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経理・経理・経理マンの巣窟

大・中・小あらゆる企業で経理実務経験約40年の蔵研人が、本音で語る新感覚の読み物風の経理ノウハウブログです

資金繰り表は経理の命綱なのだ

2012-06-11 12:49:12 | 達人経理マンへの道

 最近黒字倒産が増加している。「損益計算書ってそんなに偉いの」でも書いたが、損益計算書はあてにならない。実際に会社が倒産するのは、金融機関に見放されたときである。つまり、利益が出ようと出まいと、企業運営のための資金がなくなったらおしまいなのだ。 だから資金管理こそ、企業運営の要であり、「資金繰り表」は企業丸の羅針盤ともいえるだろう。
 資金繰り表のフォームは、縦の項目として、前月末現預金残高、当月入金、当月支出、過不足額、資金調達又は運用、当月末現預金残高に大分類される。さらに当月入金、当月支出、資金調達又は運用の内訳を記載し、その内容を把握できる表にする。
 また横の項目は、前月実績、当月予定、次月予定、次々月予定と続く。実績はあくまでも予定を作るための参考データーであり、必要なのは予定の部分なのである。会社の規模や業種によって細部は異なるものの基本形は同じである。

 

  資金繰り表の各項目は、会社の規模や業種によって多少異なるので、上記の表を参考にしながら、自分の会社に合ったフォームを作成するとよい。またこの月単位の資金繰り表は、少なくとも3ヶ月先まで予測し、毎月繰り返し作り替える必要がある。
 いずれにせよ、この月単位の資金繰り表だけでは実務上は役に立たない。なぜならば月単位で帳尻が合っても、同月の入金より出金のほうが先であれば、どこかで資金ショートしてしまうからである。
 従ってこれをさらに分解して、1日単位の「日繰り表」も合わせて作成する必要がある。実はその「日繰り表」こそ、実務上絶対に欠かせない資金繰りの羅針盤なのだ。創り方は簡単だ。家計簿同様、日付順に入金、出金、残高を並べて、どの日も残高がマイナスにならない入・出金予定表を創ればいいのである。
 資金に余裕がない場合は、この表によって何日頃、金融機関から借入れをすればよいのかが明確になるので、早めに金融機関に融資予定日を連絡することが出来るわけである。

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