孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

同郷人の心意気、正義感

2016年03月09日 | 日記
もう20年も前になるが、マニラに赴任していた時住居だったコンドミニアムにあったテレビは、ケーブルTVであった。

チャンネル数がやたら多くて、カラオケを一日中流しているチャンネルや、科学専門チャンネル、映画専門、ニュース専門などなど、数え切れないくらいあった。その中にスポーツ専門のチャンネルがあって、クリケットとか水球とか、普段なかなか観る事ができないスポーツ中継を観れて、面白かった。

そんな時、偶然見たスポーツが卓球だった。男子の卓球で、あの時の衝撃は相当強く、選手の名前を今でも覚えている。確か、スウェーデンの選手で、「ワルドナー」という選手だった。



卓球というと、狭いテーブルで、チマチマやるスポーツかと思っていたら、これがとんでもなく運動量の多い、迫力に富んだスポーツで、テーブル近くでラリーを続けたかと思うと、バシっとスマッシュする。

それで決ったかと思うと、これがとんでもない。少し下がって、スマッシュされた玉をスマッシュし返すのだった。しかも、そのスマッシュの応酬が3度、4度と続くのである。

私はあの時以来、卓球というスポーツの虜になったようだ。

そして、この度の世界卓球、日本チーム男女の快挙である。これにはテレビの前で拍手した。特に、男子チームのキャプテン水谷隼(じゅん)選手は、ワルドナーを髣髴とさせ、以前から注目していただけに、ひときわ大きな拍手をした。



水谷選手は、Jリーグサッカーチームの本拠地でもある、遠州磐田市の出身である。お父さんの始めた卓球少年団に5歳のときから加わって、腕を磨いてきたそうだ。

何より私が、この選手に惚れ込んだのは、もう数年前になることだが、彼は卓球のラケットに不正薬剤が世界的に使用されていることを、自らのホームページで告発したのであった。

この「補助剤」をラケットのラバーの裏側に注入すると、その反発力が増して、打ち返される球の回転とスピードが著しく増すことになるだけでなく、表面も柔らかくなり、ボールコントロールが楽になるのだそうだ。

日本選手はこの不正行為はやっていないが、不正ラバーを使用する海外の選手は増え続けているという。

そもそも、卓球選手は当初ラバーの接着に有機溶剤の接着剤をたっぷり塗っていたそうである。すると、ゴムの分子と溶剤の分子が結合して膨張し、スピンがかけ易くなったり、反発力も大きくなったりしたそうだ。

ところが、有機溶剤は吸い込むと有害で、実際それで倒れた選手が出たようだった。そこですぐにルール改正が行われて、ラケットの「後加工」の禁止が決ったのだったが、やがて、これまでの有機溶剤とは異なる「補助剤」が登場して、海外の選手たちにジワジワ広まっていった、ということだった。



ラケットの「後加工」の検査は厳しくなったようだが、検査機器にも問題があり、いまだにイタチごっこのままだというが、水谷選手は、卓球界の将来を想うといてもたってもいれず、公に告発する決心をしたそうだ。

私はこの青年の卓球の技量だけでなく、その正義感に一発で惚れ込んでしまったのだった。彼の告発と共に、卓球界からは目が離せない。

そうさせるもう一人の選手が同じ磐田市からせ界に羽ばたいた。

伊藤美誠(みま)選手である。



ドイツ・オープン、ダブルスで優勝したときの賞金5,000ドルを知って驚く伊藤美誠・平野美宇、両選手は、どちらも当時はまだ中学生だった。因みに平野選手は、沼津市生まれだそうだ。

さて、でこっぱちの伊藤選手は、水谷選手のお父さんの始めた卓球少年団に所属していたそうで、二人は出身母体が同じである。



「サーッ!」の愛ちゃんこと、福原選手がすごいと思ってたら、石川佳純選手が出現し、いつの間にか伊藤・平野と有望な選手が続出する。今や、日本の卓球選手は世界から一目おかれる存在になった。

郷土出身といえば、昨日のブログでも触れたが、東京都知事選挙に立候補した、タモ何とかという方の選挙対策本部長とかいう責任者だったのが、水島総(さとる)氏である。



この方、元テレビのプロデューサーだったそうで、知る人ぞ知る「フィリピーナを愛した男たち」の脚本・監督だった方である。静岡県掛川市出身で、今は㈱日本文化チャンネル桜の社長として、インターネットTVでご活躍である。



水島氏の後ろに見える、「草莽崛起(そうもうくっき)」とは、あの吉田松陰の残した名言で、『全国の志を抱く在野の大衆よ、立ち上がれ』といった意味の言葉である。

私は、この方のチャンネル桜を、Youtube でよく拝見するが、なぜかというとそれは毎日登場する各界の名士が粒揃いだからである。

東京都知事選の後、タモ何とかの選挙事務所の会計責任者が、応援のお礼にと400万円持って、水島氏を訪ねてきたそうだ。このことは、ご自分の番組でも当時話していたが、その会計責任者も何と馬鹿なことをしたものか。

水島氏がそんな金を受け取るわけがなかった。今の騒ぎは、このとき怒った水島氏のタモ何とか告発に端を発しているわけだ。

当該の会計責任者とは、そのタモ何とかの知人のようだが、400万円も渡しておけば何も喋らず黙っているだろう、と高を括ったつもりであったろうが、火に油を注いだ恰好になった。

そして、ああだ、こうだと弁解に明け暮れるタモ何とかという老人の本性も見事に暴かれてしまったようだ。

金が絡むと、人間は非常に弱くなるものだ。

またもや、球界のジェントルマンだかサムライだか知らないが、栄光の職業野球選手の一人が野球賭博をやっていたと、ニュースが伝えていた。



すでに三人の同僚が捕まって、ドキドキしながら過ごしていたが、「奥さんと両親に相談したら」謝罪した方が良いと言われて、謝罪することになったと泣きべそかきながら言ってたけど、このサムライ、お歳はいくつ? 私の幼稚園に通う孫くらいかな?

さあ、こうなったら栄光の巨人軍、終身名誉監督の出番でしょう。法律よりも絶対に効果がある! 

これで益々ビクビクしている選手もいるでしょうから、選手たちの前で、一喝して、責任の取り方を教えてやってくださいな。

「勝つ!」じゃあなくて、「喝!」とでも叫んでね・・。

このままでは、プロ野球選手なら何やっても許される風潮が固まってしまいそうで・・。

職業運動選手が先頭に立って、日本人に夢を与えるどころか、日本人の倫理観を劣化させる立役者になっているのが現状でしょう。


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