坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

職人技

2017-10-24 | 伝えたいこと



昨日の 夕刊を開いたら 知っている方の仕事が大きく記事に取り上げられていました。

知っている、と言っても私が一方的に知っているだけで先方は私の事はご存知ないのですが。

轟千尋先生の楽譜が出版されて

そのお披露目講座があったとき、編集者さんとして横浜のヤマハに来て

編集者としてのお話や、ご自身の子供の頃のピアノのレッスンのお話など少しされていました。

その後も 出版された連弾の楽譜の紹介動画などで ピアノを弾いていらっしゃるのを

拝見したことがあります。








記事になっていたのは ピアノの楽譜の編集者としての仕事


その楽譜が出版されるまでの 楽譜の校正作業について 書かれていたのですが

ピアノを弾く人間として とても興味ある内容でした。


楽譜の校正という仕事は (10年以上も前だと思うのですが)

どこかのテレビ番組で知りました。

その時も 「演奏者が弾きやすい楽譜を作るために、 (例えば)譜めくりをする場所なども

考えて校正する。。」というような話を聞き  「そんな工夫があったんだ! そういう仕事があるんだ」と

とても印象に残りました。

とても弾きにくい難しい箇所で譜めくりをしなくてはいけないような場面に出会うと

「これはね、出版社の人が 弾く人の事を考えないで 楽譜を作ったんだよ」

なんて生徒に話すこともあります。

(コピーした切れ端を貼り付けるとか、 書きこんでしまう、とか自分なりの工夫は
出来るにしても)



メロディというのは(子供のおけいこの曲は特に)4小節の小さなフレーズが

積み重なって成り立っているのに、 紙面の節約なんだか 5小節ずつで段が変わっている

すごーく変な楽譜がたまにあります。

こういうのに出会うと 「この楽譜屋さん、さいあくだよー」とフレーズや楽節の話のネタにする事もあります。



今回の記事には それ以外にも芸術とも言えるような 楽譜編集のこだわり、、が述べられていて

すごくすごく興味深かったです。



『楽譜に使う書体も 曲や楽譜集の雰囲気に合わせて選ぶ』というあたりには

うんうん、と共感!


今は コンピューターでなんでもできてしまうけれど、

こういうこだわりは 芸事をする人は 持っていたいなあ。



わたくしは  ピアノの先生として
 
偏りなく たっくさんの曲を知っていたいので

自分の練習の合間に楽譜棚の 総復習





これを弾いて↑


ココまで来ました↓

シューマン「サンタクロースのお爺さん」は 怖い曲

本当は  Knecht Ruprecht = クネヒト・ルプレヒト サンタのお付きのルプレヒト

サンタは 良い子にプレゼント  ルプレヒトは 悪い子のお尻をたたきに来る!?




不思議?と思う気持ち

2017-10-13 | ただいま勉強中



先週末、出かけた箱根で出会った自然のブローチ





さて、時間のたくさんあったある日  まとめてたくさん弾いてみました。

これで 歳時記Aは 弾き終わり






ゲールの 蝶々って ちょっと不思議な響きの曲です








そう思って 以前生徒に宿題を出すときに 調べたら ゲールさんは ベルギーの人

だから ドイツ音楽や フランス音楽とは 違った独特の響きを持っているのかしらん?

しかも この「蝶々」って曲、  短調です。

蝶々が ヒラヒラ舞っている感じがしない曲です

これも以前調べたのですが


この曲は もともと 3曲からなる曲集で その曲集のタイトルが「蝶々」だったということ

この「蝶々」と呼ばれている曲の固有の名前じゃないんだよ

しかも「蝶々」と呼ばれている曲には 「タラントの祭り」というタイトルが付いているらしい

タラント=タランテラ? と考えると すごく納得がいきます。

そうだよー この曲はまさしくタランテラだよーー


なんで こうなってしまったの??

今は、ネットでなんでも自分で調べられるから こうやって疑問に思ったことは

調べてみたら 意外な発見があるし

調べてみたぶん、印象に残ります。

だから  不思議だな~? 変だぞ~??って思う感性を養わなくてはね!





