坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

5月の日々

2014-05-30 | 日々


300円ショップをふらふらしていたら

まあまあな帽子が

髪がぺしゃんこになるのがイヤで
あまり帽子はかぶりませんが
月末に二週続きの運動会


いかにもなリボンもどきを取り、うちにあったリボンをつけなおしたら、
けっこうさまになりました。

マラソン

2014-05-21 | レッスン室から



生徒のみんなは、相変わらず ずっと曲のマラソンをしています。
ピアノを習い始めて1年足らずというちびっこちゃんは、のぞいてですけれど。

私も生徒と一緒に 「生徒の前で弾いた曲や、人前で弾いた曲」だけ
積み重ねてきました。


同じ曲は、書かないから、だんだん書く曲がなくなってきた・・・・・

25のブルグミュラーは、全部弾いたし、18の方はある程度練習しないと弾けないので、
少しずつ。。。
ソナチネも、ギロックも湯山さんの有名な所は、ほとんど弾いた。

アナの曲も、ゲラゲラポーも、簡単バージョンとちょっと難しいバージョン両方弾いてあげても、
1曲にしかカウントしてません(いちおう、ピアノの先生だから、そのくらい負荷つけなくちゃね)



というわけで、新しい曲集を開拓中です。




ドラマの影響でしょうか、「赤毛のアン」が復刻されていました。

私は、小説の「赤毛のアン」は、10巻全部を何回も読んだ読書少女(昔の)

でも、アニメの方は見た事がありません。
(いま、BSで再放送しているようですが)

「世界名作劇場」で女の子向けのアニメをやっていた頃、
私は子育て真っ最中。
しかも子供は、男ばかりだったので、女の子向けアニメには全然縁がありませんでした。

でも、この「赤毛のアン」の音楽は、 主題歌を三善晃さんが作曲しているので、
興味があったのですが、楽譜はすでに絶版になっていて弾く機会がありませんでした。

このたび復刻したと知って 早速購入

少しずつ弾いてます。アニメと言っても、質が高いです。


他の開拓本も、 やっつけ仕事にならないように 練習中です。

ごくたまーに、「先生が前に弾いてた曲が弾きたいです」と
言ってくる子がいるので、それが嬉しいです。













テーマソング

2014-05-16 | レッスン室から




5月も半ばを過ぎました。

新入生たちも、学校に慣れたかな?

・・・と思いますが、一年で一番昼間の長いこの時期、
新入生たちは、疲れがピークみたいです。


幼稚園の新入生も

小学1年生も

中学1年生も

高校1年生も

今、ピアノ教室には、全部の新1年生がいるのですけれど、

 「家に帰ったら、バタンキュー」
「知らないうちにソファーで寝入ってた」状態のひとがいっぱいいるみたいです。

新入生でなくても、7時近くまで明るいので、外で遊ぶのが楽しくて、
ちっともおうちに入らなかったり・・・

あげの果てに、夜ご飯を食べながら、寝ちゃったり。。。。

今は、仕方ないですね。

身体は、自然に 慣れるし

日が短くなれば、 動物さんと同じように 、
早くおうちに帰り 
宿題も ピアノの練習も もう少し出来るでしょう。


「どうしても、疲れてピアノを弾く気持ちになれなかったら、
好きな曲だけでも、弾ける所だけもいいから、弾くようにしてごらん」

と、言っています。

本当は、「不得意な箇所」から練習するのが、お勉強ってものなのかもしれません。

ふだんは、「ピアノの前に座ったら、難しい所だけ5回弾いてから、
通して弾きなさい」などと言っています。

でも、疲れている時  なん~かやる気になれない時は

好きな場所だけ弾いて、幸せ~な気持ちになって 一日終わるのでもいいかなーと、
思います。


昔から、一度合格した曲の中から、一曲選んで

「その月のテーマソング」にしてもらっています。

アニメや、ドラマのテーマ音楽と同じで、家の練習でも、レッスンでも宿題とは別に一回だけ弾く曲です。






月末のレッスンの時に、暗譜で弾きます。

普段のレッスンで、いちおう マルになった曲ですが、

生徒によっては、暗譜する所までは、できないでマルになっていたり

逆に とても良く弾きこんでいて、本人もお気に入り なんていう曲もありますから、

そういう曲を自分で選んでテーマソングにしています。


小さい子たちは、数こなしのために、ちょっとイマイチ でも、先に曲を進めることも
あります。が、

逆に  良い意味の  「ばかの1つおぼえ」みたいな曲も持っていると
良いのじゃないかな、と思っています。

これだけは、自分のうちでも、先生のうちでも、友だちのうちでも、
学校の教室でも、楽譜なんかなくても、どこでも、弾ける曲。

そういう「良い子の1つおぼえ」 のための テーマソングです。


あなたの 「良い子の1つおぼえ」は何かな?

