指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『マグノリアの花たち』から『わた鬼』まで

2005年09月24日 | 映画
たまにはこういうものも見る。サリー・フィールヅの母、その娘で糖尿病のジュリア・ロバーツ。美容院のドリー・パートン、そこに就職してくるダリル・ハンナ、嫌われ者の金持ち・シャーリー・マックレーン、さらに資産家のオリビア・デュカキスなど。ルイジアナの小さな田舎町の淡々とした話。
ウイリアム・インジの戯曲『わが町』のようだ、と思ったら原作は劇だった。
監督のハーバート・ロスは舞台演出家で、確か振付師だったはずだ。アメリカには振付師出身の監督がいる。ボブ・フォッシーもそうだし、ジェローム・ロビンスやジーン・ケリーのようにダンサーから監督になった者もいる。

ドリー・パートンの夫が、ジェシカ・ラングと結婚しているサム・シェパード。この人は劇作家で、たまに役者で出るがいつも良い。

こういう大人向け映画は、日本で言えば成瀬の『晩菊』だが、最近では全くないね。あえて言えばテレビの『わた鬼』になるのか。

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