孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

西欧文明、恐るるに足らず

2015年02月17日 | 日記
若いときは、アメリカは偉大な国だと心からそう思っていた。ほとんどすべての点で、日本はアメリカにはかなわないと、そう思っていた。広大な土地があり、世界中から移民を受け入れ、工業技術も文化的にも世界の最先端を進んでいる、文字通りの先進国だと、そう信じていた。

しかし、その私がいつの頃からか、どうもあの国は胡散臭い国だと思うようになってきた。アメリカのみならず、イギリスもフランスもスペインも・・・いわゆる白人社会のしてきたことを省みればみるほど、酷い国々だと思うようになってきた。どこかに抱いていた私のコンプレックスが胡散霧消した。

きっかけは、インターネットだ。何せ、疑問を感じたらすぐに調べることができ、小さな疑問なら即解消する。昔はこうはいかなかった。広辞苑や百科事典で調べたり、図書館まで出向いて、時間をかけて参考文献を探したり・・・。

情報の取捨選択は必要だが、情報を得るスピードと簡便性は飛躍的に進歩し、次々と大小の疑問が解消され、新たな知識が増えていったと思う。渡米する前にも何冊かアメリカに関する本を購入して読んだのだが、滞米中に抱いた疑問ははっきりと解消せずにうやむやになっていたことが多かった。

ハワイはなぜアメリカなのか?白人が来る前に、インディアンは一体どのくらい北米大陸にいたのだろうか。奴隷は何人あアフリカから連れて来られたのだろうか。南米はなぜスペイン語を話す国が多いのか。アメリカはなぜ2度も日本に原爆を落としたのだろうか。などなど・・・。

疑問が霧消していくにしたがって、アングロサクソンの歴史は、あるいはもっと昔のアーリア人の歴史は、侵略と征服と支配の歴史で、そういう俯瞰で世界を観る事は、学校教育ではまったく教えられず、目から鱗が音を立てて落ちることが、楽しみの一つだった。

そして、西洋の白人文化へのコンプレックスがなくなってくると同時に、自国への誇りが少しずつ少しずつ芽生えてきたのでした。


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