わたしは??!!  ドキっ・・・・













なんちゃって

2014-05-08 | 伝えたいこと


(1週間ほど前、横須賀しょうぶ園という所に藤の花を見に行ってきました)


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さて、


たまに、ですが、

レッスンの最初か最後にお母様に来ていただき、
生徒のピアノのミニコンサートをします。

そんなとき、私も1、2曲、ピアノを弾きます。

そういう時、必ず弾く曲がいくつかあります。
それは、おけいこの有名曲~ピアノを習っている子供たちが必ず弾く(弾きたい曲)です。

ブルグミュラーのアラベスクや貴婦人の乗馬、ベートーヴェンのエリーゼのために、
モーツァルトのハ長調のソナタ。。。

ある時、私が「エリーゼのために」を弾いていたら、
(お母さん自身もおうちでピアノを弾く方が)

「わたしの持っている楽譜と先生の弾いたのと、ちょっと違うみたいね・・・」と
お子さんと、つぶやいていました。

(きっと、同じ楽譜なのだと思います。)

私は、けっしてすごく上手なピアニストじゃないですけれど、
その曲があるべき姿、本来のベートーヴェンさんが作曲した姿で
弾こうと努力して弾いた結果が

「違う楽譜じゃないかな?」と思われたのだとおもいます。


よく子供たちが、こういう有名曲を弾くと

最初の方の よく知られたメロディは、ちゃんと弾くのだけれど、
ちょっと難しい場所に進むと、急にテンポが 倍の遅さになってしまいます。

そして、どこもかしこも、元気なフォルテの曲になっていたりします。

私が、

「○ちゃんが、弾き始めたテンポで、最初から最後まで弾くよ」と

全部同じテンポで 弾いてあげると

生徒は目を丸くします

「えっ、ココはこんなに速く弾くの!」


「あなたが、弾いていたのは、『なんちゃってエリーゼのために』
でも、少しだけテンポを遅く弾き始めること、そして、中間の難しい所を
うんと練習して、全部同じテンポで弾けるようにしよう。
そうじゃないと合格はしませんよーー」


わたしは、「なんちゃって・・・」は、やめてよ~と、よく生徒に
言っています。

ちゃちゃっと、有名どころだけを、それっぽく弾いた曲では、
それは間違いです。

そして、こどもたちは(それが子供の特権なのですが)
全部フォルテで、元気いっぱい弾いてしまいがちです。
それも、間違いなわけです。

どんなに時間をかけても、楽譜で示されたことを音楽にできるように
したいな、と思います。


「なんちゃってピアノ」はだめです。
それだったら、おうちで、1人で勝手に遊んで弾いてるだけ、と
同じ。

こういう事は、いつも言っている私がとても大切にしている事です。


でも


ところが


自分で弾きたいから、と選んだベートーヴェンのとても有名なソナタを
練習している中学生がいます。

部活にも、塾にもいっぱい時間をとられています。
家で練習する時間は、とても少ないでしょう。
譜読みも ちょっと苦手ちゃんです。

途中で、「これは、高校生になってからやり直そうか」
と言いかけました。。。。

でも、あるときから、ぐっと進んで仕上がりも見えてきました。

すらすらと良いテンポで弾けるようになりました。

ところが、あまりに「好き」な気持ちが
前面に出て、やたらに ritが、かかります。
気持ちが前倒しになってしまう所もあります。


ピアノと書いてあるところも、ほとんどフォルテです。
(でも、乱暴なフォルテでは、なく、ものすごく感情移入した(しすぎた)フォルテです。

う~~ん、これは、ちょっと違うなあ。
演歌っぽくなっちゃってる。


練習の過程でも、何回か 注意しましたけれど・・・・

でも、仕上がれば仕上がるほど、
「好き」が出てきて、「やっと弾けるようになった喜び」が出てきて、
あふれています


ちょっと考えてしまいましたが・・・

いまの、彼女には、これでいいな~
○をあげよう。

でも、それでは、間違った事(間違った曲)を教えた事になります。

だから、あと1、2回後のレッスンで、楽譜に指示されたように
弾いてあげようと思います。

そのうえで、もう少し大きくなったら、もう一回レッスンしようね、

という事にしようかな、と思っています。