坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

今日「も」ごほうび?

2012-06-30 | ただいま勉強中




今日は、自分が弾く方のコンサート。

一年間、弾いたり、寝かせたり、弾いたり・・・していた
モーツァルトのハ短調の幻想曲を大きなホールで、
スタインウエイのピアノで弾いてきました。


なかなか「100点」の演奏はできません。

生徒のみんなが良く言うのですけど


「じぶんちでは、上手に弾けたのに。。。。。」


私も同じです。


でも、たくさん練習して、先生に何回もレッスンで軌道修正してもらって、
丁寧に、伝わるように、弾いた(つもり)
ちょっとからまっちゃった部分もありましたけどね。


というわけで、今日は、コンサート後のビールじゃなくて、
甘いごほうび。(いつもですけど)


今週は風邪気味でボケボケしたレッスンをしてしまったかもしれず・・・

明日の振り替えレッスン(今日の分)や来週からのレッスン、
また、気をひきしめてがんばります。


そして、自分の弾く方も、また11月にあるので、新しい曲、
練習しよ。










う長調??!!

2012-06-24 | レッスン室から
調号に♯や♭がつく曲をひくようになると、
わかっていても、まだ「ちょっと難しいかな?」と
思っても、新しい曲になるたびに

「♯が一つ付いているから、ト長調英語ではGメジャー。
(中高生はGdurも))」と言ったり、楽譜の上に
書いてもらったりします。

でも、短調の曲だったら、
「♯1つでも、おしまいの和音がラドミだったら、長調じゃないよ、
イ短調だよ。Aマイナーだよ」ですね。



今の教則本には、それぞれ、子供向きに調性の説明もわかりやすく
書いてあるので、まずそこから始めますけれど、
そこの段階では、???な生徒もいっぱいいますから、
説明のない楽譜の場合もいちいち
(わかっていても、わかってなくても
「調の名前」は確認してから、練習をします。


私達のような毎日楽譜を見てる人、弾いている人は

いちいち

「え~~っと?」って考えなくても、

♯が何個付いていても、何調、何durなのか、反射的にわかりますよね。
生徒だって、まずは、それでいいですよね?

小学生がレッスンで弾く曲だと・・・♯♭4つくらいまでは、
楽譜を見たら、反射的に「何調か」言えるように、と思っているのですが。


そんなある日、高学年のレッスンで

「なぜ、ト長調・Gメジャーって言うんだっけ?」という話になり、

♯一つだったら、ソが「ド」に聞こえるんだよね、
曲の終わりがドミソ(長調の和音)だから、長調なんだよね、
ソの日本語が「ト」(昔の日本のあいうえお・・みたいな言い方)
アメリカの人は英語だから、ラから順番にABCDEFG・・・と
生徒と一緒に確認してました・・・


そしたら、その子

「なんで、イロハニホヘトなの?あいうえおじゃないの??」

明治時代に西洋の音楽を取り入れたそのままの言い方なんですよね。

でも、こどもには、知ったこっちゃありません。

「あいうえおなら、わかりやすいのに、テストの時も、きっと間違えないよ~」

というわけで、

「♯1つ~き長調~~!!
何も付いてなかったら・・・う長調~~||

きゃはは~~~!!」



これで、しばらく大盛り上がり!


と言うひとこまでした~~!






やっぱり好きだから

2012-06-19 | 日々
先週、中学高校時代の友だちと久しぶりに会いました。

1人の子は、大学でピアノを教えている友だちで
もう1人の子は、大学まで一緒だったのですが(あちらは美術の先生)
中学生の時まで(たぶん・・・もっと長くやってたかな?)
ピアノも習っていて、とても上手でした。

なぜか中学は音楽室の廊下にアップライトピアノが放置されていて、
(準備室だったか?)
よくそこで連弾して遊びました。


二人とも、今もピアノのレッスンに行っているんですって。

ピアノを教えている子は、一年に数日ドイツの先生の所に
レッスンを受けに行っています。

もう1人の美術専門の子は、最近になって叉ピアノのレッスンを再開した、と
言ってました。

昔、自分が習っていたように「王道のピアノレッスン=ハノンもチェルニーも
やるような」が今はすごく楽しいのだと言ってました。



「子」なんて書きましたけど、3人とも4月、5月生まれなので、
立派な還暦ばあさんです。


その3人で、ランチのあと、ふらふらショッピングしたのですが、
3人で行く先々の文房具屋、雑貨屋さんでシールを買いあさりました。

子供にピアノを教えてる私がシールを買いあさるのは、わかるのだけど、
何で他の2人も?

大学の先生いわく

「楽譜の端っこに、厚みのあるシールを貼っておくと、
浮き上がって、楽譜がめくりやすいんだ」そうな。

なんだか、可愛いシールをいっぱい買って帰りました。

仕事とかなんじゃらじゃなくて、ピアノを弾くのがホントに
好きなんです。


生徒のみんなにも、そういう「子」になってほしいな。








なぜ、ピアノを習うのかしらん?

