坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

言葉からイメージするもの

2013-06-27 | ただいま勉強中
水曜日に、後藤ミカさんの 「ハノン面白アレンジ」の講座に行ってきました。

ミカさんの「ブルグミュラーでお国めぐり1巻、2巻」と今回の「ハノン面白アレンジ」は、
発表会や、大人生徒さんとの弾きっこ会で使う事がありました。

ココのページ
にちょこっと書きましたが、とても楽しい、アレンジセンス抜群の曲集です。

ただ、あまりにも誰でもが弾くブルグミュラーや、ハノンの各曲が、連弾のために、
びみょう~~~っに、変えてある所が、ほんの少し・・・うちの生徒たちには、使いにくく。。。
ごめんなさいっ↓↓

リアルタイムに、原曲を弾いている最中の生徒には、使いこなせないので、
そのあたりのヒントも勉強できるかなと、思って、参加しました。
私なりに、ヒントはいただけて、有意義な時間でした。


講座の内容の中で、生徒の表現をアップするために、先生がたくさん語彙を持つこと、の
大切さ、というお話をされ、参加している先生方が、「短調」や「長調」を表現するのに、
どれだけの「言葉の引き出し」を持っているかなあ、という試みがありました。

私は、常日頃から、子供の生活密着言葉を連発してレッスンしている(つもり)なので、
(その方が、子供たちには、イメージしやすいだろうから。。)

「短調」をイメージする言葉、として

「嫌いなおかずを食べているところ」なんて、言ってみましたが(^o^)

参加した先生方は、私も含めて、「長調」の明るいイメージより、
「短調」の暗いイメージの方が、語彙がたくさん浮かんできたようでした。


さて、今日は、PTAコーラスの指導の日でした。

この時期は初心者マークのお母さんが多くいらっしゃるので、できるだけリラックスして
楽に発声できるように ストレッチや、おふざけ(良い意味での)発声タイムを
するのですけれど。

よくやる事↓

出来るだけ遠くに離れて向き合ってもらって

「ディズニーランドのシンデレラ城から、自分がティンカーベルになって、
綺麗~~な魔法の粉を シャラリ~~~ン」と 振りかけるように、腕も上体も使って
発声してもらいました。


できるだけ、「美しい 七色の キラキラした 魔法の粉!」とイメージするだけで、
お母さん達の顔も キラキラ楽しそうに輝いて 声も 遠くに飛んで行きます。

と、ここまでは、いつも通り

ふと、昨日の 事を 思い出したぞよ・・・・・

それで、「昨日の土砂降りの雨で、ぬかるんだ公園で 大きなドロ団子を
作って、あまり好きじゃない人に 「エイっ!!」って投げてみようかなーー」っと
やってみました。

ありゃりゃ!!こっちの方がよっぽど 力の抜けた楽な声が 遠くに飛んだよ。

ひとって、悪いもの、マイナスなもの、に対するイメージの方が
理解しやすいのかもね。

で、それは、いいひとだから、なんだよね、ということにしておきましょう。









掲示物

2013-06-22 | 伝えたいこと
幼稚園や、小学校の(低学年)教室に行くと、担任の先生が書いた様々な掲示物が
貼ってあったりします(今でもそうかな?)

昔、教員をしていた頃(小中、両方したけれど、特に小学校では)掲示物が
綺麗に貼ってる教室、クラスのほうが、学級経営がうまくいっているような印象が
あるので、一生懸命 楽しそうに、美しい掲示物を 書いた気がします。

幼稚園の先生をしているピアノの生徒が
「新学期は、教室にいろいろ貼るのが、大変~~」と言ってたなあ。


さて、うちのピアノの部屋には、ほとんど何も貼ってありません^^;

部屋が狭いし、壁が、モノを貼るのに、ふさわしくない、と言うこともあるけれど。

発表会の前に、皆で歌うの歌詞を、生徒に大きく書いてもらって、
窓ガラスに貼ったりするていど。

クリスマスが近づくと、クリスマスグッズを安全ピンで、細々とレースのカーテンに
留める、ていど。


生徒のやる気をアップさせる?ような掲示物を貼ったり(それって、どういうものかな)

生徒の個人的な事を掲示することはしてません。
面倒くさい、っていうのもあるんですけど。。。。

私自身が、そういうもので、やる気アップさせられたり、競争心を煽られたりするのが、
とーっても苦手な子供だったのです。


昔、我が子のだれか。。。が入学してまもない頃、その子の教室に行ったら、

「校庭を ○周したら、シール」だったか?
「音読 ○回したら、シール」だったか?

