大衆文化評論家指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です。多くのジャンルをさすらいます。

『最後の語り部たち・チベット・ケサル大王伝』

2019年10月23日 | 映画
シネマジャックで、『最後の語り部たち・チベット・ケサル大王伝』を見る。
中国青海省にいる、語り部たちと、ケサル大王についてのドキュメンタリー。
面白いのは、語り部たちが語り部になったのは、皆ある日に啓示を受け、意識不明になり、目が覚めた時物語が自然に語れるようになったということだ。
これは、天理教の中山ミサから、横浜の大山禰津の神に至る教祖が神のお告げをえたという過程と同じことだ。
要は、アジア的、あるいは前古代的な世界での宗教の生まれる過程ということだろう。
つまり、仏教以前の固有信仰の誕生というべきなのかもしれない。

さて、彼らが語る言葉は、非常に早いのは意外だった。
それは、パキスタンのカッワーリーのようでもあり、タイのモーラムのようでも、また別の男のは、日本の浪曲のようにも聞こえる。
いずれにしても、アジアでの共通した原始的な宗教の生まれる場だろう。
ケサル大王は、騎馬民族らしく、競馬に勝って王になり、北の国との戦いに勝って国を平和に治めるというものだった。

その前に見た『ブルーノート』は平凡な作品だったが、りー・モーガンの『サイドワインダー』とホレス・シルバーの『ソング・ホー・マイ・ファーザー』が2大ヒットだったとは初めて知った。

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