昨日フランスについてのある本を読んでいました。その中で「フランスでは教科書は学校から借りるもの。同じ教科書を何年も何年も使い、生徒達はその教科書にカバーをかけて、代々使っていく」とありました。これはほぼデンマークと同様のことかと思います。進級すると図書館から教科書一式が貸し出され、その上にカバーをかけて名前を書いて一年使い、また図書館に戻すというサイクルになっているようです。
これを初めて聞いた日本人はびっくりすることでしょうね。私も本当にびっくりしました。使う教科書はしょっちゅう替えられ(1年ごと?2年ごと?)、その代金を親が支払う、子ども達はまっさらな教科書をもらい、心新たに新学期を迎えるというのは世界の常識ではなかったのですね。
さてこのメリットは何でしょうか?改めて考えてみたいと思います。一つ目はデンマークやフランスは教育費がほぼすべて無料であるため、納税者がこれ以上無駄な支払いをしないようになっていることでしょうか。教育、特に初期のうちの教育は原則的にはそんなに毎年教える内容が変わるようなものではないはずです。それならば教科書が変わる必要は全くありませんしね。二つ目は資源の無駄をなくし、子ども達にも物を大切に思い・使うということを学ぶよい機会となるということだと思います。そして三つ目として親の余計な出費がないことが挙げられます。
今回は特にこの三つ目の「親の余計な出費」について考えてみたいのですが、日本ではこの手の出費が多すぎはしないでしょうか?
私自身、これまでショウミーの教育関係で「余分な出費」というのを挙げてみますと、
・幼稚園で使うクレヨン → 子どもによって使う色も違うし、使う量も違う。これは個人で買わずに幼稚園で一括して教育素材として買えばいいのではないか?そして好きな色を好きなだけ使えればいいのではないか?
・英語のテキスト → ショウミーは英語を習っているのですが、3ヶ月ほど前、テキストをそれぞれ購入することに。金額は6000円。これは資料費として少しお金を取ったとしても、先生方の手書きのプリントなどでカバーできるのでは? 何しろ大したことはまだやらないのだから、大それたテキストは必要ないと思う。
・サッカーのユニフォーム → これは14000円ほど。子どもはデンマーク式で言えば「汚れてもいい、動きやすい服装」であればサッカーをする際、何でもいいはず。特に他チームとの試合がある場合はユニフォームも必要になるだろうが、なんと言っても幼稚園児である。そのレベルはこのユニフォームに値しない。
さあ、どうでしょうか。さまざまな見解があるとは思います。ただ、私が言いたいのは「それは必ず買わなくてはならないのか?買わないとどういうデメリットがあるのか?何でも倹約していくように考えるのがいいのではないか?」ということです。そういうふうに考えていくと、デンマークのように「お古の教科書」も成り立つのだと思うのです。
それとも余りにこういうことが日本では当たり前すぎて、その不合理性、無意味なこと、無駄な出費に日本人は気づいてないのかもしれません。私も倹約家の母に育てられたものの、教科書については新品が当たり前と思っていましたし・・・。それでも小学校によっては「算数セット」なるおはじきなどのセットを高いお金を出して購入するわりに、授業ではほとんど使わないということが保護者の間で問題になったりしているようですので、いずれは教科書なども気づき、変わってくるかもしれません。さあ、そのときに教科書製作会社は何と言うのでしょうか?
これを初めて聞いた日本人はびっくりすることでしょうね。私も本当にびっくりしました。使う教科書はしょっちゅう替えられ(1年ごと?2年ごと?)、その代金を親が支払う、子ども達はまっさらな教科書をもらい、心新たに新学期を迎えるというのは世界の常識ではなかったのですね。
さてこのメリットは何でしょうか?改めて考えてみたいと思います。一つ目はデンマークやフランスは教育費がほぼすべて無料であるため、納税者がこれ以上無駄な支払いをしないようになっていることでしょうか。教育、特に初期のうちの教育は原則的にはそんなに毎年教える内容が変わるようなものではないはずです。それならば教科書が変わる必要は全くありませんしね。二つ目は資源の無駄をなくし、子ども達にも物を大切に思い・使うということを学ぶよい機会となるということだと思います。そして三つ目として親の余計な出費がないことが挙げられます。
今回は特にこの三つ目の「親の余計な出費」について考えてみたいのですが、日本ではこの手の出費が多すぎはしないでしょうか?
私自身、これまでショウミーの教育関係で「余分な出費」というのを挙げてみますと、
・幼稚園で使うクレヨン → 子どもによって使う色も違うし、使う量も違う。これは個人で買わずに幼稚園で一括して教育素材として買えばいいのではないか?そして好きな色を好きなだけ使えればいいのではないか?
・英語のテキスト → ショウミーは英語を習っているのですが、3ヶ月ほど前、テキストをそれぞれ購入することに。金額は6000円。これは資料費として少しお金を取ったとしても、先生方の手書きのプリントなどでカバーできるのでは? 何しろ大したことはまだやらないのだから、大それたテキストは必要ないと思う。
・サッカーのユニフォーム → これは14000円ほど。子どもはデンマーク式で言えば「汚れてもいい、動きやすい服装」であればサッカーをする際、何でもいいはず。特に他チームとの試合がある場合はユニフォームも必要になるだろうが、なんと言っても幼稚園児である。そのレベルはこのユニフォームに値しない。
さあ、どうでしょうか。さまざまな見解があるとは思います。ただ、私が言いたいのは「それは必ず買わなくてはならないのか?買わないとどういうデメリットがあるのか?何でも倹約していくように考えるのがいいのではないか?」ということです。そういうふうに考えていくと、デンマークのように「お古の教科書」も成り立つのだと思うのです。
それとも余りにこういうことが日本では当たり前すぎて、その不合理性、無意味なこと、無駄な出費に日本人は気づいてないのかもしれません。私も倹約家の母に育てられたものの、教科書については新品が当たり前と思っていましたし・・・。それでも小学校によっては「算数セット」なるおはじきなどのセットを高いお金を出して購入するわりに、授業ではほとんど使わないということが保護者の間で問題になったりしているようですので、いずれは教科書なども気づき、変わってくるかもしれません。さあ、そのときに教科書製作会社は何と言うのでしょうか?
ただ、日本の方が教科書は多いですね。日本大使館でもらった「美術」「音楽」「生活」などは確かに必要ないかな~と。経験することが第一であるし。わたしにとっては、日本の教育に興味があるので、見るのが面白かったりするのですが。
それに、デンマークの方が使いまわしは多いかもしれないですね。鉛筆と消しゴムは持参してますが、ほかの文房具は借りているみたいです。
そういえば、こっちに来て、本当に本を買わなくなりました。市場が小さくあまり刷らないせいか、本屋にはあまり種類がなく、図書館の方が圧倒的に数が多いですからね。そういう意味では、再利用して無駄がなくなっているのでしょうか?
elsさんの書かれているように、こちらでは書き込み式のノート兼教科書のようなドリルタイプのものが多いですね。毎年「借りてくる」教科書の数は(まだ低学年だからか)限られています。
そのほか、プリントをしょっちゅうもらって、それに書き込み、ファイリングしていくという形(すべて無料=税金でもらえます)も多いですね。
サッカーのユニフォームの話しはこっちではありえないような気がします。
そうそう、算数セットのほそ~い軸にも全部記名しないといけないそうですね。大変だ。。。
みんなで同じものを持つというのは、個人的で用意する人や、兄弟からのお古を譲り受ける子とかが、みんなと違うことで劣等感を抱きやすいというか。
私も小学校低学年のとき、絵の具セットをクラスでの一括購入でなく、母が選んだもの(個人で買うほうが安かったんでしょうね)を使ったんですが、一括購入したクラスメイトがみんなおそろいの(男は青、女は赤)絵の具セットを先生からもらっているのをみて、「なんで私だけ違うの?」と泣き出したのを覚えてます。
こういうところも「みんな一緒がいい」みたいなことを刷り込まれてる感じがして、なんか嫌だな~・・・。
日本って、特に小学校ってそういうおそろいにしましょうなところがあって、大変だと思います・・・。
日本の教科書ってどうなっているんでしょうね。何もかも型どおりに教える、ということもちょっと変なように思いますし、こんなに教科書が騒がれていたり、毎年新品の教科書ばかりどっさりもらう(購入する)というのは、どういうからくりになっているんだろうと最近疑問に思い始めました。
文具も鉛筆などの減るものはともかくとして、あとはクラスの人数分、一度学校で買っておいてくれてあとは使い回せばいいのにね。日本人はそういうことを知らないので学校の言いなりになっているということもあるのかもしれませんね。
来年ショウミーが小学校なので、このあたりのこと、きっとブログで文句ぶーぶー言っているかもしれませんね(笑)。
日本の友人さん、
ご指摘、ありがとうございました。うん、プリント形式は知ってましたが、それはいいシステムだと思いました。低学年のうちなんて、ほんと算数の教科書なんて馬鹿みたいじゃない?要らないよね・・・。
ユニフォームは本当に私はひどい話だと思うよ。親心につけこんで、買わせようと言うわけです。こういうところももっと日本人は「意味がない」と気づかないといけないと思っています。
そういう意味ではデンマーク的視点を持つことは非常に私にとって大きいです。
Kanaheiさん、
絵の具セットで泣き出した、小さなKanaheiちゃんを思い浮かべて、「絶対みんな一緒というのは変えなくちゃいかん!」という気持ちになりました。
そうよね、子ども達に大人が「みんな一緒がいい」と刷り込んでいるのよね。その一方で「個性を大切に」「個性的な人になりましょう」なんて言うわけだから・・・。「一人一人を大切にしてくれるから、この私立に行かせるわ」と言いつつお受験をさせて、そして他の子と全く同じ身なりや持物をさせる親はデンマークから見たらこっけいかもしれないわね。
さっきも書いたけど、来年の今頃はブログでいろいろ文句を言っていると思いますので、どうぞおつきあい、よろしくお願いしますね(笑)。