極東極楽 ごくとうごくらく

豊饒なセカンドライフを求め大還暦までの旅日記

エネルギー地産地消

2018年03月05日 | 新自給自足時代

 

               尽心(じんしん)    /    孟子    

                                 

           ※ 経典も全部は信用しない:言経』の記録をすべて信じこむなら、
         『書経』など読まぬほうがよい。武成篇にしろ、わたしはその中
         からごく一部を学ぶにすぎない。仁者には天下に敵がないはずだ。
         最高の仁治者が極悪人を討伐したのだ。楯が血で洗われるほどの
         激戦があろうはずがない。

        〈書経〉 夏殷周の治世を述べたもの。百篇からなる儒家の経典の
             一つ。
        〈武成篇〉『書縁』の中の一篇。武正が訂正を討伐したときの血み
             どろの戦闘が書かれている。
ただし今日伝わっているの
             は偽作とされている。

       ※ 戦わずして勝つ「わだしは作戦に自信がある。獄叩得意だ」と
         いう人は、大罪に値する。仁徳のある君主なら、天下
に敵はない
         はずである。南へ征伐に行けば北の蛮族から、東へ征伐に行けば
         西の蛮族から「なぜ先に
来てくださらないのか」と怨まれる。
         武王が殷の討王を征伐し仁とき、兵車は三百台、戦士は三千人に
         すぎなかったが、殷の人民に向っ
て「安心せよ、救いに来たのだ。
         危害は加えない」と呼ばわったとたん、殷の人民はひとり残らず
         ひ
れ伏した。征伐の征とは正すという意味である。自分の国を正
         してもらいたいと望まぬものはない。正すこと
を心がけさえすれ
         ば、戦をしかける必要はないのだ。

     No.163

【蓄電池篇:最新水性ハイブリッドキャパシタ技術

● わずか20秒で充電 画期的な新エネルギー貯蔵装置

昨夜の、韓国先端科学技術院の特許事例を理解を深めるために下記に掲載。

❑ 特開2013-165267 薄膜型スーパーキャパシタおよびその製造方法

【概要】

本件は、薄膜型スーパーキャパシタおよびその製造方法に関するものであって、グラフェンある
はグラフェン酸化物を使用して電極フィルムを製造する方法、グラフェンあるいはグラフェン
酸化物電
極フィルムをパターニング技法によって独立した二つの電極に分離して、二次元電極を
形成する方法、
二次元電極が有するインプレーン(in-plane)構造、集電体(current collecorを電極に
形成する方法、
および二次元電極に電解質を供給してマイクロメートル規模の厚さのスーパーキ
ャパシタを製造する
方法を含む。小型化が依然として進行中である携帯電子機器は、超小型モデ
ルに次第に発展しつつあり、厚さが薄くなった機器の性能を極大化するために、携帯電子機器に
バッテリーが内蔵される傾向にある。今後、紙のように薄い携帯電子機器への進化は約束された
も同様で、これに歩調を合わせて電源供給手段(バッテリー)も非常に薄くならなければならな
いが、現在使用されているリチウムバッテリーの構造では、超薄型電子機器に適用するのは困難
である。

これを克服するために開発されたリチウム薄膜電池があるが、単位体積当たり充電能力が一般の
リチウムバッテリーより低く、製造原価は3倍も高く、リチウムを含む特性上、先天的な危険性
を含んでいる。そのため、主要応用分野である人工臓器およびマイクロロボットなどのバイオア
プリケーション分野に適用が困難である。リチウム電池に代替される未来のエネルギー保存手段
として急浮上しているスーパーキャパシタは、数秒で急速充放電が可能であり2次電池より10
倍ほど高出力で、50万サイクル以上の半永久的な寿命を示す次世代エネルギー保存装置である。
スーパーキャパシタの重量当たりエネルギー保存レベルは、従来のバッテリーの1/10レベル
であるが、体積当たりエネルギー保存レベルは、リチウム電池と類似して、最近の報告によれば、
体積当たりエネルギー密度および出力密度の両面において、むしろより優れた結果を示している。
絶対的重量が小さい超小型電子機器には、重量より体積当たりエネルギー保存レベルがより重要
であるので、薄膜型マイクロスーパーキャパシタは、超小型電子機器に非常に適した電源供給手
段である。また、希土類および重金属を全く含まないので、安価で環境に優しく、酸化還元反応
を伴わないので、爆発性の全くない安全な未来型エネルギー保存手段である。薄膜型マイクロス
ーパーキャパシタは、紙のように薄くて、アクセサリー形態の携帯電話はもちろん、マイクロロ
ボット、人工臓器、スマートカード、マイクロ電子機械システムMEMS、電子ペーパーなどの非
常に小さい電源供給装置を必要とする超小型電子機器分野において、既存のバッテリーに代替され
て使用されるものと期待されている。

スーパーキャパシタは、リチウムを全く含まないので、安全性確保の側面で最も優れた電源供給
装置として評価されている。しかし、既存のスーパーキャパシタは、一般的なバッテリーと同一
な構造を有するので、超小型化するのが容易でない。言い換えると、従来のスーパーキャパシタ
は、二つの電極、電流集電体、分離膜がサンドイッチ状に積層されるスタック構造であるので、
MEMSに使用されるように、非常に小さくて薄い形態に製造するのが困難である。特に、スー
パーキャパシタとしてグラフェンを使用する場合、スタック構造では、イオンの移動が難しく、
効率が大きく低下することもある。

上記の課題を解決するために、本発明は、基板に付着された電極フィルムの両側に集電体を形成
する段階、および前記電極フィルムをインプレーン構造にパターニングして、分離された2つの
電極を形成する段階を含む薄膜型スーパーキャパシタの製造方法を一様態として提案。また、本
件は、電極フィルムの両側に集電体が形成されていて、電極フィルムは、インプレーン構造にパ
ターニングされて、分離された二つの電極を形成している薄膜型スーパーキャパシタを他の一様
態として提案。この実施例の薄膜型マイクロスーパーキャパシタは、マイクロ電子機械システム、
電子ペーパー、スマートカードなどの非常に小さい電源供給装置が必要な超小型電子機器分野で、
バッテリーを代替または補完でき、超小型電子機器のためのマイクロエネルギー保存装置への応
用される。

図 スーパーキャパシタの構造図
【符号の説明】

10 基板  12 電極フィルム  14 スパッタリングされた金  16 電気メッキされた金


     

 なぜ、かまぼこ屋がエネルギーのことを考えたのか ❦ No.12   

    ● 対談2 新しい現実をつくる  

   『エネルギーは集中型か分散型かではなく、ミックスでいく』 

                         藻谷浩介 日本政策投資銀行特任顧問

1964年山口県生まれ。東京大学法学部卒業。アメリカ・コロンビア大学経営大学院修了。M
BA取得。88年日本開発銀行(現日本政策投資銀行)人行後、2012年から現職。特定非営利
活動法人ComPus地域経営支援ネットワーク理事長,2011年度内閣官房「東日本大震災
復興構想会議専門委員会」委員、内閣府・財務・経産・国交・総務二厚生労働・文科省等の委員
を務める。海外59カ国を巡歴(米国についでは50州すべてを訪問)している。人口成熟問題、中
心市街地、産業振興、市町村合併、地域金融、観光振興、地域再生などをテーマにしている。著
書に『里山資本主義」一(角川書店/2013)『デフレの正体』(角川書店/2010)『実
測!ニッポンの・地域力』(日本経済新聞出版社 2007)など多数。
 

 小田原箱根エネルギーコンソーシアム

   日本の国際収支改善は省エネと自然エネルギーから

 鈴木 エネルギーに関して、地域でできることの可能性もすごく大きいということがわかり
 ましたし、それによって地域の自立にもつながっていく。

 それで、ちょっとここで地域の話から国全体の話に視点を変えると、一つの議論が「石炭、
 石油を買うから日本は貿易が赤字になって厳しくなる。だから、原子力でいくんだ」
という
 ものですが、かなりマクロ的にグローバル経済のなかで財政収支を切り口にした
ときに、わ
 が国のエネルギー政策はどういう方向になるのでしょうか。

 藻谷 まず事実を確認しておかないといけないんですが、現時点で最新の2014年4月ま
 での国際収支データを見る限り、日本の輸出は震災直後の2カ丹を除いて、それ以
前と比べ
 まったく減っておりません。ちなみに今年の3月の輸出はリーマンマンショック以
降では最
 高を記録しました。それなのに震災以降貿易収支は赤字になっています。なぜ
かというと、
 化石燃料の輸入が増えたためです。震災後には1ドル70円台の超円高に
なりましたから、
 その分輸入額が下がったはずなのですが、それを打ち消すくらい化石
 燃料の価格高騰が大
 きかったのです。

 よく、原発をとめたせいで化石燃料輸入が増えたといわれますが、正確には「原発事故によ
 り世界中の化石燃料価格が上がった」ことが最大の要因です。さらには、緊急に
LNG(液
 化天然ガス)を調達しなければならなかった電力会社が、非常に高い単価で
契約を余儀なく
 されたことも大きく響いています。

 鈴木 量の増加以前に価格が相当上がったわけですね。

 藻谷 そうです。世界的な上昇に、いわゆるジャパンプレミアムが加わっています。そもそ
 も日本が輸入しているLNGの価格は、「原油価格に連動する」というおかしな契
約になっ
 ている。その結果、一説には国際相場より十数倍も高い価格でLNGを買わさ
れているとい
 われます。

 そこで、早く原発を再稼働しようという意見が出るわけですが、確かに手持ちの核燃料を使
 えばその分、化石燃料の輸入は減りますし、足元の貿易赤字にも若干の改善効果
はあるでし
 ょう。ですが、発電用は化石燃料輸入の一部です。そもそも重油も軽油もガ
ソリンも灯油も
 値上がりしているわけで、赤字そのものを何とかしたければ、日本全体のエネルギー消費を
 見直すしかありません。ましてや、いま、極端に円高に振れているのが円安に戻っていくこ
 とにでもなれば、ますます、電力関係以外での化石燃料輸入額も増えることになります。

 加えて原子力発電は、それ自体が高くつくものです。仮に手持ちの核燃料を使う分石油輸入
 が減って足元の国際収支にプラスでも、国内のエネルギーコスト全体に関してはマイナスで
 す。実際問題、アメリカでは、原発はコスト高なので多年新設がなされていません。そのう
 え今回の福島の事故で保険料が上がり、しかも技術革新でシェールガスが採取できるように
 なって、ますます原発はペイしなくなりました。使用済み核燃料の再処理で無限にエネルギ
 ーを取り出すという話も、日本ではプラントの故障の連続で実現の気配がなく、実用化まで
 いっていた英国では一部で撤退が決まっています。

 さらには、日本では核廃棄物の最終処分方法がまったく固まっておりません。各原発の構内
 で使用済み核燃料を冷やして一時的に保存しているわけですが、今回の福島第一原発4号機
 をみてもわかるとおり、これはたいへん危ない状態です。さらにこれからは、廃炉関連の廃
 棄物もどんどん出てきます。それらの最終処分場はどうかというと、どこも引き受けてくれ
 ない。金を払うからだれか引き受けませんかと言えば言うほど、危なそうだからだれも手を
 挙げない。この使用済み燃料や廃炉に関する費用まで織り込めば、原発のコストは非常に高
 いわけです。これにさらに、実際に起きてしまった福島の事故のコストを織り込めば、天文
 学的なことになるわけですが、仮に事故がなかったとしても、あるいは今後二度と事故が起
 きなくても結論は同じで、再稼働をすれば、さらに日本人の将来の負担が増え続けます。原
 発が金部とまっているのはいい機会ですので、将来の世代へのツケ回しは、ここでやめてお
 くべきです。

 そもそも電力会社の購入しているLNGはなんでそこまで高いのか。しかも、なぜ近隣のロ
 シアや東南アジアではなく、中東屋が多いのか。総括原価方式で電力料金に転嫁できるから、
 一説に国際市場価格の18倍とも聞く契約をしてきたのかもしれませんが、いずれにせよ、そ
 の水準の高さ自体が、「原発は安い」といってそちらに誘導しようとしてきた政府にとって
 も、都合のいいものだったわけです。

 鈴木 原発というのはコスト計算をきちんとするとまったく安くないわけですよね。それな
 のに国際収支を安定させるためには化石燃料よりも原発だと、国内で将来発生するコストに
 触れずに誘導が行なわれているということですか。

 藻谷 政府も一枚岩ではありません。この間、経済産業省の石油資源課長に偶然お会いしま
 したので、「この状況でさらに円安になったらどうするんですか」と聞いたんです。国際収
 支が大赤字になっちやいますからね。すると彼は「まったくご懸念の通り」と言うわけです。
 「われわれぱ不眠不休で必死にやってます。あの手この手を使って、わけのわからない石油
 連動価格のLNG調達契約を変えるために全力を尽くしています」と話していました。まっ
 たく正しい行動だと思いますが、彼らをここまで苦労させている石油連動価格などというも
 のが存在してきたこと自体、原発に誘導したい向きには好都合だったわけです。

 鈴木 驚きますね。
 藻谷 いずれにしても再稼働をすれば10年以内に各原発の構内の使用済み核燃料プールが
 満杯になります。しかも、福島の事故で一時的に下がっているウラン価格も、今後はまた上
 がっていきます。日本がこうなっても、中国もインドも経済成長には石油依存だけでは無理
 で、原発をやめられませんから。

 幸い、米国内でのシェールガス採掘の本格化で、米国の化石燃料輸入は減っていき、中東産
 やロシア産はだぶつきます。玉突きで日本の輸入するLNGも安くできるチャン
スですから、
 この際調達先を多様化してバーゲニングパワーを得なければなりません。

 とはいえ、現在の極端な円高が円安方向に戻るようなことがあれば、少々の価格低下は打ち
 消されてしまいます。だから、鈴廣さんがやったように電力使用量を総量として下
げるとい
 うようなドラスティックな技術革新という方向へ、日本の産業全体が行かざる
を得ないと思
 います。

 鈴木 まだまだ賢いエネルギーの使い方があるはずです。前よりもっとドラスティックに舵
 を切っていくことによって、省エネルギー化も進むでしょうし、技術革新も捗るで
しょうし、
 結果として電気の使用量が何割か下がれば、「原発はいらないよね」という
話になります。

 藻谷 事態は石油ショックのときとよく似ています。当時も石油がドラスティックに値上が
 りしましたが、それを機会に日本中の企業が省エネ技術の開発に走ったから、日本
の産業が
 その後30年以上も競争力を保ったのですブこれに対していま、原発再稼働に
に一人当たりG
 DPが世界最高だったのが、最近は17位と多くの国に抜き返されていま
す。ですが、GD
 Pが縮小したわけではなく、ゆとりや便利さが失われているわけでは
ないのですがこの間に
 15から64歳の現役世代は6パーセント減り、65歳以上の高齢者は
2倍以上に増えてい
 ますから日本経済はダメでも何でもないどころか、大健闘していま
す。

 そもそも、日本のように急速に人口成熟の進む国の経済が、若者ばかりだったころのような
 成長に戻るというのは非現実的です。それでもへたに成長を狙えば、労働力不足
を袖うべく
 機械を増やし、化石燃料輸入でどんどん貿易赤字になるかもしれない。いま
日本は中国だと
 か、韓国だとか、インドだとか、アジアの新興国すべてに対して貿易黒
字です。もちろんア
 メリカに対しても黒字、ヨーロッパに対してもトータルで黒字。で
はどこに対して赤字かと
 いうと、アラブの産油国をはじめとする資源国です。結局、日
本は欧米アジアからお金を集
 めてアラブに貢ぐ、真空掃除機のホースのようなことに
なってしまっているわけです。

 だから、活路は明らかです。省エネと自然エネルギー活用を進めれば、豊かさが国内に残る
 ようになります。GDPの総額を増やすより先に、子不ルギー購入を減らすこと
を考えるべ
 きなのです。日本にはたいへんな省エネ技術があるのだから、スマートグリッ
ドを含めて、
 各地域ごとにエネルギー効率を上げるようにしていけばいい。単に目先の
金勘定だけ考えて
 いるのではダメで、バックアップシステムもちやんと持つことですよ。

 鈴木 今度の事故でわかったことで、原発そのものが不安定なもの、危ないものなんだ、
 つか何かあったら大変だ、それをわれわれは知ってしまったわけですね。それを知り
ながら
 知らんぷりをして安心・安全な暮らしはないと思うし、豊かさがあるんだろうか
と思うわけ
 です。

 藻谷 ありえません。これは、国債を発行しながら景気対策ばかりやっているのとまったく
 同じ構造です。将来に大きなツケが発生していることを内心わかっていて、それで
も目先の
 利益に走っていると、人間だんだん刹那的で虚無的な気分になってくるもので、
心の平安も
 失われていきます。極端な成長を追い求めるという建前をそろそろおろして、
ほどはどの安
 定、ほどはどの成長を目指すという本音で語ってはどうなのでしょうか。横
ばいでいいから
 豊かさが昧わえる社会にする。そうして消費者が安心すると必ず消費
が伸びます。

 鈴木 そう思いますね。安心・安全な暮らしがあって、いろんな物を買おうとか、何か食べ
 に行こうということになるわけですね。そういう意味でも地域でエネルギーを見直
していく
 必要がありIます……。

 藻谷 経済人がそういうことを言うのは極めて垂要で、現実にエネ経会議の人たちがこれを
 言うのは非常に価値がありますね。金融界をも含めて金勘定の立場からもどんどん
本音を言
 っていいんだぞ、という流れをつくりたいですね。

 鈴木 そうありたいと思います。

-小田原箱根コンソーシアム | 湘南電力

   原発再稼働を唱える声の背後にあるもの

 鈴木 ところで、歴史を振り返ってみると、どこから原発が発達したか、まず、そこに目が
 いくわけですが、やはりオイルショックですか。


 藻谷 オイルショックで加速したんです


 鈴木 そうすると、スタートはもっと前ですか。

 藻谷 前です。日本も原子力を扱う一等国になるぞというところからスタートしているわけ
 です。被爆国として、敗戦国として、おまえらは原子力を扱うなといわれかねなかった時期
 に、そんなこといわないで人並みに原子力を扱わせてくれという、戦後復興をやった人たち
 の血の叫びから始まっていることなのです。あの世代の人たちはいまだに敗戦のショックを
 引きずって生きていますから、ここで日本が原発を放棄するのは大きな後退だ、と受け止め
 る人もいるでしょうね。さらには、使用済み核燃料の再処理で精製されるプルトニウムを待
 っていることが、日本に潜在的な核武装力を付与しているわけで、
 日本も核兵器を待つべきだという認識の人にすれば原発は重要な存在なのです。最初に原発
 を推進した顔ぶれのなかにも、そういう層の人たちがいます。

 鈴木 原発の裏には、戦後日本の方向を巡る思惑があったわけですね。

 藻谷 いま、原発の再稼働を唱える向きには4種類あると思います

 第1は、足元の経済成長のためには原発が必要だと、マクロ経済掌上の機械的な計算から単
 純に信じ込んでいる人。財界などの大多数はこれでしょう。とはいえ、現役世代の人口がど
 んどん減少している日本で仮に今後経済成長が加速したとしても、一人当たり電力需要がよ
 ほど増えない限り、電力の総需要は増えないわけです。ですが、それはありえないでしょう。
 日本でこれから資源多消費型の製造業がどんどん伸びるというのは非現実的ですし、他方で
 省エネ技術が進展しますから、経済成長と発電能力を結びつけて論じるのは、マクロ経済学
 を中途半端に理解している人が陥る短絡です。

 第2は、私かお話ししてきたような日本の国際収支の現実、アラブに治代を貢ぐために経済
 活動しているような状態を理解し、あるいは日本のCOご排出量を真剣に憂慮し、化石燃料
 依存を減らさねばならないと思っている人。これは論理的な考え方ですが、だからといって
 原発を継続し、輸入ウランヘの依存を高め、使用済み核燃料間速などの後年度負担を増やす
 というのは、経済的にはやはりナンセンスです。お金は省エネと自然エネルギーにまわすべ
 きなのです。

