Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

中身とパッケージ 4月16日(土)

2005年04月16日 20時57分51秒 | Weblog
そういえば、日本に帰国してこの4月で丸10年がすぎたことに気がつきました。
帰国して最初に始めた仕事が結婚式の聖歌隊のお仕事です。3年でやめようと思いながらも10年やったことになります。きれいなお仕事ですし、20分ほどの結婚式で同じ曲を2~3曲歌えばいいだけと考えるとその収入は多いと感じます。そしてこの仕事をするほとんどの人はそう考えているのか、歌いにだけ式場へ来られます。しかし、ひとたびハプニングが起こると、一生に一度の結婚式、決して失敗は許されないのです。

10年でどれくらいの結婚式を祝ってきたでしょう?数えてみました。ざっと2000回くらいだと思います。起こったハプニングは数知れず。つい先日もお父さんが当日娘にホテルへ呼び出されたが、結婚式とは知らず普段着で来てしまい、それでもその場で結婚を許し、一緒にバージンロードを歩いたこともあります。

私は歌うことで生活したいなと思っていますが、この仕事も、他の仕事も、歌うこと以外がとても重要な割合を占めます。例えば聖歌隊だと、式の準備や式場の準備の確認・リハーサルのお手伝い・ご案内と式次第のお渡し・フラワーシャワーの準備誘導などがあります。そして式の最中は「牧師は緊張して順番をすっ飛ばかしていないか?」「花嫁の涙を拭いて上げるタイミングは今か?」「さっきから泣いている赤ちゃんを外へ誘導した方がいいか?」など笑顔を保ちながらもずっと気を張っている状態が続きます。
「花嫁が来ない!」と言うときは来るまで待ちます。よくよく考えるとそれほどよい収入でもないかもしれませんね。

歌えるけど動けない人・動けるけど歌えない人・どちらもできないけど立っているだけでかわいい人などいろいろいます。40すぎて歌えるし動ける、しかしかわいくないしうるさい。お局さまなんでしょうね!そろそろ本気で引退を考えた方がいいのかなと思う今日この頃です。
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4 コメント

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結婚式 (MIHOKO)
2005-04-17 01:29:57
そうかー、聖歌隊のお仕事もただ歌えばいいっちゅうものではないのネ。

お局様は必要なのでは?

動けない子の指導は大変そう・・・



パパが普段着だったというエピソードはいいねえ・・・いろいろ事情もあるんだろうけど、忘れられない結婚式になったことは間違いない!



私も一度 教会のお式で花嫁&父上を先導しながら歌ったことがあるけど、やっぱプレッシャーが大きかった!

一生に一度(でないことも?)って重い。。。
>MIHOKO (はに~)
2005-04-17 08:42:02
たいへんなのよ実際は・・・

牧師先生のフォローが一番たいへん。

キスを忘れたり、ベールを上げるのをすっとばかした事もある。順番間違えるなんてしょっちゅうですよ。最近はお腹の大きな新婦さんもとても増えて、気分悪くなってないかなぁなんて気遣いも増えました。

ではそのお仕事へ行ってきます。
こんにちは! (Aki)
2005-04-17 18:23:32
これすごく便利ですね。いつでも見られるし近況も読めるなんて~。

実は4月中旬まで日本に1ヶ月ほどおりました・・・今回は夫のみならず義母同行だったので毎日気付けば既に夜遅く、電話1つできませんで失礼しました。



ドイツに戻ってきてホッ。笑

明日からまた色々始まります。



またお邪魔しますね。

>Akiちゃん (はに~)
2005-04-18 00:11:59
きゃ~書き込みありがとう!

元気でよかった。どうしてるかなぁって思ってました。ほんとにこれってすごく簡単なんですよ。ぜひドイツからもどんどん見に来て下さい。待ってます。

そうそうGaborの靴をとても愛用してます。

そろそろ次のがほしくて、早くそちらへ買い物をしに行きたいです。

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