坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

あなたはどちら?

2017-05-22 | 日々
 だいぶ以前のこと

大きな病院の待合で 私より年上のご婦人二人の会話


「献立のメインが ステーキやハンバーグのような洋食だったら

副菜も洋食よねー。

サラダに、スープやシチューよねー」・・・・と言うような会話でした。

私が日ごろ母から言われている事と反対だわーと思って聞いていましたが。。。

母は 健康のためのバランスを気にする人なので 私が洋食メインのおかずに

濃い味のサラダやスープをつけたりすると 「ちょっとしつこい。。」と

言われました。

若い頃は 母の助言もムシして しつこいオカズばかりならべていましたが。。。

最近はすっかり和食も洋食も中華もめちゃくちゃに献立に並びます。

和食屋さんでも、 洋食屋さんでも 中華料理店でもなく 定食屋さん


先日も シラス丼が食べたかったのですが

それにお味噌汁では あまりに老人食だから((笑 おつゆ類はクリームシチューにしました。

逆に トンカツや から揚げだったら お味噌汁に もずく


でも、 ピアノの曲を選曲するときは 全く反対のこだわりがあって

何の脈絡もない曲を組み合わせたり

春なのに 秋冬ものを弾かせたり 弾いたり は出来ないですー
(春に秋冬もの 弾くのだったら 最後にはちゃんと春がくるように 何かくっつけちゃう)


同じ作曲家の曲でまとめるとか 季節感を持たせるとか 書くまでもないですけれど


違う時代の 作曲家でも 犬の曲と 猫の曲  だとか・・・

ストーリー性をもたせて アンサーソングを探したり

同名異曲 なんていうのを探すのも 楽しいです












電源のない音楽

2017-05-07 | 日々




先月の終わりから 続けてコンサートに行く機会がありました。



私が歌いに行っている合唱団のピアニスト亜子先生ご夫妻のコンサート
作曲家が 天から降りてきて そばにいるかのような・・・



母が歌っている合唱団の同指揮者の合同のおおがかりなコンサート



中田喜直先生のご命日に先生を偲んでおこなわれた水芭蕉コンサート
日本語を大切に 歌をたくさん作った中田先生・・・・



たくさんの高校生と若いソリスト、若いオケのみずみずしいメサイアの全曲演奏会





音楽だけでなく 芸ごと・・・・美術・・・・なんでも一般に

歳を重ねてこそ、

「歳をとっていて良かったよー」という事の方が多いのです


母がずっと歌っているおばあさんコーラスも 

「何年間も 何十年間も  ずっと一緒に毎週毎週 練習をして
 時には亡くなったお仲間もいて それでも 一緒に歌っていた」人達にしか出せないものが
たくさん醸し出されていました




ところで


コンサート三昧の最後は 若い若いメサイアの公演でした

歳をとった人には やろうとしても絶対に戻れない空気

出そうとしても 絶対に出せない若い跳ね上がるような歌声

オケも ソリストも 学校を出て間もない でも 実力のある素晴らしいものでした


久しぶりに たくさんの 色々な生の音楽にふれた数日でした


ピアノの生徒のみんなにも もっと生の音楽を聴いて

言葉にしなくても良いから 何かを感じて欲しいなあと思いました

電源のない 

スイッチ ON OFF の ない 音を 音楽を です