 鈴木 なるほど。私たちの方向性は、経済的にも間違っていないのですね。

 藻谷 そうです。そして第3が、戦後復興の経緯を踏まえて、世界の一等国としてせめて核
 技術の平和利用は続けたいと願っている層。第4がさらに進んで、核武装能力を保持したい、
 あるいはいずれ核武装したいと願っている層。高齢の財界人の場合には、感情としてこのい
 ずれかにとらわれている人も多いでしょうね。ですが、この第3、第4の層はいかがなもの
 か。同じく敗戦国ですが欧州の柱石としてプレゼンスを高めているドイツは、脱原発の方向
 に連んでいます。しかし、それで彼らのプライドが傷ついているという話は聞きません。

 そもそも、今回の福島原発の事故で国土が損なわれたことに、国のプライドにこだわるよう
 な連中があまり・にも鈍感ではないかと、ぼくは情っているんです。中国が相手の尖聞問題
 ではあんなに怒っている連中です。仮に福島原発の事故原因が北朝鮮のテロだったりしたら、
 頭が沸騰しかねないでしょう。ところが、今回は日本人自身の失敗だったために、連中はだ
 れも怒っていない。先祖が営々と耕してきたあれだけの面積が損なわれていることに対して
 だれも怒りをぶつけない。だれも責任を取っていないし、裁かれてもいない、そこに暮らし
 ていた人たちのことにまで考え及ばない、国益といった抽象的なものしか考えない人であっ
 たとしても、子孫の幸せよりいまの繁栄が大事という人であったとしても、ここまで国上が
 損なわれたことについて、せめて国土や先祖に対して申し訳ないという感情が湧いてこない
 ものなのでしょうか。抽象的な国というものだけを愛していて、具体的な国土は愛していな
 いというのは奇妙です。

  小田原箱根エネルギーコンソーシアム

 ちなみに戦争のときにも同じことが繰り返されました。戦災で日本国中の主な町がみんな丸
 焼けになって、先祖から伝わったものすごい数の文化財を焼失してしまったのに、ほとんど
 の日本人がそのことについてまったく痛みを覚えていません。仮に、日本を含むアジア中で
 尊い人命が失われたことについては痛みを覚えないような冷血な人だったとしても、仮にも
 国を愛するというのであれば、文化財の喪失くらいは惜しんでほしいものです。そのような
 事態を招いた責任者は日本人自らの手で裁くべきだったでしょう。

 ところが、われわれには責任はなかった、東京裁判はけしからん、そんなことばかりしか言
 わない。やられたのが悔しい、そんな思いしかない。これは子どもの論理で、大人とはいえ
 ません。

 鈴木 それは政権の中枢にいる政治家にもいえることではありませんか。

 藻谷 中枢から路地裏まで日本中に、戦争やら事故やら不景気やら、「悪いことは何でも、
 自分のせいではなく他人のせいだ」と考えるこの子どもの論理は蔓延しています。「他国並
 みにならないと侮られる」と思って必死に背伸びするのも、同じく子どもの論理ですね。

 鈴木 そうした論理に支えられた、原発は何かあっても持ち続けたいという、大きな圧力が
 あるということですね。

 藻谷 圧力は直接はないけれど、そういう思いがあるであろうということに、お互いにおも
 んぱかって行動しているわけです。

 鈴木 何か見えないものにみんながみんなおびえている気がしますね。

 藻谷 だれからも指示は出ていない。だけど、こういうふうに指示がくるに違いない、とい
 う読みで動いている人が多い。結果としてだれかの。指示に従ったのと同じことになってし
 まう。権力を行使している奴は実はいないのに、皆が同じ方向に動く。そういう怪談話めい
 た現実があるのは確かです。

 鈴木 お互いにおもんぱかっているとおっしゃいましたが、だれかの意思というのがその根
 底にあるということではないんですか。藻谷 ずっと捜しているんですが、発見できない。
 つまり、ないのでしょう。

 鈴木 ないんですか?
 藻谷 私は最近、日本人というのはイワシの群れに似ていると感じています。水族館の太水
 槽で見ていますと、リーダーはいないのに瞬時に群れ全体が方向を変える,それぞれが自分
 の横のイワシについていく習性を持っている結果、先頭あたりの個体の些細な動きが、群れ
 全体の動きとして増幅されてしまうのです。太平洋戦争もそうだったのでしょう。日本人全
 員が死を覚悟するところまで追い詰められたのに、終わったときに「これは俺の責任だ、腹
 を切らなければ」と思った人が中枢にはだれもいなかった。実はだれも全体を誘導したわけ
 ではないのです。東条英機はなぜ自分の責任だとは思わなかったのか。彼の認識では、彼の
 意思で戦争を始めろと指示を出したわけではないからです。だれかがそう指示するであろう
 とおもんぱかっただけなんです。

 鈴木 実は、この間、上智大学でシンポジウムがありまして、政府がこれからのエネルギー
 をどうするか、エネルギー・環境会議が去年の7月から20回ぐらい議論をしてから20な
 いし25パーセントの範囲で選択肢を出すことになっていたんですが、本当は2012年春
 の3月くらいに笞申しないといけなかった。最終的に決めるのは8月ですが、8月までの間
 に国民的議論をしますというシナリオで勤いていたのが、いまだに選択肢が決まらずに、6
 月29日に、ようやく ……。

 藻谷 国民的議論なんか全然されていないですよね

 鈴木 ええ。8月に決めるということは7月からの1カ月で国民的議論をするという話にな
 っていて、実はこのシンポジウムというのは25人くらいの委員のうち4人が参加して、委員
 会でどのような議論がなされたか、どのような議論が足りないと思っているのか、そういう
 ことを話してもらったんです。私も第2部でパネリストに呼ばれたんですが、委員会に入っ
 ていない人から委員の人たちに質問をしました。そのとき、強く感じたのが、こういうふう
 に日本の将来に関係する犬切なことが決められていくのか、これはえらいことだ、というも
 のでした。国民的議論をこれからやるとおっしゃっているんですが、1カ月でどうやってや
 るのか、委員の人たちが何十回も議論してまとまらないのに。

 藻谷 そりゃ、まとまらないでしょうね。

 鈴木 これまでパブリックコメントやりました、タウンミーティング何回かやりました。一
 応、これで国民の皆さんの意見を聞きました。これが原発にかぎらず、すべてのテーマにつ
 いてのこれまでの国民的議論だったようですが、そうすると目本には民主主義があるのかと
 疑問を感じてしまうし、だれが委員会をコントロールしているのか、だれがどういう意思で
 どういう方向に持って行こうとしているのかまったく見えないわけです。

 藻谷 多くの委員は、お互いにおもんぱかっているだけで、確たる意思はないのです。先ほ
 ど4種類の思惑を挙げましたが、経済成長のために、あるいは貿易赤字脱出のために原発は
 必要という程度の抽象論では、原発にはコストがかかりすぎるという具体論すらはね返せな
 い。一等国として原子力を持ち続けたいと思う人も、所詮「他国に侮られたくない」という
 感情にとらわれているだけで、「原子力を続けてくれ、何かあったら俺が全責任を取る」と
 いうような、大人としての意思までは示さない。

 他方で経団連も何を考えているかまったくわからない。原発を再稼働するよりも、国全体と
 して省子不機器とか省子不建築、自然子不ルギー開発のほうヘシフトしかほうが、絶対に儲
 かる会社が多い。原発を推進しても、ごく一部の会社しか儲からない。なのに、なんとなく
 おもんぱかって、経済成長のためには原発は必要というような抽象的な文句だけを唱えてい
 ます。

 鈴木 電力会社はどうですか。

 藻谷 彼らの本音は「すでにある原発に関する責任だけ押しつけられて、経済産業省からハ
 イ、サヨウナラされてはかなわない」ではないでしょうか。それから東電以外の各社には「
 東電と一緒にされてはかなわない」という思いもあるんです。確かに閃電以下、東電以外の
 各社は、東電よりはずっと慎重に原子力を取り扱ってきていて、これまでの事故件数も少な
 いのです。だから、ひたすら既定の方針の維持を主張する。

 神奈川新聞 Dec. 19, 2016

 鈴木 まっとう.という言い方が適当かどうかわかりませんが、私たちが電力会社に期待し
 ているのは、まっとうな考え方です。「わが社ってこういうふうになりたいね」とか、もっ
 といってしまうと、将来、自分の子どもに対して「われわれの世代の努力でこういう世の中
 にしてきました」とか、理想と現実にはギャップがあるけれども、自分の会社は理想へ向か
 って努力してきた、といいたいと考えるのがまっとうな経営者だと思うわけですが、電力会
 社はどうなんでしょうか。

 藻谷 高品質の電力を大量に安定的に供給する、という理想に向かって努力してきたと考え
 ているのです。確かに料金は高いが、諸外国にあるような大規模停電はないし、災害時の復
 旧も早い。応対もサービスも丁寧です。ですが、これまではそれで十分たったけれども、こ
 れからもその延長でやっているだけでは、日本はエネルギーのコストで沈んでしまう。化石
 燃料輸入継続、原発再稼働、いずれもコストアップの地雷原です。そこにきて人口は減って
 いるし、最初にお話ししたように、そろそろ集中型システムに分散型システムをミックスし
 ていったほうが、長期的な利益にかなう情勢になってきている。高度成長期のままのやり方
 は改めるべき時期なのです。

 ところが電力会社がそうした新たな時代認識の下に、新たな理念を持ってやっているかとい
 うと、経営幹部は「自分が辞めるまでは既定路線のままでいてほしい」という意識です。職
 員も、個人個人は地域を愛する、意欲もある人が多いんですが、組織全体としては銀行と似
 ていて、自分たちが仕事をすることによって地域が大きく発展するとか、そういうことは念
 頭にありません。何とか売り上げを増やして目先のコストを下げようとばかり考えているん
 です。

累積国債発行数と累積核リスクを同次元で喩えることには首をかしげたが対談内容に異論はない。


                                    この項つづく

 ● 今夜の一曲

ポロネーズ第11番ト短調、フレデリック・ショパンの1817年の作曲したピアノ独奏曲、作曲者が
わずか7歳(8歳)の作品

 

コメント

はじめてのオールソイタウン

2017年01月25日 | 新自給自足時代

 

 

 

           剛を制する道 / 風天小蓄(ふうてんしょうちく)

 

                                     

       ※  畜とは、とどめる、たくわえる、やしなうこと。小なる者(一つ
        の陰)が大なる者(五つの陽)をとどめようとする。したがって
               
少ししかとどめろことができない。「小畜」とは、小がとどめる。
            少しとどめることである。常軌を逸した夫、君主を、妻、臣下がとどめよ
            うとするのである。小が大をとどめるには、それなりの方法がな
        ければならない。いたずらに張り合っては破綻する。陰の力はま

             だ弱い。雨気は充満しているが、それが形をなさぬときの陰鬱で
        
イライラした気分、「密雲雨ふらず」である。くれぐれも短気を
        起こしてはいけない。

 【RE100倶楽部:日本の消費電力1割分を達成】

● 出遅れる日本勢 加盟企業ゼロ

1月17日に発表した「2017 RE100 Annual Report」で、グローバル企業11社が再エネ100%を達成
した報じている。現在、欧米を中心に世界の87社がRE100に加盟しており、会員企業の数は増加中と
いう。アジアからはインドと中国の企業が加盟しているが、日本からの加盟はゼロである。RE100
会員企業が創出する再エネ需要は、年間に約107テラワットアワー。この電力量は、オランダ一
国が消費する量にほぼ相当し、日本のエネルギー消費量の10%相当する。会員企業は、再エネ100
%という目標に向けて取り組んでおり、米ゴールドマン・サックス社は14年には14%だった再
エネ比率を15年には86%にまで引き上げている。同様に、ノルウェーのElopak社は18%から、
86%に、スウェーデンのH&M社は27%から78%に、同期間でそれぞれ再エネ比率を向上させ
ている。地域別には、米国の会員企業は約50%(15年に使用した再エネの量は6.6TWh)、欧州
は(同114.4TWh)、中国は約25%(同0.4TWh)、インドは約10%(同0.1TWh)がそれぞ
れ再エネである。会員企業の事業分野別では、電気通信サービスが再エネ100%に最も近く、15年
に97%の結果を達成している。

 

 

【はじめてのオールソイタウン】

食用油脂大手の不二製油が、豆乳を発酵させたチーズの量産に日本で初めて成功(読売新聞 2016.
10.19)。
牛乳から作る本物のチーズと同様に、加熱するととろける。学校給食用などに10月から
売り込んでおり乳製品アレルギーの悩みから解放されそうである。この発明の特徴は、
豆乳に含まれ
る発酵を妨げる油分
の分離。チーズにするのが難しかった油分を含む生クリーム状の「豆乳クリーム
」の分離することで、牛乳由来と遜色ないチーズに仕上がる。尚、詳細は今のところわからない(参
考:特開2015-065949 大豆蛋白質含有チーズ様食品 不二製油株式会社)とブログ掲載(『ナノカー
ボン電子工学千一夜』2016.10.19/上図ダブクリ参照)しているが、豆乳チーズについて、
NHKあさ
イチで、取り上げていた(出典:「スゴ技Q おいしく豆乳を“食べ尽くす”極意」2017.01.14)の
見て、オール大豆蛋白の時代がやってきたと実感する。



大豆の栄養価については周知されているところだが、投入には牛乳に比べ低カロリーな上、骨の健康
維持に役立つイソフラボン、高コレステロール改善が期待できる大豆たんぱく質が、たっぷり含まれ
ている。あとは加工技術が整えばチーズ、バター、ハム、ソーセイジ、ミルク、マヨネーズ、クリー
ム、ミート、などの酪農食品は置き換わることになる。



それじゃ、この滋賀県のどこか1箇所に「オールソイ(ビーズン)タウン」があってもおかしくないと考え、移住者
を募ってみてはとブログ掲載した次第。諸君、「わがタウンに集まれ!」と。

 

  ● 今夜の一曲

ショスタコービチ: 弦楽四重奏曲 String Quartet No 8, in c, Op.110

弦楽四重奏曲第8番ハ短調 作品110は、旧ソ連の作曲家ショスタコーヴィチによって1960年に作曲さ
れた
弦楽四重奏曲。作曲者によって「ファシズムと戦争の犠牲者の想い出に」捧げるとしてあるが、
ショスタコーヴィチ自身のイニシャルが音名「D-S(Es)-C-H」で織り込まれ、自身の書いた曲の引用
が多用され、密かに作曲者自身をテーマにしていることを暗示、15曲あるショスタコーヴィチの
弦楽四重奏曲中で、最も重要な作品とされる。初演は1960年10月2日,レニングラードのグリンカ小
ホールで,ベートーヴェン弦楽四重奏団により演奏される。

1960年7月19日にショスタコーヴィチ自身が友人グリークマンにあてた手紙に、映画音楽の仕事が全
く手に付かずに、ひたすら弦楽四重奏曲の作曲に向かったと述べ、「この曲を書きながら、半ダー
スのビールを飲んだ後の小便と同じほどの涙を流しました。帰宅後もこの曲を二度弾こうとしました
が、やはり泣いてしまいました」と苦しい気持ちを訴える。

  1. 第1楽章 Largo ハ短調 4/4拍子
  2. 第2楽章 Allegro molto 嬰ト短調 2/2拍子
  3. 第3楽章 Allegretto ト短調 2/2-3/4拍子
  4. 第4楽章 Largo 嬰ハ短調 3/4拍子
  5. 第5楽章 Largo ハ短調 4/4拍子 

 

コメント

鯰七変化

2016年07月12日 | 新自給自足時代

 

 

                       

                   結局、人間の欲望を満たす、あるいは解放する方向にしか、文明は進んでいかない。
                   都市はその象徴的な場所なんですよ。

                                            
                             Takaaki Yoshimoto 25 Nov, 1924 - 16 Mar, 2012 

                           ※ だとしたら、崩壊しかないよね?!という、反質にどう答えるのだろう。

 

Kinki University farms catfish that taste like eel, The Japan Times,  Oct  15, 2015

● 鯰七変化:養殖魚工場時代へ

11日、流通大手のイオンは、絶滅が危惧されるニホンウナギの代替品として近畿大学が開発したナマズ
の販売を始めると公表。30日の「土用の丑(うし)の日」の目玉商品として、下旬からナマズのかば
焼きを売り出す。ニホンウナギは近年資源量が減少し、国際的に絶滅が懸念されている。クロマグロの
養殖で知られる近大は、かば焼きやうな丼の需要を支えるため有路昌彦教授らの研究グループがウナギ
の代用品となるナマズの開発に着手。ナマズ特有の泥臭さを消すため、水やエサの工夫を重ね、昨年、
ウナギ味のナマズの開発に成功している(上写真ダブクリ)。

 

Global fish production approaching sustainable limit, UN warns, theguardian, July 7, 2016

折しも7日、英国のガーディアン社によれば、25年までに漁獲量が17%上昇、国際的な魚類資源の
約90パーセント――例えば、世界的な人気のマグロの漁獲量が70年以降3倍以上に膨れあがっり、
地中海、黒海海域でが60%の乱獲率にある――が乱獲との危機
にあするとの国連食糧農業機関(FAO)の
調査報告を伝えている。また、同報告によると、21年には供給源として養殖魚が天然魚を追い越す。さらに、養
殖魚は、外来種による紊乱、病気や寄生虫の蔓延などのリスクだけでなく、化学物質汚染や遺伝子改変による
リスクが高まることが懸念する。



The State of World Fisheries and Aquaculture 2016 FAO

さて、近大がこれまでに行ったテスト販売では、消費者から「ウナギと似ている」「また食べたい」など支持する声
が多かったというが、ただ、供給量が少ないため、イオンの販売も一部店舗に限定される見込み。近大は今後の
拡販に向け、量産態勢を整える方針とのこと。ところで、14年6月に
 イオンリテール(株)と世界自然保護基
金(WWF)ジャパン
は、ASC認証つきパンガシウスが日本中のイオン各店で白身魚として発売されるこ
とを記念する共同イベントが開催されている。いずれにしろ、養殖魚工場の貴重な食品として鯰が、蒲
焼き、刺身、ちり鍋(水煮)、天ぷら、照り焼き、煮付け、肝汁として"七変化”していくことを25年
前に夢見たわた(たち)には朗報である。

 Jan 24, 2010 Gokutou Gokuraku

 

朝日新聞デジタル July 12, 2016

● 我が家の2016参院選総括

選ぶべき政党がないなか(「投票する政党がない!」2016.6.26.)、日曜の親父の月命日に参る前に彼
女と二人で投票に行く。車の中で、地方区は、民進党、比例区は、おおさか維新に決めた、きみには強
要しないがねと。地方区での出口調査結果(上グラフ)によると、初当選した自民新顔の小鑓隆史氏に
は、自民支持層の9割近く、公明支持層の8割が投票。「支持政党なし」「わからない」を合わせた
党派層も3割が小鑓氏に投票したとした。3選を目指した民進現職の林久美子氏には、民進支持層の9

割以上が投票。野党共闘して推薦を得た共産の支持層、社民の支持層の9割からも票を得た。3年前の
参院選
では民主現職への投票が30%にとどまっていた無党派層は、今回63%が林氏へ投票。無党派
層の過半数が
民主候補に投票した2010年(56%)、07年(68%)の参院選に近い水準。

また、比例区での投票先をみると、小鑓氏に投票した人の比例での投票先は自民へ65%、公明へ10
%、おおさか維新へ11%。林氏に投票した人の投票先は民進へ43%、共産へ19%、おおさか維新
へ12%、社民へ3%などだったという。さらに、投票の際、何を最も重視したか、との問いには「景
気・雇用」が32%、「社会保障」が22%、「子育て支援」が13%、「憲法」が12%など。「景
気・雇用」を重視した人の66%が小鑓氏に投票し、「子育て支援」を重視した人の54%、「憲法」
を重視した人の79%が林氏に投票した。「社会保障」については両氏への投票が拮抗。さらに
 今の
憲法を変える必要があるか、との問いには「変える必要がある」が52%、「変える必要はない」が
42%、無回答が6%だった報じている。

