孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

赤い蹴だし・・・

2015年06月08日 | 趣味の世界
人間、歳を重ねると演歌が好きになるのだろうか。最近は、特にテレビやラジオで演歌のメロディーが聞けない所為か、妙に演歌を聴きたくなる。

この間、久しぶりにカラオケに行く機会があったが、「天城越え」とか、「みだれ髪」など、演歌を歌っていい気分になった。演歌は、そのメロディーもいいが、歌詞がすばらしいと思う。

『髪のみだれに 手をやれば、赤い蹴だしが 風に舞う』で始る「みだれ髪」という歌は、星野哲郎の作詞だそうだが、いつ歌っても実に味わい深い歌詞で、メロディーと共に名曲だと思う。最初聞いたとき、「蹴だし(けだし)」の意味が分からず、暫く意味を知らずに歌っていたが、ある時曲と共に流れた映像で、ああ、着物の裾でチラチラ見える赤いヤツのことかと、初めて知った。



徳島の阿波踊りを踊る女性の着物の裾に見える赤いけだしが印象的だ。二番の歌詞もたまらなくいい。『春は二重に巻いた帯 三重に巻いても余る秋』、何で苦労したのか、ひと夏で随分痩せたものだが、その表し方が心憎いではないか。

私は、こういう歌詞をメロディーに載せて歌うたびに、ああ、日本語はすばらしいなあ、奥深い言葉だなあと感激してしまう。

それに比べれば、英語など語彙が多いようで、日本語の足元に及ばず、ラテン語やギリシャ語をかき集めたような、何とも単純な言語だと思う。

将来を担う日本の若者たちが、こんなきれいな日本語をさておいて、英語ごときの勉強に時間を割くなど、何度考えても馬鹿馬鹿しいと思ってしまうのである。



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