坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

また、お母さんきいてよね

2013-09-29 | 伝えたいこと
オットが、「仕事のネタになりそうだから」と集めている新聞記事を横目で
みていたら、ピアノ教育にも 共通するような事が書いてあって
面白いので、横取り(笑 してきました。


朝日新聞のスポーツ欄に連載されている「子どもとスポーツ」第5部 
『親のかかわり方』と言う記事。


今日、共感したのは

精神科医の香山リカさんの談で

「五輪でメダルを取ったときに、『親のおかげ』と選手がコメントする。
それを聞いて、子供の才能が開花しないのは、自分次第だと親が思ってしまう」という話。


「スポーツを始めた原点に戻り、出来なかった事が出来るようになっていく姿、
楽しんでいる顔をみる事に喜びを感じてほしい」と結ばれています。


スポーツに限らず「こどもが楽しんでいる顔をみる事によろこびを感じる」事を
忘れないこと、大切な言葉だな、と思いました。


私の教室は、小学生以下と、中高生の人数が半々くらいなのですが、
ある日、続けてきた中学生2人が、自分で選んだ アニメのテーマとか
いわゆるはやりうた を 実に楽しそうに 上手に弾いてました。

思わず、「こういうの弾くのって楽しいよねえ」と言いました。
聴いている私も、元気をもらえました。

「先生も、中学や高校の頃、宿題じゃない好きな曲ばっかし弾いてたよーー」

小学校の頃は、「みんなのうた」や「歌のメリーゴーランド」の曲が好きで
歌の伴奏を弾いて遊んでたし。

中学、高校は、映画音楽や、サイモン&ガーファンクル(「明日に架ける橋」なんて
どれだけ好きだったかわからない)ビージーズだとか、カーペンターズ、だとか
バカラックだとか、よーく弾いて遊んでました。
(そんな事ばかりやっていたので、音大のピアノ科には入れなかったんですけどね。。。。)






























取り扱い説明書

2013-09-18 | 伝えたいこと
今日は、台風一過を絵に描いたような一日でした。

家にいるのが、もったいないような青空!。。。。。でも、
火曜日は レッスンの詰まっている日。。。。と言うわけで

台風の後の散らかった家の前を掃除して、ゴミ出しする以外は、家の中  でした。



今日は、数年ぶりの大人生徒さんが、レッスンに来てくれました!

育児のため、ちょっとピアノから離れていたけれど、お子さんも少しだけ手を離れつつあり・・・
また、少しずつピアノに向かいたい、とのこと。

小さい子供のうちのレッスンは、定期的に通うことが 大切だと思うけれど、

大きくなったら、お稽古との関わり方はいろいろで良いと思います。

きちんと間をあけず レッスンに来る事が、積み重ねになる、と言う考えもあるし

ある程度、子供の頃や若い頃に、基礎学習、基礎練習をしていた人なら、
自分で、おうちで弾いていて、

時々、
「ココって、これで 良かったかな?」と客観的なアドバイスが欲しくなった時に
レッスンに来るので、良いのじゃないかな、とも思います。


慣れた機械を自己流で、扱っていて、たまに「あれ?この機能は、どうやって使うんだっけ?」と
疑問に思ったときに、引っぱり出して、読み返す「取り扱い説明書」

大人のピアノのレッスン室は、時々引っぱり出す「取り扱い説明書」でも、良いかな。


勿論、うんと上達したい、目標をはっきり定めたい、という大人のレッスンは、
もっと別の方向性でしょうけれど。


火曜日は、一番のちびっ子も来るし、おばあさま生徒さんもいらっしゃる「年の差ピアノ教室」でした。


亀は何を想う

2013-09-16 | 日々
生き残っているリクガメ
夏になると、排泄物のあまりの臭さに閉口していました。

考えた末、子猫子犬用のケージを購入。
玄関脇のお外に置きました。
すごく、お外がお気に入り。
やはり生き物は自然の中にいてこそ、ですね。

うんと暑い夏の日や、今朝のように豪雨が予想される日は、玄関の中に避難させるのですが……

心配なほど、おお暴れします。
今朝も、



ケージをよじ登ってました。



台風もいなくなったので、外に出してやったら、いつものように花壇の花?葉っぱ?を眺めてました。

届かない

2013-09-15 | 日々
自分のこと。。。。


コーラスのイベントのお世話役員をしているのですが、 会議後のお茶の時間に
仲間うちの会話で、ある素敵な声楽の先生が 今月はじめにご逝去された事が
話題になりました。

