坂の上のピアノ教室

おうちの方にレッスン室の様子、日頃思っている事をお知らせするためのblogです。

ヴィヴァルディの四季

2013-10-27 | 伝えたいこと

先日、


パドヴァ・トリオのコンサートに行きました。


前々から親しくさせていただいているウララ・ササキさんとお父様の一樹さん、
妹のマルモ・ササキさんの3人からなるピアノトリオです。





イタリア在住のお父様 一樹さんは、今年が演奏活動50周年ということで、
特に家族愛と、 イタリアへの愛にあふれた素敵なコンサートでした。

抜群のテクニックと、 
そして、日本と ヨーロッパを中心に活動していらっしゃる3人らしい大きな世界感と
細やかな感情

久しぶりに 超一流の 演奏を聴き、とても心が浄化されました。

イタリアの作曲家の作品が中心のプログラムでしたが、
CDでも 発売されている ヴィヴァルディの四季~ピアノトリオ版 に
ワクワクしました。


「四季」のうち(この日は演奏されませんでしたが) 「春」は
中学校の鑑賞教材にもなっていて、 もう何十年も 生徒に教えたり
一緒に 勉強したり、とてもなじみ深い曲です。

(記憶はさだかではありませんが・・・うんと昔は、「春」だけでなく
「春夏秋冬」全部授業で聴いた気がしますが・・・記憶違いかも?)


そして、思ったのですが

こういう生の 一流の演奏家の 「四季」を 中学生が
聴く機会ってあるかしらん?



小学校のときは、音楽鑑賞会があったり、
(横浜市の場合は)5年生かな?がみなとみらい大ホールで、 
神奈川フィルの演奏や パイプオルガンの演奏を聴くことはあります。

でも、中学生が 生のオケを 聴いた という話は滅多に聞きません。。。

ごく限られた授業中に 上の空で、 CDや DVDを見聞きし
テスト前に 曲とは全く別次元で 作曲家のことや、 
「四季」に添えられた「ソネット=詩」を
あまり良く読めない(かもしれない)楽譜と ひっつけて丸暗記する・・・事 よりも

一流の生の演奏を 一回聞いたら 「100点!」で、良いのに。。。
なあんて、思ってしまいました。



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さてさて

2週間 ほどまえの 話の続き

岩手県宮古市 の浄土ヶ浜と言う とても美しい浜に
行きました。

この世とは 思えないほどの美しさでしたが、その地に行くまでは、
すべて津波で流され 家の土台と 草ぼうぼうの地
です。





ちょうど地元の 復興市が開かれていました。


七輪を たくさん並べ 炭をおこし



とても大きなサンマ を 自分で焼かせてくれました。





美味しかったです~~
















カボチャか、ひいらぎか?

2013-10-25 | レッスン室から

 

いつからか、ハロウィーンが世の中を席巻するようになってます。 クリスマスに負けじ、の商魂。

まあ、そのために人々が今まで買わなかったモノを買ったら、 それはそれで景気回復に役立つわけだから、良いとしましょ。

うちでは、玄関先がややハロウィーンモードになり、 今週はレッスンに来たら、お菓子のおみやげが付いてくる程度です(^_^)v

 

 

 

 

それより 今週から、ボチボチと クリスマスの連弾の楽譜を 渡しています。

特に、クリスマスコンサートはしませんが、 レッスン時間の前後の組み合わせで、レッスン内プチクリスマスです。

余裕のあるちびっこには、前後2人と連弾する楽譜を 渡したり 後ろのお友達と、もう1曲は先生と、というように。 弾くパートも 代えて楽譜を選びます。

兄弟で一緒に来ている場合は、いつもと入れ換えたパートを弾けるように。

別々の時間に来ている兄弟でも、レッスン内は他のお友達と弾くけれど、 家では兄弟で弾けるよ、

という選曲にしてみました。

 

宿題の曲の合間に 自力で練習できるように 簡単めのアレンジですが、 ハーモニーを楽しんで弾いてね


新しい仲間

2013-10-23 | ムジカノーヴァ




レッスン室のドア壁に新しいポスターを貼りました。

「楽器の森」です。ムジカノーヴァ11月号のおまけ。
綺麗なグリーンの落ち着く色合いが気に入ってます。

楽器のイラストもわかりやすいし、ところどころに書いてある楽器以外の
イラストも楽しいでしょ。

以前の「作曲家ツリー」も大活躍しました。
(ブルグミュラーさんなんか、皆が可愛がる?ので、名前が消えてしまった!)

この「楽器の森」も活躍してくれるでしょう。
楽器や、作曲家について書かれた本は、他にも揃えてありますけれど、
ポスターの良いところは、いちいち開かなくても、見たい時にすぐ見ることが出来る点です。

めんどうくさがりやさんにもピッタリ。




そして、もう一つ 11月号で特に気にいってしまったコラムがあります。

「むじかばーば の突撃となりのレッスン室」






最近、ピアノ教室に限らず、習い事全般に「楽しい!」と言うことを、
前面に押し出した考え方が多いように思います。


私もときどき「さの先生のピアノのレッスンは楽しいから!!」とほめていただきます。。。。

でも。。。。私は、ちょっぴりがっかりします。

「うーむ、ただただ  楽しく ピアノを続けられるように、とやっているのとは、
違うんだけどなあ」
(もちろん、ほとんどのお母様は、真意をわかってくださっているとは、
思うのだけど)


ときどき、高校生になって、大学受験を考えるようになってから、(いまさら)って感じで、

「音大、ってどうでしょう?」と言う生徒がいます。

うーん、頑張れば 大丈夫かも????