2012-06-14 | ただいま勉強中
今月末に、大学時代の門下の会があって、ピアノを弾くので、
レッスンに行ってきました。


大学時代の先生は、もう亡くなっているけれど、門下生の会は
毎年続いています。

同級生は、みな、1人で 暗譜で ステージで ピアノを弾く事から
遠ざかってしまいました。
(介護など切実な家族の問題を抱えていたり・・・仕方ない事ですが)




私は、そういう点では今のところ恵まれているのだけど

去年は、事情が色々あって、秋には、弾けなかったモーツァルトの曲を
また引っぱり出して弾いてます。



「いったい何歳まで暗譜でステージで弾けるかなあ」と
思いながら、ほぼ毎年、夏にあるこの会と、
秋か冬にある今の師匠の門下生の会でピアノを弾いています。

どんなに、一生懸命練習しても、ステージで弾くときは、

「暗譜が飛ばないか」それが一番に頭をよぎって、結果的に失敗したりするのですが、
でも、今のところヘタはヘタなりに「やればなんとかなっている」ので、

もっと歳をとったら、無理なく若い頃にしっかり暗譜で弾いていたショパンのワルツだとか、
ベートーヴェンのソナタだとかを、もう一度さらい直したりすれば、ずっとステージで
弾けるかも?なんて思っています。
(今、暗譜した曲は、すぐに忘れちゃうけど、高校生の頃暗譜した曲は
今でも覚えてるので)


全然じょうずには弾けないけれど、こんなおばあさんが、
一年に2回も、自分のために、ステージで弾けるわけです。
(生徒の発表会では、生徒の事を一番に考えてあげるので、
自分のために集中して弾くことは出来ません。わたしはね)



どちらの会も、ある程度の大きなステージで、スタインウエイか、ヤマハのフルコンで
弾けるわけです。


だから、きっとずっと参加する事ができるかなあ、なんて妄想しています。


でも、時々


「え~~っ、まだ先生についてレッスンしてるの??!!」とか、

「暗譜でピアノを弾くなんて、別世界のヒトだ」とか、
違う物を見るように揶揄される事も、あるんですよ。

でも、今のところは、出来るみたいだよー

だから、辞めないで
ずっとやってみようかな、なんて思っています。


でも、↑のようなマジメな事を思いながら、ピアノを弾くと
身体が堅くなって、表現もかたまって、「ダメ!」になるので、

ピアノを弾くには、教育的な理由をつけたらダメなのです、きっと。


ピアノを弾いているのが、楽しくて
練習するのも楽しい、教わる事もとても楽しい、

だから弾くのです、以上~























モーツァルトのソナタ

2012-06-12 | レッスン室から
午前中にレッスンに来た大人生徒さん


久しぶりに来たので、しばらく弾きためていたモーツァルトのハ長調のソナタを
全楽章弾きました。

一番有名な「ドーミソ シードレド」です。

曲としてもだいたいよくまとまっていたので、
作曲家が ソナタやソナチネを、第1楽章~第2楽章~第3楽章~~と
一つのストーリーとして書いている事が、私も、とても良く再認識できました。


これって、当たり前の事ですが、

小学生や中学生のレッスンだと、なかなか全楽章を
通してレッスンする事ができません。

その子その子の譜読みの早さや、練習量にもよるけれど、
他にも弾かせたい曲も、いっぱいあるし

生徒にも、弾きたい曲がいっぱいあるし(ソナチネやソナタ以外に)

そこで、ソナチネにしても、ソナタにしても

「この曲は、どの子にも全楽章弾かせるよ」という曲は
いくつか決めています。



そして、その曲が終わる頃に、その曲に「題名」をつけてもらう事が
あります。



「ディズニーランドに行く前のワクワクした朝」のような第1楽章

「友だちの裏切りにあったような寂しい切ない」の第2楽章

「いろいろな難問題を全て解決して吹っ切れた爽快な」第3楽章


なんでもいいのですけどね。。。考えることが大事。


こういう宿題を出すと、猛烈に張り切って、ネーミングする子もいれば、
おずおずと恥ずかしそうに言い出す人
「考えた、けど、言いたくない」っていう子
(考えたのなら良し、としよう)

一番、困っちゃうのは


「え、え~~~・・・」と
どうしたら、いいのか、わからなくなっちゃう子

ソナチネやソナタを弾く頃には、私とつきあいだして
もうだいぶ経ってるわけですけどね。

何を言っても笑わないし、変、とも言わないからね。
考えてみてね。
それを音にしてね。

と言うのですが。。。。


「え、え~~~・・・」のまま。


仕方ないから、

「恥ずかしかったら、私に見せなくてもいいからね。
とにかくノートにメモしてきてごらん」

と、譲歩しました。


なんとか、ヒミツメモ・・・書いてきたみたいです。



そんな面白さも味わえるので、題名のない「ソナタ」や「ソナチネ」を
弾く事が楽しいですよ。













ボカロ

2012-06-09 | レッスン室から
ボーカロイドが好きな中学生女子が
数名います。

レッスンでも弾きたいっていうので、「私に理解できるかな?」と
思いながら楽譜を買って、一緒に学んでみました(?)

ピコピコの打ち込み系の音楽をピアノで弾けるんかいな?

「先生は、リズムが取れないから、○ちゃん自分で頑張ってくださいな」

という感じでやっておりました。

生徒は生徒で

「わおんが・・とれません。つかめません・・・」
(ボカロなんだから、「わおん」なんて言わないで「コード」って言ってみた方が
カッコよくない?)

つべこべ言いながら、練習すること数週間

弾いてみたら、そんなに難しいものじゃなかった。

機械でやってるものだから?

リズムのパターンは、センテンス事にだいたい同じくり返し。

コード進行もほぼ同じ事のくり返しが多いので、
アナリーゼして弾いてみましたぜ。

夜の最後のレッスンにピコピコ音楽・・・
耳が疲れるのよーー、と思ったけど、ちゃんと弾いてきたので、
良し!です。


音楽も、ピアノも、いろいろな楽しみ方があります。

「次に何か弾きたいのある?」と聞かれて

「う~~ん・・・なんでもいい・・・」よりは、ずっと能動的に
楽しんでる女子達でした。