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極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

免疫力と自動車購買力の低下

2013年12月20日 | 医療健康術

 

【免疫力とは何か】 

腰痛はほぼ完治したが、そのかわり、夏登山のアクシデントから肩の痛みで間接的な運動不足が引
き金となったのか、急速に免疫力が低下し、風邪の諸症状が現れ易くなっている。医師への診断も
症状が軽く、二の足を踏んだ状態にいる。ところで、免疫力って定量評価(数値化)できるのだろ
うかと思い調べてみる。免疫力は主に感染(細菌・ウイルス・カビなど)そして癌から身体を守る
能力をさす。働きの異なるいろいろなリンパ球細胞が、協調し総合的な機能を発揮し、身体を感染
癌から守っているが、その免疫力は、いろいろなストレス、不適切な生活習慣、偏った食事、そ
ていろいろな病気になると低下することは分かっているが、免疫力の測定で健康診断では発見で
きない未病状態(病気になる前の状態)を見つけることが出来るが、最近まで、免疫力の総合的な
測定方法がなかったが、上図のような免疫機能に絞って検査することで、免疫力を客観的な評価判
定を数値化する方法を東京医科歯科大学で考案し、特許を取得している(免疫力判定検査特許番号
4608704号)。 ということで、なにがしかの検査料金を支払えば簡単に検査してもらえることが理
解できた。課題は検査価格の逓減がポイントのようである。

国際特許200/145333「免疫力評価方法、免疫力評価装置、免疫力評価プログラム、及び免疫力評価
プログラムを記録した情報記録媒」によれば、体血液中のリンパ球は免疫力を担当する中心的細胞
であり、T細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)等、機能の異なる細胞(亜集団)か
らなっている。また、T細胞も一様ではなく、機能的に互いに異なるCD4T細胞、CD8T細胞
と呼ばれる亜集団からなる。これら細胞はそれぞれ特異な表面タンパク質(抗原)を有する。そこ
で従来、これら抗原に対するモノクローナル抗体を用いて染色し、フローサイトメトリにより特定
の細胞の数や割合を測定していた。また、培養条件下で、各リンパ球の増殖能力や増殖に関わるタ
ンパク質(サイトカイン)を測定することで、機能測定を行っている。そして、このような方法に
より、リンパ球の亜集団の構成やそれらの機能が、加齢により変動あるいは低下することを、明ら
かにしている。

※“Differential age-change in the number of CD4+CD45RA+ and CD4+CD29+ T cell subsets in the human
   peripheral blood”
 Mechanism of Ageing and Development.,1992.03.15.vol.63 pp.57-68

しかしながら、同上東京医科歯科大学の特開2010-145205「免疫力評価方法、装置、及びプログラム
によれば、これら文献に示される個々のパラメータは、各亜集団の比率や機能を示すものではあ
るが、必ずしもヒトの総合的な免疫力を高精度に反映するものではないので、総合的な免疫力を高
精度に評価できる免疫力評価方法、装置、及びプログラムを得ることを第1の目的とし、総合的な
免疫力を高精度且つ簡便に評価できる免疫力評価方法、装置、及びプログラムの提供を第2の目的
とするように改良する。
驚くべきことに、CD8陽性細胞(キラーT細胞)を構成するCD28陽
性T細胞の数または割合が総合的な免疫力が高精度で反映することを発見。そして、採取した血液
から免疫力を評価する免疫力評価方法として、採取した血液における、CD8陽性且つCD28陽
性また陰性である特定T細胞の数を計測する計測手順と、T細胞の数に依存する特定パラメータ及
び年齢の相関関係に基づいた回帰式と、計測した特定T細胞の数とに基づいて、Tリンパ球年齢を
求める算出手順を特徴とした総合的な免疫力を高精度に評価できる免疫力評価方法、装置、及びプ
ログラムに改変する(図5参照)。



参考に、免疫力評価方法の手順を記載すと、採取した末梢血液についてフローサイトメトリ解析を
行う。(1)末梢血50(μL)を試験管に分注→(2)蛍光標識抗体溶液を試験管に添加→(3)
30分間、暗所に放置→(4)赤血球溶血剤2(ml)を添加し攪拌→(5)10分間放置して赤血球

を溶血→(5)PBS溶液3(ml)を加えて1200(rpm)で5分間の遠心分離を行う→(6)上清を
吸引除去→(7)PBS溶液500(μL)を加えて、細胞を再浮遊させる細胞浮遊液を調製→(8)
フローサイトメーターにて蛍光標識抗体陽性細胞率を機器専用ソフトによって算出する。