同日、同社はまた、「党名に「おおさか」いらない 吉村大阪市長、変更を提案」と報じている。それ
によるおおさか維新の会で常任役員を務める吉村洋文・大阪市長は11日、12日に開く党常任役員会
で新党名を提案する意向を示した。市役所で記者団に「国政政党として実績を全国に広げていくという
意味で、党名を変更すべきだ。『おおさか』は外し、『維新』は残すべきだ」と述べた。党代表の松井
一郎・大阪府知事も10日夜、党名変更を検討する考えを示しており、変更の流れは固まりつつある。
一方、おおさか維新幹部は11日、河村たかし・名古屋市長率いる地域政党「減税日本」に改めて合流
を打診したことを明らかにした。「おおさか」が付く党名が合流の壁の一つになっていたため、「党名
変更時に合流を」と呼びかけたとのことである。

自公民が勝つことは早々とわっていたことで、野党の対応がそれに抗せないと判断があり、地方区は、
民進党に投じたのは、一方的に勝つことに抵抗し投票したというのがわたしの動機である。ところで、
どこに投票したのかと彼女に問うと、あなたと同じよと応じたので、しおうらしいことを言うねと答え
る。

ところで「アベノミクス」の経済政策の評価はこのブログでも掲載しているが、「高橋洋一の俗論を撃
つ」の『日本が英EU離脱で緊急対応すべき4つの経済政策』(ダイヤモンド・オンライン 2016.06.30)
で下記の様に箇条書きする。

  1. 消費増税は延期ではなく、凍結にすべき
  2. 日銀の政策決定会合を臨時で開催して、量的緩和30兆円増
  3. 参院選後の補正予算で、財政支出 60兆円(20兆円×3年)。財源は、埋蔵金、財投債、国
    。支出対象はインフラ整備、減税+給付金
  4. 事実上無制限の為替介入。そのために、今の介入枠を参院選後の補正予算で引き上げ

ここで、3.の埋蔵金とは、国の各省庁が管理する特別会計の積立金や剰余金をいう、民間で言うとこ
ろの「ぶづみ」「引当金」などの勘定科目に当たり、会計上リスク対策(=安心代)で、B/C分析次
第では廃止してよい。問題は支出対象のインフラ「整備」の中身(質量)で、「事業瑕疵(リスク)」
の事前評価と中間評価と事後評価、「なし崩し」「黙認」というバイアス(=悪弊)の払拭。

ところで、高橋洋一によれば、イギリスの遠い将来はいいかもしれないが、当面は経済混乱が続くだろ
う。それに対し日本は、リーマンショックの時に「蜂に刺されたようなもの」と言って、無為無策の状
態であった。今回はその愚を繰り返してはならず、備えなければいけないと指摘しているが傾聴に値す
る。

 

【百名山踏破記:甲武信岳】

● 準備:8月中旬/1泊2日/雨天順延

ここ数日は体調が優れない(眼精疲労と不規則な睡眠・暴飲暴食?)が、いよいよ甲武信ヶ岳(こぶし
がたけ)に挑戦するは準備を始める。この山は、山梨県・埼玉県・長野県の3県境の標高2475メー
トルの山で、奥秩父山塊の主脈の中央に位置する。甲武信岳(こぶしだけ)とも呼ぶ。

甲州(山梨県)、武州(埼玉県)、信州(長野県)の境にあるのでこの名になっているとされる説と、
山容が拳のように見えるからという説がある。千曲川(新潟県に入ると信濃川)、荒川、笛吹川(釜無
川と合流し富士川となる)の水源の地。頂上に三角点はない。また、すぐ隣の三宝山のほうが標高が僅
かに高い。日本百名山の一つ。

コースは。山梨県側ルートのピストン。西沢渓谷入口から徳ちゃん新道(戸渡尾根)を通って登るルー
トが一般的である。長野県側から登るよりも、東京からのアクセスは良いものの、登りに5時間40分
(標準時間)もかかり、日帰りは厳しい。西沢渓谷入口までは中央本線塩山駅からバスが出ている。登
山道中はほとんど樹林帯で展望の良い場所は少ないが、シャクナゲが多く自生している。シャクナゲの
見頃は5月末から6月。



    

● ライトと電子機器

電気を使う道具にはバッテリー切れ、落下や水漏れによる故障か起こりうる。本当は確実性のない電気
機器は山中
で一切使わないで済むといいが、実際はそういってもいられない。夜の行動を可能にするヘ
ッドライト、情報収集に
役立つ多機能時計やラジオ、GPSなど、どれも安全性の向上に直結するもの。
ヘッドライトの主役は、電池が長持ちし、ライトの玉切れもないLED。遠くまで光が届く高照度タイ
ブなら暗い
道も安全に歩ける。低照度タイプはバッテリー交換をせずに100時間以上も使えるものが
あり、キャンプ生活には
適度な明るさ。しかし使い始め以外はそれほど明るくなく、暗い場所を歩くに
は注意か必要。それら2種のLEDを使い分けられるハイブリッドタイプも便利である。

SONY ICF-R354M    SmartWatch2 SW2

現在地の確・認に役立つのは、GPSと多機能時計。GPSは多少の読図かできれば必要ではないが、
周囲が見えないほどの悪天候でも衛星との通信によって現在地がわかり、道迷いの心配が少なくなる。
腕時計は一般的なものでも防水タイプなら使えるが、標高や方位がわかるものが山では安仝度を高める。
街でも使えるかわいらしいルックスなので、損はないだろう。天気情報の入手にはラジオか確実。現在
地に適合して自勤的に周波数を合わせる山専用ラジオは使い勝手かよい。



スマートフォンの耐衝撃は保証されないようで、取り出しやすい専用の耐衝撃用のカバーとホルダーに
入れておくのがベター。あるいは、スマートウォッチ・スマートガジェット(SmartWatch2 SW2 )と
ザックに入れておいた携帯電話と通信するがよりベターだと解説されている。
 

 

 

 

コメント

時代は太陽道を渡る。

2015年07月15日 | 新自給自足時代

 

  


   九条の問題に関しては非戦と反戦しかない。  /  吉本隆明 

 

  株式会社海洋牧場

● ニンニクスプラウトの衝撃

急激な猛暑に家族は悲鳴をあげている。こんな日は、ホルモン、とくに好物のミノを焼きながら、
オイル焼
のニンニクを交互に頬張り食べた後、フォームフルなビールを流し込めばご機嫌。そん
なことを思い浮か
べながら、場所と日を決めているところだ。ところが、ニンニクスプラウト
るものがでまわっていることを知りチョットした衝撃をうける。その先駆的企業が株式会社海洋
牧場だという。

ニンニク自体には強烈な臭いがあることから、これを生のまま食することはほとんど無く、一部
の嗜好家などにより、天ぷら油などにより唐揚げや直火による加熱処理等にし食さ
れているにす
ぎない。一方、ニンニクの若い生葉或いは茎は、ニンニクの鱗茎に比較して臭いが少なく、また
香味などの刺激も低く、油炒めや煮物などに適する青物野菜として利用されているるものの葉や
茎が硬いといった問題がある。

これに対し(1)ニンニクの球根(地下茎)を水耕栽培に際し、球根の底部のみを水や養液水に
浸し、球根からの発芽と根の育成をおこないつつ、(2)球根からの根の育成を阻害しないよう
然の状態で自由に育成する。(3)また、球根からの発芽が開始された時点から球根に対する
給水を間歇的に行い、極めて簡単にニンニクスプラウトを製造できる。(4)さらに、水耕栽培
方法を通常の日照条件下で行えば、緑色野菜としてのニンニクスプラウトが、(5)さらにニン
ニクの球根を筒状体により覆った簡便な暗室条件下で栽培すれば、黄白色野菜として製造できる。

つまり、ニンニク球根を、網目状を有する栽培カゴ上に載置して、その状態で栽培槽に収容し、
栽培カゴ上に載置したニンニク球根の底部が水中に位置するよう水又は養液水を栽培槽内で水位
調整と循環給水させ、栽培カゴ上でニンニク球根よりニンニク若芽を生育させることで、ニンニ
ク球根を、網目状の栽培カゴ上に載置し、その状態で栽培槽に収容し、栽培カゴ上に載置した球
根の底部が水中に位置するよう水や養液水を栽培槽内で水位調整並びに循環給水、栽培カゴ上で
ニンニク球根より若芽を生育方法が提案されている
(下図の上をダブルクリック)。

ところで、最近は、各種の十文字植物や緑黄野菜のスプラウト(発芽若芽)の栄養価が着目され
野菜スプラウト――例えば、古くからは大豆、小豆等のスプラウト(モヤシ)を始め、かいわれ
大根、そば、ブロッコリー、キャベツ等の――が登場し、生食野菜として波及しているが、ニン
ニクスプラウトの水耕栽培方法は、通常の土壌栽培方法に比較して簡便で、天候に左右されず容
易に暗室状態下で、緑色ニンニクスプラウトを比較して柔らかく、味、香りがまろやかで、また
栄養価が高い黄白色ニンニクスプラウトが継続的に得られるため、これをさらに、40℃の低温
風乾燥→ハンマーミルなどで細かく裁断、この微粉末状に粉砕して得たニンニクスプラウトの粉
末状物質にすることで、スーパーオキサイド(SOD)消去活性作用、ヒドロキシラジカル消去
活性作用、また、一重項酸素消去活性作用等の抗酸化活性が高く、健康食品、特定保健食品の応
用性も高く、食品調味料、食品香味料として使用することができる極めて高い抗酸化活性作用を
もっている(下図の上をダブルクリック)。


なるほど、ニンニクも発想法をかえれば、スプラウトニンニクこのように連続生産できるダウン
スペーシング農法(植物工場工学)が進行する”新自給自足時代”を強く再認識するとともに、
現在TPP締結交渉に躍起となっている農水省などの関係官僚や政府には申し訳ないが、時代の
先が見えていない、あるいは遅れている――「改革せよ、改革を迫られる前に」(ジャック・ウ
ェルチ)の言葉とともに――思いが過ぎる。

   


【再エネ百パーセント時代: 時代は太陽道を渡る

●オランダの「太陽光発電する道路」は好調、累計3千キロワットアワー超

オランダの応用科学研究機関(TNO)などが開発した、太陽光発電する道路「SolaRoad」による
実証が、順調に推移している。太陽光発電機能を持つ世界初の道路で、TNOが主導するコンソー
シアムは6月、最新の発電状況を公開。SolaRoadは、自転車用の道路に、太陽電池セルを面状に
並べた部材を敷き詰めたもの。長さ2.5メートル×3.5メートルのブロックを敷いて構成。セ
ルを厚さ1センチの強化ガラスで覆い保護する。アムステルダム近郊のクロメニー(Krommenie
付近にある自転車用道路で、約70センチの実証設備の運用を14年11月に開始。実証試験の
間は3年間。

6月の発表では、現在までのエネルギー収率)が、事前の予想を超えて好調に推移。約半年間の
合計発電量は、3千キロワットアワー以上に到達。単身世帯の年間消費電力に相当する量となり
電動スクーターで地球を2.5周走れる量に相当。
単位面積当たりの発電量に換算すると、年間
平均で約70キロワットアワー/平方メートルに相当。この数値は、設計時に上限想定値という。
稼働後、約半年間という早期にこの値を実現できたことは、予想以上の成果だとしている。

 

 

 

● テキサスとネバダ メガソーラー発電コスト4.8円/キロワットアワー達成

テキサス州オースティン市が運営する電力会社米Austin Energy社は今年4月に連系出力6百メガ
ワット相当のメガソーラーの一般競争入札を行い、5月中旬の公募締め切りまでに、なんと募集
の約13倍に相当する8千メガワット(8ギガワット)近くの応募があったと発表。さらに、応
募された8千メガワットの内、1295メガワット分の太陽光発電コストは、4.8円/キトワ
ットアワーを切った。

さらに、ネバダ州で民営電力会社の米NV Energy社から似たような発表。同社は百メガワットの
メガソーラーからの電力を4.7円/キロワットアワーで購入するという契約をしたという。この
メガソーラーは米ファーストソーラーによって現在開発中の「Playa Solar 2 」である。

 2015.07.09

オースティン
市(テキサス州)は、人口は百万人以上、同市運営の電力会社は、再生可能エネル
ギーの普及に向
けた取り組みを今までに積極的に推進。太陽光発電導入でも全米公営電力会社の
中で7位。20
年までに再生可能エネルギーによる電力の発電比率を35パーセントの目標設定
を行う。35パ
ーセントには2百メガワット新規太陽光発電が含まれる。

普及しているメガソーラーはモジュール変換効率で20%未満が大半であるが『デジタル革命渦
』のセオリーに基づけば、25%超が普及すれば、2~3セント/キロワットアワーで、設置
面積施工費も現在の7割以下に逓減していくことは容易だろう。そのトップランナーに日本がい
るかどうかは一重にメーカの情熱次第となろう。




 

 ● 今夜の一品

ガーリック型の遊び心溢れる食器


これは、洒落た積み重ね食器

● 「新国立」建設にみる阿保さ加減 

結局のところ、無責任体制、空洞のドーナッツ利権に群がる蟻ということで腑に落とす。
優先すべき事は山とあるのにね~ぇ ^^;。 

 

 

コメント

木質バイオマスの資源化

2014年08月31日 | 新自給自足時代

 


【木質倍バイオマスの資源化と放射能汚染対策】 


 

昨夜の【オールソーラーシステム完結論15】(『二酸化炭素の資源化』)の時に、そういえば木質バイ
オエネルギー利用技術の技術課題はどんなふうになっているのだろうか考えた。その時の要点が、(1)
タール除去と(2)射性セシウム汚染物質の除去の2つであった。周知の通り、木質系バイオマスガス
化は部分酸
化や蒸気加熱などにより可燃ガスを製造し同時に生成するタール分を後処理で触媒や、高温水
蒸気など
により改質除去することが行われているが、従来技術の触媒法だと、タールを含んだ可燃ガスを
触媒を高温域まで加熱昇温したり、蒸気改質にして千℃程度の高温水蒸気を必要とし、簡単な構造の装置
にはほど遠いものであった。

これに対し「特開2005-089519  木質系バイオマスガス化におけるタール除去方法と装置」で提案されて
いる事例では、「上部の燃焼層で燃焼用空気により原料を乾留炭化し、生成した可燃ガスやタールを含む
乾留ガスを下部の燃焼層に誘引し、燃焼用空気により炭化物と共に高温で酸化分解すると下部の還元層で
生成されたガスはガス化炉出口においてタール分を殆ど含まない可燃ガス」にできると開示されてはいる
が、「特開2014-001324 可燃性の燃料ガスを生成するガス化炉、及び、その制御方法」では、この構造
では、空気吹き出し部材が燃焼スペースにおける径方向中心部に配置されいるから、燃料ガスに残存する
タールが、継続使用によっては、空気吹き出し部材の一部に付着すると、周方向における空気の吹き出し
量がばらつき、タールの低減効果が損なわれ、一旦ばらつきが生じてしまうと、このばらつきを調整する
ことが難しいと指摘している(下図参照クリック)。
 

  

このため、上図4のように、ブリケットを筒状燃焼部22の内部空間22Aに供給し、空気量を制限しつ
つ燃焼させることで、可燃性の燃料ガスを生成するガス化炉11の、内側空間22Aを上下方向に長い縦
長形状に形成、その下側空気導入部27で、22Aの高さ方向中央よりも下側の位置に外周側から空気を
導入し、上側空気導入部28で、22Aの高さ方向中央よりも上側の位置に外周側から空気を導入する構
造に改良
することで、可燃性の燃料ガスを生成するガス化炉で、燃焼スペースへの空気の供給を確実に行
なえるようにし、
タールの分解を長期間に亘って効率よく行えると提案している


下図7に、燃焼試験の試験結果。温度欄には「既設」及び「新設」と記載されているが、既設は下側温度
計33での
測定結果を示し、新設は上側温度計37での測定結果を示す。これは、ガス化炉11が、既存
のガス化炉に上側筒
状部材30を追加改造を施して作製。すなわち、下側筒状部材29は既存の部材であ
り、上側筒状部材30
新設の部材であり、温度実績欄には「最大」及び「最小」と記載されているが、最大は測
定箇所における最大温度を示し、最小は測定箇所における最小温度を示す。そして、各部の温度データは、ガス
化炉11の運転開始から停止まで20秒毎に1回の頻度で採取。 

次に、この試験における判断基準について説明する。温度に関し、タールの熱分解温度は一般に700~
900℃と
いわれているが、この試験でガス化炉11の後段設備への影響やタールの色を見ると、900
℃程度の温度が必要であった。このため、上側温度計37による測定温度(新設温度)で900℃以上を
◎とした。なお、1000℃を超えるとガス化炉11を構成する材質の耐熱温度を超えるため、設備保護
の観点から1000℃を超える可能性のあるケースは×とした。 

タールに関し、定量分析(濃度分析)は行わず、定性分析(色)に基づいて判断をした。すなわち、燃料ガスを実際
に採取し、その色具合によりタールの影響なし(無色透明)であったものを◎とした。 次に、冷ガス効率について説
明すると、冷ガス効率は前述の式(1)に基づいて算出。ここで、一般的な木質バイオマスの冷ガス効率
は70%という知見
が得られている。一般的な木質バイオマスとの比較から、冷ガス効率が60%以上の
ものを○とした。

試験結果について考察する。タールの発生状況に関しては、弁開度を第1パターン(下側全開,上側全閉)
に設定
した場合、全てのケースにおいて燃料ガスが濃褐色又は淡褐色となり、相当量のタールを含有して
いることが確認
された。一方、弁開度を第2パターン(下側20%,上側全開)に設定した場合、全ての
ケースにおいて燃料ガスが無色透明となり、タールが十分に除去されていることが確認された。なお、各
ケースの燃料ガスは、いずれも無色
透明であったが、その中でもガス流量を40m3,50m3に設定した
2つのケースについて透明度が高かった。 タールの発生状況と燃焼炉の温度とを対応付けて検討すると、
タールの発生が確認されたケース、弁開度を第1パターンとするとともにスクリューコンベア24の周波
数を20Hzとし、ガス流量を30m3,40m3,50m3と変化させた3つのケースにおいて、上側温
度(新設温度)の最大値は何れも100℃以下と低温であった。これに対し、下側温度(既設温度)の最
大値は何れも670℃以上であった。特に、ガス流量40m3,50m3の2つのケースでは約760℃及
び約85
0℃であり、何れもタールの燃焼に十分な温度を示していた。それにも拘わらずタールの発生が
確認された理由と
しては、高温の温度範囲が狭かったため、タールが十分に燃焼されなかったことが考え
られる。

一方、タールが十分除去されたケース、詳しくは弁開度を第2パターンとするとともにスクリューコンベ
ア24の周波数を12Hzとし、ガス流量を30m3,40m3,50m3と変化させた3つのケースは
、上
側温度の最大値は何れも360℃以上であり、下側温度の最大値は何れも680℃以上であった。これら
の結果より、燃料ガス中のタールを抑制するためには、下側空気量調整弁と上側空気量調整弁36をとも
に開放し、上側温度を360℃以上、下側温度を680℃以上にすればよいといえる。そして、ガスサイ
クロン12やスクラバー13といった後段設備の動作や燃焼ガスの透明度の高さを考慮すると、上側温度
900℃以上、下側温度を680℃以上にすることが好ましいといえる。なお、筒状燃焼部22の素材
を考慮すると、1000℃以上の高温を長時間に亘って維持することは、耐久性の面から好ましくない。
この点も考慮すると、上側温度を900℃以上950℃以下の範囲に定めることが好ましいといえる。 