でも、

「小さい子が好き。だから、小さい子を教えるんだから、
そんなに難しい曲が弾けなくても、教えられるかしら?」

「ずっと楽しそうな本ばかりやってきたけれど、小さい子には、
そういう本を教えればいいのだから、大丈夫?」


これは、間違ってます!

小さい子供を教える事って、ある程度の年齢になった子供を教えるよりずっと
難しい事だと思います。

始めて ピアノというもの、ピアノレッスンに出会うんですから、
すごくすごく責任のある事です。

小学校だって、一年生は、ベテランの先生 が受け持つでしょう?


それに、ピアノって、長く続けてほしい習い事。

「難しい教本は、やってこなかった・・・・」ってことは、
最初から、その教え子が少し大きくなって、自分の手に負えなくなるころは

「レッスンに来るのをやめてるかなあ?」

「だれか、もっと難しい曲も弾ける先生に代わってもらおう」って
思ってるってこと??!!!

最初から、責任放棄しちゃダメですよね。

(1人の生徒と、長期間にわたって、おつき合いできる。これがピアノの先生の
醍醐味の1つですものね。)


たとえば、簡単な曲にだって、たまにはアニメ曲のアレンジにだって、
バッハみたいな対位法が使われている事があります。

そういう時に、どんなに小品でも、バッハの曲、バロック時代の対位法の曲を
きちんと勉強していたら、レッスン法も、うんと違うのではないかなあ、と
思います。

って、話がだいぶそれましたが・・・・


このコラムには

「趣味だから」っていうのが、「怪しく キケン」な言葉だ って書いてあって、

どんなに、 「絶対に 趣味 だろう子ども」にも、「テキスト選びは、重大な指導者の責任」と
書いてあったので、はげしく 共感したのでした。

まあ、わたしは、けっこうおふざけ おちゃらけ先生では、あるのですが、

それは、教える手法として、おちゃらけてはおります。。。でも、
内容は、重箱の隅をつつく・・・・のが、得意です!(^^)!




さいごに、おまけ


先日、義父母の法事のために 東北に  帰省しました。
そのついでに、旅行しながら、帰ってきました。


今回は、 2時間に 一本くらいしか走っていないローカル列車に4つ乗って
きました。

一本 乗り遅れたら、泊まる場所に行き着けない って、こともあるので、
自己流「旅のしおり」をちゃんと(なぐり書きですけど)作りましたよ。





これは、上りの時刻表ですけれど、(1日に 8本しか走ってない)

盛岡から宮古まで、2時間半 鈍行で 堅い椅子に座って、下り・・・

夜に宮古につきました。

(画像は朝ですが。。。。)





続きは、また、 次の blogでね。











できたね

2013-10-11 | レッスン室から
学校での合唱の伴奏などを積極的に引き受けるように
いつも勧めています。

今も、中学生がふたりほど合唱曲の伴奏を練習しています。
ほとんど初見で、「なんとかできそう!」と帰っていく子もいるし

苦戦している子もいます。

そんな中学生、先週と見違えるほど 上手に弾けるようになってきました。

やればできるね、今までは、言い訳したり、何かのせいにして
弾けるようにならない事を正当化しているかのようにも見えたけど、

「何かのせいにして逃げないで、やればできるようになったね」と言ったら
素直にうなずいてました。

子供たちにとって、クラスメートの前というのは、
良い意味でも悪い意味でも、かっこをつけたい一番の場所
ピアノ教室のように 個人的な やりとりは通用しない時も
たくさんあるでしょう

そんなマジックが みんなを大きく成長させてくれるのですが。
それをフォローするピアノの先生は、 個々をよく知って
導いてあげたい、とも思います。





付点音符とテントウムシ

2013-10-03 | レッスン室から
何年間か、ピアノを習っていれば、たいてい






の付点二分音符は、 「いち にい  さん  ウン」と 3拍 のばすとか




このリズムを ターンタ  と、言えたり、
メーリさんのひつじ  の歌の 「メーリ」の所のリズムと同じように 弾くとか


こういうことは、感覚的に出来ます。


だからと言って、定期的に レッスンで 聴音をやって、
↑のリズムが、 知らないメロディで 弾かれると ノートに正しいリズムで
書くことが出来ないことがあんがい多いです。


特に、

のリズム

「楽譜で、見たら、簡単に弾ける リズム だよ~」と言ってみたりしますが。。。


子供にとって、付点音符の定義って、わかりにくいのでしょうね。


『付点音符の 付点は、付いている音符の半分の長さ になるのよ』
『元の音符に よって、付点の長さは、変わるんだよ』

と、そのつど 話します。

それでも、「付点二分音符は  二拍半のばす!」という 子が けっこういます。


ちょっと小さい子には、わかりにくそう。

ある時

「★ちゃんに くっついている 付点と、 お母さんにくっついている 付点は
大きさが違うの」と言い換えてみました。


それでも、ちょっと??・



「じゃ、★ちゃんに くっついたテントウムシと  お母さんに くっついたテントウムシは 
大きさが違うの」  

???

「★ちゃんが、 身長が 100センチだったら、★ちゃんにくっついたテントウムシ(付点)は、
50センチ。

たとえば、お母さんが、  200センチの身長だったら(ありえな~~い) お母さんにくっついたテントウムシは
100センチ」????

生徒「じゃ、わたし&わたしのテントウムシ  より、 お母さん&お母さんテントウムシの方が
長いってことね」???

そういう事を 言いたかったわけじゃないんだけど・・・・

たとえ話が、 こみ入りすぎて、 訳がわからなくなった  というはなし(^^;)