 











難しいことだけど、、

2017-10-06 | レッスン室から


先週で、全員の小学生のお迎えコンサートが終わりました。

夕方の忙しい時間にレッスン室に来ていただいた、お母さまやおばあちゃまありがとうございました。




良く音の聴こえるピアノの音で、お子さまの弾く曲を聴いていただいて、新たに気づいていただいた事があって

収穫があったと思います(うちの教室の生徒さんは、家庭では半分以上が電子ピアノです)


また、家庭練習の大切さを、わたし、お母さま、生徒の3人で確認できましたね。


私一人がくどくど言ってもダメだし、おうちの人がガミガミ言ったらもっとダメだし、

それを 生徒と3人でああだ、こうだと言いながら少ーしだけ意識を高めてくれたら

嬉しいな。





ちょっと心配なのは、こういう機会が、「おうちに帰ったら、お母さんに叱られる」きっかけを作ってしまって

いないかしら?思う時が 何回かあったこと。

子供のころのお母さんや まわりの同級生が 「どんな曲を弾けた」 「あんな曲を弾いている」を

見るのではなく ○○ちゃんの 「半年前、一年前よりも どこが良くなった どう変わった」を

見つけ出してほしかったのだけどー   

練習量が 極端に少ない子だったら  「何か月、 何年まえより 時間の使い方が あまり上手じゃないね」

くらいにして ほしかったのだけどー

おこごとタイムが始まってしまいましたー


先生である私も どうしたら、どうしたら、といつも 考えて 工夫しているんだけど

なかなか 通じない  


いいえ、子供にはなかなか通じないのが 当たり前で

ちょっと大人になってから

「あの時、お母さんや先生の言っていた事が わかった」というのが

大多数のひと達なんだから 

だからと言って 最初から 

「どうせ 通じないからー」と決めてかかっては いませんよ 絶対に!


色々 考える事が多かった です










  











あと何曲弾けるかな?

2017-10-05 | ただいま勉強中
10月に入り、だいぶ気候も落ち着いて、

ひんやりしてきました。

夏の花はくたびれてしまったので そろそろ 秋冬のお花に

植え替えですね。



庭のすみっこからは 去年から植えっぱなしの ムスカリや花ニラの葉っぱが

しっかりと伸びてきています。


夏の間の あんな 高気温や 強い日差しのときは

うんともすんとも言わないのに、、、、

空気が冷えてきたのは 敏感に 察知して 芽を出すんですね。

自然ってすごいなあ、と思います。



ところで、


同世代の ピアノを弾くお友達と 時々 話題にするのですが


「死ぬまでに あと何曲 新しい曲が弾けると 思う?」


「自分のうちに並んでる 楽譜の曲、いくつ弾けると思う?」

(厚ぼったいベートーヴェンのピアノソナタ集を 3つ持っていたからって
全部弾けるわけじゃないし、弾いたわけでもない。。。。)


レッスン室にも 隣の狭い廊下にも あふれ出てる楽譜・・・

生徒が 「せんせい! すごいねー これ、ぜんぶひいたの?? ひけるの??」と

と感心してくれるけど、圧倒的に「弾いてない」「弾けない」曲の方が多いです。

自慢げに並べた楽譜がかわいそうだーー


今日から(昨日から) 最近、ほとんど弾いてない小さな曲から順番に弾いてみよう、と

思いました。

1人の作曲家の曲集に特化して 弾いてみることは あるので、

まんべんなく色々な曲が入っている  ↓ これ を№1の本から なんとなく弾くんじゃなくて

簡単な曲も ステージで弾くように弾いてみましょうか。






全巻 揃っていたはずなのに・・・ 欠けているのが、、、、悲しいです。

この曲集にどれだけ助けられたわからないのに。。








練習しなくてはいけない曲は 他に たくさんあるので それの合間に 無理なく ずっと 続けられるかしらん?

昨日は ↑ これだけ 弾きました。


今日は ここまで↓ 弾きました。 




こうやって書いてしまったら、 ずっと続けられる??でしょ??