そのあと、たまたま街で、大学の後輩が ご主人と息子さんと連れだっている所に
出会ったのですが。。。

そこでは、挨拶をするだけで、別れました。

その後輩が 前述の 素敵なA先生に師事していた事もあり、
別れたあとで、その事にふれたメールをくれました。


その先生の事、仮にA先生としておきます。


最近、そのA先生の事を思い出す事が時々ありました。

体調を崩されていると聴いていたから よく思い出した、のではありません。


その先生がちょうど今の私くらいのお年のときに、地元の声楽友だちについて、
伴奏者としてレッスンに行ったこともありました。

また、12,3年前には、A先生が ソロを歌う真後ろの同じステージで、
合唱をする機会がありました。

その時に、周囲の知人たちと、こう言ったものです。。。

「A先生って、優しくて、暖かみがあって、そして芸術にはキビシク・・
とにかく オーラがあるよねえ」
「還暦を迎えた時、あんな 素敵なオーラのある女性だったら、素晴らしいよねえ」


そして、私も、心の中で、 「60歳になったら、そばにいるだけで、
目にはみえないけれど、渋くて すこーし重い素敵な光線を放つひとになれるように。」

「 60歳にふさわしい 空気感のある大人の女性であったらなあ」と
思っていたものでした。


そして、私は、60歳を1年半も過ぎてしまいましたが、A先生の持っていらしたような
年齢にふさわしい空気感、存在感、を ちょっぴりでも持っているかしらん??と
考え、がっかりをする事が多かったです。


「若く見える、その年齢には、見えない」と、言われる事はあっても、

「年齢を重ねた存在感がある」というような類の事を言われたことがない気が・・・

この違いはなにでしょう?

勿論、A先生の輝かしい経歴を真似ることも出来ませんから、
同じように オーラを発する女性にはなり得ません。

けど、もうちょっと 渋くて重さのある人にはなりたいなあ。


若くみえれば、良いっていうものじゃないなあ。。




























お母さん、きいてよね

2013-09-08 | レッスン室から
発表会が終わって、2カ月近くになるけれど、今でもレッスンに来ると
私と連弾した ポピュラーが好きで、毎週 一緒に弾いて帰る中学生がいます。

じゃあ、このソロの楽譜を探して、1人で弾けるようにしてあげようかな、と
思いますが、連弾に慣れてしまった 良く弾きこなした曲を 別のソロ楽譜で弾くのは
億劫かな、とも思って、今のところ連弾で楽しんでます。

本人は、とても気持ち良さそうに弾いています。


別の中学生

練習嫌いの代表か?というくらい練習してきません(笑

でも、好みがはっきりしている子なので、中学生になり、運動部にも入り、
塾まで行き始めたので、 ハノン系と、エチュード系も宿題には出し
(こっち系を、弾いてこないので)レッスンの1時間の半分以上は、こちらに
費やしています。

で、好きな曲 は、「こっちは、疲れてても、 気分が 低くても
弾く気がするでしょう?」というので、家での練習は、こっちだけは、ちゃんとすること!
という風にしたのだけど。

なんか暗い表情でやってきました。

「オカアサンガ  コンナ キョクジャナクテ モット マトモナ クラシックヲ
ヒケ、トイウノデ ヒケマセンデシタ」


いくら お母さんいわく 

「反抗的で、 私の言うことは 聞きません」っていうような子でも
所詮は、可愛い中学生 

お母さんにそういわれたら 弾けないよね。


小学生のうちは、出来るだけ 基礎練習 と思うので
生徒の希望より 私の 考えで 曲や 本を選びますが。

毎日、ヘトヘト  イライラの中学生
それぞれの気持ちで ピアノに向かってほしい

でも、生涯 使う事のできる ピアノへの向き方 もしっかり
知って欲しいと思って 接したり 伝えているつもりだけど

生徒には、けっこう 伝わってると、実感できる瞬間がありますが

おうちの方には、 まだまだ 伝え方が足りないんだなあ、と思った日でした。