従って、今回の燃焼試験では、弁開度を第2パターンとするとともにスクリューコンベア24の周波数を
12Hzとし、ガス流量を40m3に定めたケースが最も好ましいといえる。冷ガス効率に関し、ガス流
量を30m3に定めたケースでは60%以下となり、基準を満たさなかった。一方、ガス流量を40m3
50m3に定めたケースでは60%~70%となり、木質バイオマスの一般的な冷ガス効率と遜色ない結
果となった。以上より、冷ガス効率に関しては、ガス流量を所定値以上(本実施形態では40m3以上)
に定めることで必要な冷ガス効率を得られることが確認できた。と、説明されている。

 

現在、福島原発事故由来の中間貯蔵施設の建設実行計画が急ピッチで行われているが、当初から、わたし
(たち)は木質バイオマス発電(ボイラー)を兼用した放射汚染物質の減容・昇華回収設備の充填配置推
進――除外集積汚染物質の運搬・拡散を封じ込めを提案していた。その観点に立てば1~2年程度遅れた
のではと看ている。ここではそのことはさて置き、その除外設備の具体的事例を下図の「特開2014-085329
放射性セシウムおよびストロンチウムの捕集材および捕集方法
」研究してみた。

この新規提案は、放射性物質に汚染したバイオマスや木材瓦礫、農業廃棄物を改質反応、ガス化反応と焼
却する炉内に充填した捕集材にガス化および改質ガス、燃焼ガスの還元性ガス雰囲気下でセシウムとスト
ロンチウムを高効率で濃縮捕集し、さらにガス化炉や焼却内に残存する炭化物や焼成灰などから捕集材を
遠心分離サイクロンあるいは磁性分離操作で選択的に分離回収して、必要に応じて回収された捕集材を循
環利用して最終的に濃縮捕集材を分離のうえ安全に貯蔵および保管することが出来、さらに。汚染された
森林廃材や農産物より放射性セシウムおよびストロンチウムを高密度に濃縮分離回収すると同時に、ガス
化炉や改質反応炉で製造されるバイオマスガスを利用して電力・熱およびアルコール合成燃料など、エネ
ルギーやバイオ燃料を地域社会・産業に提供することができるもの――チタン、ジルコニウム、タンタル
、モリブデン、タングステン、ニッケル、コバルト,鉄、およびランタン、イットリウム、ネオジム、セ
リウムなどの希土類金属の複合金属酸化物、およびそれらの金属塩をシリカ、アルミナ、炭素担体に担持
する放射性セシウムおよびストロンチウムを捕集する捕集材とセシウムおよびストロンチウムを捕集する
(図1参照)。
 
この新規考案の実施例が以下の通り、良好な結果が記載されている。

【実施例1】

捕集材の製造(1):エトキシチタン((C2H5O)3Ti)492g、モリブデン酸アンモニウム(
(NH4)2Mo2O7)560g、
メタタングステン酸アンモニウム水和物((NH4)6H2W12
O40xH2O)125g、硝酸セリウム(Ce(NO3)3xH2O)185g、塩化ニッケル(Ni
Cl2)25gを均一に混合したエタノール水溶液を用いて、シリカ・アルミナ担体(3mm顆粒Al2
O335%)1Kgに含浸担時して120℃で6時間の乾燥処理を行った。乾燥空気の1L/min流量
下で成形物を最大650度Cで5時間焼成した。粒子集合体が緻密で強度が高い捕集体を調整した。酸化
チタン10重量%、酸化タングステン8重量%、酸化モリブデン5重量%、酸化セリウム5重量%、酸化
ニッケル2.5%を含む捕集材A(表面積320m2/g)を1.5Kg製造。

【実施例2】

捕集材の製造(2): 塩化チタン(TiCl3)520g、塩化ジルコニウム(ZrCl4)365g、
酸化モリブデン(MoO3)350g、酸化ネオヂム(Nb2O3)236g、塩化コバルト(CoCl
2)250g、塩化鉄(FeCl3)360gおよびグラファイト酸化物600gを機械的に練り混合し
た後、n-オクチルアミン0.5L中で60℃、10気圧のオートクレーブを用いた加熱反応を15時間
行った。得られたグラファイト酸化物層状物質と鉄粉200gをポリビニルアルコール0.5%溶液と
50:50重量%で均質に混合してスラリー溶液を製造した。前記スラリー溶液を空気噴射下で乾燥過程
を経て捕集材ペレット1.5Kgを成形した。

【実施例3】

ガス化炉を用いる捕集試験1: 50KBqCs付着の1kg杉材(5cm角ペッレト、10kg)を用
いて、図1に示したガス化炉内捕集工程フローにおいてキルン式ガス化炉20内に杉材ベレットを1Kg
/hで投入し、これに前記実施例1で調製した捕集材A1Kgを加えて650℃および600℃において
ガス化反応を行い、また改質ガスに随伴する副生タールは、捕集材A1Kgを充填する高温改質反応炉
50内で850℃の改質反応により出口ガスは1時間当り7.5Nm3の改質ガス(45%H2、25%
CO、8%メタン、2%エタン、15%CO2;窒素バランス)が得られた。ガス化炉内で捕集材Aに対
する放射性セシウムの捕集量の測定を1時間間隔で行った。Ce核種の放射能測定は核種対ミリオンテッ
ク社製HDS-GN放射線測定器を用いた。本捕集試験での捕集効率の結果を表1(上図1/表/上欄)
に示す。出口改質ガスには放射性CsおよびSrは検出されなかった。

【実施例4】

ガス化炉を用いる捕集試験2:0.2%重量比のCeOHおよびSrCl2で汚染した稲わら破砕試料(
5kg、5~10mm粉体)を用いて、前記実施例2に記載の捕集材B500gを充填する外熱式ガス化
炉を用いて850℃でガス化反応を行った。生成した毎時6.5Nm3の原料ガス(48%H2、26%
CO、6%メタン、14%CO2)が得られた。投入した稲わらに当初付着のCeおよびSr総量に対す
る捕集材Bに捕捉されたCeおよびSr量を分光化学分析し、その捕集効果の結果を表2(上図1/表/
下欄)に示す。

【実施例5】

捕集材の製造(3):テトラエトキシチタン((CO)Ti))270g、テトラエトキシジル
コニウム((CO)4Zr)847g、塩化ランタン(LaCl)106g、メタタングステン
酸アンモニウム水和物((NH1240xHO)125g、塩化イットリウム(YCl
75gのエタノール水溶液をシリカペレット(3mm顆粒)1.5Kgに噴霧担持した。120℃で6時
間の乾燥過程を経て成形物を乾燥空気下において450℃、2時間および600℃3時間の焼成処理によ
り捕集材C(表面積550m2/g)を2.6Kg製造した。

【実施例6】

ガス化炉を用いる捕集試験3:広葉樹葉支枝1kg当り180kBqの放射性セシウム(Cs137)で
汚染した葉支枝試料(10Kg:2~5ミリ角に切断破砕)を用いて前記実施例3において調製した捕集
材Cを用いて、外熱式キルン式ガス化炉(650℃)および高温改質反応炉(820度C)で毎時6.5
Nm3の改質ガス(38%H2、26%CO、8%メタン、エチレン5%、16%CO2)が得られた。
CeおよびSr核種の放射能測定は核種対ミリオンテック社製HDS-GN放射線測定器で行った。その
結果、広葉樹葉支枝10kgを用いた本試験でのガス化炉で発生した放射性セシウムおよびストロンチウ
ムはフィルター捕集材Cによりそれぞれ90%および85%が捕集された。出口改質ガス中の放射性Cs
およびSrは検出限界以下であった。

【実施例7】

捕集材の相構造分析:実施例3において揮発性セシウムおよびストロンチウムを捕集後の捕集材Aおよび
Cについて分析するために、X線回折分析(XRD、島津製作所製)を行なった。得られたX線回折ピー
クの解析により揮発性Cs、Srは相当するタングステンプロンズ塩(Cs-x(Sr)1-xWO
0<X<1)、モリブデン酸ブロンズ塩(Cs2-x(Sr)1-xMoO,0<X<1)あるいはモリ
ブデン酸塩(Cs(Sr)Mo12)およびチタン酸塩(Cs(Sr)TiO)および一部は
担体のシリカ、アルミナとの熱化学反応で形成されたアルミノシリケート塩(CaAlSi、Sr
AlSi)が検出された。


以上、バイオマスエネルギーと触媒から最新の技術開発事例を俯瞰してみた。上述した事例2件とも持続
可能社会の実現に欠かせないものである。

 

コメント

二酸化炭素の資源化

2014年08月30日 | 新自給自足時代

 

 

【遺伝子組み換え作物論 27】  


                        第7章 バイテク産業の汚れた策略 その2 

 


  (2)バイテク産業によるマスコミの支配

  ほとんどの米国メディアは、自らの社会的責任を放棄して真実を報道しない。彼らが報道するの
 はロビー団体の嘘や誤報であり、遺伝子組み換え作物の問題を指摘する多数の報告や実態について
 は無視を決めこんでいる。国民も一般的な情報については知っているので、直感的には遺伝子組み
 換え食品に反対するが、それを食べないようにするための方法は知らない。そもそも何千という食
 品に遺伝子組み換え原料が含まれていること、遺伝子組み換え作物によって収穫量は増えないし、
 農薬も減らないこと、遺伝子組み換え作物が世界の飢餓を解決することはありえないといった、基
 本的な情報は知らされない。ロビー団体と一緒になって、マスコミがこうした根本的な欠陥を』覆
 い
隠さなければ、遺伝子組み換え作物は開発当初で消え去っていたはずだ。遺伝子組み換えをめぐ
 る
議論は、多くの欧米のマスコミが客観性を喪失したことを見事に証明している。

  遺伝子組み換えをめぐるマスコミ報道の具体的な問題を紹介する前に、真実が一般的にどのよう
 に歪曲されて報道されているのかその理由を説明しよう。
  マスコミは、殺人や事故、あるいは有名人の事件については、まるで連続ドラマのように報道し
 続けるが、そのために本当に伝えるべきニュースが埋没し、人々の関心をそらせてしまう。たとえ
 ば、世界では五歳未満の子どもたちが栄養不良のために毎日、約3万5000人も死亡しているこ
 となどほとんど報道されない。しかし、もしも先進国で百人乗りのジエット機が毎日、墜落すこる
 ような事件が続いたら、それ以外のことは一切、報道されなくなるはずだ。

                      -中略- 

  一流ジャーナリストで作家、映像監督のジョン・ピルジャーが批判するように、「真剣そうに見
 えるマスコミも、結局は、企業のもっともらしい宣伝を広めているだけなのだ。まして、大衆向け
 の新聞や雑誌に至っては、取るに足らない、幼稚でくだらない好色な記事を売っているだけ」なの
 である。
  
  米国の元司法長官ラムゼイ・クラークも、次のように指摘する。

  「財閥に所有され、富裕層のために存在するマスコミには二つの役割がある。一つは、国民が物
 事を深く考えないようにすることだ。人間の存在を揺るがすような問題(飢餓、エイズ、内戦、環
 境破壊、無政府状態など)について議論させないように思考を麻疹させることである。そしてもう
 一つは、国民の攻撃的な感情に訴えて、軍事的脅威が追っていると感じさせることなのである」
  要するに、情報の多くはマスコミを所有する者たちの社会的、経済的、政治的価値観に合わせて
 加工されてから報道される。それは結局、企業にとって都合のよい、右翼的な偏向をもつ内容にな
 る。今日ではマスコミのほとんどが、ますます少数の巨大企業に所有されているからだ。
 
  たとえば英国では匪界のメディアエと呼ばれるルパート・マードックが、全国紙の34%を所有
 している。オーストラリアでも主要都市のコー紙のうち、7紙を所有している。米国のジョン・マ
 ローンは、世界のケーブルテレビの23%を所有する。世界のニュースのほとんどを配信している
 のは、米国の「AP通信」、英国の「ロイター」、「フランス通信社」の3社だけなのだ。
 
   報道しないマスコミ
 
  昔から、真実を隠すために最も効果的な方法は、情報を流さないことである。これなら、情報操
 作が気づかれることもほとんどない。とくに米国ではこの傾向が強く、米国の作家ゴアーヴィダル
 は次のように指摘する。
  「米国で企業がしっかりと世論を握っていることは、西欧社会にとっての驚きである。先進国の
 中でも、米国ほどマスコミが市民社会から完全に分離して活動し、それに対する異議さえない国は
 ないだろう」
  その典型例の1つが、モンサント社が開発した「遺伝子組み換え・牛成長ホルモン(rBST)」
 に関するマスコミ報道である。サミユエル・エプスタイン教授(イリノイ州タ大学・公衆衛生大学
 院・環境医学部、「全米がん予防連合会」理駆長)は、1989年7月に「ロサンゼルスータイム
 ズ」紙に寄稿した論文において、「安全性が確認されるまで、このホルモン剤を禁止すべきである」
 と主張した。
 
  するとモンサント社は、世論が同調するのを見越して、すぐに見事な先手を打った。「酪農連合」
 という団体を設立し、まずはエプスタイン教授の信用を失墜させるための批判を展開したのである。
 そして次に、牛成長ホルモンを批判する人物や否定的な報旨書を見つけ出しては、マスコミに報道
 させないために圧力をかけた。その結果、牛成長ホルモンに関する客観的な報道はほとんど姿を消
 してしまった。ここでもモンサント社が勝利して、民半正義が敗北する結果になったのである。
  1996年に、米国で遺伝子組み換え作物の商業栽培が始まった時にも、ほとんどマスコミが報
 道することはなかった。主要なマスコミが、遺伝子組み換え作物の問題に触れたのは3年が経過し
 た1999年5月のことだった。しかもその時でさえ、焦点は人間の健康問題ではなく、遺伝子組
 み換えトウモロコシの花粉によって「オオカバマダラ蝶」が滅少しているという問題にあった。そ
 して信じられないことだが、米国人の多くが、遺伝子組み換え食品を毎日食べていることに初めて
 気づいたのは、2000年に家畜飼料用の[スターリンク・トウモロコシ」が食品に混入して、店
 頭から回収騒動が起きた時だったのである。



 
  2002年4月に、NGO『フード・ファースト」が実施した岡安によれば、「米国では、主要
 13紙と雑誌のオピニオン・ベーダに、遺伝子組み換え食品を批判する投稿記事が掲載されたこと
 はほとんどなかった」のである。 

   1998年に、米国の公益弁護士スティーブン・ドルカーが「食品医薬品局(FDA)における
 遺伝子組み換え食品の承認方針は違法である」として裁判を起こした時も、こうしたマスコミの姿
 勢が明らかになった。ほとんどのマスコミは、遺伝子組み換え食品に賛成する見解を発表し、その
 一方で「ワシントン・ポスト」「ニューヨーク・タイムズ」「ウォール・ストリート・ジャーナル」
 の主要3紙はこの事件をまったく報道しなかったのである。1999年6月になって、ドルカー弁
 護士はこの3紙から取材を受けたが、その時にも食品医薬品局による偽装や隠蔽の事実は報道しな
 かった。「ニューヨーク・タイムズ」が、食品医薬品局に対するモンサント社の強い影響力につい
 て全体像を報じたのは、3年後の2001年1月のことであり、米国の検閲的なマスコミ機関にお
 いては異例の出来事だった。

  1998年にドルカー弁護士が告訴してから四年の間に、マスコミ各社の記者が彼を取材し、原
 稿を執筆しても、最終的には編集者が却下した。ようやく、記事が掲載された時も、内容は楼小化
 され、問題は軽視されてきた。科学者の学会においても、遺伝子組み換え食品の安全性が議論され 
 ることはほとんどなかった。それでも、米目以外の国々では食品医薬品局の隠蔽工作に関してドル
 カー弁護士の報告は詳細に報道されていたのである。「米国内には、この件を公表させないとしよ
 ういう暗黙の了解があるとしか思えない」と、ドルカー弁護士は指摘する。

   繰り返されるモンサント社の欠陥データ

  インドでは2002年から2003年にかけて、モンサント杜の害虫抵抗性「Bt綿」が栽培さ
 れたが、収穫量が少なく不作であることは明らかだった。そのため、多くの貧農が破産に追い込ま
 れたが、モンサント杜の子会社は独自のデータを発表して、「Bt綿を失敗と評価する報告は誤り
 である」と主張した。ところが、このデータには多くの不備があり、調査方法にも問題があったた
 め多くの批判を受けることになった。それでも、欧米のマスコミは「Bt綿」の問題点を報道する
 ことはなかった。たとえば英国のBBC放送も、「インドの遺伝子組み換え綿は、劇的に収穫量を
 増やすことに成功した」と報じている。科学誌『ニュー・サイエンティスト』も、「インドで行な
 われた試験栽培の結果によれば、途上国にとって遺伝子組み換え作物は、先進国以上に大きな利益
 をもたらすことが判明した」と伝えた。
 
  さらに「タイムズ」紙は、「遺伝7.組み換え神子をインドに導入すれば、バイテク企業も利益を
 得られることが確認された」と無批判に報じた。それに対して、「グリーンピースUK」のチャー
 リー・クロニックは、2003年2月「タイムズ」紙に投稿した手紙で次のように反論している。
 「6紙は、『サイエンス』誌に発表された論文を称賛しているが、明確にすべき点がある。それは、
 インドで起こっている現実はモンサント社の子会社が発火したデータと大きく異なるという事実で
 ある」

  (3)様々な醜い策略

    ① 意図的な遺伝子組み換え種子の混入

  バイテク産業の狙いは、世界中の種子が遺伝子組み換え種子と交雑することにある、そうなれば、
 人々が遺伝f組み換え食品に反対しても無意味になる。もはや遺伝子組み換えでない食品を購入で
 きなくなるからだ,ケロッグ社、コナグラ社、バイエル・クロッブサイエンス杜などの食品企業の
 コンサルタントを行なう「プロマ社」の副社長ドン・ウェストフォールも次のように指摘する。
  「バイテクク産業の望みは、遺伝子組み換え食品が市場にあふれることだ、そうなれば、消費者
 にできることはない。全員があきらめざるを得なくなる」

  「カナダ種子生産協会」の代表デイル・アドルフも同様の意見を述べている。

  「遺伝子子組み換え作物の普及に対しては、世界中で大きな反対がある反対運動を抑えこむ唯一
 の方法は、配来種と交雑させることだ」
  これこそ、農衷化学企業が自分たちの帝国を拡大する戦略なのである,巨大なハイテク企業が
 買収した種子会社は当初、「遺伝子組み換え種子が混入することはない」と主張して、人々を安心
 させた。ところが今では、「混入が避けられないという現実を受け入れるべきた」と言う(ただし、
 今ならまだ対策を講じることができるかもしれない。奇妙なことだが、EUの規制当局が輸入種子
 の検査を始めたところ、それまで高かった混入率がとたんに0.1%を下回ったのである。必要と
 あれば、彼らは混入率を下げることもできるのである。
  常に巨大企業に奉仕してきた米国政府も、遺伝子組み換え種子の混入を歓迎しているようだ。世
 界各地で混入を起こして、各国政府が遺伝子組み換え作物の栽培を禁止できない状態にすることが
 彼らの狙いなのである。

  ・もっとも聡ずべき方法としては、米国が支援する「国連世界食糧計画(WFPしか、アフリカ
   の彼援助国に知らせることなく、緊急援助と称して1990年代後半から七年問も、遺伝子組
   み換え作物を送り続けたことである。トウモロコシを製粉せず粒のまま送ったこともあったた
   め、種子として保管して翌年に栽培した農家もいたはずである。
  ・2002年に南部アフリカで起きた干ばつの際も、遺伝子組み換えトウモロコシを製粉せず
   援助物質として送った。「米国有機消費者連合(UDSOCA)」の事務局長ロニー・カミン
   ズは、「
米国は長年にわたり、食糧援助を使って途上国の人々に、遺伝子組み換え作物を強制
   的に食
べさせてきた」と批判する。
  ・米国は、メキシコのように十分な情報をもたない田々に、遺伝子組み換え作物の輸出を強行し
   てきた。「グリーンピース」が2003年8月に発表した調査によれば、米川がメキシコに輸
   出した500万トンのトウモロコシのうちづ分の一に、モンサント社の遺伝子組み換えトウモ
   ロコシが混入していた。

