過去の自分へ⑦

今まで色々とマネーの面で振り返ったが、決して過去の行動を後悔・否定しているわけではない。
マネーの面では色々反省が多いながらも、
むしろ、色々な事でマネーを消費したお陰で色々な事を経験できたし勉強にもなった。
何よりも楽しい思い出が沢山出来た。
車でドライブに行ったり、山に登ったり、競馬で沢山外れたり、
仲間と飲み歩いたり、自宅で飲んで駄弁ったり(これは大きな消費じゃないけど)
色々な人とも出会えたり、人生でプラスになる事が非常に多かった。
考えてみると、16歳で給料を貰うようになった後の人生は、
それまでの生活と一転して色々な事を経験出来たし、物凄く濃密な人生になったと思う。
学校では教えてもらえない事を沢山学べた。

あえて否定的に書き記したのは、上記の事を経験しながらも、
もう少し無駄遣いしないで生活出来たんじゃないか！
と言う思いが強いのだ。

貯蓄！貯蓄！としつこく書いたのは、
『貯蓄を30年続けろ！』
と言う意味ではない。
お金を30年寝かせてもインフレもあるだろうから危険なだけだ。

『貯蓄(キャッシュフロー)がある事で資産を買う事が出来るよ。』
『資産を買ったら給料以外からの収入(不労所得)が発生するよ』
との意味をあらためて思い直したかったのだ。

子供の頃から貧乏で『お金があったらスグ使う！』と言う事を実践してきてしまった。
マネーの重要性を教わった事もないので、マネー管理の面で低空飛行が長かった。

『色々な経験を楽しみなさい。ただ収入を全部使い切る生活は止めときなさい。』

と言う事を自分の子供に教えられたら良いと思う。

過去の自分へ⑥

⑥33歳～
手取り22～24万円
最大の買い物、家を購入した。
家を買う前は『家を買ったら欲しい物無いじゃん。もう貯蓄はしないでイイヤ。毎月しっかり返済してけば。』と思っていた。
引越し後、ひょんな事から『金持ち父さん貧乏父さん』の本を読んで衝撃を受けた。
マネー管理の大切さ。資産を買う事。資産とは『自分のポッケにお金を運んで来る物』等々色々と勉強になった。
大きな自宅は負債である事。今まで沢山の負債を買って来た自分の人生を振り返る事が出来た。
これをきっかけにお金で資産を買う事が大事だと認識した。
競馬を一切やめて、外で飲む酒の量を減らした。
その代わり毎月の貯蓄と株式投資の勉強を始めた。
最初の半年で株式市場から退場させられるような失敗もしたが、諦めずに勉強を続けた結果、
今は長期スパンで投資しているので、大きな痛手を被らずに投資を続ける事が出来ている。
マネーの勉強をするようになった。同時に出世したい！とか収入を増やしたい！という欲が無くなった。

それでも反省はある。
高価なベッドやテーブルを買ったり大きなTVを買ってしまったりイワユル負債を買っている事は、
誘惑に負けた必要ない出費であったかもしれない。
それに身分不相応の住宅の為、庭を整備したり修繕費の積み立て等、今までに無かった出費が増えた。

室内も無駄に広くて使いこなしきれていない。
子供の頃から『住宅は広ければ広いほど良いものだ！』と思っていたが実際は違う。
ある程度コンパクトにまとまっていた方が使いやすいし、何かの用事で家の端から端に行くのも結構億劫だ。
今でさえ億劫なのだから、年を取ったらもっと億劫になるだろう。
年数が経って修繕する箇所も多くない方が良いのだ。

欲しい物
株,投資用住宅 →初めて資産が欲しいと思うようになった。

今の自分がこの頃の自分に言いたい事
『住宅ローンは家計の出費項目の割合が大きくなるので、支払額を少なくする事が重要！
家は広ければ良いわけではない。ファイナンシャルインテリジェンスを高める事。常に進化する為に勉強を続ける事』

過去の自分へ⑤

⑤30～32歳
手取り22～24万円
この時期に結婚を意識しだした。
散財するのを止めて給料が出たら5万円程貯蓄をしだした。
最初の1ヶ月は『小遣いが足りないなぁ』とも思ったが、2ヶ月もしたらこの貯蓄生活に慣れた。
大きな目的が出来たので競馬、外食、は自然に減っていった。

そして結婚は大きな出費となった。
結婚式、アパート引越し、ハネムーン、でトータル350万円くらい、かかっただろうか。
今思えば贅沢したかな。一生ものだし割り切っている。
結婚しても貯蓄を止めなかったのは、チョットだけ成長した証だ。
収入－支出=キャッシュフロー
この大事さが徐々に分かってきた頃である。

