経理・経理・経理マンの巣窟

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ゴジラ-1.0がアカデミー賞に躍り出る

2024-03-12 17:35:59 | ひとりごと

 第96回米アカデミー賞の授賞式が3月10日ロサンゼルスで開かれ、山崎貴監督の『ゴジラ-1.0』が視覚効果賞を受賞した。とのニュースが日本中のマスコミで飛び交っている。もちろん同賞の受賞は日本映画としては初めての快挙となる。
 さてその視覚効果賞とは、その年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる賞であり、過去には『スターウォーズ』『ロード・オブ・ザ・リング』『タイタニック』『アバター』などの超大作がその栄誉に輝いてきた。従来ならとてもじゃないが日本映画の入る隙間は見当たらなかったものである。

 それではなぜ邦画の『ゴジラ-1.0』が、この名誉ある賞に輝いたのだろうか。もちろん本作は視覚効果だけではなく、ストーリーや俳優たちの演技も素晴らしいのだが、何と言っても製作費が驚異的に控えめだったという賞賛の嵐のお陰かもしれない。とは言っても邦画としては、約22億円の製作費は決して安くないのだが、同賞にノミネートされたハリウッド作品に比べると約「10分の1」にも満たないと言われている。 
 つまりよくよく調べてみると22億円が安いのではなく、結局はアメリカが超インフレ国家に浸かりきっているだけの話ではないか!。贅沢なほどのスタッフ数の多さ、またスタッフやキャストたちの高額な報酬額、さらに効率の悪さによる製作時間のかけ過ぎなどなど、ぶっちゃけ我儘と無駄遣いのオンパレードということなのである。つまるところ配給市場が全世界に亘り、いくら製作費をかけても多額の収入が期待できるからであろう。

 この現象は映画だけではなく、大リーガーなどのプロスポーツ選手の年俸にも反映されていることは周知の事実だ。しかしながらいくら市場が広いと言っても、期待外れで赤字になることも必ずあるはずである。それでもこうした超インフレ報酬が後を絶たないのは、単純明快な「アメリカンドリーム」を夢見る米国人気質なのであろうか。それがいつまでも続いているトランプ前大統領人気とリンクしている気がするのは決して私だけではないだろう。
 まあいずれにせよ、今回『ゴジラ-1.0』がアカデミー賞を受賞したことにより、今後の邦画界に自信と活力がみなぎってくるに違いない。そうした意味でも、今回の受賞は大いに評価できるのだ。邦画に携わる人々の今後の活躍には、大いに期待したいものである。
 また映画界だけではなく経済界でも、どんどん新しい技術やモノづくりに研磨し、自信を持って再び世界市場を席巻して欲しいものである。そしてそれまでは、超インフレを招くような大幅な人件費のアップは辛抱し、とにかく技術力と真摯な心で全世界に羽ばたこうではないか。勤勉な日本人なら必ず実現できるはずである。

 
作:蔵研人

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