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東電福島原発事故 総理大臣として考えたこと(4)  菅 直人氏

2013年03月30日 | 

はっきり言って当時の首相は、国民とマスコミから嫌われていた。だけど私は別の見方をしていた。彼が浜岡原発を停止させたこと、脱原発を表明したこと、再生可能エネルギーへの道筋を示した功績はとても大きいと思っている。

そして本には、3月12日に福島原発を訪れる際に視察に行けば私自身も被曝する可能性があり、また爆発の可能性があると首相が考えていたにもかかわらず、福島第1原子力発電所に出向いた点だ。私はその覚悟を評価する。

 

原発事故に対しては、初めから東電も原子力安全・保安院も組織として機能していなかったし、斑目委員長も想定外の出来事に混乱していた。

それは誰もが原発は安全だと考えていたから。

事故が起こるとは思っていなかったから。

事故が起こった後も、最悪の事態を想定していなかったから。

それよりも、想定出来なかったといった方が正しいのだろうか。

 

これから数年後、もし万が一にでも戦後最大の放射線被曝を原因とする人的災害病が発生したとしたら…

福島原発事故を起因とする、訴訟が数年後起きたら…

放射線の管理が不十分なままで働いている原発の作業員・除染作業をしている人達、事故対応にあたった大勢の人達、そして原発周辺に住んでいる人達が自分達で放射線被曝したことを、証拠を揃えて証明しなければいけなくなる。

誠意のない、責任回避しようとする東電の経営陣を相手に、戦わなければいけなくなる。

いつの日か、東電の経営陣・原子力安全委員会・元首相(または国)が責任を問われる日がくるかもしれない。

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