都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「KAAT突然ミュージアム2016」 KAAT神奈川芸術劇場
KAAT神奈川芸術劇場
「KAAT突然ミュージアム2016」
5/11~5/29

KAAT神奈川芸術劇場で開催されていた「KAAT突然ミュージアム2016」を見てきました。
横浜市中心部、日本大通り駅より近いKAAT神奈川芸術劇場。ホールでの演劇やミュージカルの上演がメインですが、時折、現代美術の展覧会が開かれることがあります。
今回のテーマは「突然ミュージアム」。確かに突然です。会期は半月ほどと短い。全9組のアーティストが、展示のほか、各種イベントやワークショップなどを行っていました。

平川祐樹「VANISHED TREE - TEUFELSBERG」 2015年
会場は中小スタジオ。暗室を効果的に用いています。まずは平川祐樹です。映像が2点。まず目を引くのは奥の天井です。そこへ空の景色を投影しています。季節は冬かもしれません。葉を落とした木も見えました。さらにもう一点、かがり火を映した作品もあります。燃え盛る火と寒空。まるで厳粛な祭祀の場を前にしているかのようでした。

志村信裕「translate」 2007年
中スタジオでは志村信裕が見事なインスタレーションを展開しています。「translate」です。全部で9つのステージ。モチーフはクリップでしょうか。青、黄、赤、緑と多彩です。いずれもひしめき合うように動いています。

志村信裕「translate」 2007年
ステージの上に座って鑑賞することも可能でした。さながらクリップの漂う光の海。ないしはクリップの花畑とも言えるでしょうか。鮮やかな世界が広がっています。
楽屋も展示室と化しています。今村遼祐です。一転して作品はいずれも小さい。小さなLEDライトを用いています。化粧台やドアの上などの随所に点在していました。

今村遼祐「辞書と街灯」 2016年
ドアの上のライトは「灯台」。いわゆる見立てでしょうか。さも岩を模した丸い粘土の塊の上でライトが点滅しています。さらに目を転じれば辞書をライトが照らしています。さも読書灯の趣きですが、実際はミニチュアの街灯です。その名も「辞書と街灯」。ちょうどゲンザイ、すなわち現在の項を指し示しています。

今井俊介×山田晋平「color flood」 2016年
入り口付近に今井俊介と山田晋平の映像作品「color flood」も展開。カラフルなフラッグをモチーフとした作品です。ちょうどホワイエを見下ろす形で展示されています。

加藤大介「after a parade」 2016年
KAATの文字看板にも加藤大介のオブジェを設置。馬と人間です。うっかりすれば見落としてしまうほどにさり気ない。素材を見て驚きました。漆や真鍮を使っているそうです。
ちょうど会期末日の前日、横浜美術館へ出かけた際、ふらりと寄ったに過ぎませんが、思いの外に楽しめました。
展覧会は終了しました。
「KAAT突然ミュージアム2016」 KAAT神奈川芸術劇場(@kaatjp)
会期:5月11日(水)~5月29日(日)
休館:会期中無休
時間:10:00~18:00
料金:無料。
住所:横浜市中区山下町281
交通:みなとみらい線日本大通り駅3番出口より徒歩約5分。JR線関内、石川町両駅より徒歩約15分。
「KAAT突然ミュージアム2016」
5/11~5/29

KAAT神奈川芸術劇場で開催されていた「KAAT突然ミュージアム2016」を見てきました。
横浜市中心部、日本大通り駅より近いKAAT神奈川芸術劇場。ホールでの演劇やミュージカルの上演がメインですが、時折、現代美術の展覧会が開かれることがあります。
今回のテーマは「突然ミュージアム」。確かに突然です。会期は半月ほどと短い。全9組のアーティストが、展示のほか、各種イベントやワークショップなどを行っていました。

平川祐樹「VANISHED TREE - TEUFELSBERG」 2015年
会場は中小スタジオ。暗室を効果的に用いています。まずは平川祐樹です。映像が2点。まず目を引くのは奥の天井です。そこへ空の景色を投影しています。季節は冬かもしれません。葉を落とした木も見えました。さらにもう一点、かがり火を映した作品もあります。燃え盛る火と寒空。まるで厳粛な祭祀の場を前にしているかのようでした。

志村信裕「translate」 2007年
中スタジオでは志村信裕が見事なインスタレーションを展開しています。「translate」です。全部で9つのステージ。モチーフはクリップでしょうか。青、黄、赤、緑と多彩です。いずれもひしめき合うように動いています。

志村信裕「translate」 2007年
ステージの上に座って鑑賞することも可能でした。さながらクリップの漂う光の海。ないしはクリップの花畑とも言えるでしょうか。鮮やかな世界が広がっています。
楽屋も展示室と化しています。今村遼祐です。一転して作品はいずれも小さい。小さなLEDライトを用いています。化粧台やドアの上などの随所に点在していました。

今村遼祐「辞書と街灯」 2016年
ドアの上のライトは「灯台」。いわゆる見立てでしょうか。さも岩を模した丸い粘土の塊の上でライトが点滅しています。さらに目を転じれば辞書をライトが照らしています。さも読書灯の趣きですが、実際はミニチュアの街灯です。その名も「辞書と街灯」。ちょうどゲンザイ、すなわち現在の項を指し示しています。

今井俊介×山田晋平「color flood」 2016年
入り口付近に今井俊介と山田晋平の映像作品「color flood」も展開。カラフルなフラッグをモチーフとした作品です。ちょうどホワイエを見下ろす形で展示されています。

加藤大介「after a parade」 2016年
KAATの文字看板にも加藤大介のオブジェを設置。馬と人間です。うっかりすれば見落としてしまうほどにさり気ない。素材を見て驚きました。漆や真鍮を使っているそうです。
ちょうど会期末日の前日、横浜美術館へ出かけた際、ふらりと寄ったに過ぎませんが、思いの外に楽しめました。
展覧会は終了しました。
「KAAT突然ミュージアム2016」 KAAT神奈川芸術劇場(@kaatjp)
会期:5月11日(水)~5月29日(日)
休館:会期中無休
時間:10:00~18:00
料金:無料。
住所:横浜市中区山下町281
交通:みなとみらい線日本大通り駅3番出口より徒歩約5分。JR線関内、石川町両駅より徒歩約15分。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )