デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

挨拶は基本

2007-11-01 07:45:51 | 思ったこと・気づいたこと
 「挨拶をきちんとしよう!」という言葉を、子どものときも大人になってからもよく聞きます。日本人は挨拶が大好きなのかな?と思うほど、いつでもどこでも、挨拶の話やら躾けやら学級目標やら果てまたキャンペーンまであります。(他の国でこんなに挨拶、挨拶って言っているかしら?言ってないのでは?)

 親の立場になって思うのは、挨拶のできる子はかわいいということです。「ショウミーのママ、おはよう!」つたない口で「ありあとうございましたー」などと言える子はいい子だなと思ってうれしくなります。

 けれども最近、挨拶のできない人もけっこう多いことに気づきました。日本人の基本は挨拶と思っていただけに、これは私にとって少々ショックなことです。日本人も変わっちゃったのかなぁ? 例えば幼稚園の送り迎え時、子どもの関係の集まりなどで初対面の人やその場だけのお付き合いという場面がよくあります。そういうときに、関わりは浅いけれど、でも同じ場所を短時間でも共有し合うのだから、よろしくお願いしますという気持ちも含めて、気持ちよく挨拶・・・とならないのです。挨拶がないとなんだか爽快感がなく、後に残るのは淀んだ不明瞭な空気です。あるいはこちらが挨拶をしても、その組織で経験の長いお母さんなどは、ごく一部ですが「はぁ?」と少々下目使いでこちらを見るだけだったりします。

 よく観察してみると、やはり明るく挨拶のできない人は何かあります。人を小馬鹿にしていたり、自己中心的だったり、意地悪だったりするのです。逆に笑顔で気分よく挨拶してくれる人は、やはり心の温かい、シンプルでポジティブで楽しい人です。私の中の定義では、挨拶=いい人、です。目は心の窓と言われますが、挨拶もまた心の窓かもしれませんね。私の子ども達にも、明るい目をして明るい声で、自然に挨拶のできる人間になってもらいたいものです。去年、あるお母さんが「挨拶をしない」ということでちょっと非難をされていたのですが、つい最近その人が実はその当時パニック障害だったということを耳にし、挨拶は心の健康のバロメーターでもあるのだと思ったのでした。

 先日秩父に行ったときに、散歩中、出会う人たちが見知らぬ私達に挨拶をしてくれたのが、とてもうれしかったです。知らない土地での挨拶は心をあったかくしてくれるものだなあと思いました。昔、初めて行った外国で、人々がにっこり微笑んでくれる習慣にいたく感動したことも思い出しました。やはり挨拶は人としての基本の大切なことですね。それも口先だけの挨拶ではなくて、自然な心からの挨拶ができる人は素敵だなと思います。