指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

3月は、31日では終わらないんです・・・

2024年03月10日 | 横浜

「3月は、31日ではなく、50日までありますから・・・」と聞いたのは、

1989年12月末に、パシフィコ横浜から横浜市総務局国際室に異動した時だった。

1989年度の国際室の調査事業で、2本も委託業者も決まっていないものがあり、

「指田課長、すぐに業者を決めて事業を始めてください!」と言われ、

驚いて、担当の荒木田百合さんに聞くと、

「各年度事業は、3月31日ではなく、5月31日までにできれば良いんです」と平然と返された。

その度胸には、大変に驚いたものだ。

              

正月になってから、2社の委託業者を決めて、いろいろバタバタと調査をやり、最後は、業者が持ってきた下手な作文を、ほとんど私が改作して5月上旬に無事「報告書」を作って終わった。

当時は、「出納閉鎖期間」というものがあり、各年度の事業は5月末に終了すればよいとなっていたのだ。

その後、すべてがPC化されたので、今はこんなことはできないのだろうが。

ともかく荒木田さんの度胸には驚いたものだ。

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『赤いハンカチ』のラストシーン

2024年03月10日 | 映画

石原裕次郎、浅丘ルリ子の映画でベストと思われるのが、舛田利雄監督の『赤いハンカチ』である。

このラストシーン、裕次郎とルリ子が別れるシーンは、墓場のようなところだ。

昨日の『第三の男』を見て、これのラストシーンに類似しているなあと思った。

             

私は、こういうことを否定しているわけではなく、肯定している。

大衆文化では、引用はよくあることで、日本でいえば「本歌どり」であるのだから。

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ウィーンについて

2024年03月10日 | 政治

映画『第三の男』の舞台は、オーストリアのウィーンで、ここは第二次世界大戦後は、複雑な状況にあった。

戦時中は、ドイツだったオーストリアは、東から侵攻してきたソ連軍によって占領されたが、イギリス、アメリカ、フランスによってウィーンは、分割統治されていた。その中で起きたのが、この映画の物語なのだ。

1990年、翌年に開催される「国連ピースメッセンジャー都市会議」への参加誘致に、日本のウィーン市代表部の方に聞いたことがあった。ソ連占領後は、複雑な経緯があったようだが、最後は中立国になった。

そこについては、「飲ませる、抱かせる、掴ませる」などの手を使ってのオーストリアの外交手法があったとのことだ。

さすがハプスブルグ家の伝統だと思った。

            

ウィーンは、今ももう一度行ってみたい都市である。

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