坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

新しく中学生になる皆さんと、おうちの方へ

2013-02-20 | 伝えたいこと
毎日寒いけれど、もうすぐ春、中学生ですね。


中学校での生活や、新しい先生、友達との出会い、そして部活動の事など、
不安や楽しみがたくさんふくらんでいることでしょう。


先輩の中高生は、自分の時間が「あるようで、ない」生活を送っている人が多く、
忙しくて、いつも疲れているなあ、と思って先生は見ています。

そんな中、ピアノを弾くことが皆さんの心の栄養、「ホッとする時間」になるように、
と影ながら応援しつつレッスンをしています。
その思いが通じて、レッスンをずっと続けている中高生が多く、とても嬉しいです。


中高生は、塾や他の習い事のない平日の夜6時半以降、8時くらいまでにレッスンに来てもらっています。
学校帰りにそのまま来る生徒さんもいます。


入部希望の部活などが完全に決まる5月にレッスン時間を確定しようと思うので、
塾などの日程が決まり次第、教えてくださいね。

また、レッスンのコースも、
   *1時間レッスンで、月に4回、月に2回。
   *運動部中心で、ピアノも頑張りたい人は、今までとおり45分レッスンのコース。
   *場合によっては、1レッスン制の不定期コースもあります。


年度の途中でコースを変更することも可能です。
自分の状況によって、無理なく続けられるように考えましょう。

入学したばかりの一学期は、ヘトヘトで家に帰ったら、バタンキュー、かもしれませんね。
なかなか練習の時間がとれない季節もあるかと思うので、今までよりは宿題の曲数を減らし、
レッスン時間に練習も出来るように、考えてレッスンしますが、

「時間は自分で作り出す」もの。
決して「なんにも、練習してこなくてもいいよ」と言っているわけでは、ありません。


少なくとも、2学期に入り、身体面、精神面慣れたら、練習する努力をしてください、ぜったいに。

入学してしばらくは、疲れもたまるし、ピアノなど弾く気もおきないかもしれません。が、必ず慣れるときが
来るので、焦らず「継続は力」をいつも頭において、レッスンを楽しみ、ピアノを弾くことを楽しみましょう。
 
                       

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毎年、この時期になると、↑のようなお手紙を、6年生の生徒に渡して、
レッスン中に一緒に読み、お話をします。
おうちに帰ったら、あらためて、おうちの方とも読んでいただきます。

特に、長女、長男ちゃんには、小学6年になると、

「中学生になるから、という、理由でピアノを辞めることは、しない方がよいよ」
と言っています。

地域性もあるのだと思いますが、中学入学を機会にピアノをやめる子というのは、
今までも、ほとんどいません。
発表会も、ほとんど出てくれる音楽を楽しんでいるお兄さん、お姉さんたちをみていますから、
小6の子たちも、「中学に入るから、ピアノをやめる」という考えは、持っていないみたいです。

お話をしながら

「入学したては、重いし(バッグは)、暑いし(制服は)遠いし。くたびれ果てて、
これじゃ、ピアノなんか弾けない、と思うと、思うよ」

「でも、それは永久には続かないから大丈夫だよ。
秋になったら、部活の終了時間も早くなって、身体も絶対に慣れるよ」

と、布教?しています。

それでも、特別に今どき珍しいくらいキビシイ運動部の2年生くらいになると、
どうみても「ダメそう」な子もたまにいます。

そういう子が

「ちょっとお休みします」という時は、引き留めません。
お互いに、「ちょっと無理だよねー」と納得できるからです。



話は、とびますけれど、


♪私立中学受験のために、早々と小4くらいで、
「いったんピアノをやめようと思います」

♪ピアノをはじめて、2,3年くらいで
「上達しないし、練習しないし、むだなので、ピアノをやめます」
↑めったに、こういう人は、いらっしゃらないですが、たまーには、います。


と、言われた場合、一回は、お引き留めします。

レッスンの時間を少し短くしたり、回数を減らす、宿題の出し方を変えるなどして、
おうちの方とも、連絡を密にして(干渉して、もらうという意味じゃありませんよ)
改善してみます。




私立中受験の場合は、せめて、5年後半、あるいは、6年生になるまでは、
月2回くらい、のんびりのペースで進めて、勿論発表会も強要しません。


私立に行くお子さんの場合は、公立中に行った中学生がアップアップする
中学高校の数年間を有効に趣味に使える場合が多いので、受験のために完全に
やめてしまったら、逆にもったいない、と思うからです。
そんなお話も、おうちの方にします。