また、算出手順では、特定T細胞の数に依存する特定パラメータ及び年齢の相関関係に基づいた回
帰式と、計測した特定T細胞の数とに基づいて、Tリンパ球年齢を求める。ここで、特定パラメー
タは、特定T細胞数に依存する変数である限りにおいて特に限定されず、特定T細胞数そのもので
あっても、なくてもよい。ただし、特定パラメータは、総合的な免疫力をより高精度に評価できる
点で、所定量血液あたりの特定T細胞の数、及びCD8陽性細胞数に対する特定T細胞数の割合か
らなる群から選ばれる1種以上であることが好ましい。

さらに、CD8陽性細胞数に対する特定T細胞数の割合と、年齢との相関関係に基づいた回帰式を
健常人約300人から得たデータに基づいて作成し、図3に示す。なお、図3における特定T細
胞はCD8陽性且つCD28陽性のT細胞であり、上記割合をCD8CD28陽性率と称する。
図3に示される回帰式は、y=-0.47x+82.8(式中、xは年齢、yはCD8CD28
陽性率の予測値である)であり、高い相関係数(R=0.43)を示す。また、CD8CD28
陽性率と、T細胞増殖能との相関関係に基づいた回帰式を、健常人約300人から得たデータに基
づいて作成し、図4に示す。なお、T細胞増殖能は次の手順に従って算出した(後略)。

以上であるが、工学的にはこの一連の操作を自動化し例えばすべてのタクト(操作時間)を数十秒
間で結果判定することで設備コスト上昇分をランニング・コストを例えば1検体当たり百分の1以
下にしメリットを引き出すことがミッションとなる。あるいは、コンパクトにしコミニティー単位
に導入する、あるいは各家庭用に結果のフォロー(健康向上)方法を付け加えリースすれば、健康
維持に貢献でき、併せて医療費を抑制できるだろう。もっとも、非接触での検査法が開発されれば
それが最善だ。

 

紐なし衛生マスクの進化、でも口だけマスクというのも欲しい!?(口呼吸 vs 鼻呼吸)





【先進国で進む若者の車離れ】

どうも若者の車離れは日本だけではないようだ。米国でも10代の若者が以前と比べて車の運転に興
味を示さなくなっているという
。そんな中、米国エネルギー省エネルギー情報局(EIA)は年次報告
書の中で、今後25年間の輸送エネルギー消費動向について、伸び率が大幅にダウンするとの見通し
を示したという。EIAでは、12月16日付で発表した2014年版年間エネルギー見通しの中で、「自動車
走行距離」(VMT)の伸び率が今後大幅に縮小するとの予測を示した。EIAの新たな予測では、VMTの
年間成長率は0.9%とされているが、これはわずか1年前の予測と比較しても25%のマイナスという
大幅な下方修正という。

この変化は、人口増加の鈍化に伴う部分もあるが、世代交代も理由の1つになっているという。過
去1年に発表された研究もこの点を裏付けているという。米国では、前の世代に比べて若者の間で
運転をしない傾向が高まっており、そもそも運転免許を取得しない者も増えている。こうした世代
の変化に、今後見込まれる大幅な燃費改善を加味すると、米国において、燃料で走る自動車のエネ
ルギー消費量は、2040年までに現時点から25%減の約1兆2766億メガジュールになるとEIAは予測す
る。いま米国でのその原因調査研究では次の4つの根拠が議論されている。

