指田文夫の「さすらい日乗」

さすらいはアントニオーニの映画『さすらい』で、日乗は永井荷風の『断腸亭日乗』です 日本でただ一人の大衆文化評論家です

鯨調査員、横浜に出没中

2010年03月14日 | 横浜
先週、野毛で飲んでいた。
すると、若いサラリーマン2人組が入ってきた。
会話から想像すると、仕事は、福祉か介護関係らしかった。
そして、ビールを2本飲み、くじらのフライを注文し、食べ終わると、すぐに出て行った。

「初めての客だし、くじら料理の写真も携帯で撮っていた」そうだ。
野毛は、敗戦直後は「くじら横丁」もあり、数年前からくじら料理の復活、普及を進めている。
例のシー・シェパードの代表を逮捕したことで、彼らの支持者はくじら料理にも目を光らせ、実態を監視しようとしているのだろうか。
「相当に怪しいなあ」という結論になった。

私は、昔東京の北品川に住んでいたが、そこには江戸時代に作られた「鯨塚」があった。
つまり、江戸時代から、日本ではどこでも鯨を取り、食し、また丁重に弔っていたのだ。
こうした食文化を無視し、「鯨やイルカは可愛いい」からと、捕鯨に反対にするのは、私は鯨料理を特に好きではないが、本当に「文化破壊」である。
だが、これだけ犬や猫の愛護家が増えている今日、反捕鯨運動は日本でも増えていくに違いない。