その昔、アイ ラブ リヒャルト・シュトラウス だったころ、
女みたいで、メソメソした感じのシューマンの曲って、
そんなに好きじゃなかったんです。
今回歌う「女の愛と生涯」も、嫌いな人は、ほんとに嫌いという人がいます。
でも、好きじゃなかったから、冷静に練習できて、
意外と(先生に)評判がよかった。
シュトラウスはドップリ自己満足の世界に入ってしまってたようです。
なので、ウィーンの学校卒業する時も、シューマンでした。
今回も久しぶりにシューマンに手をだして、
1曲、1曲、真珠のような美しさがあり、
練習しながら「ああ、いいなぁ」って思ってしまいます。
ウィーン歌曲とは、また違った良さがあるんです。
酒飲んで酔っ払いながら、わきあいあいという雰囲気で歌うウィーン歌曲、
シリアスな自分を追求できるシューマン、
両方抱えて、毎日楽しいです。
(この楽しさ誰かわかってくれるかなぁ?)