目標に向かって走っていて、ふとどちらの方向に進もうかと立ち止まった時や、毎日の生活に疲れて挫けそうになる時に、私もこの本の主人公アレックスのように、どこか遠くへ行って一人になって考えたいときがある。
ふとしたきっかけで将来に対して不安を抱いてしまい、行動することが億劫になってしまう時がある。
アレックスは小さい頃に自分が住んでいた所へ旅をしたけれど、さて私はどこに旅に出ようかしら・・・
賢者の書は喜多川 泰さんのデビュー作。
そのつもりで読んでいくと前読んだ本に比べると、文章が素朴な感じで洗練されていない。
だけどやっぱりこの人の感性はキラキラしていて、本を書くごとに上手くなっていることに気付く。
私は今まで生きてきて、「何になりたい?」と人から聞かれることはあっても「どんな人間になるのか?」と聞かれたことはなかった。
小さい頃や社会人になる前に、そういう一言を言ってくれる存在に出会うことが出来れば、何か辛いことがあった時に自分の中の軸がブレないような気がする。
☆「他尊心」この世の中にいる全ての人がかけがえのない特別な存在である。
多くの人は自分のことさえも、かけがえのない特別な存在であるということを忘れてしまう。
その結果、自分で自分の事を大事にしないで自殺してしまう人までいる。
自分を大切にしながら他人も大切にしないといけない。
☆成功を手にする為にパズルのピースをたくさん集めなければいけない。
それは上司からの信頼や人望かもしれないし、知識の向上かもしれないし、時には同僚からの妬みのピースかもしれない。
大いなる力が与えてくれているピースでも、自分には不要だと判断して受取らないときもあるかもしれない。
私は知識の向上というピースはたくさん欲しいけれど、妬みのピースや人からの怒りのピースなど欲しくはない。
けれど、そういったマイナスのピースも自分に必要なピースの一部なので受取らないといけないのですね。