昨日、夕方4時頃に実家に行くと、散歩から帰ってきたばかりの父が、上半身裸でゼーゼーしながら応接室のイスに座っていた。
玄関前には書置きが。「3時出発。○○方面へ。」
ここ最近の中では珍しくきちんと意味が通じるメモ書きにホッとする。が、こんな様子では、酷暑の中ひとり、行き倒れになるのも時間の問題かもしれない、と思うと血の気が引く。
「散歩は夕方6時、私、もしくは妹の付添で。のルールを決めたはずでしょ?」との文句を言うのは、これで何回目だろうか・・・
そろそろ大声を上げる元気もなくなってきた。
主治医曰く「おそらく、お父様の場合、外へ出ても暑さは感じにくいと思います。」
そうか。
父は、デイサービスや民間の高齢者向け体操教室など、一切やりたがらないところも、大問題。
外に出る機会は、通院時のみ。あとは、自主的な散歩ぐらいしかないので、私の目を盗んで好き勝手に外出したいという気持ちはわからなくもない。
もし『健康寿命』という言葉があるのならば、父の場合、おそらく最後の健康寿命。来年の夏は、こんな風にひとりでフラッと散歩に出る元気があるのかどうか、ということを考えると、ある程度は好きにさせておかねば、と思うのだが・・。