以前、自宅レッスンに通われていた生徒さん(当時60代)。ある日、遠方(九州)で一人暮らしのお母様(当時90代)が心配で、ご兄弟(たしか5人)で話し合った結果、彼女の住む横浜のご自宅で同居することになった、というお話を聞きました。
その後、数年して、「母が亡くなりました」とご報告をされた時(詳しくは聞きませんでしたがおそらくは老衰だったと思います)、どこかすっきりと晴れやかな表情と物言いだったことに、少々の疑問を覚えたことを記憶しています。
最愛のお母様がお亡くなりになったというのに、なんでこんなにも明るいトーンで報告が出来るのだろうか?と。
それが今になって、ようやく理解しました。
5人ご兄弟がいらっしゃる中、自分がお母様と最期を一緒に過ごせたという幸せと、しっかりとあの世へ送り出すことが出来たという達成感からくる笑顔だったのです。
30年来の疑問がやっと解決しました。