の表が 教室に貼ってあり

新一年生の教室ですから、 ほとんどの子は、シールがいっぱい貼ってありました。

当然・・・我が子は、ほとんどシールが貼ってありません(-_-;)やっぱりね。


その後、家庭訪問にいらした 担任の先生に、

「うちの子、教室にあった なんちゃら表に 全然シール貼ってないですね~~」と
話しました  ら 
 

先生曰く

「ああいう事をすると、ノル 子はすごくノル ので、教師が楽なんですよ。

だから、何もしない子だから、って全然気にしないで、いいんですよーー」っと

おっしゃいました。

とっても気が楽になったし、そういう本音をおっしゃる先生が好きでした。


当の我が子、そんな「教師が楽なだけの、意味不明シール表」という大人の本音話は
知る由もありませんけど、自分の特性を見抜いて、認めてくれている先生だ、ということは
本能で感じていたようです。

あ、我が子の中でも、何でも一生懸命やる子もいました(念のため(笑


ピアノのレッスンや、練習は、本来 個人作業なわけなので、

発表会などの 一場面として、

「みんで、○○したら、楽しいよ」的な シーンもあるけれど、

そうして、そういう事が大好きな子もいっぱいいるけど、

でも、そういう にぎやかさ だけに、惑わされないで
ちゃんと 耳と 目と  手と 足を 使って ピアノを弾いて もらいたいと、
思っています。
心だけでは、弾けないし、身体だけでも、弾けない 。


発表会まで、あと1ヶ月  になりました。

勢いで、弾くのじゃない コツコツと積み重ねた ピアノにしよう。































ひみつのれんしゅう

2013-06-15 | レッスン室から
前の記事で、ギロックの「ガラスのくつ」の事や、その続編を作曲した安倍美穂先生の
作品の事を書きました。


そうしたら、安倍先生自身から、「ガラスのくつ」をレッスンする時のおもしろアイディアを
教えていただきました。
レッスン室での、このお遊び、ギロックさんも、このくらいのラクガキは
許してくれるでしょう。


そのアイディアをさっそく今日レッスンに来た小学生ちゃんに伝えてみました。
そして、試してみました

まんざらでもなく気にいったようす?かな?

「いつもこれで弾かなくてもいいから、おうちに帰ったら
お母さんにこの弾き方を聴かせてあげて!
そうして、お母さんに コレ何を表してると思う?って
聞いてみてね」

と言って帰しました。
さて おうちで、弾いてみたかなあ。

このラクガキアイディア、なんだと思いますか??

答えは、来週~~
(おうちの人に当ててもらいたいから ね  )







「ガラスのくつ」とその続き

2013-06-10 | ピアノの話
先日、ギロックの勉強会に行きました。

先生たちがみんなで弾き比べる曲が「ガラスのくつ」だったのですが、

生徒のみんなが大好きなこの曲、私も、生徒と一緒になって、いろいろ想像を
めぐらして、好き勝手にお話をつけて、この曲を弾きますが。

人が変われば、言葉も変わる。。。

言わんとしていることは、皆だいたい同じなのだけど、それぞれの先生が
言葉を変えて表現すると、また、ちょっと目先がかわります。

さっそく、今、「ガラスのくつ」を弾いている生徒に

「この前ねー、ピアノの勉強会で、この曲の勉強したら、よその先生は
こう言ってたんだよ~」と弾いてる生徒の横で ごしゃごしゃ言ってみました。

発表会で弾く曲なので、もうすでに出来上がりかけていて、
テンポも速く、さらり~と弾いていた子なのですけど、

よその先生の 違う切り口の コメントを聞いたら、
なんだか、ゆったり落ち着いたテンポで、走りがちだった演奏が 丁寧になりました。

ところで、この「ガラスのくつ」の続編 を意識して作られた曲があって、
この勉強会の時は、この曲を紹介させていただきました。

「「おしろからのおつかい」という曲で、安倍美穂さんという ピアニストで、ピアノの先生で、作曲家でもある先生が
作られた曲です。

安倍先生の曲は、私にとっては、目線が同じな感じで、とても生徒に弾かせやすい曲が多いです。
「いまの生徒に寄り添っている」という感じが とてもするのです。

この「おしろからのおつかい」は、「ガラスのくつ」を弾いた生徒には、よく勧めて
弾かせています。

とてもイメージしやすい曲の作りなのでシンデレラがお城から、去ったその後の話を
マンガチックに 語りながら、弾いてもらいます。

ギロックとは、またちょっとテイストが違うので、気分も変わります。


安倍先生の作品は、小さい子向けのアレンジも、私のお気に入りで、
最近は発表会デビューをする子達のステージにも使っています。

今年は、よろこびのうたメドレーです。
ストーリー性のあるメドレーで面白い、生徒には、題名を伏せておいて

「どんな 喜びの歌かな?」と聞くのですが。。。。。
なかなか楽しい答えが返ってきたり。・・・

私が弾いている楽譜を「チラ見・・・」してしまってズルする子もいたり。。。。







モンスター出現!