   他国の政府やバイテク企業もあえて混入を許してきた。たとえば、

  ・遺伝子組み換え作物を試験栽培や商業栽培する際には交雑を防ぐため、問に別の作物を植え

   衝地帯を設置しなければならない。ところが、その距離は極めて短く設定されている。とく

   顕著なのがナタネである。オーストラリアの法令では、遺伝子組み換えナタネと一般のナタ

   の畑とは、わずか5メートル離せばよいのだ。それに対して、カナダでは200メートル離

   ねばならない。しかし、そもそも英国政府の研究によれば、遺伝子組み換えナタネの花粉は、

   26キロメートルも飛散するのである。
  ・ブラジルで生産される大豆の4分の1が遺伝子組み換え大豆であり、400万ヘクタールの畑
   で栽培されている。ブラジルでは、1998年から2005年まで、遺伝子組み換え作物の輸
   入も栽培も禁止していたのに、どこから遺伝子組み換え大豆の種子が入ってきたのだろうか。
   天から降ってきたはずはない。ブラジルのボルト・アレグレで開催された「国際民衆法廷」(
   国
際法上の問題を、NGOや市民が、自主的に有識者を集めて構成する模擬法廷)ではリオグ
   ランデ・
ド・スル州にあるモンサント社と農業団体が、種子を広めたのではないかと推測して
   いる。

  ・クロアチアでは、未承認の遺伝子組み換え種子を、パイオニア社が農家や企業に販売してい
   違法行為が発覚した。農業大臣ペダル・チョバンコヅィッチは、「パイオニア社に対して15
   
万ユーロの罰金と、種子を販売した相手への返金を命じる」と発言した。
  ・最大の問題は、一九九六年に商業栽培が始まってから、広範な地域で遺伝子組み換えナタネが

   生産されるようになり、もはや元に戻せないほど一般種との交雑が広がっていることだ。こう
   した状況をつくることこそ、遺伝子組み換え作物を普及させるための巧妙な戦略なのである。

   ② 牛成長ホルモンと食品医薬品局(FDA)


  そもそもモンサント社の遺伝子組み換え技術をもちいた「牛成長ホルモン(rBS工」を、なぜ

 米国政府は認可したのだろうか。「その経過は、米国企業の歴史の中でも、もっとも不可解な出来
 事である」とジョージ・モンビオは指摘する。
  
  遺伝子操作した細菌を使って大量生産するこの牛成長ホルモンの商品名は、「ポジラック」とい

 う。乳牛に注射することで、牛が生産する乳量を増やせるのだ。ところが、この牛成長ホルモン
 使用すると、乳牛に多くの副作用を引き起こす。乳腺炎になりやすくなり、足の障害、繁殖障害

 生異常、足のけが、下痢、鼓脹症(牛の胃にガスが蓄積して腹部が膨張する疾病)、消化不良、子
 宮内
膜症、皮膚病、代謝異常などを起こして短命になる。さらに卵巣、腎臓、肝臓、心臓が肥大し
 て
副腎に腫揚ができる。しかもこの牛成長ホルモンを使われた牛乳を飲むと、人間にも乳がん、結
 腸
がん、前立腺がん、肺がんを引き起こす可能性があると指摘されている。
 
  EU、ニュージランド、オーストラリア、日本など多くの先進国では、この遺伝子組み換え・

 成長ホルモンの使用を認めていない。それでも自己の利益を追求するモンサント社は、EUにお

 る使用禁止を解除させようとしてきた。先進国では、米国だけが使用を許可し、いくつかの途上国
 に牛成長ホルモンを販売している。そして、米国産の乳製品の多くに牛成長ホルモンが使用されて
 いると推定される。1998年、モンサント社におけるこの牛成長ホルモンの販売高は二億ドル
 にのぽった。米国政府は毎年、米国の酸農家が過剰に生産した牛乳を、税金を使って買い仁げてい
 るが、2億ドルはそれに相当する額である。ここでもバイテク企業は、米国の納税者から多額の便
 宜を受けているのだ。
 
  食品医薬品局が、十分な安全性評価も行なわずに遺伝子組み換え・牛成長ホルモンを、「人間に
 とって無害である」と発表したのは1985五年のことだった。1988年には、食品医薬品局「
 動物薬センター(CVM)」のリチャード・バローズ博士が、牛成長ホルモンについて詳細に検査
 することを命じたが、その数週間後に博士は解雇されてしまった。バローズ博士は次のように語っ
 ている。

  「私がクビになったのは、牛成長ホルモンを商品化する手続きを遅らせためだ。私には、食品医
 薬品局が、にI分かつ適正に審査を行なっているとは思えない。もはや、食品医薬品局は医薬品産
 業の一部になってしまった」
 
  こうして食品医薬品局は、1993年に、遺伝子組み換え・牛成長ホルモンの販売を正式に認可
 した。それに対して三人の国会議員は、「この間の審査過程を見れば、食品医薬品局とモンサント
 社の担当者が誤った情報に基づいて認可を決定した不審な動きが明確である」と批判した。

  その数年後には、カナダの科学者たちが、食品医薬品局の審査過程における欠点や矛盾、欠落や
 省略された部分を徹底的に精査した報告書を発表し、「1990年代に食品医薬品局が行なった審
 査は本質的に、結論をでっち上げたものである」と批判した。
 
  こうして牛成長ホルモンが商品化された後になって、乳牛と人間の健康状態に対する様々な影響
 が実際に報告されるようになったが、それでも食品医薬品局は積極的に普及に努めた。それどころ
 か食品医薬品局は、乍乳メーカーに対して、「遺伝子組み換え・牛成長ホルモン不使用」という表
 示をしないように通達を出したため、消費者は自分がそれを使用した牛乳を飲んでいるのかどうか
 を知ることさえできなかった。
 
  1999年には、食品医薬品局の2人の研究員が『サイエンス』誌に、「遺伝子組み換え・牛成
 長ホルモンを乳牛に使用しても、人間の健康に対するリスクはない」という論文を発表した。
  ところが実際には、食品医薬品局は牛成長ホルモンの危険性を確実に認識していたのである。そ
 れは、食品医薬品局から流出した「食品医薬品局とモンサント社に関する資料]をサミュエル・エ
 プスタイン教授が入手したことから明らかになった。その中にあった記録によれば、「モンサント
 社は1987年には、遺伝子組み換え・牛成長ホルモンの危険性を十分に認識していたが、食品医
 薬品局と共謀して、家畜と人間の健康に対する重要な問題を隠蔽した」のである。エプスタイン教
 授は、「企業の役員や科学者、公衆衛生の監督にあたるすべての関係者を一堂に集めて評価を行な
 う国原的な判断の場が必要である」と主張する。
  しかし、国民の健康を守るはずの政府機関が、危険性のある牛乳をなぜ国民に飲ませようとする
 のだろうか。その理由を、ジョ-ジ・モンビオは次のように説明する。

  「こうした問題において、米国政府は企業の単なる道具でしかない。多国籍企業が世界に進出す
 るための手段にすぎないのだ」
 

 


                     リーズ、アンディ 著 『遺伝子組み換え食品の真実』 

                                       この項つづく   

 

 

【オールソーラーシステム完結論 15】


28日、産総研は
従来、(1)ニッケル錯体で二酸化炭素を水素化し生成物はギ酸とその誘導体に限られ
ていた銅や鉄などの貴金属触媒での逆水性ガスシフト反応(200~300 ℃程度の高温下)あるいは(2)
ルテニウムなどの貴金属の錯体に限られていた錯体触媒で逆水性ガスシフト反応を、今回、下
図の分子
内に2つのリン原子と1つの窒素原子を持つピンサー型配位子をのニッケル錯体触媒で、従来より、温
和な条件(ニッケル錯体触媒:140~160 ℃程度の反応温度)で逆水性ガスシフト反応をさせることに
成功したと公表。

耐圧容器中でエチレングリコールに下図のニッケル錯体を溶解させ、二酸化炭素(2MPa)と水素(6MPa)
を圧入し、160 ℃で5時間反応操作させたところを、ニッケル錯体、1分子に対して22.1倍量の一
酸化炭素が生成。ただし、反応溶液にはギ酸化合物の認められないことから、ニッケル錯体触媒により
二酸化炭素が直接一酸化炭素に変換されたと推測されるという。



尚、ニッケル錯体の配位子の構造は、触媒活性の重要なファクターで、配位子中の窒素の部分を炭素に
置き換えると一酸化炭素は全く生成せず、二酸化炭素のみが回収される。また、配位子中のフェニル基
をブチル基に置き換えても、一酸化炭素は全く生成しない。
今回開発した技術は、貴金属を用いずに温
和な条件で二酸化炭素を一酸化炭素に変換できるようになった。ニッケルはルテニウムに比べてグラム
単価が百分の1以下で、二酸化炭素から一酸化炭素への変換コストを大幅に逓減されることが期待され
ている。

産総研では、今後、この触媒の反応機構を詳細に検討し、配位子のチューニングによるさらなる触媒性
能の向上させ、新たな触媒機能の研究を行い、現行の石油化学の基幹プロセスの1つであるヒドロホル
ミル化反応への応用を目指するという。またこの反応を応用し、二酸化炭素を一酸化炭素の同等利用=
循環型資源の高度な利用法の一つだという。


 

二酸化炭素と水素があれば、アルデヒドやアルコールを合成反応させることができれば、内燃機関の直
燃や燃料電池車の燃料とし利用できる上に、二酸化炭素はバイオマス由来で一旦、燃焼エネルギーをボ
イラー燃焼やバイオマス発電の廃ガスを供給できる。また、燃料水素は、海水などをソーラーエネルギ
ーに利用し、電気分解由来から供給できるため、クリーンシステム(グリーン化学)として地球温暖化
問題の解消に役立てることもできるだろう。

※ 参考新規考案

【概要】外部から二酸化炭素を添加せず、二酸化炭素/炭素モル比を調整した軽質炭化水素ガスを、比
表面積0.1~5.0m2/gの酸化マグネシウム担体にルテニウムまたはロジウムを金属換算値で200
~2000wtppm担持した改質触媒の存在下でスチーム/炭素モル比1.7以下で改質して合成ガス
を生成する改質工程と、得られた合成ガスの一部にスチームを添加して水性ガスシフト反応を行うシフ
ト工程と、このシフト工程で得られたガスを精製し高純度水素ガスを取り出す水素分離工程で構成し合
成ガスと水素の併産方法で、水素分離工程で高純度水素ガスを取り出した後に残る残余ガスを改質工程
の上流側にリサイクルする新規考案(従来法)。

                                                                         (この項つづく)



コメント

地上の星☆HERO

2014年07月14日 | 新自給自足時代

 

 

 

 

 

【オールソーラーシステム完結論 Ⅳ】

テレビドラマ「HERO」を観ながらこの作業を行っている。久利生公平は見かけと違って、正義感に溢
れタフで、クールに粘着質でいてフットワークが軽いという役づくり設定なのだが、前2つは違うが、後
ろの2つは似ているかなと思いつつ、今夜も「農生産のソーラーシュアリング」の先駆者(長島彬氏)の
新規考案に目を通しているわけだ(下図クリック)。この新規考案の請求範囲は次のように記載されてい
る。

1.各種フィールド(農地、公園、水面等の人間、動物等の生活及び作業空間)の上部に、ほぼ地面に水
 平の
棚を設け、南北に幅が狭く東西に長い棒状または翼状、板状の太陽光発電モジュール傾斜保持部材
 2を太陽光発電モジュール1と一体となしてできる、太陽光発電体1'各々を、下部フィールド8に光

 を供給するための南北の間隔Yを前記フィールド条件に合わせて自在に設定可能にし、かつ水平棚の梁
 方向(前記フィールドの短方向に概略一致)に制限されることなく棒状、翼状板状の太陽光発電体1'
 の受光面をほぼ真南を向けたまま東西方向のずれXを自在に設定ができることを特徴にする太陽 光発
 電システム。


2.この太陽光発電モジュール傾斜保持部材2が強風時の強度を少ない部材で維持できるようにもっぱら
 風力自体によって風圧を減少できる姿勢になることが可能な前記太陽光発電システム。又は風力によっ
 て風圧を減少できる姿勢を取った後、風速が落ちた時点で元の姿勢に自動復帰可能な太陽光発電システ
 ム。

3.水面等に浮かぶ水平棚9に棒状の太陽光発電体1'を陽光の一部が水面に達するように所定の距離を
 開けて載せ、前記水平棚は周囲にフロート10を持ち発電体1'の下部に自由に船舶の進入が可能な水
 面上太陽光発電システム。


この新規考案の特徴は、格調高い文章といって言って良いか、技術背景(バックグランド)のスケールが
大変大きいことに気づいた。例えば「産業上の利用可能性」については次のように掲載されている。


 20世紀核融合の原理が発見されるに及んで理想のエネルギー源は「クリーンで無限のエネルギー」
 のキャッチフレーズで広く漫画にまで登場し、誰もが21世紀の初頭には実用されると思っていた。
 ところがいざそれを地上で実現しようと具体的に検討してみると太陽の内部の反応である水素原子同
 士の核融合反応は天文学的に遅く地上における発電には使用できないことが判明した。さらに海水の
 中に多量に存在する重水素による核融合も検討されたが、核融合反応を持続するためのしきい温度は
 非常に高く、これも実用にそぐわないことで、当面の目標から外されてしまった。今日、人類が世界
 規模で実験炉の計画を立て誘致合戦しているものは放射性水素(トリチウム)を利用したD-T反応
 炉なので「地上に太陽」などという表現は実情に全く当てはまらない不当表示である。残念ながらD
 -T反応は核融合維持温度が低い利点はあっても大量の中性子の照射を炉材に受けることは避けられ
 ず、炉自体の内壁を常に交換することを前提にしなければ成り立たない。さらに前記放射性水素トリ
 チウムは水素の同位元素がゆえにあらゆる生命体に壊滅的な損傷を与える危険物質、猛毒物質である
 のでその封じ込めが大前提となる。

 しかし配管上の円形のシール面からさえ長時間には地震や熱疲労、材質の劣化等の原因で漏れを防ぐ
 ことの出来ないでいる今日の人類が、核融合計画炉のような三日月形のシール面から漏れを無くすこ
 とはまさに「言うは安く行うは難し」であり、希望的な観測だけで推進することの妥当性は今後よく
 検証していかなければならない。たとえこの困難さを新しい工夫で克服しても巨大な発電用核融合炉
 はその巨大さ故にテロ攻撃の対象にされやすく、爆発を含め故障や点検時の影響は計り知れず、さら
 に別の始動用、保証用の発電設備を準備しなければならないので、軽水炉以上に競争力のある発電設
 備になることは期待できない。20世紀は巨大な物は正義であったが混沌とする人類社会においては
 ひとつの破壊工作が致命的にならない工夫が要求される。

 発電施設の理想の姿を人体に例えれば、動脈瘤や心筋梗塞、脳卒中のように、その器官が損傷を受け
 たときに死に至るようなものでなく、皮膚の擦り傷のように部分的な被害を被るだけで済むようなエ
 ネルギー源を恒常的に指向することが必用なのである。本案は太陽光発電を普及させるために必用な
 広大な面積を確保することが解決されるばかりでなく、農業生産物や水産物の生産現場での過剰の陽
 光を防止して干ばつや赤潮の被害を軽減でき、また乾燥地帯においては水分の蒸散を減少させ保水力
 を改善して緑化を促進できるので21世紀の世界のニーズに応えるものである。現在の世界のエネル
 ギー消費全体をまかなう太陽光発電装置の必用面積は概略1000km四方、すなわちオーストラリ
 アの砂漠地帯の中にそれはすっぽりと収まる大きさであることを共通認識にしていかなければならな
 い。




また、「技術背景」「発明の効果」「発明の効果」については次のように掲載されているというふうに。


 太陽光発電は主に建物の屋上、屋根に設置することによってその普及が計られてきたが数十年にわた
 る日照を保証される屋根や屋上がマンション建設等の原因で都会では特に少なく、地方では家屋数自
 体が少ないので自ずと太陽光発電に対する電力業界の期待は大きくならないのが現状である。また強
 風対策のための強度保持、防火対策、工事に危険が伴い敷設費用がかさむ等の屋根上に置いた時の固
 有の問題が大きく、単位面積あたりの出力の向上を計る種々の工夫や、種々の屋根形状に対応するこ
 とや、屋根材そのものに発電機能を持たせることで対応してきたが、設置費用の大幅な下落を達成し
 ていない。
 
 一方原子力発電はどうであろうか。一気に爆発させる原子爆弾を徐々にウランを核分裂させることに
 より熱としてエネルギーを取り出すしくみは開発当初、その効果だけが宣伝され拍手喝采のもとに推
 進されて今日に至っている。しかしその発電によるマイナス面は計り知れない。数万年単位でも消滅
 することのないTRU(超ウラン元素)をはじめとする多量の毒物発生と発電や送電、変電設備への
 テロ攻撃等に対する極端な脆弱性が顕在化して徐々にその存在意義が疑問視されるに至っている。ま
 た出力が大きいが故にその故障の影響は大きく同容量に近い予備の発電設備を備える必用が生じ、経
 済的な優位性も再考する必用が生じてきている。
 
 原子力発電のコストは、発電端の評価でkwhあたり約6円とされる価格も受電端では送電費、変電
 費、配電費、一般管理費、その他経費等、全てが原価に加わるのでこれらの経費を均等に水力、火力
 等の種類別発電量で按分し加えると約15円強になる。原子力発電所は都会から遠く大電力を運ぶた
 めに変電費、送電費の比重も大きく、又関連する仕事量や借入金が多いために単なる按分するのでな
 く重さを加えて再按分するならばkwhあたり17円以上になるのは避けられないところとなる。さ
 らに再処理費用や、高レベル核廃棄物の処分設備費用、テロ攻撃からの防護費用を加えるならば20
 円を優に超え、実に各家庭に対する販売価格さえも上まることにもなる可能性がはなはだ高いのであ
 る。さらに設備の信頼性を著しく損なう応力腐食割れは、中性子を利用する装置の宿命的な問題で、
 その対策のために検査すればするほどさらに熱疲労の回数が増加し、さらに腐食割れが生じやすくな
 ることから解決困難の問題として未だに解決の糸口すら見いだせていない。また高級な材料を使用し
 て対応することはコスト上の競争力をさらに失うことは自明である。
 
 高速増殖炉においてはさらに中性子の破壊力が増すこと、また熱応力の集中度が増し実用に供する発
 電方法としての水準を維持することはまことに困難な事業となることや燃料のプルトニウムを得るた
 めに使用済み核燃料の再処理を行わなければならず、一層採算が引き合うシステムにはなり得ない。
 このように欠点だらけの原子力発電が21世紀のエネルギー政策の主体である続けるひとつの大きな
 理由は太陽光発電を大規模に行うためには巨大面積が必用という、最大の弱点を抱えているからに他
 ならない。

 一方水力発電は太平洋、日本海から太陽エネルギーによって蒸散した水分が日本列島に雨雪として山
 に降り注ぐことで莫大な位置のエネルギーが蓄積される。明治以降この日本唯一の自前のエネルギー
 である水力を最重点の電力源として開発されてきた。近年ダムのマイナス面、すなわち流れを遮断す
 ること、上流の養分や土砂が海に達しない、すぐに土砂でダム湖が埋められ投資効果がない等の理由
 や用水の必要性が低下したこと等でダムはムダなどと極端にその効用に対する評価を失うことになっ
 ている。しかし川の流れを遮断することや上流の養分や土砂が海に達しないこと等の自然なメカニズ
 ムを破壊するマイナス面は、ダム建設の条件として上流から下流への流れを維持する貫流水路を付加
 し、ダムに蓄える水資源は濾した清水とする様な工夫で解消できることや、急激な電力負荷の変動に
 対して大きな対応力を持つことを考慮するならば、広い意味での自然エネルギーとして不動の地位を
 維持していくことが理にかなった21世紀の考え方となる。
 
