孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

おフランスの立ちション用花壇

2017年11月26日 | 外国ネタ
日本テレビのニュースで、「フランスのパリ市の社会問題」について伝えていた。

花の都、パリでは立小便が絶えなくて、社会問題化しているのだそうだ。

 パリの立ち小便

フランスというと、ファッションの都。オリンピックの入場行進のユニフォームなども、毎回、色彩豊かで優雅な、気品に満ちたセンスを見せ付けてくれる。

フランス語は世界一美しい言葉で、フランス人は言葉だけでなく自国の文化には特別な自負心を持ち合わせている。

外国人旅行者が、英語で道を尋ねても知らんぷりをしたり、わざとフランス語で答えたりするそうだ。フランス語以外は言葉にあらず、といった感じなのだろう。

しかし、その「おフランス」も、ちょっと前までは、街は糞尿で汚く汚れていて、パリのセーヌ川には汚物がプカプカ浮かんで流れていたようだ。

道路を歩いていると、突然大声とともに、部屋で使っていた「おまる」を窓から路上にぶちまける光景は、ごく普通であったらしい。

 当時の街の風景

石畳の道路は、中央がへこんでいて、汚水がそこに流れ込むという構造だったそうだ。臭いを誤魔化すための香水が発達し、スカートの裾が汚物で汚れないように、踵を高くしたハイヒールが考案されたりしたのも、当時の状況が切っ掛けだった。

この辺りの事は、2年ほど前になるか、このブログで詳しく紹介した事がある。興味のある方は、【李氏朝鮮の現実、再考】というタイトルで検索して見てください。

さて、パリの社会問題は相当深刻のようで、清掃などに費やされる経済的な負担はどんどん大きくなり、パリ市当局も以前から対応に苦慮してきたようだ。

そこで、この度採用を決定したのが、下の写真の、花壇兼公衆トイレというか、トイレ兼花壇である。さすが、おフランスのデザイナーが設計すると、気品に満ちた立ちショントイレになるものである??・・・と言い切れるかな??

 





鮮やかな赤色だが、ポストではない。立小便専用のトイレである。上にコンパクトな花壇を併設している。商品名は「URITROTTOIR」フランス語なので、多分(ユーリトゥロットワ」と読むのだろうか。訳すと、『舗道便器』となるそうだ。

構造は以下の図の通りで、堆肥を発酵させるのに、男どもの小便を利用する循環型のエコ施設であると言いたいらしい。

 

立小便は、他の欧州各国も社会問題化しているようで、オランダのアムステルダムなどでは、街を流れる運河で用を足されてはかなわないと、道路に埋設型の夜間専用の公衆トイレが存在するらしい。

関連サイトを見ると、夜の街で急に尿意をもよおすのは、女性とて同じということで、この度、世界で初めて、女性専用のドア付きの歩道埋設型トイレを採用するそうだ。

 オランダの例

さらに、ドイツでも同じ問題を抱えていたようで、ドイツ人はビールを好んで飲むので、立小便の量も相当なものになるだろうと想像できる。

ドイツのハンブルグ市で開発された立小便対策製品は、特殊塗料のようだ。

この塗料のコンセプトは、通りの立小便被害に悩んできた壁を、この特殊塗料、urine-repellent paint (小便撥ね返し塗料)で塗装することで、小便が撥ねかえり、その男性の靴やズボンに小便で汚し、二度とその場所では立小便をさせないということだ。

アメリカのサンフランシスコ市でも同様の社会問題に頭を悩ませていたそうで、この街はドイツの小便撥ね返し塗料を採用したようだ。

きれいなネオンサインで、立小便をする人を思いとどまらせるやり方のようだ。



こう見ると、欧米の居酒屋にはトイレがないのだろうかと不思議に思えてくる。

撥ねかえり塗料の効果には、若干興味があるが、自分で試してみようとは思わない。どなたかご存知の方がいたら、是非その結果をご一報いただきたい。


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