坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

セーニョ君

2015-07-26 | レッスン室から




生徒のみんなの お気に入り 「音楽カルタ」


ダカーポも ダルセーニョも フィーネも コーダもあるのに

「なぜ セーニョマークのカードがない?」と みんなの疑問・・・

白紙の予備で作ろうと思っていたけれど、なかなか読み札の名文が浮かばず・・・
放置状態。




ところが!



作ってくれました!









ありがとうね



今は、私の基準で勝手に分けた「初級」「中級」「上級」ごとに

レッスンの合間に 「カルタもどき」をやってます。



ところで、、

セーニョの 語源は 「サイン=sign=しるし」です。










夏休みの風景

2015-07-20 | レッスン室から



昨日の朝、玄関に出たら、ローズマリーの細い枝先に、
産まれたてのセミ君が。

アロマで癒されたかったセミ君?



暑い暑い夏休みがやってきました。


でも、最近の小中学生は 夏休みでも あんがい忙しそう。

学校の水泳指導 カルチャースクール(ミニサークル活動みたいな感じ)

放課後クラブの行事に  習い事の合宿 。。。。etc

家族旅行も キャンプや海外旅行?


中学生に至っては 毎日部活ーー

家に帰って 一休みしたら 塾ーー

そんな感じの毎日で ふだん以上にピアノに来れる時間がとれなかったりします。


「長いお休みに まとまった大作を練習しましょう」なんて ちょっとできないみたいですね。



「せんせいのうちは、いつもクーラー入ってて いいなーー!」

先生のうちは 防音してるから窓を開けるわけにはいかないのでね、、
一年中エアコンついてます。

でも、みんなのおうちの 電子ピアノが置いてある部屋は

よほど暑い午後にでもならないとエアコンつかない、っていう場合も。

だから弾く気がおきないの??



そんな夏休み事情なので


レッスン室では ふだんのレッスンで あまりたくさんの時間はとれない楽典的な勉強や

ソルフェージュ(聴いたり、読んだり、歌ったり) に多めに時間をとったり

曲の予習に時間を割いたりしています。


夏休みの最後には 少人数グループレッスンもします。
ちょっとしたワークショップ的なやり方で 何か作り上げられるといいな。
ネタ探し中です。











楽譜の情報過多

2015-07-15 | レッスン室から

ピアノを習い始めたばかりの子供たちに使ってもらう楽譜(導入期の楽譜とよびます)って
とても種類が豊富です。

50人の小さい子供たちがいたら、50通りの導き方があるわけですから、
その子、その子のタイプによって、いろいろな組み合わせで楽譜を
揃えます。


でも最近、思うのは 導入の楽譜って ほとんどが カラフルで素敵な可愛いイラスト付き。
ここまでしなくても 良いのでは?思うことも多々あります。

ほとんどの子供たちは そういう楽譜を見ると 喜びます。

でも、たまーに 「あまり絵が多いと 気がちるからイヤ」というちびっこも
いなくはありません。

かなり難しい段階の楽譜まで 可愛いカラーなので、次に チェルニー的な練習曲の
楽譜を与える時、違和感を持ってしまうことも。

急に絵も色もなくなって、「大人扱い」されたみたいで喜ぶ子

逆に 急に 難しく感じていやがる子

いろいろ



そして
 
最近の 導入の楽譜は たいてい イメージしやすいお歌がついています。

その歌が大好きで その歌のおかげで練習がはかどる生徒もたくさんいます。

「おばけ」とか「おしゃれ」とか「メロン」「ケーキ」とか そんな感じが好き。


両手でピアノを弾き、
その歌で歌うことって かなり高度な作業

そこまでは到達できない時は、 私が ピアノを弾いて 生徒が歌う
反対に 生徒が弾いて  私が歌ってあげる

それでじゅうぶんですね。


中には お歌が書かれていることが イラストと同じように目のじゃまになってしまう生徒も
います。

「どれみで弾きたいの」「どれみで歌いたいの」


メロディの音高と 言葉のイントネーションが 「変」 な事がわりあい多いので
そういう時は生徒とディスカッションして、言葉をさしかえちゃうか、
メロディそのものを編曲しちゃう。
(もともと英語の教本は部分的にでも 英語で歌った方がよほど自然)

これもけっこう勉強になりますけれどね。





























情報過多

2015-07-14 | 伝えたいこと

時間があると、 いろいろな紙類や楽譜の整理をしています。

全然はかどりません

片づけても 片づけても 積み重なっていきます。

それだけ 楽譜を 使っているってことなのだと思えばいいんですね。


最近の 紙類の増え方って言ったら!

一つには 簡単にネットで楽譜を買えるということもあるかもしれません。
安価で 一曲から 買えるのですから

先日なんかは その楽譜の販売サイトで 20パーセントオフ、なんてやっていましたので
余計に。


もちろん、情報を多く得て、活用するために ネットは使いこなすのは
今の時代 必須ですが。。。。


安易に取り込みすぎてないかしら?