当時欲しかった物
ロレックス,家 →一生物が欲しい。カッコつけの癖が抜けていないようだ。

今の自分がこの頃の自分に言いたい事
『資産と負債の違いに気付くべき。資産にお金を使いなさい。
上手に資産を買う為に勉強をしなさい。』

過去の自分へ④

④22～29歳
手取り17～22万円
スポーツカーの興味が薄れた。同時に定期預金を解約。
そしてアパート暮らしを始める。中古車から新車(250万円位)に変更。
『目的』が無くなると貯金が無くなるのも早い。

収入　給料 　 18万　
支出　家賃 　 6万
　　　駐車場代 1.5万
　　　ガソリン 　 1万　
　　　車ローン 　 2.5万
　　 食費　　 3万
　　　光熱費　 1.5万
　　　小遣い　 3万
前半は収入に対して出費が同等かそれ以上の時もあった。
ボーナスを別口座に入れていたので、出費が嵩んだ時はボーナスの口座から引き落として使った。
小遣いが3万円程だ。携帯代やら飲み代でお金はすぐに尽きた。
新車を買ったは良いのだがお金が無いのでロクにドライブも行けなかった（笑）
20代後半は車のローンが終わり給料も20万を超えて生活が楽になってきた。
でも貯蓄は増えない。
この時期にタバコを止めた。健康にも悪いし、240円×30日=7200円の毎月の出費が嫌になった。
楽になったらなったで行きつけの飲み屋に行ったり、車で長距離ドライブに行ったり、
何かと出費を重ねた。
この時期は『収入が増えればもうチョットいい生活が出来るだろう』と思っていた。
多分収入が10万増えたとしても無駄遣いして大して生活は変わらなかっただろう。

それと、皆が入っていると言うだけの理由で何も分からないまま生命保険に入ったりもした。
この時期にマネーの勉強をして実家にいれば、後々に効果だ出ていたかもしれない。

と思う反面、一人暮らしをしたのは色々な事を経験したので非常に良い勉強になった。


当時欲しかった物
ソファー,PC,そんなに無い →一通り欲しい物は持っていたが遊びに一生懸命であった為キャッシュフローは殆ど無し。

今の自分がこの頃の自分に言いたい事
『見栄の為に負債は買わないように！毎月の給料を少しでも余らせる生活をする事が大切です。
するとボーナスな様な臨時収入で無駄遣いしなくなる。ボーナスをまるまる貯蓄すると良い。
それと何も考えずに生命保険に入るな！生命保険は独身の時、要らないよ。生命保険と貯蓄は切り離して考えなさい』

過去の自分へ③

③20～22歳
手取り16万位
会社に就職したと同時に家に家賃(3万円)を納めるようになった。
100万円位の中古車を購入し、駐車場代やらガソリン代も出費として増えた。
収入　給料　　16万　
支出　家賃　　 3万
　　　駐車場代 1万
　　　ガソリン　　1万　
　　　車ローン　　2万
　　　貯蓄　　 5万
　　　小遣い　 4万
12万程の固定支出があったので学生時代程、散財はしなくなった。
それでも仲間と毎週のように飲み屋に行っては朝まで駄弁り、歌い、遊び歩いた。
貯蓄が5万とあるのは『スポーツカーを新車350万で購入する為！』との大きな目的だあった為だ。

当時欲しかった物
ソアラ,スーツ,ビトンの鞄, →カッコつけたかったのだ(恥)

今の自分がこの頃の自分に言いたい事
『車は贅沢品。支出が多くなるだけの金食い虫だ。無いなら無いで何とかなるよ。
ボーナスは使わないで生活しよう！収入を余らせる事(キャッシュフロー)を覚えなさい!!!』

過去の自分へ②

②18～20歳
13～15万円
バイトと競馬にハマる。週5～6日バイトしてバイト終わりには毎日外食。
中古の原付バイクを買って馬券を毎週買いに行った。
バイクを乗り回していた為、ガソリン代がかさんだ。
馬券も大きく外れまくり、2～3万円スッタ事も珍しくない。
ひどいのは天皇賞でトウカイテイオーを買って5万円スッタ事もあった。
たまぁに当たったお金はパーっと使い、何も残らなかった。
酒を覚えタバコ、ビール、競馬、パチスロにひたすらお金を注ぎ込んだ。

友人が車を購入したので自分も欲しくなり、チョイチョイと浪費を抑えるようにした。
しかし、そう簡単にお金は貯まらない。

給料－お小遣い＝貯蓄 ×
給料－貯蓄＝お小遣い ○

上記の公式がまだ理解出来ていなかった。
ようやく20歳頃に給料日後に天引きする貯蓄を開始した。
バイクや車の免許と言うような『目的』の為に短期間の貯金をする事もあったが
『目的』が達成されると貯金は止めて散財生活に後戻りした。