(1)「バーチャル世界へのアクセスで車が不要に」説
(2)「不況による経済的要因」説
(3)「若者の自動車観に変化」説
(4)「単に時間的余裕がない」説

(1)はミシガン大学の交通研究所(UMTRI)による調査で、運転をする若者の割合は、インター
ネットのユーザー率と反比例の関係が判明している。この結果を踏まえ、調査チームでは、ソーシ
ャルメディアが車による移動に取って代わっているのではないかと結論づけている。(2)米国高
速道路安全保険協会(IIHS)の調査部門、ハイウェイ事故データ研究所(HLDI)だ。アメリカにお
ける自動車保険の契約状況の分析も、若者の車離れを裏付けており、保険の対象となる10代のドラ
イバーの数は、2006年との比較で12%のマイナスとなっている。しかし、HLDIでは、このような現
象は失業率の増加と並行して起きており、ドライバー全体と比べても10代では失業者の増加が顕著
だったと指摘する。(3)公共利益調査グループ(PIRG)は、若者の自動車観に根本的な変化が起
きていると主張。「ジェネレーションY(1975〜89年生まれの世代)に属する人たちの多くは、運
転を控えるようになっている。通学や通勤、レジャーの際にも車以外の交通手段を選び、できるだ
け車を運転しないで済むライフスタイルを選ぶ人も多い」。全体的な車離れを論じた報告書の中で、
運転する人の割合が大幅に減った街でも、減少幅が比較的小さかった街と比べて、特に失業率が高
くはなかった点を指摘している。(4)は、ミシガン大学の調査では、免許を持たない理由として
自動車が環境に与える影響への懸念を挙げた若者は、わずか9%。免許取得をためらう最大の理由
として回答者の37%が挙げたのは、「忙しすぎて免許を取る時間的余裕がない」というものだ。
いずれにしても、高度消費社会になり、社会基盤が一応世界トップ水準になれば、贅沢品というよ
りも、自動車利用価値が低下したというのが真実に近いように思える。あるいは、「都市 vs.農村
」的側面から、都市部より農村部の若者の方が利用価値が高いという理由に帰着するのかもしれな
い。(1)に至ってはもろに『デジタル革命渦論』そのものということになる。

 

話は水俣のこと。チッソは1906年、野口遵によって曾木電気株式会社が創業されたことにはじまる。
1908年、曾木電気株式会社と日本カーバイド商会が合併し、日本窒素肥料株式会社に変更。1931年
宮崎県延岡市に延岡アンモニア絹絲株式会社(現旭化成)が設立(日本窒素肥料からの分離・独立)。
水俣工場、昭和天皇が臨幸 。水俣工場の橋本彦七・製造課長がアセトアルデヒド製造の特許を取得。
通算7件の特許のうち1件は「高価有毒な水銀を系外に排出せざる」が記載される。1932年、水俣
工場でアセトアルデヒドの製造開始(水銀触媒を使用、メチル水銀漏出し水俣病へと展開)。1941年
水俣工場で日本最初の塩化ビニール製造開始。工程は塩化第二水銀・昇汞が含まれる。興南工場で
アセトアルデヒドの製造開始。廃水溝の水銀は回収せず廃液は城川江にたれ流。1947年、
公職追放
令で戦前の経営陣が退陣。財閥解体により「積水産業」(現積水化学工業)設立(後に積
水化学の
住宅部門が分離独立し積水ハウスが設立)。水俣工場の肥料生産量は戦前の水準を超える。
1950年、
企業再建整備法の適用により日本窒素肥料株式会社は解散し、第二会社として新日本窒素
肥料株式
会社が設立。1956年、日窒アセテート株式会社(現・旭化成守山工場)を設立し合成繊維事業に参
入。1960年、アセトアルデヒド生産量がピーク。1965年、チッソ株式会社へと改称。1971年3月、水
俣工場で有機水銀を排出するアセチレン法ビニル工程の稼働を中止。1973年、五井工場のポリプロ
ピレンプラント爆発事故で死者4名、重軽傷者9名を出す。1978年、債務超過と無配継続のため、上
場廃止。2005年、五井工場で核燃料物質を含む廃触媒を保管しているが、核燃料物質を含む廃棄物
の管理状況についての報告が1992年以降行われていないことが明るみに。2005年、韓国にLCD用配向

膜及びオーバーコートの製造設備完成。2011年1月12日、事業子会社として「JNC株式会社」設立。
2011年3月31日、機能材料分野、化学品分野、加工品分野等において営む事業をJNC社に譲渡。

※液晶ディスプレイ向けの液晶材料の世界最大手は,ドイツのメルク社で70%程度のシェアを握っ
ていると見られる。それに続くのが日本のチッソでこの2社で世界市場をほぼ独占。また、世界に
冠たる塩化ビニールメーカであったことを思うと「富国強兵」→「高度経済成長」の光と「公害」
の影をまさに体現してきた企業体であることが分かる。その当時、「未来共有」「企業内福祉」「
製造責任(外部不経済を含む)」「安全設計」という基本的な理念が確立されていたならば、このよ
うな"負の歴史"は成り立たなかっただろう。まさに"人命軽視"の歴史でもあった。戦前と戦後の枠
組みを考えたとき、皇室が果たした機能の有りようも見えてくる。個人的ではあるが、短歌を学ぶ
ものにとって、万葉集などで皇室が係わる意味で興味があるが、現在の皇室に対しては言うほどに
興味は湧かない。天皇制という差別体系と硬直した国家主義とが結びつくことのデメリットを危惧
する。さように、故吉本隆明が言ったように"最終形態の宗教としての国家"とはやっかいな鵺なの
だ、と。

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