指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

円阿弥谷津子って誰だ。

2005年09月07日 | 映画
BSで『妻』の最後の方を見た。成瀬は、やはりすごいが、終了後のキャスト紹介が、円阿弥谷津子になっていた。丹を円と読み間違えたのだろう。

丹阿弥谷津子も、当時は可愛い女優の代表だったが、今やお婆さん女優である。
以前、蜷川幸雄の『にごり江』を見たとき、「十三夜」の母親を演じているのに驚いたものだ。今井正の映画『にごりえ』では、嫁ぎ先から帰って来て、父親の三津田健と長岡輝子の母に諭される娘だったのだから。月日の経つのは実に早い。

今井の名作『にごりえ』は、「十三夜」「わかれ道」「おりき」「大つごもり」などの短編を集めた所謂オムニバス・ドラマ(脚本水木洋子)だが、この構成は蜷川幸雄の『にごり江』の総てを一つの舞台で演じる方法に直接影響している。
今井の映画で「たけくらべ」が、除かれているのは、同時期に五所平之助が美空ひばり、岸恵子らで『たけくらべ』を撮っていたからだろうと思う。当時は、その程度の仁義があったのだ。「仁義なき戦い」の今とは違うね。

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2 コメント

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母親は田村秋子だった。 (さすらい日乗)
2005-09-07 17:03:08
映画『にごりえ』の「十三夜」の母親役を長岡輝子と書いたが、これは田村秋子の間違いだった。いい加減に記憶で書くと間違える。
長岡輝子 (邦画ブラボー)
2005-09-07 19:56:56
長岡輝子は強欲なおかみさん役で、

「大つごもり」に出てましたね。



久我美子に辛くあたって、すごく

憎たらしかったです。

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