当時欲しかった物
車免許,車, →車さえ持っていればモテると思っていた。同時にモータースポーツに興味があった。

今の自分がこの頃の自分に言いたい事
『遊ぶ事は色々な経験を出来て良い事だ。でも競馬やっても良いけど金額多すぎ！
月々の出費多すぎ。給料を余らせる事を覚えなさい。』

過去の自分へ①

自分は給料を貰いながら生活をしている。
一番最初に給料を貰ったのは16歳のアルバイトであった。
それから毎月、給料を貰って、お金を消費しながら生活をしてきた。

消費と言っても色々ある。振り返ると、時代と共に本当に色々な物を消費した。
また当時の自分に色々と言いたい事がある。
何回かに分けて過去を振り返りたい。同時に未来の我が子へマネーの事を伝えられたら良いと思う。

①16～17歳の頃
この頃は収入が7～8万円
高校生であり当然実家に住んでいた。したがって貰った給料は全て小遣い。
高校生にしてはお金を持っていた。貰った給料を全てそっくり使っていた。今より小遣いが多い。
主に洋服、外食、大慶園、タバコ、CD、等々に消費を繰り返した。
洋服を沢山買った記憶があるのは、格好を付けていた表れだろう。異性にモテたいと意識していたんだと思う。
酒は飲んだが、まだそんなにベクトルが向いていなかった。が、8万円稼いでも給料日一週間前には1000円も残らなかった。
大きな買い物は12万円のコンポだ。5回ローンを組んで毎月1万5千円を払った。
自分としては随分と頑張って買ったのだが、『ローンとは随分しんどい物だ。車と家以外ではもうヤラネ』と思った。

当時欲しかった物
洋服,漫画,中型免許　→　洋服はカッコつけたかったのだ。バイクは中学時代から憧れていた。

今の自分がこの頃の自分に言いたい事
『この給料だったら2万円貯蓄しても沢山遊べるだろ！小遣い帳をつけるべし！無駄遣いが減るよ』

お金の事

キャッシュフローとは・・・

収入－支出＝残ったお金

である。
①20万円の給料で15万円使ったらキャッシュフローは5万円
②20万円の給料で8万円使ったらキャッシュフローは12万円
③50万円の給料で45万使ったらキャッシュフローは5万円

①と②ならば②の方が質素な生活になる。
でも②は安全な余剰資金が大量に生まれる。

①と③を比べると③の生活はゴージャスな生活になるだろう。
でも余剰資金の量は同じだ。
むしろ収入源が断たれた時に、月に45万も使っている生活が出来なくなり、まことに危険な状態になる。

年収が多い医者でも支出が多いと銀行から信用されない。
言いたい事は、年収の多い少ないは問題ではなく、キャッシュフローが大事であると思うのだ。

上記の①②③にも当てはまらない危険な人も居る。
④20万円の給料で20万円使ったらキャッシュフローは0万円
→学生時代のアルバイトの時、こうであった。
　この時は親に養ってもらっていた事もあり、キャッシュフローが生まれなくても生きていけた。
　でもなんかしらの事故を起こしたりしても対処できないし、
　大きな買い物は出来ない生活だった。

⑤20万円の給料で25万使ってしまう生活。キャッシュフローは－5万円
→お金を自分の限度以上に使ってしまう。借金生活になる。
借金を返しても返しても収入より支出の方が大きい為、絶対に返済出来ない。
こういう人は返済計画も立てられない。
漫画のようだが、たまにこういう人はいる。

④と⑤のパタンは非常に危険だ。

金持ちのパタンもある。
⑥100万円の収入で80万円の支出
　　いわゆる中流の小金持ちだ。
　　ゴージャスな生活でそれなりに貯蓄も貯まる。
　　高級車やに乗ったり、豪邸に住むのもこの階層だ。
　　
⑦100万円の収入で20万円の支出
　　大金持ちになる人はこうだ。キャッシュフローは80万。収入の8割が余る。
　　よく『本当のお金持ちは以外に質素』等と聞いた事ないだろうか？
　　大金持ちは必要以上のモノにお金を使わない。
　　余った80万を何に使うか？
　　高級車の様な負債に使わない。80万で資産（自分のポッケにお金を運んでくる物,株券や投資住宅）を買うのだ。
　　この階層は1年経つと収入が100万円から120万円になったりする。
　　キャッシュフローを資産につぎ込むので収入がドンドン増えていく。

こう並べて考えてみると、収入より支出の管理が大事だなぁと思う。
子供には大人になるまでにゆっくりと、教えてゆきたい。