指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

『若い人』

2023年01月04日 | 映画

BS12で、1962年西河克己監督の『若い人』をやっていたので見るが、非常に面白かった。

言うもなく、3回作られていて、全部見ているが、これが一番面白いと思った。

そして、当時17歳、江波恵子を演じた吉永小百合の美しさである。

                

もちろん、浅丘ルリ子も良い。それに脇役が非常に良い。

恵子の母親が三浦充子で、この自堕落な感じが最高である。

その情夫で、船員が北村和夫、石原裕次郎が下宿している家の親父が殿山泰司で、その妻は武智豊子で、殿山はエロ小説を読んでいる男。

学校が(長崎らしい)が、修学旅行で上京してきて、旅館に来て会うのが、小沢昭一で、これも笑える。

その他、裕次郎と校医の大坂志郎が会うバーの女は、千代郁子だった。

原作では、橋本先生は、左翼的な文学サークルにいる女性だそうで、それは全部の映画では描かれていないが、ここでは完全に裕次郎をめぐる、浅丘ルリ子と吉永小百合との三角関係になっれいる。

西河克己は、原作をよく知っていて、そうしたそうだが。

 

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