本人も、お母さんも、ピアノを辞めたい、と思っているわけではないので、
この10年くらい、私立中受験のために、ピアノをやめた子はいません。
と言っても、「地域性」で、私立に行く子が割合少ないんだと思います。


そんな生徒たちですが、それでも、その後、
おたがいに、どう考えても、

「無理かも・・・・」という時期は必ずやってきます。

また、ピアノ以外に打ち込むべき趣味や、仕事が、出来たら、
それも素晴らしいことですし。




逆に、ちょっと不本意に

「ピアノを、お稽古事を辞めたくはなかったのに、
やめちゃった」という事もあっても仕方ないと思います。

その「不本意にやめちゃった」という気持ちが、次への原動力になると、
思うからです。

なんでも、次にプラスにつながっていけばいいんですよ。

そんな事をいろいろ書いてみた季節の変わり目でした。

























きらきらセミナーと、じんわりコンサート

2013-02-16 | ただいま勉強中
横浜のYAMAHAで行われた轟千尋先生のセミナーに行って来ました。

轟先生とは、4年前、ムジカノーヴァの記事をきっかけに
お会いし、大倉山の小さなアナリーゼ講座から、ずっと断続的にたくさんの楽譜に
隠された「ヒント」~宝探し~を教えていただきました。

今回も、実際の楽譜を使っての、キラキラ探しのヒント、です。




そして、慣れてくると、まったく他の曲、他の楽譜からも
同じような「たからもの」を見つける事ができてくるんです。


子供たちに、作曲家からのメッセージを楽譜から読みとってほしい、
しかも、楽しくて、おしゃれな響きで、
という千尋先生の思いのいっぱいつまった楽譜集も、勢揃い。


そして、超素敵&豪華なプレゼント付き!




CDを実際に演奏された超一流ピアニスト=三船優子さんもいらしての、
トークコンサートも、ありました。

三船さんは、また、実際に楽譜の数小節を弾きながら、
ご自分のアナリーゼ感で、轟先生の性格まで、見抜いてしまう?!という
楽しい一こまも。

CD発売元の会社の方、出版の編集者さんもいらしていて、
録音秘話なども、たくさん聴けて、とてもとても上質な時間を過ごしました。
しあわせ~~~




轟先生のおっっしゃった

「超一流の演奏家ほど、作曲家が楽譜に残したメッセージを読みとる事を
たくさんしている」というお話も、印象に残りました。



そして、その足で、午後は鶴見のホールに 昨年11月に 41歳で亡くなった本田武久さんの
メモリアルコンサートに行きました。

本田さんの事は、以前にもblogに書いた事がありますが、
私の今の師匠の弟分のような人で、治療法のない難しい悪性肉腫でした。

告知を受けてからも精力的に音楽活動をされた真摯なまなざしは
周りのもの、皆に、暖かい記憶を残して、逝かれました。


メモリアルコンサートは、本田さん自身が、大好きな出演者を決めて、
プログラムの曲も、決め、アンコールで歌う曲まで決めておいた、と
言うことで。





涙もあったけれど、じんわり、会場のみんなの心に暖かい贈り物を
たくさん残してくれたコンサートでした。


そして、今日は、偶然、午前と、午後に、特別に素敵なアメイジング・グレイスを
聴きました。

とても、とても、音楽の密度濃い一日でした。

私には、音楽があって、ほんとうに良かったな~と思う日でした。














友チョコ狂騒曲?

2013-02-14 | レッスン室から
今日は、バレンタインデイでした。

先週あたりから

「こんどの連休は、お母さんと一緒にチョコレートを作るの」
「チョコクッキーを焼く練習をするの」
「連休に、友だちにあげるチョコレートをまとめてたくさん!作っておくの」

という会話がレッスン室で聞かれました。


そして、今週に入ると、ワタシにも、手作りチョコを 持ってきてくれたり・・
その他。。。いただきました。








ほとんどは、すでに 胃袋におさまり、撮影不能です(~o~)


