デンマーク・ハーフキッズ

デンマークについての情報やニュースを紹介、またデンマーク人と日本人のハーフの子供たちの子育て日記。

最近の心温まること

2006-12-03 07:02:55 | 日記
 寒い冬に暖かいコートも必要ですが、何より心を温めてくれるのはやっぱり人だなあと思わせてくれる、最近あった、私の心を温めてくれたことを書きたいと思います。

●思わぬデンマークからの贈り物●
 デンマークに住む友人から小包が届きました。中には切り絵の本とカード立て。そして手書きのカードが入っていました。もちろん、物をいただくことはいつでも嬉しいものですが、私のことを思って選んでくれた、そして何かを送るのはけっこう面倒だけれどもその面倒を臆せずにやってくれた、ということに心温まる思いがします。異国に住む彼女だからこそ、より他人の気持ちがわかるのでしょうか?まだ実は会ったことのないその人からの贈り物は、とても感激するとともに、人柄を感じさせてくれるものでした。


●通帳を落としたおばあちゃん●
 幼稚園の帰り、子ども達と銀行に寄り、ふと下を見るとぽとりと落ちている通帳・・・。子ども達へのちょうどいい躾けの機会とも思い、はりきって近くの交番に届けることにしました。(予想通り、ショウミーは誇らしげ、そして警察官に囲まれて緊張ぎみでした。)と、そこに落とし主のおばあちゃんが現れ、通帳を見て喜んでくれたので、ショウミーに落し物が見つかるということがどんなに人に喜んでもらえるかを見せられてよかったし、私自身、嬉しく思いました。交番を出るとおばあちゃんが「すぐ近くですから、ぜひお茶をあがって休んで行ってください」と私たちを誘ってくれました。時間もなく、子ども達もおとなしくお茶を「あがる」なんて無理なので遠慮させていただきましたが、このご招待は私の心を温かくしてくれるものでした。私の祖母がよく近所の人が家の前を通りかかると、「お茶でも一杯飲んでくべぇ?」と誘い、畑の疲れを癒すお茶を飲ませてあげたこと、そうやってお互いにお茶を出してはお喋りを楽しんでいたのでしょう、そんなやりとりを思い出しました。今は縁側もなく、マンションでは庭先もなく、気軽にお茶を一杯などということがなくなっているので、嬉しいおばあちゃんのご招待でした。

●お米の注文●
 友人(正確には友人のお母さん)から紹介していただき、先日からお米を農家から個人的に買い始めました。お米を天日に干しているのだそうで、日本人はやはり米だわ、お米さえおいしければそれにまさるご馳走はないのかもと思わせてくれるようなおいしさです。長野で作っていらっしゃる方で、ファックスでやりとりをしています。普段はメールが主で、電話もあまり掛け合わず、手紙なんてますます書くことはなくなっているのですが、このファックスのやりとりが何だかとても気に入ってしまいました。「お米送りました。食べてみてください。」などとシンプルな文章ではありますが、手書きの文字でのコミュニケーションはやはりいいものだなと改めて思っています。電話で注文したほうがもちろん早いのですが、このお米の注文のファックス・コミュニケーション、見知らぬ人なのになんだか親戚のおばちゃんとのやりとりのような感じがしてちょっと嬉しく、このまま続けて行きたいと思っています。

●先生の手作り衣装●
 昨日はショウミーの幼稚園のおゆうぎ会でした。ショウミーの小人は立派に演じられ(?)、我が子の姿に私はいつも通りの親ばかぶりでした。(どうして人間は自分の子どもの姿にこんなに感動するのでしょうね?)さて、ショウミーの担任の先生は今回のおゆうぎ会にあたり、22-3人分の衣装をすべて手作りしてくれました。小人は帽子とつるはしでしたが、白雪姫などは全く絵本通りのドレスを縫っており、しかもなぜか白雪姫は4人いたので4着です。子ども達は衣装やかぶりものをつけ、もちろん気分は高揚。ほんの10分か15分の演目のためにこんなに手間をかけてくれるなんて、先生の子ども達への深い愛情を感じました。子どもはきっとわからないし、忘れてしまうのでしょうけど、大きくなるまでになんと多くの大人たちに大切にされ、心をくだいてもらい、お世話をされて育つことでしょうか。いずれ、ショウミーにも個人主義なども学んでもらわなくてはなりませんが、日本で人格形成がなされることもそんなに悪いことではないと感じた昨日でした。