紙の山を見て、反省しました。








いちご みるく

2015-07-08 | レッスン室から
8分の6拍子の 曲を 弾く時、


何年かピアノを習っていれば 楽譜を見て そこそこすぐに 弾く事は できます。


でも、本当に 8分の6拍子の意味がわかって弾いているかな?

聴音をやって ノートに書いてもらうと



↓ こんな風に書いたり






↓ こんな風に書いたり






「8分の6拍子は 2拍子の仲間だよー。いちご・みるく みたいに
3拍ずつ 2つに分けて 数えるから、書くときも そう書くんだよー」



「いちご・みるく」

あなたの名前も 8分の6拍子  「よしだ・はなこ」「やまだ・ごろう」






わかったかな?


でも、これは? 説明に無理あるかしらん?↓






「せんせい~~8分の6拍子は ♪が 6つね!!

じゃ、 さいとう・ゆき も8分の6拍子?!」


「う~ん 違う!わたなべ・あい も違います~~」

注;名前は全部仮名ですーーー(笑)





変な学び

2015-07-05 | 日々
先日、一番小さいマゴの健診に行きました。

自分の息子たちの時以来の 乳児健診。


最初は 保健婦さんの問診です。

何人もの 保健婦さんが 問診しているのですが、
マゴの呼ばれたのは 一番ベテランに見える方。
(ちょっと いやな予感が・・・私、自分はベテラン先生のくせに。。。)

しかも、この日は特別なのか いつもなのか
保育学校?看護学校?の学生さんが実習生として何人かお手伝いを
していました。

問診コーナーでは、このベテラン保健婦さんの所にだけ、一人の実習生が
隣に座って聞いていました。


マゴは 順調に育っていますので、ちょっとした心配ごとにも
「そのままで 大丈夫よ」「それで良いのよ」と
言っていただきました。

が、(私が思うに)実習生にそれとなく聞かせる(教える)ために
一般論をマゴにあてはめてちょっと誇張して

「こういう時はこうした方が良いんですよ」と
言うことをいくつか言われました。

なんだか、お嫁さんの遊ばせ方に落ち度があるような、
接し方に落ち度があるような、、、そんなモノの言い方でした。

全くそんな事はないのは、私が良く知っているので

「そんな事はないですよ」というような助け舟を出してしまいました。

保健婦さんは  「あら、失礼しました」だって。


あとで、お嫁さんには

「実習生が聞いてたから、なんでも誇張して話してたと思う」と言っておきました。
幼児教育出身のお嫁さん、「あ、そうかー」と納得してましたー(ホッ。。)




ベテランの陥る「教えたがり」
私にも、思い当たる事があります。

ふだん レッスンに同室していないお母様が 時々見学に付き添います。

そんな時、全く100パーセント いつもと同じように子供たちに接するか、、というと
私には 「お母さんや第三者が いても いなくても 絶対同じ!」と言い切る自信は
ありません。

常に同室の場合は 別として

たまにしか レッスンをご覧にならないお母様だからこそ

「こんな感じに うまくいかない時は こういうアドバイスをしたら、
ふっと力が抜けるんですよ」

「こんな言葉かけで ガラっと音楽が 色づくんですよ」

なんてことを いつもよりも アピールしちゃう事があるんです。
(そんなヤツ、わたしだけかしらん??)

それが プラスに作用すればよいけれどね。

人のフリみて、わがフリを気をつけようと、思ったわけでした。














結実

2015-07-01 | レッスン室から

教える、という仕事をしている方には だれでも経験があると思うのですが


長年積み重ねて教えてきた事、伝えてきた事が 実を結んだ瞬間

や、

教え子が 何かを乗り越えた瞬間 

に 出会う時がある、と思います。







2,3週間会っていなかったら、ふっと力が抜け

なんだか突然上手になっていました、という瞬間

知らないうちに(本当は知らないうちに無意識にできるなんて事は
ありませんよ)なんだか 急に 楽譜が 身近になった瞬間



勿論、そこには 裏技や抜け道があったわけではなく

ときどき、いやーになりながらも 地道に積み重ねたことが


結実したのでしょう



今日も 中学生の生徒とそんな話をしました。



そういう「トンネルを抜ける時期」って、そう小さい子供には
ありませんね。


小学生くらいの小さいうちは、

好きだとしても
「弾かされているピアノ」
「こうしなさいと言われたから それを素直に やっている演奏」なんでしょうね。



少し大きくなって

心から 「この曲 いいなあ」「上手に弾きたいなあ」と思ったとき、

ふっと肩の力が抜けて、良い音がだせるようになるのかな。


「読めない読めない」病だった子も

今までの長い長い 地味な 勉強が実を結んで
楽譜が良く見えるようになるのは、かなり歳月が必要なんです。



そこまで 時には イライラしながらも  見守ってくださったおうちの方に
感謝ですね。


その「素敵な瞬間」を味わないで 終わらせてしまうなんてもったいないね。