小学低学年の子の話は、可愛くて

「作ったものをあげるのは、お父さん、お母さん、妹や弟、兄ちゃん、
隣の家の子」ていど


これが、高学年、中高生になると、

「クラスの女子ほとんど」(あれ、男子にはあげないの?)
「ミニバスの男子全員に、あげるのが、ナラワシ??らしい」
「部活の人、みんな」

などなど、すごい数の友チョコを交換するんですね。

先日は、

「予定外の友だちが、『くれる』というので、急遽 増産しなければならなくなった(汗」
と話していた生徒もいました。

自力で、全部作れるしっかり者女子もいれば、

ほとんどは、お母さんの手助け・・・という女子もいるみたいで。

なんだか大変なんですね~~今の子たちって。

まあ、そうやって、台所に慣れて、お料理も頑張って作れるようになってくださいね。


食べ物の思い出

2013-02-12 | 日々
寒いです。

今日は、午後から夜まで、レッスンがつまっているので、
朝のうちに、大根と手羽先の煮込みを作っておきました。

甘味に黒砂糖を入れたので、こっくりトロトロです。
美味しそうでしょう?


この献立を作ると、思い出すとても楽しい思いでがあるのですが。。。

数年前の夏に、都筑区の野外で行われたクラシックコンサートに
行ったときのこと。

素敵な夏の夕方、駅前に作られた階段状の広場に腰掛けて、
近くのデパ地下で買ったお総菜を食べて、缶ビール片手にコンサート鑑賞に
のぞみました。

そのとき、買った照り照りの濃い味の大根と手羽先が
すごく美味しかったのです。

家で作る時は、そこまで味を濃くはしませんが、
その時の楽しい思いでと一緒に、ことこと煮ました。


他に、もう1つ 食べ物というと思い出す事があります。

前にもどこかに書いたのですが。

それは、だれでも大好きな餃子。


老人家庭になった我が家では、ムスコたちが来たときしか作りませんが、
ムスコたちが家に3人いたときも、今は一家族がやってきた時でも、
餃子は100個作ります。

100個包んで、ホットプレート2回で焼きます。
私にとって、餃子は、100個作るものなんです。


もっとたくさんの餃子作りをお手伝いした事があります。
双子の次男、三男が中学を卒業するとき、

同級生のお友達が、一家揃ってご両親の生まれ故郷に帰ることになりました。

それは、ずっとずっと前から決まっていた事だそうなのですが、
お母様は、子供が産まれて、15歳まで育った土地のお世話になった
お母さん仲間、子供たち(下には幼稚園の妹がいました)にお礼をしたいと、
ずっと「貯金をして、計画を練っていた」そうです。


3月1日。

雪の降るとてもとても寒い日でした。
町内会館を朝から、夜までずっと借りての、お別れ餃子パーティでした。

誰がきても良い、いつでも出入り自由の、お別れ会。

町内会、子供会や、PTAの役員で知り合いになったお母さんたちが集まって、
何百という餃子を包み、いくつものフライパンで焼きました。
おむすびを作ってきたお母さんもいます。

うちのムスコたちは、そのお子さんと頻繁に遊ぶという仲ではなかったのですが、
私は、中3のPTA役員でご一緒していた縁で、その場に呼ばれ、
お手伝いしたり、おしゃべりをさせてもらいました。
(昼間は、高校生の長男の卒業式でした。とにかくすっごく寒い卒業式で、
感動よりも、寒さしか覚えてません・・・・)


話がとびましたけれど、

そんなわけで、誰にでも、食べ物と、思い出が結びつくって事が
ありますね。

皆さんはどうですか?









ぱっぱらぱなし

2013-02-09 | ピアノの話



「ぱっぱらぱなし」には、しない話です。


去年の12月、先週と、生徒たち8人が、ピティナのピアノステップに参加しました。

発表会以外の外部のステージですから、もちろん強制ではありません。
パーセンテージからしたら、ごく一部の人が、「人前で弾く機会」を多く持ちたいな、と
言うことで参加しました。


演奏する時に、生徒があらかじめ書いたコメントをスタッフの方が読んでくださいます。
60字という少ない字数なので、けっこう書くのに、苦労する子もいます。

「何を書けば良いの?」と聞かれる子には、一緒に考えながら書いてもらいます。

2回目以降の参加の人や、少し学年が上の人には、

「一般的なコメント=◎回目のステップがんばります!」とか
「塾も部活もやっての参加なので、大変でした」。。。みたいにいろいろな人にあてはまるコメントじゃなくて、

「練習で何が難しかった?」とか
「どこを工夫したかった?」などと、生徒と会話しながら、ピンポイントで何か
アドバイスして欲しいことを書こうか、と持っていくことが多いです。


先週は中学生ばかり3人参加したので、それぞれが自分で
「◎○に気をつけたつもりです」「◎×を上手になるためには、どういう練習が良いでしょうか?」と、
いうようなピンポイントコメントを書いていました。


