Hanews-はにゅうす

ウィーン歌曲歌手、「はにうたかこ」の毎日のちょっとしたことを書いています

コニーと3時間だけ会ってきました

2010年02月23日 23時23分08秒 | Weblog
今日はお昼に、オーストリアから東京の大学に留学しているコニーと会ってきました。



まずは伊勢丹でお豆腐のお昼ご飯。その後いつものマールブランシェでケーキセット。というずっと食べてしゃべってというコースの3時間でした。コニーが今回関西へ来たのは、有機農業の大会があったからだそうで、すでに有機農業の専門誌を読んでいるというすごいレベルでした。哲学とかの専門書は読めないけど、有機農業なら読めるということで、見せてもらった本は、専門家が書いているちゃんとした文章で、私なんか字は読めるけど、意味がまったくわからないくらいでした。

楽しい近況報告に反して、今日の話で一番残念だったのは、彼女の日本に対する印象が変わったこと。それは、大学の同級生にあるようでした。

実は、大学での友人はごくごく少数だそうです。というのも、留学生がほとんどのクラスは、「外人と英語でしゃべりたい」日本人が話しかけてくるので、うっとおしい。普通の日本人のクラスにいっても、(英語が話せない。そしてコニーが日本語ぺらぺらとわかっても興味がないのか、勇気がないのか)誰もはなしかけないそうです。

彼女曰く、「普通の大学生は、ブランド、アイドル、ファッション、男の子、テレビのドラマの話しかしないので、おもしろくない。」「政治や経済、農業の話ができるのは、ごく少数である。」「今までみたこともない日本人をたくさんみたが、バカな人が大学にはたくさんいる。」日本人大好きなコニーにとっては、たいへんなショックだったそうです。

ほぼ事実ですよね。勉強しない日本の大学生をみてしまったのです。事実だけど、日本人として、やはりショックですよね。大好きなオーストリア人が、日本をみてそういうことを言うのだから。

授業で勧められる本は、マンガに近いものや、うしろに作者のプロフィールがないものや、索引が載っていないものばかりで、ウィーンの大学でこんな種類の本を読んでいる大学生はいないそうな。また、授業の半分はビデオをみたり、映画をみたりで、授業そのものが成り立っていない感触をもったそうな。大学の先生も、普通の授業をしても、誰も聞かないし、出席率が悪くなれば自分の身も危ないのだから、ちゃんとした授業にならないのはもうどうしようもない状態だと思われる。

いったい誰が日本をこんな風にしたんでしょうね?彼女は自分の大学の図書館の本ではあきたらず、東大の図書館まで通っているそう。現在25歳だけど、あと2年は勉強したい、日本の有機農業をしっかり体得したい、それをオーストリア側で働くか、日本のどこかで働くかはまだ未定だけど、とにかく今回の有機農業の大会で、いろいろなスペシャリストとであって、すごく興奮していると言っていました。私の目からみてもとても興奮しているようでした。

こんなふうに、目をかがやかせて、自分の未来を語る大学生、いま日本にいるでしょうか?
考えさせられる一日でした。

コメント
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