 近年太陽光発電セル自体のコストは抜本的に下がったのであるが、工事費や流通経費等、他の経費が
 かさみ、また強風や降雹によって破壊しないための強度対策や防火対策にたいしてコストの負荷が大
 きく他の発電方式の発電単価に比べて競争力が未だに高いとはいえない。

                      -中略-

 さらにこの棚の副次的効用として害虫や鳥害の防止用ネットを効果的に設置できることになるので防
 除のための薬剤散布が減少できまた常時走行自動カメラ等で病害、虫害の発生状況をピンポイントで
 把握出来るので農薬の絶対使用料をさらに少なくした、安心で美味の作物の生産が容易になる。また
 ヘリコプター農薬散布のように農薬による公害発生の危険を回避できる。

 また太陽光発電装置を購入しようと思っても自己の屋根が太陽光発電には適さない人や、あるいは貸
 家住まいやマンションで屋根を持たない数千万所帯は全国に数多く存在するので各家庭で購入できる
 規模、すなわち3から5KWの出力ごとにモジュール群を分けて個々にコンディショナー(系統連携
 用図示略)を通して系統に送電する基本単位を決め、この基本単位を前記フィールド上に設置された
 水平棚を利用する権利を賃貸させることで民間の力による太陽光発電装置普及が促進できる。太陽光
 発電装置の生産量は拡大しkwあたり設置費用が30万円以下になれば年金や郵貯、銀行等の財産を
 集め管理運用する側の運用先として期待されることにもなり、また農家が自前で発電設備を得て収入
 源にすることが作柄や農業生産品の売価の影響を緩和する良い投資手段になる得る。
 
 農家収入は米で反収10万円と言われている。1反の田の上部に本案の太陽光発電システムの出力を
 3kw得られるよう敷設すれば、屋根上の発電所10軒分の収入、すなわち年間約65万円売電料金
 が得られる。水平棚の賃貸料を1軒あたり5000円/年を受け取ることにすれば反収5万円が加わ
 ることになり、労せず50%の増収が見込める。さらに前述の防虫ネットや防疫管理が理想的に行う
 ことで減農薬の品質の高い米の生産につながり単位売価を高く出来ることでさらなる増益が期待でき
 る。


  一般的に農業生産物は太陽光を一切遮断しないで生産されるのが通常であるがその生産に必用な受
 光量の最小値の解明は充分にされていない。春夏の強い陽光は過剰の水分蒸散を招き植物育成に有害
 なことは花卉栽培等では周知である。しかし減光することが一般農産物や水産物では経済的でなく、
 過剰な灌漑用水の消費によって克服してきた。この余剰の陽光を利用することを骨格として、各種フ
 ィールド(農地、公園、水面等の人間、動物等の生活及び作業空間)の上部に、ほぼ地面に水平の棚
 を設け、南北に幅が狭く東西に長い棒状または翼状、板状の太陽光発電素子傾斜保持部材2を太陽光
 発電モジュール1と一体となしてできる太陽光発電体1'を形成して風圧対策と前記下部フィールドに
 対する必要光量を維持することを両立させ、さらに前記水平棚の梁の設置方向(前記フィールドの方
 向に概略一致)に制限されることなく前記棒状、翼状板状の太陽光発電体を個々に真南を向ける設定
 ができることを骨格とし、その構成部品数を少なくかつ軽くして、耐久性のある堅固で安価な太陽光
 発電体群を形成する。

                        
                  発明者:長島 彬 『特開2005-277038 太陽光発電システム』 



このように格調の高さだけに終わらないことを、この実践運動の広がりだけでなく、技術的裏付けを今夜
確認した。このことで「オールソーラーシステム」の実現に向け、後は淡々と行動していくだけだ。


   

●統合失調症と自閉症の病因解明、診断、治療、予防の光?

理研が、統合失調症・自閉症患者は脂肪酸結合タンパク質遺伝子の発現量が変化、これらの患者から脂肪
酸結
合タンパク質の遺伝子に変異がある症例を発見し、脂肪酸結合タンパク質の質的・量的変化が疾患で
の脂肪酸
機能不全をもたらす可能性ことを突き止めたことを公表(2014.07.14)。

報告によると、現在、統合失調症や自閉症などの精神疾患の診断に用いる信頼性の高いバイオマーカーは
なく、今回の研究で、統合失調症の患者の血液細胞では「FABP 5遺伝子」の発現量が低下していることが
明らかとなり、「FABP 5の発現量」と脂肪酸量の変動を組み合わせて検査することで正確なバイオマーカ
ーとして利用できる可能性があるという。
また、共同研究チームが以前行った「FABP7」の研究と今回の
研究により、一部の統合失調症患者や自閉症患者では脳の発達期に脂肪酸機能の不全があることが示唆さ
れ、脳の発達期である妊娠期や乳児期・幼児期に適切な量と質の脂肪酸を摂取することや、発見した「FA
BP遺伝子」の変異など遺伝的な要因によって引き起こされる脂肪酸機能不全であってもそれを補う適切な
量と質の脂肪酸を摂取で予防につながる可能性がある。また、
発症後でも、脂肪酸の適切な摂取が症状の
軽減に有効である可能性が考えられ、どの脂肪酸をどの程度、どのぐらいの期間・時期に摂取すれば症状
軽減できるか明らかにすることで新たな治療法の確立につながるという。

それにしても「バイオマーカー技術」の進歩ってすごいことだね。あらためて感心する。無茶ブリだけれ
ど"地上の星"って
頑張っていれば誰でもなれるんだろと思うね。 

コメント

デジタル・エネルギーの国Ⅱ

2013年11月14日 | 新自給自足時代

 

 

【エネルギー自給自足時代の幕開け】 

「電力システム改革法」、電気事業法の改正法案が、国会で可決、成立した。今回の法案は、
2015年をめどに電力需給を全国規模で調整する広域系統運用機関(仮称)の設立が柱。今回
の改正で、地域ごとに、ひとつの電力会社が独占的に事業体制は終焉し、電力自由化の時代
が始まる。
電力システム改革は、今回の改正を第1段階として、第2段階では2016年を目途
とした電気の小売業への参入の全面自由化、第3段階では2018年から2020年までを目途に法
的分離による送配電部門の中立性の一層の確保、電気の小売料金の全面自由化を行う。
第2
段階、第3段階の実施には、さらに2015年度、2016年度の通常国会に改正法案を提出する予
定となっている。電力システム改革の全体像については、「電力システムに関する改革方針
」(本年4月2日閣議決定)に基づいており、同方針では、電力システム改革の目的として、
(1)安定供給の確保、(2)電気料金の最大限の抑制、(3)需要家の選択肢や事業者の事
業機
会の拡大を掲げ、この目的の下で、①広域系統運用の拡大、②小売及び発電の全面自由
化③法的分離の方式による送配電部門の中立性の一層の確保、という3本柱からなる改革を
行うこととしている。

これは、戦後最大の電力システム改革で、市場環境は激変する。需要家のニーズに対してど
のようなサービスが提供できるのか。国の基盤を担いうる新たな電力事業者は生れるのかの
点については、再生可能エネルギー×デジタル・エネルギー=エネルギー自給自足システム
にとどまらない事業展開が試行するか、これまで事業規模の拡大が難しかったPPS事業者
積極的な動きが期待されている。さらに。ダイナミックプライシングや、アグリゲータなど
のビジネスも、台頭できるチャンスを得たことになり、
需要家側がエネルギー源を選択が拡
大される意味は大きな点。再生可能エネルギーをはじめとする新エネルギービジネスは、改
革の最終工程である2018~20年以降に新たな局面を迎えると予測されている。



【オールソーラーシステムの最新技術事情】

 

【符号の説明】

1 水電解装置  2 酸素気液分離部  3 水素気液分離部  4 水電解スタック 5 ポン
プ 6 ポンプ 
11、12 配管  16、17 配管  21 酸素除湿用熱交換器  22
酸素気液分離器  23 配管  25、
25a 酸素膨張冷却器  26 酸素液化装置  31
水素除湿用熱交換器  32 水素 気液分離器 
33 配管  35 水素液化装置  41
水素低温化用熱交換器  43、44a、44b 45a、45b、46 配管 
 50 ガス
製造システム

さて、最新の太陽光発電→水の電気分解→水素製造→水素液化→貯蔵サイクルに関する新規
考案を看てみた。例えば、上図の特開2013-227634「ガス製造システム及びガス製造システム
の動作方法」で、低湿(高純度)水素と酸素を製造可能な簡易的な構成でガス製造システム
とガス製造システムの動作方法が提案であり、このガス製造システムは、水電解装置1と、
酸素膨張冷却器25と、熱交換器41とを具備している。水電解装置1は、水を電気分解して気
体の水素と気体の酸素を生成する。酸素膨張冷却器25は、生成された気体の酸素を膨張減圧
させ低温化する。熱交換器41は、低温化した酸素と生成水素、または低温化前の生成た酸素
とを熱交換し、低湿(高純度)水素と酸素を製造できる簡易的な構成を特徴としたガス製造
システムだ。なお、下図は水素生成装置の特許概説図。




また、下図は、水素貯蔵システム(特開2013-221542「自律駆動型水素吸蔵合金アクチュエ
ータ」)で、温水と冷水を水素吸蔵合金アクチュエータからの出力(エネルギー)を使用する
ことなく活用できて、自律駆動のエネルギーを低減できる。このため、水素吸蔵合金の水素
放出と貯蔵を効率行え、さらには、合金用容器(水素吸蔵合金の配置等を含む)、温水冷水
供給水槽と排水制御水槽等の容量と配置設計が最適化でき、出力(エネルギー)を向上させ
る発明。その構成は、水素吸蔵合金により可動する第1水素吸蔵合金アクチュエータと、合
金用容器と、水槽と、第2水素吸蔵合金アクチュエータを備えた排水制御機構と、温水冷水
供給水槽と、排水制御水槽と、第3水素吸蔵合金アクチュエータをもつ温水冷水制御機構か
らなり、自律駆動型の水素吸蔵合金アクチュエータを実現し、水素吸蔵合金を加熱、冷却し
て水素の放出、吸蔵を行い、これによりピストンを作動する。

さらに、下図の様なコンパクトな水分解装置も提案されている。その構成概要は、ケーシン
グ3と、光半導体触媒が担持された作用極250と対極60と、ケーシング3内に充填される電解
液と、作用極と対極との間に電流を印加する電流印加部270とを備える水分解装置200で、ケ
ーシング内は電解質膜70により酸素発生チャンバ21と水素発生チャンバ31とに分離、この酸
素発生チャンバには受光部211が形成され、受光部に対向して作用極が配置、この作用極の受
光部側面に光半導体触媒の層251を形成、水素発生チャンバには対極を配置し、酸素発生チャ
ンバを構成するケーシング210、200と、作用極には電解液通路260が形成されて、電解液通路
を介して凹部213が形成され、酸素発生チャンバ内の電解液が光半導体触媒層と前記電解質膜
とに共に接触可能とする。水の分解反応を促進し、実用化に足りる新規構成の水分解装置。

 

なお、この発明と類似したものとして、下図の構成をもつ「特開2013-220983 光水素生成シ
ステム」(パナソニック株式会社)も提案されているが、その特徴は、光を照射することで
水素を生成する光水素生成デバイスと、光水素生成デバイスで生成された水素の気泡と、水
を含む電解液の気液混合水を、水素と水を含む電解液と、に分離する気液分離器と、光水素
成デバイスと気液分離器をつなぐ気液パイプと、気液分離器で分離した水を含んだ電解液
光水素生成デバイスへと再び導入する電解液パイプと、を備え、気液分離器は、光水素生
デバイスの上方に位置し、気液混合水は、光水素生成デバイスから気液分離器へ、気液混
水に含まれた気泡の浮力により、気液パイプを介して導く光水素生成システムを構成する
とで、水素生成デバイスの電極表面に発生する気泡を除去に水流を生み出す水流ポンプの
動エネルギーを逓減できる特徴をもつ。

【符号の説明】

100光水素生成デバイス 101光電極 102対極 103外部回路 104筐体 
105セパレータ 106第1電解液 107第2電解液 108第1電解液導入口 109
第1電解液導出口 110第2電解液導入口 111第2電解液導出口 201第1気液分離
器 202第2気液分離器 203第1気液パイプ 204第2気液パイプ 205第1電解
液パイプ 206第2電解液パイプ 207水流ポンプ 208貯水タンク 209水配管
210フローコントローラー 211水素貯蔵タンク 212水素配管 213昇圧ポンプ

上図の特徴をもつ光電気分解装置が提案されている(「特開2013-220983 光水素生成システ
」パナソニック株式会社 )。それによると、光を照射することで水素を生成する光水素生
デバイスと、光水素生成デバイスで生成された水素の気泡と、水を含む電解液からなる気
液混合水を、水素と水を含む電解液と、に分離せしめる気液分離器と、光水素生成デバイス

と気液分離器とをつなぐ気液パイプと、気液分離器で分離された水を含む電解液を、光水素
成デバイスへと再び導入する電解液パイプと、を備え、気液分離器は、光水素生成デバイ
スの上方に位置し、気液混合水は、光水素生成デバイスから気液分離器へ、気液混合水に含
まれた気泡の浮力により、気液パイプを介して導かれる光水素生成システム。光水素生成デ
バイスの電極表面に発生する気泡を除去するための水流を生み出す水流ポンプにかかる駆動
エネルギーを逓減する。

 

東北大学・原子分子材料科学高等研究機構(AIMR)の田村宏之助教はドイツ・ゲーテ大学と
共同で、有機薄膜太陽電池において有機半導体の結晶性が高いと光エネルギーで励起した電
荷が高速移動し損失が抑制される
事を計算機シミュレーションによって解明したと発表。有

機分子のような誘電率が低い材料では、電子と正孔が静電引力でドナーとアクセプターの接
合界面にトラップされ易い傾向があります。界面にトラップされた電子-正孔ペアが再結合し
て光を吸収する前の安定状態に落ちてしまうと、フリー電荷の生成が妨げられる。つまり、
界面での電子-正孔のダイナミックスは光電変換効率を決定する重要なステップと考えられ、
導電性高分子とフラーレンから作られた有機薄膜太陽電池の時間分解分光による実験では、
条件によっては10兆分の1秒という超高速なフリー電荷の生成が観察されているが、静電引
力に打ち勝ってフリー電荷が生成するメカニズムはこれまで未解明だった。

この研究で、有機薄膜太陽電池のドナー/アクセプター界面で、光エネルギーを吸収した励
子が電子と正孔に分離しフリー電荷が生成するダイナミックスを量子力学に基づいた計算
機シ
ミュレーションで解析。(1)先ず、導電性高分子とフラーレンから成るドナー/アク
セプター界面の凝
集構造が電子-正孔分離の静電障壁に与える影響を調べたところ、その結
果、フラーレンの結晶性が高い界面では構造の乱れた界面より、電子が多分子に拡がること
で静電障壁が下がることを突き止め、(2)結晶性の高い界面をモデル化したシミュレーシ
ョンでは、10兆分の1
秒という超高速でフリー電荷が生成し、構造の乱れた界面よりもフリ
ー電荷の
収率が遥かに向上し光励起エネルギーが熱として失われる前に電子-正孔が静電障
壁を超え
分離する「ホット励起子機構」がフリー電荷の生成を促進していることを明らかに
した




このことで、光を吸収した高エネルギー電子がドナー分子に在る場合とアクセプター分子に
在る場合のポテンシャル差はバンドオフセットと呼ばれ(図1右)。ドナーからアクセプタ
ーへ電子が移動するためには、バンドオフセットはある程度大きい必要がある。一方、有機
薄膜太陽電池の光電変換効率を高めるためには、太陽光の長波長成分(低エネルギー成分)
を効率的に吸収することと出力電圧を高めるという要件を同時に満たす必要があり、バンド
オフセットは最小限の大きさが望ましいと考えらている。この結果は、界面の結晶性を高め
て、電子-正孔分離の静電障壁を下げることで、最小限のバンドオフセットでフリー電荷が
効率的に生成することを示している。


【ビール党の心得】 

我が輩はビール党である。ところで、ビールを飲み過ぎてお腹がぽっこり出てしまっている
人の代名詞に使われるが、ビールとビール腹には何の関係性もない。ビールには体の主要な
エネルギー源である炭水化物、肌の構成成分でもあるたんぱく質、代謝を助けるビタミンB群
、体の働きを保つミネラルのバランスよい。ビール酵母には、糖質の分解に関わるビタミン
B1、糖質や脂質の代謝を促進するビタミンB2、老化を防止するビタミンB6、赤血球を造るビ
タミンB12が含まれているため、ビタミンBの宝庫といわれる。摂取する量としては 1日1
リットル。つまり、500mlの缶2本分にあたり、中ジョッキだと2杯分が目安とされる。とい
うことで、性懲りもなく、冷え込みが厳しい中でも今夜も白い金麦で、“デジタル・エネル
ギーの国”の実現に向けて乾杯だ。

 

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鯰食と鰻食の和解

2013年07月28日 | 新自給自足時代

 

 

【バックパック型シェルタ】 

バックの形をしたシェルタ。毛布や洗面用品などをバッグに入れておいて、必要時に展開し
た後に、小さなテントとして使えてポータブルシェルタになるものとの触れ込みでネットで
販売されているが、ホームレス用?との見出しも面白いが、防災用品の範疇にも入りそうだ。
この商品公式ホームページにはこの手のアウトドアー(サニーサイド)商品が沢山紹介され
ている。

 


【スターウォーズ・デザイン:エピソードⅠ】

すべてはデザインで決まる。

砂漠でのジェダイの戦いのプロダクション・ペインティング

クワイ=ゴンとダース・モールの一騎打ちが女王の船のすぐ側で展開される。アミダラ女王の
Jタイプ327ヌビアン・スターシップ

 

 

【イタリヤ版食いしん坊万歳:ナマズフィレの黄金焼き】

 

材 料:卵白 1個、ミルク 1カップ、コーンミール 1カップ、塩 小さじ3/4、ガ
    ーリックパウダー 小さじ1/4、唐辛子 こさじ~1/2、胡椒 小さじ1/8
    ナマズフィレ 4切れ、オリーブ油、レモン(ライム)、新漬けオリーブ。
作り方:浅いボウルで卵白を泡立て牛乳を加える(1)。別の浅いボウルにコーンミルク、

    塩、ガーリックパウダー、唐辛子、胡椒を準備し、そこに(1)を混ぜ、ナマズの
    フィ
レを漬け込み、コーンミールで衣をつける。次に、オリーブ油を入れたフライ
    パンに入れ、先ほどのナマズのフィレを入れ3~4分間中・強火で焼き揚げ、レモ
    ン(ライム)を振りかけ、新漬けオリーブを添えればできあがり。

 

 

【ここまできたウナギの完全養殖】

日本の食文化を絶やさないためには養殖が不可欠だが、天然の稚魚を育てる普通の養殖は、
結局は天然資源の動向に左右されてしまう。抜本的な解決策は成魚から採卵して人工授精し、
また成魚に育てる完全養殖の実用化だ。ウナギの完全養殖は2010年、水産総合研究センタが
界で初めて成功。ただ、卵から幼生のレプトセファルス、稚魚のシラスウナギ、成魚へ
育てる養殖サイクルのうち、幼生は餌が不明なため9割以上が死んでしまい、実用化には

らなかったが、鍵を握る餌は昨年、東京大のチームが解明。太平洋で採取した幼生を
調べ、
プランクトンの糞や死骸が餌だったことを突き止めた。最近の研究で、鶏卵
やヤマメの精巣
も餌になることが判明し、幼生は約9割が育つまでになったという。チーム
を率いた塚本勝
巳日本大教授は飼育の大規模化が課題だが、完全養殖の実用化は確実に実
現に近づいている
と話している。

※ 政府は天然資源に頼らない完全養殖の大規模な商業化を2020年までに実現する方針を決
  定、国を挙げた研究が進んでいる。

 