その答えに講師の先生が書いて下さったことが、さらに具体的で詳しかったので、
本人も、おうちの人もびっくり感動していました。


もちろん、わたしだって、同じような事を言ってるんですけれど・・・・
「ピアノのお母さん(おばあちゃんかな)のような存在の私が毎週言う同じ事」より
「見知らぬ先生が書いてくださるたった一回の一言」って、威力があります。
また、私とは、全く別の視点からのアドバイスもありますし。
(と、自分の責任放棄しちゃいけませんけど)



12月の時もそうでしたけど、参加直後のレッスンは、その講評を一緒に読み、
生徒に理解しにくい所は言葉を変えて、説明し、そして、それをもういちど頭で整理して、
最後の仕上げに演奏してもらいます。

ステップの緊張感から、解放されれいるし、講評の一言も、かみ砕けているし、

これで、ほんとうの「◎」です!

発表会の時も同じで、

発表会の曲は、次のレッスンで必ずもう一度弾いてもらっています。
怖くて暗譜では、弾けなかった中学生も、ここでは、出来るだけ暗譜で弾いて
仕上げにしています。

このやり方は、けっこう気にいってます。







豆まき

2013-02-04 | 日々
昨日は、節分でした。

十何年かぶりに、豆まきをしました。(マゴと)


外にまいた豆は、そのままにしておきましょう。

あまりに寒い冬で、食べ物がない鳥たちが、玄関先の植木鉢から花びらをみんな食べていって
しまうので。

昨日の豆も鳥のエサになるように。




禁止です~!

2013-02-01 | レッスン室から
たとえば、レッスンで最初に一回曲を通してもらったときや

発表会や、ステップで弾き終わったあとや、その直後のレッスンの時に、


「どうだった?
弾いてみて自分の演奏をどう思った?
練習の仕方をどう思った?」と

よく聞きます。


すると、一番多い答えが


「間違えずに弾けてよかったです」

「あそこと、あそこを間違えちゃった」


という答えです。


う~~ん、そうね、間違えずに、つっかえずに弾くことはもちろん
大事な事の1つだけど、

弾き終わったら、気がついて欲しい事ってほかにも、
あるんだけどな~~~


長く私に習っている子たちは、それがわかってきて

「ここは、もっとやさしい気持ちで、弾きたかったのに、気が強くなってしまった」

とか、

「自分の思っていた物語のようにならなかった」


とか、音楽的な事にも気持ちが向けられるようになっています。


でも、あんがい 

「間違えずに弾く」ことが、とってもとっても大事(もちろん、大事だけどね)
にとらわれすぎて、気にしすぎているように思えます。


先日、中学生生徒のお母さんが、レッスンの最後に我が子のピアノを
聴きにきてくださいました。
普段あまりお話をする機会のない大きな生徒ママでしたから、
たくさんの話を久しぶりにしたのですが


「娘のピアノの練習を聞いているとき、間違えたり、つっかえた回数を
つい指折り数えてしまいます。」と笑いながらおっしゃっていました。


「それ禁止です!!」

まあ、明るく話してくださったので、生徒本人も、すごくイヤがっているわけでも
なさそうでしたけど・・・


弾いている生徒自身が

「あ~~、ワタシ、また間違えちゃった!」と反省して、練習の糧にするのなら、
ともかく、

そばで聴いていうおうちの人が、それをやっては、いけません。

それよりも、お子さんの、「こういう所が小学生の時の演奏より、変わって良くなったなあ、」とか、
「こういう所は、もっとしっかり聞かせてほしいなあ」とか、

そんな聞き手になってくださいね、とお話しました。



すぐに、止まったり、いつもいつも同じ場所でつっかえてしまうのは、
何か良くない原因があるので、原因を突き止めて、練習をしなければいけません。

でも、止まらないで、そつなく、要領よく、弾き進める事が一番良い、というわけではないと、
思います。

その子が、その曲に持っている、「大好き!」「ココは、面白いところ!」
「ここは、泣きたい感じ」

そんな気持ちが伝わるように、丁寧に弾いて欲しいな。

って、生徒にはいつも言ってるのに。。。

その時の、当の生徒も


「え、そうだったんですね。それが大事だったの?」

って。。。。

ありゃりゃ(T_T)(T_T)


教える側の気持ちって、伝わっているようで、なかなか伝わっていないんですね。

私もくりかえし、しつこく、伝えなくては、と思いました。