孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

仰げば尊し、我が師の恩・・・

2016年05月22日 | 社会観察
最近の若者は、卒業式に歌われる歌の定番、「仰げば尊し」という歌を知らないという。ちょっと前には、押し付けがましくて臭い演技でお馴染みの、武田鉄矢の歌「贈る言葉」がよく歌われたようだが、最近は、ロミオメロンだか、レミオロメンとかいうグループの歌う、何とかという曲のようである。

定番ソングの「仰げば尊し」が歌われなくなった理由としては、歌詞が「いと」「やよ」のような古語を多く含む文語調であるため児童・生徒には分かりにくいということや、「身を立て名をあげ」の部分が立身出世を呼びかけていて「民主主義」的ではないという意見からだそうだ。

子供の頃よく歌った歌には、意味がよく分からなくて歌った歌が結構あった。「うさぎおいし、かのやま、こぶなつりしかのかわ・・・」などがそれで、私などは当時、「兎美味しい、蚊の山、小鮒釣り師、蚊の川」という覚え方をしていた。

しかし、子供たちが意味がわからないだろうと思うなら、事前に解説するくらい、教師の仕事だろう。

立身出世が「民主主義」的ではないというのは、いかにも左翼思想の持ち主が言いそうなセリフである。多分日教組の分子が言ったのだろう。

「仰げば尊し」が何度も流れる名画がある。日本人なら一度は観るべき名画中の名画である、「二十四の瞳」だ。

 
      【中央が高峰秀子演ずる大石先生】

何度も映画化されているが、やはり木下恵介監督、高峰秀子主演の大作(156分)の右に出るものはない。

数々の名場面の中でも、私がジーンとするのは、大石先生の家に尋常小学校を卒業して奉公に出ることになった生徒二名が、お礼と別れの挨拶に訪れる場面だ。


      【古き良き日本を象徴する場面だと思う】


私は、恩師と呼べる教師にめぐり合うことが出来なかった所為もあってか、教員になるろうとは全く考えなかった。

大学に進学してからも、教員の免状など取りたくも無かったので、それに関連する講義は完全に無視したものだった。

しかし、卒業してから暫くしてこの映画を観たとき、教師に対する見方が一変したものだった。

昨今は、教師が痴漢をしたり、盗撮をしたりする事件が多発している。何となく私の住む静岡県は、その手の事件が特に多いと感ずるのだが、その理由はわからない。

そういえば、今月になって、北海道の高校の校門前で、その高校の教員が生徒たちに対し安全保障法反対のビラ配布と署名活動を行い、これを問題視した学校側がビラを回収、署名活動も中止させた、と報道されていた。

学校側は「極めて政治色の強いもので、配慮に欠けた不適切な行為」と判断し、保護者にも文書で今回のいきさつを説明し謝罪したのだが、教師が属する教職員組合は「正当な組合活動の範囲だ」と反論しているそうだ。

7年前の「失われた3年」と呼ばれる政権交代が起きた選挙のあった年の正月に、日教組の大会で挨拶に立った民主党の輿石という議員は、組合員達に向って「教育の政治的中立など、ありえない。」と言ってのけた。




昨年の安保法案反対のデモ騒ぎのときは、日本中の教職員組合が幟を掲げて参集していた。



北海道で高校生相手にビラ配りや署名活動をした教員は、教育基本法第14条2項に、「特定の政党や候補者を支持する教育をしてはならない」とあることを知ってか知らずか、選挙権年齢が18歳以上となるのを前に生徒達を洗脳しようと、躍起になっているに違いなかったであろう。

 教育基本法第14条2項とは、以下の内容だ。

 「法律に定める学校は、特定の政党を支持し、又はこれに反対するための政治教育その他政治的活動をしてはならない」

どういう屁理屈を付けても露骨な高校生洗脳は許されるものではない。赤い大地と呼ばれる北海道だけではなく、似たような現象は全国各地で起きていることが容易に予想される。

高校で反日・偏向教育を受けた若者たちは、やがて学生さんになって、英語の看板を掲げて太鼓を叩き、徒党を組んで「戦争やめろ!憲法守れ!・・・」と大騒ぎするようになるのかと思うと、いささか憂鬱になる。

高校生、大学生さんたちよ。「仰げば尊し」の歌詞にあるように、『身を立て 名をあげ やよ 励めよ』!!!



コメントを投稿