2013-06-07 | レッスン室から
ピアノの発表会にむけて、レッスン室での練習もだいぶ進んできました。

・・・というのに、わたくしときたら、もう2週間も、アレルギーがひどく
最初は、くしゃみ鼻づまり頭痛  というお決まりのコース
家中の ゴミ箱をすぐ満杯にしていました。

それが治まってきたら、今度は 喘息屋さんのように咳せきセキ ゲホゲホ・・・

「風邪じゃないから、うつさないのだけど、ごめんなさーーいm(_ _)mm(_ _)m」と
謝りながら、レッスンをしたり、今週初めは 声まで出なくなってしまったので、
ヒソヒソ声で、少し時間を短縮したり、お休みしたり・・・の レッスンをさせていただきました。

申し訳ありません。。。。。

だいぶ良くはなったものの、まだ完治せず

午前中は良いのですが

レッスンも夜の部になり、決まって7時台、8時台に来る中高生の時は、
かなりひどい状態になってしまっています。
2~3週続けて同じ子たちに「ごめんなさいレッスン」しています。

あとちょっとかな。。稲科のアレルギーと言われました(カモガヤなどなど)


発表会に、「チョコモンスターがやってきた」という 轟千尋先生の可愛い曲を弾く小学生ちゃん。

以前、わたしが 弾いてあげたのを聴いて、一発で気に入り 発表会の曲に決めました。

そんなお気に入りの曲なので、自分で工夫して、臨時記号のついた和音も
上手に、弾けるようになってきたのですが、あと一息 何かが足りません??

それは何かな~~

とっても、きちんと練習したので、「モンスター」が優等生になっちゃってるのです。

発表会までは、もう少し日にちがあるから

「6月はモンスターを、いっぱい出現(しゅつげん)させてこよう」の月にしました。

鍵盤にも、楽譜にも、チョコがベトベト?くっつくようにモンスターをいっぱい出現させて、
ちょっと暴れすぎたら、来月は、暴れん坊を少しだけ 整理整頓。

これで、いいかな?

私は、咳モンスターをやっつけないとね。





幻想即興曲におもうこと

2013-06-02 | ピアノの話
昨日は、地元の小学校の運動会でした。

私も、マゴがこの4月に一年生に入学したので、
久しぶりに小学校の運動会を見に行って楽しんできました。

うちは、小学校に近いので、昔は、運動会が近づくと、(風向きにもよりますけど)
先生の指導する声から、ダンスの音楽まで、よーく聞こえてきたものです。

最近は、近隣に配慮して、そういう音量は極力控えているのでしょうね。
ベランダで洗濯物を干しているような時でも、よほど注意していないと
校庭の歓声や音楽は聞こえてきません。


そういえば、もう15年くらいも前ですが、

小学校の登校時、中休み、下校時などに、音楽がかかっていたことがあります。
(最近は、これもなくなりましたね)

このころ、とても音楽好きな男の先生がいらして(ピアノの生徒の話によると)
その先生の好みの音楽がかかっていたようでした。

ピアノの生徒が、レッスンに来ると

「先生から、チャップリンのライムライトの音楽を聴かせてもらった」というような
話も聞いたこともあります。
とても人気のある良い先生だったようです。

が、朝、私がベランダで洗濯物を干していると聞こえてくる登校時のBGMは
ショパンの幻想即興曲でした。

もちろん、ショパンも、幻想即興曲も大好きな曲です。

でも、朝の登校時に、ちょっと冷たい風で、後ろから追われるような焦燥感のあるメロディが
聞こえてくると、なんだか、すごく違和感をおぼえました。

小学生が、朝、学校にやってくる時に迎える音楽じゃないな。。。

なかには、あまり学校に気が向かなくて、ちょっと重い気分で登校する子も
いるだろうし、そういう子があのメロディで迎えられるのって、どうなのかな~
なんて、いつも思っていました。

まあ、こんな風に感じる人のほうが少ないのかもしれませんけれどね。


いずれにしても、

校庭から聞こえる子供たちの歓声

夕方、よそのうちから聞こえるお風呂場ではしゃぐ子供の声

こういうのって、とても好きな音でした。
でも、最近、聞かないね。