坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

基礎練習のたいせつさ

2016-09-10 | 伝えたいこと

ピアノの先生がこんな事を書くと不謹慎ですが


ピアノを習いたての 1,2年、、あるいは2,3年は 
家で ろくに練習しなくても ある程度は ピアノが弾けるようになるし
本も進んでいきます。

少なくとも 1週間に3、40分は 先生の家で ピアノを弾くわけだし

習いたての 曲は 短いから 覚えて弾けてしまうので





でも、その状態をずっと続けていくことはできません


いつか 急激に 弾けなくなってしまいます

進んでいったピアノの曲は長くなるし

速い音符も出てくるから


指がまわらない かっこ悪い弾き方しか出来なくなってしまいます


練習が好きじゃなくて

「え~~!毎日 ○回も 練習しなくちゃいけないのお~~!」という子に

「じゃ、ずっ~~と 8小節くらいの曲しか弾けなくても 良いの?

1ページで終わっちゃう曲だけで良いの?」


と聞くと 「そうじゃない 」みたいです



まだ 筋肉も柔らかい 小さいうちに 指をいっぱい動かしておいたり

音符を読んで 曲を弾く練習を 積み重ねておくことが

あとになって とっても役にたちます
必要です



みんな 「テレビの曲」や「ゲームの曲」を 弾きたがるんだけど

それはそれ


でも

教科書っぽい練習を 少しずつ積み重ねることが たいせつ

教科書っぽい練習には 「音階」や 「和音」に慣れておく仕組みがたくさんあって

それを元に 色んな曲が作られているからです


「テレビや映画の曲」だって「ゲームの曲」だって 同じ


少し大きくなって


ソナチネや ソナタ   ショパンや ドビュッシーを 弾きたくて弾いてるのに

速いフレーズが うまく弾けなくて  音が団子になって

自分で がっかりしてる子・・・・


小さい時に ほとんど家での練習をしないで ココまで来ちゃったのだものーーーー

今からでも 決して遅くないので

基礎練習をしっかりやりなおそうよね



そして まだ小さい子たちや おうちの方に

地味~~な積み重ねが

カッコイイ弾き方へとつながっている   と わかって欲しいなーと

思っています








 















成長とともに・小さな喜び

2016-09-05 | レッスン室から

小さな女の子だったとき

指も細くて、筋力がなく

いろいろ試してみたけれど なかなか音に立体感が出なかった子
音の色には その子そのものの 性格も出るということもあるし。。。


最近、ふと気づいたら

指もしっかり大人に差しかかった少女の指に。


気持ちに余裕や自信が出てきたのかな?
音の色も深く濃くなっていました。

できるだけ早く結果を出そうと 薬を処方することが
必要な時もあるけれど

待っていれば自然に湧いてくる力もある、
そんな風に思えた晩夏の一日