孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

冬空に富士の姿

2016年12月17日 | 日記
天気がいいので近くの大井川の土手沿いを散歩してきた。東の空は最近白い雲が厚く漂っていて、見えるはずの位置に富士山はまったく見えずにいたのだ。

しかし、今朝は上空の強風が、その雲をきれいに吹き飛ばしてくれたお陰で、大井川越しに東の方向に、雪化粧をした富士山がくっきりと見えた。

  手前は大井川

大井川の河川敷に作られたグラウンド・ゴルフ場では、元気な高齢者たち3~40人が、10人ずつくらいの組に分かれて、ゴルフに興じていた。

彼らを見るたびに私は、ある高齢者の男性のことを思い出す。

その男性は、電気関係の技術者だったようで、若いときはその大半を海外の工事現場で過ごしたと語っていた。

私が市の主催するカルチャースクールみたいなところで、「名画に学ぶ英会話」という講座を持っていたとき、知り合った方で、英語に対するアレルギーはまったく無いようで、そればかりかご自宅ではどうも近所の子供たちに英語を教えていらっしゃったようだった。

世間話をしていた時、彼は仕事をリタイアしてからのことを思い出話に聞かせてくれたことがあった。

 川の向こうは島田市街


リタイアしたら、すぐに近所の高齢者達からグラウンド・ゴルフのメンバーになるようにお誘いがあり、あまり気が進まなかったが、道具をそろえて参加することにしたそうだ。

週に何度か、午前10時半くらいから大井川の河川敷にある運動場に集合して練習が始る。

昼食の休憩は家に帰って1時間。午後1時から再開して、2時半頃まで運動してから、男性達は行きつけの酒屋兼居酒屋のような店に移動して、酒をチビチビやりながらおしゃべりを楽しむ・・というパターンだったそうだ。

一月くらいそんなことに付き合ったのだが、彼はグラウンド・ゴルフを止める事にしたのだそうだ。

理由は、ゴルフそのものにあまり関心が無かったことと、運動を終えておしゃべりに興ずる時、その話題がたいてい人の悪口か、根も葉もない噂話の類で、それに付き合うのが苦痛になったからだそうだ。

「もう、他人の悪口で盛り上がるんだよネェ・・・」と笑いながら話していた。

今から6~7年前のことだったろうか、彼は今どうやって老後をすごしているのだろう。

富士山とグラウンド・ゴルフを見ながら、暫し思い出に耽った。




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