指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

映画的詐術 『ひとりぼっちの二人だが』

2019年01月17日 | 映画

夕方、食事をしながらテレビを見ていると、千葉テレビで1962年の日活の『ひとりぼっちの二人だが』をやっている。

          

前にも見たが、坂本九、浜田光夫、吉永小百合、渡辺トモ子らが総出演の青春映画である。

坂本、浜田、吉永が、浅草で中学の同級生という設定だが、吉永は義母の楠田薫の手で、芸者として水揚げされようとしていて、ヤクザの内田良平や小池朝雄から逃げる筋になっている。

ほとんどが浅草で展開される物語だが、ラスト近く、吉永、浜田、坂本の3人が浅草のクリーニング屋のビルに逃げ込む。

と次の屋上は、横浜市の関内の横浜市役所の対岸のビルで、再来年には桜木町に移転する横浜市役所がはっきりと見える。

そこから浅草での話に戻り、最後は脚本の熊井啓の日共民青的な「みんな手をつないで行こう」のスローガンになるのは嫌だが。

千葉テレビ



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。