていて、彼の研究に興味を持つようになったこと、そして、「ストレス」という言葉を口にする人びとがセリエの名をまったく知らない事実が、この本を生んだいきさつです。

この本の推薦者である『生物と無生物のあいだ』の著者・福岡伸一氏は、「もしノーベル賞が、物質の発見ではなく、思想の発見に与えられていれば間違いなくセリエは受賞していた」と言っていますが、「ストレス学説」誕生の秘密に迫るこの本の人間ドラマの記述は、まったくもってワクワクものです。

きょうは「餃子の会」の2回目。「福祉労働」が人間を相手にする仕事だけに、現場労働者の裁量と専門性が不可欠で、たとえば介護保険制度においてもこれらが保障され発揮される制度設計が必要、と私が問題提起しました。

話が出るわ出るわ、現場は矛盾のるつぼで、しくみや制度を利用者本位にするためにも、現場からの声を集約して社会に活かすしくみは不可欠です。