そこで、ネットで下調べすることに。以下は関連新規考案(水産総合研究センタ)

例えば「特開2010-046037 ウナギ仔魚などの浮遊生物用飼育水槽及び浮遊生物の給餌方法
の要約をまとめると、
(1)飼育水層より密度が高い液体飼料層を形成した浮遊生物用飼育
水槽(2)槽内底部に
液体飼料層とより密度が高い飼育水層が形成した同水槽(3)浮遊生
物がウナギ仔魚(4)
同水槽を使用する浮遊生物の給餌方法で、飼育水の密度調整用水溶性
高分子→飼育魚の健康
に影響を与えない、低濃度でゲル化しないもの→デキストリン、カラ
ゲナン、ヘパリン、コンドロイチン
硫酸など→水溶性高分子添加量は、塩分1%分の浸透圧
変化に相当する量、すなわち分子量6千なら百%、分子量6万なら千%、分子量60万な

1万%までの範囲(ただしゲル化させない)。→水槽密度は1.07g/cm以上というこ
とで整理(整頓)でき、2つの関連新規考案がこれにぶら下がることになる。

特開2011-223884  突然変異養殖魚
特開2011-168562 魚類GTHタンパク質および該タンパク質を用いる魚類の成熟誘導方法

 

以上、俯瞰してみてウナギの完全養殖は可ということを理解できたものの、腑に落ちないの
は「ナマズ」でなくて、何故「ウ
ナギ」なのという素朴な疑問、つまり、ウナギも良いが、
ナマズ(西洋ナマズだけでなく、共食い習性をもつ日本ウナギを改質育種することを含め)
の養殖は廉価で、美味く、滋養豊富だという思いが消えないない。とはいえ、菅南中学に通
っていたころ、友達の斉藤くん家が梅田新道で鰻屋で、帰り鰻の蒲焼きだけでなく肝の吸い
物付のフルコースをはじめてごちそうになった、夏の夕暮れのあの頃の暖かい思いでが懐か
しく思い出された。
 

 

 

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ホットキャリアなグリーン国債

2013年02月26日 | 新自給自足時代

 

 

 

 

【非攻 ひとりを殺せば死刑、他国を侵せば大手柄】

 

 人ひとりを殺せば、不義であるとして、必ず死刑に処せられる。もし、この論理にしたがう
とすれぼ、人を十人殺したときには、不義を十回犯したのであるから、十回死刑に処すべきで
ある。百人を殺せば、百回死刑に処すべきである。こういう犯罪については、天下の君子は、
いずれもこれを非難し、不義と認める。ところが、他国侵略という大きな不義については非難
しようとしない。それどころか、かえってこれを「義」とみなしている。
かれらは、侵略行為が不義であるという道理をわきまえていないのだ。それなればこそ、戦
争の事蹟を書きたてて後世に伝え残そうとするのである。もし、不義であることをわきまえて
いれば、戦争の事蹟を書きたてて、後世に伝え残そうとするはずがない。
たとえば、ここに、ひとつひとつの黒は見分けても、黒一色に塗りつぶしたものを「白」と言
い張る男がいるとしよう。この男は、白と黒との区別をわきまえぬ人間である。少量の苦味は
嘗め分けても、大量に苦味を嘗めて、「甘い」と言い張る男がいるとしよう。この男は、甘味
と苦味との区別をわきまえぬ人間である。 
 同様に、小さな不義については非難しながら、他国侵略という大きな不義については非難し
ようとせず、かえってこれを「義」とみなす者、これは、義と不義との区別をわきまえぬ男で
はないか。
 これがいまの君子である。かれらは義と不義との区別をあいまいにしているのだ。

※ 勲章の意味  映画「殺人狂時代」で、チャップリン扮するところの殺人業者(ムッシュ・
  ベルドオ)が裁判長に向かっていう。「なるほど、わたしは七人の女を殺した。生活のた
  めに…。だが、戦争で百万の人間を殺したものは、罰せられない。勲章をも、英雄と呼ば
  れる。何故です、何故です?」チャップリンが展開した論理は、まさに墨子が「非攻編」
  で訴えたもの。小さな不義については非難するが、戦争という大きな不義については非難
  しようとせず、かえってこれ賛美する「君子」の不合理性、こういう「君子」が幅をきか
  している限り、墨子の論理は、永に有効性をもちつづけるのである。

 

 

               殺一人謂之不義、必有一死罪矣。
              若以此説柱、殺十人十重不義、必有
              十死罪矣。殺百人百重不義、必有百
              死罪矣。当此天下之君子、皆知面非
              之、謂之不義。今至大為不義攻国、
              則弗知非、従而誉之、胴之義。情不
              知其不義也。故書其言以遺後世。若
              知其不義也、夫奚説書其不義以遺後
              世哉。
               今有人於此、少見黒目黒、多見黒
              曰白、則必以此人為不知白黒之弁矣。
              少嘗苦曰苦、多嘗苦曰甘、則必以此
              人為不知甘苦之弁矣。今小為非則知
              而非之、大為非攻国、則不知非。従
              而誉之、謂之義。此可謂知義与不義
              之弁乎。是以知天下之君子、弁義与
              不義之乱也。

 

一人を殺さばこれを不義と用い、必ず一死罪あり。もしこの説をもって柱かば、十人を殺さば
不義を十重す、必ず十死罪あらん。百人を殺さば不義を百重す、必ず百死罪あらん。かくのご
ときは天下の君子、みな知りてこれを非とし、これを不義と謂う。いま大いに不義をなし、国
を攻むるに至りては、すなわち非とするを知らず、従いてこれを誉め、これを義と謂う。まこ
とにその不義を知らざるなり。故にその言を書してもって後世に遺す。もしその不義を知らぱ
それなんの説ありてその不義を書し、もって後世に遺さんや。いまここに人あり、少しく黒を
見て黒と即いヽ多く黒を見て白と曰わば、必ずこの人をもって白黒の弁を知らずとなさん。少
しく苦を即めて苦しと曰い、多く苦を官めて甘しと曰わば、必ずこの人をもって甘苦の弁を知
らずとなさん。いま少しく非をなさば知りてこれを非とし、大いに非をなして国を攻むれば、
非とするを知らず。従いてこれを誉めて、これを義と謂う。これ義と不義との弁を知ると謂う
べきか。ここをもって天下の君子の、義と不義とを弁ずるの乱るるを知るなり。



《解説》「墨子」の中には、独特の構成をもったものが十編ある。それは1つの細か上・中・
下から成り、それぞれ言い回しが多少違うだけで諭旨は全く同じなのだ。つまり同内容のもの
が三つずつ収録されている(「非儒編」は上・下の二編)。これは「墨子」が弟子たちの手
によって成ったものであり、かれの死後、三派に分かれた墨家によってそれぞれに伝えられた
ためといわれる。「非攻細」も上・中・下という構成で、ここに訳出しだのは「非攻・上」だ
が、この編だけは形式、内容ともややおもむきを変えている。他の編のように、「子墨子曰わ
く……」ではじま問答体ではなく、冒頭から墨子の著という体裁をとっている。あるいは、こ
の編だけは、墨子自身が書いたのかもしれない。事実、この編は、そういう推測が許されるほ
どの迫力をもっている。                 

参考までに「非攻・中編」の内容を要約しておこう。為政者は人民の幸福を目的として国を治め
るべきであるのに、人民の用を奪い、人民の利を廃して戦争を起こす支配者が多い。かれらの
戦争目的は何かといえば、戦勝を誇り、他国を奪って利益を得ることなのだ。だが、戦勝を誇
ることなどは、どんな実利ももたらさない。他国を奪って利益を得たとしても、失うものはそ
れ以上に大きい。多くの費用と多くの生命が失われるからだ。戦争を起こすのは、多くの場合
強国である。これらの国は、広大な土地をもちながら、なお他国の土地を侵している。その結
果、多くの人民を殺し、苦しめている。人民の利益をそこなうことが、どうして正しい道とい
えよう。ところが、好戦的な者はこんなことをいう。-今日、楚・呉・斉・晋は大いに栄えて
いるが、
               
これらの国の祖先がはじめて諸侯に封ぜられたときは、その領地はわずかに数百里四方、人民
も数十万にすぎなかった。ところが戦争を収ねて他国の領地をとり、他国の人民を併せたため
に、今は数千―四方の領地と、数百万人の人民をもつようになった。これは戦争によって得た
利益ではないか、と。だが、たとえそれらの国が利益を得たとしても、決してそれは正しい道
ではない。それらの国が利益を得たために、どれほど多くの国が悲惨な目にあったことか。医
者が人の病いをなおす場合を考えてみよ。薬を病人にあたえても、数人の者だけに効いて、他
の多くの者には効かなければ、その薬はよい薬とはいえないではないか。医者の使命は、万人
の病いをなおすことである。少数の者にしか効かない薬を調合することは、医者としての本分
にもとることである。むかしから今まで、多くの国が亡んだ。それらの国々はみな戦争によっ
て亡んだのである。大国は力ずくで小国を圧迫する。そのために小国は亡びる。菖が斉と越と
の間にはさまって亡び、陳・蔡が越と呉との間にはさまって亡んだのはそのためである。大国
であっても亡びる。呉は越を属国にして一時覇者となったが、その後、越に亡ぼされてしまっ
た。どれもこれも戦争が亡国を招いたのである。武力を特んで国をいつまでも保つことはでき
ない。昔、晋に六人の将軍がいた。そのひとりである智伯は、領地の広大さと人民の多きとを
特んで、諸侯に対抗して覇分もI珀の君主となろうと考えた。それには武力によるのが最上の
策であると考え、まず中行氏を攻めてその領地を奪い、さらに苗氏を攻めてこれを破り、つい
で趙襄子を晋陽に囲んだ。そのとき、それまで智伯にくみしていた韓・聊爾氏は、趙氏が亡ぼ
されたら、やがて、自分たちも同じ運命に見舞われるのではないかと考えた。そこでかれらは
ひそかに趙氏と内通し三方から智伯を攻め、ついにこれを亡ぼしてしまった。「君子は水に鏡
みずして、人に鏡みる」ということわざがある。水に顔を映してみれば、顔の形がわかるだけ
だが、人を鏡とすれば、吉凶を知ることができる。戦争によって利益が得られると思う者は、
智伯のことを鎗とすべきだ。

※ 墨子の「非戦」はいつの時代の国家権力者達にとって危険思想として映るに違いない。

 

 

【大好評、愛媛のみかんぶり】

愛媛県と回転ずしチェーン「くら寿司」が協力し、同県宇和島市産の養殖ブリ「みかんぶり」
を使った商品を開発、6日から全国のくら寿司の店舗で販売を始めたが、これが好評だという。
5日には石橋寛久宇和島市長、くら寿司を運営する「くらコーポレーション」の田中邦彦社長
らが、みかんぶりのおいしさをアピールしていた。愛媛県は、養殖漁業では全国1位の生産額
を誇り、県産の養殖魚を「愛育フィッシュ」と名付けている。みかんぶりは、養殖ブリに「い
よかん」の皮の成分を混ぜた餌を与えて育てることで、独特の香りと味を出した特産品。ブリ
特有の臭みがまったくないだけでなく、切り身にした後も色落ちが少ないといった特色がある
があるというが、柑橘系の爽やかな食感がブリは子供たちにも好評だとテレビで伝えていた。
これは。「産業技術の融合」「漁業の高度化」の好例だ。、



※ 特開2011-177170
※ 特開2003-299445 養魚用飼料

 

 

  


【第七章 自由の展望】

デヴィッド・ハーヴェイは新自由主義の総括にあたって、この章の冒頭で、フランクリン・ル
ーズベルト大統領は、一九三五年の年頭教書演説を引き合いにだし、新自由主義化か惨僣たる
大失敗であるとみなされることは間違いないと総括する。その理由を、ルーズベルトの構想は
ヒューマニズム思想の連綿と続く系譜にはっきりと位置づけられるものである。たとえばカー
ル・マルクスも空腹は自由を生み出さないという恐ろしくラディカルな見解を抱いていた。彼
は「自由の王国は、実際、窮乏と外的合目的性とによって規定された労働がなくなるところで
はじめてはじまる」と述べ、念を押すように、自由はそれゆえ「本来の物質的生産の領域の彼
岸にある」とつけ加えているとし、マルクスは、われわれは自然との物質代謝の関係、あるい
は人間相互の社会的諸関係からはけっして自由にはなれないが、少なくとも人類の個体的・類
的潜在力の自由な探求が現実の可能性になるような社会秩序の建設を目指すことはできるとい
うことを、十分に理解していた。マルクスの自由についての基準と、アダム・スミスが『道徳
感情論』の中で述べている自由の基準を比較する。


  フランクリン・ルーズベルト大統領は、一九三五年の年頭教書演説の中で、一九三〇

  年代の大不況の経 済的・社会的諸問題は、市場の行きすぎた自由に起因するという見
  解を明快に述べた。曰く、アメリカ人は「行きすぎた利益により蓄財することで、法
  外な私的権力をつくりあげるという発想をきっぱりやめなければならない」。貧しき
  人は自由人ではない。いずれの場所においても--‐と彼は論じる---社会的公正は彼方
  にある理想ではなく、明確な目標になった。国家と市民社会が果たすべき最優先の義
  務は、貧困や飢餓の根絶にその力を活用しその資源を振り向けることであり、生活の
  保障を与え、大規模な災害や生活の紆余曲折から保護し、ちゃんとした住宅を保障す
  ることである。欠乏からの自由は、後に〔一九四一年〕彼が未来の政治的ビジョンに
  据えた四つの基本的自由の一つである。こうした幅広い自由概念は、ブッシュ大統領
  の政治レトリックの中核に据えられた実に挟溢な新自由主義的自由とは対照的である。
  ブッシュはこう論じる。われわれが抱えるさまざまな問題に対する唯一の対処法は、
  国家が私企業への規制をやめ、社会福祉から手を引き、市場の自由と市場倫理をより
  いっそう普遍化することである、と。このように、「ただ自由企業を擁護するだけの
  もの」へと新自由主義的な堕落を遂げた自由の概念は、カール・ポランニーの指摘に
  よれば「所得・余暇・安全を高める必要がない人にとっては自由の充足を意味するが
  財産所有者の権力からの避難場所を手に入れるために民主的な権利を利用せんとむな
  しい試みをするかもしれない人にとっては、ほんのわずかの自由しか意味」しない。


           デヴィッド・ハーヴェイ 渡辺 治 監訳「第七章 自由の展望」 
                 (『新自由主義-その歴史的展開と現在 』より)


そのことはまた、新自由主義的な命題や処方隻の有効性に対する不満として、支配層の政策グ
ループ
内部にもあらわれてくる。かつては新自由主義に熱中していた人々、ジェフリー・サッ
クスやジョセフ・ス
ティグリッツ、ポール・クルーグマンや実際に関与していた人々、たとえ
ばジョージ・ソロスが、今では批
判派に転じ、ある種の修正ケインズ主義への回帰(わたしの
考えに近いのかも知れない!要調査)
やグローバルな諸問題の解決策としてのより「制度
的」
なアプローチ、グローバル統治に対するよりまともな規制のシステムから、投資家の向こう見
ずな投機をより厳重に監督することにいたるまでありとあらゆるものがそこに含まれる)を提
唱するにまでいたっている。最近では、グローバル統治の改革については、単なる主張にとど
まらず大きな見取り図が示されている。グローバル統治の基礎としてのコスモポリタン的倫理
(一人を傷つけることは万人を傷つけることだ」)への学術的・制度的関心が再び起こってお
り、過度に単純化された普遍主義であるという点で問題があるとはいえ、まったく利点がない
わけでもないが、非識字の根絶という二〇〇〇年のミレニアム・サミットで189カ国の首脳公
約は、新自由主義世界ではほとんどすべての国で国民総生産に占める公教育の割合が実質的か
つ持続的に低下しているという状況のもとでは虚しく響くと批判する。


※参考:国際関係論における倫理 : その系譜、理論的視角、問題、池田丈佑、国際公共政策
    研究. 10(2) P.59-P.75、2006-03

 

  この種の目標は、新自由主義が立脚し新自由主義化のプロセスがその強化に大いに貢
  献してきた根本的な権力基盤に挑戦することなしには実現することはできない。これ
  は、国家が福祉給付から手を引いていく過程を逆転させるだけではなく、金融資本の
  圧倒的権力と対峙
することをも意味する。ケインズは、配当や利子に寄生して暮らす
  「金利生活者」を軽蔑し、彼が言うところの「金利生活者の安楽死」を、一定の経済
  的公正を実現するためだけではなく、資本主義につきものの周期的恐慌による破壊を
  回避するための必要条件とみなした。一九四五年以後に構築されたケインズ主義的妥
  協と「埋め込まれた自由主義」の長所は、こうした目標を一定実現する役割を果たし
  たことである。それとは対照的に、新自由主義化の時代が到来すると、金利生活者の
  役割は賛美され、金持ちの税金は軽減され、賃金や給与よりも配当や投機による利益
  の方が優先され、地理的に封じ込められていたとはいえ途方もない規模の金融危機が
  解き放たれ、国から国へと伝わって雇用とライフチャンスに破滅的な影響をもたらし
  ている。〔貧困の根絶といった〕敬虔な目標を実現する唯一の道は、金融権力と対決
  し、これまで構築されてきた階級的特権を撤廃していくことである。だが、そんなこ
  とをする大国が現われる徴候はどこにも見られない。

  一方でケインズ主義への回帰に関しては、私が以前に指摘したように、ブッシユ政権
  は累進的に増大する財政赤字を延々と未来に先送りすることを是認する姿勢をとるこ
  とで、すべての人々にきわめて困難な問題を突きつけた。しかしながら、伝統的なケ
  インズ主義の処方箋とは対照的に、この場合の再分配とは、貧困層や中産階級を犠牲
  にして、さらには一般株主(年金基金を含む)と言うまでもなく将来世代を犠牲にし
  て、大企業とその裕福な最高経営責任者(CEO)、金融・法律アドバイザーがたっ
  ぷり儲けるというものである。伝統的ケインズ主義がこのように改ざんされ、転倒さ
  せられうるという事実もけっしてわれわれを驚かせはしない。というのも、これまで
  も見てきたように、新自由主義理論とそのレトリック(とりわけ自由と解放に間する
  政治的レトリック)が何よりも、エリート階級の権力の維持・再建・回復に帰着する
  諸実践を覆い隠すものとして機能してきたことを示す証拠がたっぷり存在するからだ。
  だからこそオルタナティブの探求は、われわれの置かれた時間と場所の現実をしっか
  りと踏まえつつも、この階級権力と市場倫理が定義する準拠枠の外部に向かうべきな
  のだ。そしてこの現実は、新自由主義秩序そのものの中心部に重大な危機の可能性が
  存在することを示している。

            デヴィッド・ハーヴェイ 渡辺 治 監訳「第七章 自由の展望」 
                 (『新自由主義-その歴史的展開と現在 』より)


金融危機が起こると、国民経済全体が強力な金融権力による略奪のえじきとなるが、その金融
危機を特徴づけるは一般に慢性的な経済的不均衡であると指摘し。その典型的な徴候を(1)
国内の財政赤字が膨れ上がって制御不能になっていること、(2)国際収支危機、(3)通貨
価値の急激な下落、(4)不動産市場および金融市場における国内資産価値の乱高下、(5)
インフレの昂進、(6)賃金の下落をともなう失業率の上昇、(7)資本逃避であると指摘し
現在のアメリカは、これらの主要な七つの指標の中で最初の三つのスコアの高さが際立ち、四
つ目に関しても深刻な懸念があり。現在の「雇用なき景気回復」と賃金の停滞は、六つ目の問
題が頭をもたげはじめたという(※2007年の出版までの分析での)。アメリカ以外の国々でこ
れだけの指標があてはまれば、ほぽ間違いなくIMFの介入が必要だとされるだろう(IMFのエコ
ノミストたちは、連邦準備制度理事会の前議長ボルカーと現議長グリーンスパンと同じく、日
をそろえて、アメリカの経済的不均衡がグローバルな安定性を脅かしているとの不満を表明し
た)。だが、IMFを支配しているのはアメリカなのだから、これはまさにアメリカが自分で自
分を規律づけることを意味し、グローバル市場はこの規律づけを行ない、それはどのような影
響を及ぽすのかこれは重大な問題であると。

