
クリスチャンボー宮殿の一部である国会議事堂では見学するためには、まず午前中に一度行き、英語ガイドツアーの予約チケットをもらいます。(一日に30名なので、早めに行ったほうがいいそうです。11時から配布開始。)2時に集合場所の国会議事堂入口に集まり、ガイドが現れて注意事項の説明のあといよいよ1時間ほどのツアーがスタートです。

入り口の4人の痛がっている人の彫刻。歯・頭・胃・耳を痛がって
おり、議員達に健康管理を促すという意味で作られているそうです。
まず最初に案内されるのが2階にある本会議場です。傍聴席に座り、内装などの説明を受けました。天井の石膏のレリーフが美しく、正面の反対側には4つの身分を代表するという彫刻があります。席は一般席、報道関係者席、そして10月の年度始めの国会に必ず参加しなくてはならないという女王の座るスペース(椅子は取り外されてありました)があります。ここで誰でも気軽に国会を傍聴できるのだそうです。

私がここで一番なるほどと思ったのは、正面の電光掲示板とそれにつながる各議席の機械です。機械には3つのボタンがあり、緑のライトがついているものが賛成、赤が不賛成、そして黄色が棄権という投票になります。そして即座に投票結果が判明するというわけですが、どうして日本はもっと議員数が多いのに、こうした投票の機械化が行われていないのかなと不思議に思ったのでした。もっともこれでは牛歩などという戦術も使えなくなりますが・・・。

本会議場の見学の後、会議場を出て、今度はもうひとつの小さめの会議場に向かいます。その途中で、デンマークの4つの憲法が展示されてあります。廊下には窓側がいくつも小部屋のように作られており、誰でも気軽に座って話し込むことができる雰囲気でした。ドアもないその作りが、私にはなんだか「ちょっと話しましょうよ」というような、とても開かれた民主的な感じがして、いいなあと思いました。また、もうひとつの会議場が使われていないときには、政治的な目的であれば誰でも借りることができるそうです。

1953年のデンマーク憲法
いくつか面白いエピソードを聞いたので、また「その2」に書きたいと思います。
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