 

   「拡大再生産にもとづく蓄積」と呼ぶものを中心とした運動が存在し、そこにおいて
  は、賃労働の搾取や社会的賃金を決定づける諸条件が中心的な諸問題であった。他方
  では、「略奪による蓄積」に反対するさまざまな運動が存在する。これらの運動に含
  まれるのは、(1)本源的蓄積の古典的な形態(たとえば土地からの農村住民の強制
  排除)に対する抵抗、(2)国家があらゆる社会的義務(国民に対する監視と警察に
  よる取り締まりを除いて)を乱暴に放棄することに対する抵抗、(3)文化・歴史・
  環境への破壊行為に対する抵抗、(4)国家と同盟した現代の金融資本が仕掛ける「
  資産収奪的」なデフレおよびインフレに対する抵抗などである。こうした多様な運動
  の間にある有機的な結びつきを見出すことが、差し追った理論的・実践的課題である。
  しかし、それが可能となるのは、われわれの分析が明らかにしてきたように、極度に
  不安定でますます深刻になる地理的不均等発展によって特徴づけられる資本蓄積過程
  のダイナミズムを追跡することによってのみである。そして、この不均等性は、第四
  章で論じたように、国家間の競争をつうじて新自由主義化の拡張を大いに促進する。
  階級政治を再活性化させる上での課題の一つは、この地理的不均等発展を債務ではな
  く資産へと転じることだ。支配階級エリートの分割統治政策に対しては、地域権力の
  自己決定権を再構築することに共感をよせる左翼の連合政策で立ち向かわなければな
  らない。(中略)市場は競争的で公正であるという理念は、企業と金融の権力の途方
  もない独占化、集中、国際化という事実によってますます否定されている。各国内で
  も(中国、ロシア、インド、南アフリカなど)、国際的にも、階級間・地域間の不平
  等が驚くほど拡大したことは、新自由主義世界が完成する途上での「過渡的」なもの
  であると言ってごまかすことがもはやできないほどの深刻な政治的諸問題を生じさせ
  ている。新自由主義が、支配階級の権力回復という(成功した)プロジェクトを偽装
  するための(失敗した)空想的レトリックであることが認識されればされるほど、平
  等主義的な政治的要求を唱え、経済的公正、フェアトレード、より豊かな経済保障を
  追求する民衆運動が復活していく基礎が築かれていく。


            デヴィッド・ハーヴェイ 渡辺 治 監訳「第七章 自由の展望」 
                 (『新自由主義-その歴史的展開と現在 』より)


このように、ハーヴェイらは分析を通じ、この最終節「オルタナティブに向けて」で、生活を
構築する支配的プロセスたる終わりなき資本蓄積に対する批判は、新自由主義の根拠となり逆
にそれを根拠にもする特殊な諸権利-個人的な私的所有に対する権利や利潤原理-に対する批
判を当然ともなう人間としてのわれわれの地位に本来備わっている諸権利に加えて、平等なラ
イフチャンスの権利、政治的結社と「よき」統治の権利、直接的生産者による生産管理の権利
人身の不可侵性や尊厳に対する権利、報復のおそれなしに批判する権利、健康で文化的な生
環境に対する権利、共同所有の資源を集団的に管理する権利、空間を生産する権利、異なった

存在でいられる権利、など(新自由主義によって神聖なものとされる諸権利とは異なった諸権
利)のオルタナティブな諸権利を内包しうるようなオルタナティブな社会的プロセスとはいか
なるものであるかを明確化し、新自由主義が説く自由よりもはるかに崇高な自由の展望が存在
し、新保守主義のもとで可能となるよりもはるかに有意義な統治システムは存在すること、そ
して、そうした自由を獲得し、そうした統治システムを構築するべきなのだとむすぶ。

                                   この項つづく 


 



【ホットキャリアなグリーン国債】


昨夜も掲載したが、ここのところの新規考案の申請が凄まじい勢いだ。今日を目を通したのは
量子閉じこめ効果により量子エネルギー順位が離散化し、ホットキャリア(運動エネルギーが
高揚した電子:ホット・エレクトロンとも呼ぶ)が熱になるまでの緩和時間中にキャリアを取
り出す、ホットキャリア型の太陽電池の基本構成とその包括的な製造方法の提案(トヨタ社)
だ。4つある量子ドット太陽電池のなかで、セル変換効率が66%と飛び抜けて高い方式だ。
そのメカニズムは、キャリア発生部の大きさを20nm以下にすると、ホットキャリアの移動
距離を10nm以下にすることが可能になり、ホットキャリアの移動距離を従来のホットキャ
リア型太陽電池よりも大幅に短縮することができる。ホットキャリアの移動距離を低減するこ
とにより、エネルギー損失を低減することが可能になるので、光電変換効率を高めることが可
能になるというものなのだが、詳しくは、上下のをクリックして読んでください。時間もない
ので、そこで思いついたのは、人間社会もこうなんだなぁ~というもので、社会的環境条件で
人間力の大小は決まると、アベノミクスの成長戦略の成果の可否もこのホットキャリアな量子
ドット太陽電池からなにがしかのヒントがあるねという思いがした。つまるところ政府による
インセンティブがなにがしか適切に整えられたならば飛躍可能だと。それが、特区構想のよう
なもでもいいし、環境国債(グリーン国債)に包含される「高性能太陽電池普及政策」のよう
な形であっても良いわけだ。あっと、これは「未来国債」としてブログ掲載したっけ?

 

 【符号の説明】
11、21…p層 12、17…混合pn材料層 12a、31…p型半導体材料 12b、32…n型半導体材料
13、23…n層 14…裏面電極(第1電極) 15…表面電極(第2電極) 16…キャリア生成粒子(キ
ャリア生成物質) 16x、18x、22x、30x…キャリア発生部 16y、18y、22y、30y…キャリア選択移
動部 16ya、18ya、22ya、30ya…第1障壁層 16yb、18yb、22yb、30yb…量子井戸層 16yc、
18yc、22yc、30yc…第2障壁層 18…キャリア生成細線(キャリア生成物質) 22…キャリア生成膜
24…積層体 30…キャリア生成物質 100、110、200…太陽電池

それだけじゃない。肝心のオールソーラシステム(ASS計画)のコア製造プロセス及び装置構
想もなんとなく最終段階に入ってきたような確信が、頭上に舞い降りたような感じ。つまり、
それは、もうヘロヘロの状態になっていることの裏返しなのだが、今夜はこの辺で。

 

 

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12×3の記念日

2012年12月13日 | 新自給自足時代

 

 

 

     あさぼらけ宇治の川霧たえだえにあらはれわたる漸漸(ぜぜ)の網代木 


                          藤原定頼/千載和歌集



「百人一首』で広く知られたる一首。夜が白々と明ける冬の宇治川。冷えきった川面を覆いつく

す川霧がとぎれとぎれに晴れてくる。そのあいまから瀬に仕掛けた網代の杭(あじろぎ)が次々
に現われる。「あらはれわたる」川面から霧がほぽ消えさり、冬早朝の宇治川の一景を見渡され
り、こころ清く晴縷々一瞬だ。網代は竹や木を編んで網として川瀬に立てた漁具。それをつなぎ
めおく杭が網代木(あじろぎ)だ。宇治川の鮎漁が盛んだが、冬にはふゆの、氷魚(ひうお)
を、鮎の稚魚を獲る。柿本人麻呂の「もののふの八十宇治川の網代木にいさよふ波の行方知らず
も」(万葉集)としても詠まれていると、ここまで。叙景の堪能もよいがさわ然りとて、氷魚も
また美味し。取り立てを小麦粉でかき揚げて頂く。こんな贅沢は一生に一度ほどしか味わえない
貴重なものと心得、自然の恵みに感謝する。



【てんこ盛りの12×3記念日】

本当に2012年12月12日は記念日にふさわしい一日だった。□まずは、北朝鮮のミサイル発射の顛
記。ミサイル発射直前の巧妙な囮作戦にまんまと乗っかった韓国・日本・米国。非は北朝鮮の
配層にあるが、米・仏の非難発言はなんとも滑稽。「戦争準備をして戦争回避を叫ぶ愚」(ア
ベルト・アイシュタインA country cannot simultaneously prepare and prevent war”)。まず、弱小
核兵器廃絶言うのなら、大国、覇権国が率先し核を放棄するのが先だと賢人は説いている。□
つぎ
は、尼崎連続変死事件。殺人などの疑いで逮捕されていた兵庫県尼崎市の角田美代子容疑者
が一
通の供述調書にも署名しないまま自殺したことを聞きこれまたびっくり仰天、開いた口が塞
がらな
い。□これでサイコパス事件再発防止のための学習機会を失う。つぎは原発の破砕帯。関
西電力大
飯、日本原子力発電敦賀の両原発(福井県)に続き、東北電力東通原発(青森県)でも、
これま
での東北電の主張を覆す結果となる。これで「縮原発」(反核ではない)、つまり使用済
み燃料の終末処理を含めた全工程の見直しこれで安全というレベルまで、原発再稼働・新規建設
を容認しないことを腹に決め、すべての電力事業者から原発事業を分離、国家管理下におく工程
表の作成のステップに移る。□国内のデフレ不況は深刻の一途。9月時点で生活保護を受給して
いる人は213万3,905人で、過去最多を更新した。前月より2,894増。これまでに比べ、伸びは緩や
かだが増加傾向がなくなるかは未知数。世帯数は155万7,546世帯で過去最多。前月より2,543世
帯増。世帯別では、高齢者世帯が最も多く67万5237世帯、病気やけがをした人が前月より 583世
帯減の29万8060世帯、働ける世代を含む「その他」が28万5642世帯。また、東日本大震災の影響
で生活保護を受け始めは10月時点で計1,425世帯となっており、世帯別では働ける世代を含む「
その他」が681世帯で最多。被災地別では、福島県が660世帯、宮城県474世帯、岩手県146世帯と
いうことだ。□ところで、金融緩和策で米国の米連邦準備制度理事会(FRB)は12日、金融政策
を話し合う連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、失業率が安定的に6.5%を下回るまで、現在
事実上のゼロ金利政策を続けるとする政策変更の基準導入を決定。年末で終了する現行の金融

和強化策に代わって、長期国債を月額450億ドル(約3兆7千億円)買い増して量的緩和拡充も

打ち出したが購入に明確な期限は設けず。FRBが失業率を基準にした手法を取り入れるのは初め
て。
量的緩和拡充と合わせて長期金利の低下を促し景気を下支姿勢を鮮明にする。どこやらの国
と違って学
習能力、統治能力の差を鮮明に見せつけたニュースだ。





【ウッディなアイパッドカバー】 

空飛ぶグランドゴルフ』で木製のアイホンカバー(丸商店製)を紹介したが、こんどはオランダ
はMINIOT社がケース、カーバーがネット販売されている。こんなの持っていたらシブぞ!こ
れだけで彼女は安心してコンタクトし続けること間違いなしだろう。そんな魅力を持った商品だ。
 

 

 

     

【国政選挙の論点 その5】


  

※ 上図をクリック!

話は1980年に戻す。新婚旅行先で故大平正芳首相が環太平洋構想を打ち上げ、アジア太平洋地域
の経済的な地域協力を模索していた。そのように小さな島国が点在する国家間どうしの結びつき
というイメージが残っているが、いま国を二分する環太平洋戦略的経済連携協定いわゆるTPP
問題も2005年6月3日にシンガポール、ブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国間で調印し、
2006年5月28日の発効を始まりとする。2011年現在、アメリカ、オーストラリア、マレーシア、
ベトナム、ペルーが加盟交渉国として、原加盟国との拡大交渉会合に加わっている。9か国によ
る拡大交渉は、2011年11月12日に大枠合意に至り、2012年内の最終妥結を目指している。日本の
野田総理大臣は、2011年11月11日に「交渉参加に向けて関係国との協議に入る」と表明したが、
拡大交渉会合への参加は許可されず、交渉会合中の情報共有や協議には応じない方針が明らかに
されている。2012年11月12日の会合からカナダとメキシコが正式な加盟交渉国に加わった。して
そのスタンスとは「環太平洋地域の国々による経済の自由化を目的とした多角的な経済連携協定
(EPA) である」というものだが、にわか勉強だが一通り目を通した。と、いっても原協の全文に
眼を通さず、両論のオピニオンサイド記事を読んだ程度だ。

ところで、自由貿易主義というと聞こえは良いが、国家の介在がある以上、バイアスがかかって
の自由貿易主義なので原理的には「自由」を冠するに値しないので、ここでいう自由貿易主義と
は関係国間の許容しうる範囲内での規制撤廃・あるいは開放度合いの大きいものとするいうなれ
ば「歴史的自由貿易主義」と、つまりは歴史的な前提条件を相互に理解し共有する協定と定義し
よう。そうすると「例外なき」という文言意味するところは「相互共有できた」とイコールのは
ずで、そう容易く行かない事案が発生することは先験的なことに類する。つまり二国間協定をベ
ースとした上で集合論的解決を図る以外にない。とすると貨幣的計量で出来るものしか協議でき
ないので拙速は避けたいところだ。そのことを反対論の山口二郎北大法学部教授は「TPP
続可能社会焼畑的効率性社会かを問うものだ。小泉構造改革によって日本は生きにくい疲弊し
た社会になった。TPPは小泉改革の再来になり多様な地域、多様な産業が維持できなくなる」
北海道リアルエコノミー、2011年11月5日 )と端的に危機感をあらわにしている。貨幣換算で
きる目先の収支前提だけで考えるべきではないとの側面は見逃すことはできないだろう。が、だ
から絶対反対という立場ではないが、旧英連邦主義諸国(勿論、なかでも米国主導)は、経済成
長が見込める東アジア太平洋諸国の資源・労働力・消費力を狙っての包括貿易戦略と位置付ける
が、わたし(たち)の立場はこれを「環境リスク本位制」時代にふさわしいの包括的貿易戦略に
錬金し直したいと考えている。このことにおいてわたし(たち)の方が構想力においても
現実的
な富の共有方法においても勝っているものと確信しているもので、別称、「新自給自足時代の自由貿易
主義」なんだ。 

 

【食べるウォームビズ:味噌汁煮麺】

上の写真は、ランチに食べた味噌汁煮麺(下敷きランチョンマットは万平ホテルオリジナル)。作り方は
いたって簡単。朝食の味噌汁の残りもの。素麺を茹で充分水切りしてラップし室温放置。昼時になった
ら、お味噌汁を暖め、素麺を輪島塗りの豪華な椀?に適量入れ、沸騰したお味噌汁を注ぎ完成。なお、
強力粉の配合多くするとコスト高になるので安物もの素麺はコシがなくなるので要注意。我が家のウォ
ームビズ実践課題を考えるの実に楽しい。冬将軍よ吾に来い、ってか?! 


 

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オリーブの木の下で Ⅶ

2012年08月22日 | 新自給自足時代

 

 

 

オリーヴ讃歌

 

【オリーブの木の下で】



戦争を取材する 子どもたちは何を体験したのか【入荷予約】  ぼくの村は戦場だった。


「『お母さんが庭に出たとき、爆弾が落ちたんだ。お母さんは意識がないのに何か言っていた。ぼくた
ちは泣いていた。お母さんのことは大丈夫よって、そばにいた人が言ったけど。でも、死んじゃった・
・・。お母さんの頭には穴が開いていた』 戦火の下で暮らす人々の真実の暮らし、想い、声がはじめ
て語られる。」「政治家の汚職、天然資源を巡る利権、麻薬、武器の密輸・・・。世界中に溢れるタブ
ーの地雷。 その地雷に触れたとき、ジャーナリストであっても命の保証はない。これは報道人としての
職業上のリスクと言える。しかし、泣き寝入りはできない。後に残された者たちが追求と告発の手を緩
めずに立ち向かっていくのだ」「少年達の未来を信じたい!地雷で脚を失ったアデム、ゲリラに誘拐さ
れ兵士にされたターティ、目の前で友達を殺されたアブドゥヌール……。明日をも知れぬ毎日ですが、
それでもみな、一日一日を懸命に生きています。」(山本美香の作品から) 


                                       

偶然なのかもれないかもしれないが、こういった経験は他の人より多いのもしれない。アレッポの市街戦
に巻き込まれ戦場ジャーナリス山本美香が取材中殺害される。生前の彼女の取材するビデオが流された。
映像ではアレッポの子連れの主婦が戦地を逃れ、オリーブの木の下で待避生活する模様がインタビュー形
式で撮られていた。そのこととは別にこのブログシリーズのタイトルと同じだ。かのウィリアム・シェイ
クスピアは『アントニーとクレオパトラ』で「世界に平和の訪れる時が近づいた。今日を幸ある日となし
えれば、世界は至るところにオリーヴを掲げることができるだろう」と詠ったようにオリーブは平和とは
裏腹の「繁栄と戦争」の象徴であることを四方や忘れてはじめたわけでではなかったのだが、極楽とんぼ
よろしく軽々に打ち込んできたことを悔やみもした。
                                            合掌

きょうは第十三章「戦場のオリーブ」から。  

ローゼンブラムは、ユーゴ紛争の取材でボスニアに入ったあと、車でクロアチアの海岸をまわり、避難民
を捜す。浜辺の町マカルスカで何千という難民を見つけた。かつてマカルスカは白い建物が並ぶ緑豊かな
リゾート地だった。ムスリム人が〈リヴィエラ・ホテル〉に住みついていたところへ、ヘルツェゴヴィナ
西部から追われたクロアチア人がどっと押しよせ、ムスリムを追い出して自分たちが入りこんだ。海辺の
ホテルは荒れ果てていたが、それでも国境の向こうで家を焼かれた家族には夢のような避難所だった。広
い庭の至るところで年ふりたオリーヴの美しい大樹が木陰をつくっていたものの、評判と違って平和をも
たらすことはなかった。それにどれもひどい状態で、高いひこばえが根元を囲み、伸びすぎた枝が込み合
っていた。だれが世話をしているのかと訊いたら、管理人の女性は大きな溜め息をついた。

「ここの木は……。単に世話をするのをやめてしまっただけ。そうするしかなかった。難民の子供たちは
みんな木に登って枝を析るし。いちばん困るのは、オリーヴの実をもいでしまうことね。オリーヴを弾薬
にして、戦争ごっこをするのよ。弾の代わりに投げるの」1999年に戦闘が始まるまで、旧ユーゴスラヴィ
アの大部分は、美しく穏やかなオリーヴ産地だった。イタリアに近いイストラ半島から、アドリア海に沿
ってザダル、スプリット、ドゥブロヴニクを経て隣のモンテネグロに至るまで、古いオリーヴ園が広がっ
ていた。しかしクロアチア南部、アドリア海沿岸のダルマツィア地方では、オリーヴもまた戦争の犠牲と
なった。堂々たる古木が見るも無惨な姿になり、大急ぎで避難する人々は車やバスの窓越しにちらりと目
をやるしかできなかった。多くの場合、人々はいずれかの軍隊によって土地を追われた。頻繁な路上封鎖
で、家を離れてふらりとどこかへ行くのも難しくなった。破壊を免れた採油所も、部品や人員が足りずに
閉鎖された。しばらく平穏な時期が続いても、退屈した狙撃者に狙われるおそれのあるところでは、だれ
もオリーヴを収穫したがらなかった。それでもまだ、遠い昔に植えられた、たわわに実の生る立派な木が、
無傷のままたくさん残っていた。とりわけすばらしいオリーヴ畑は、プーラに近いクルク島、スプリット
沖のフヴァル島といった島々にある。なかでも、黄金色のオイルを生み出すコルチュラ島のオリーヴ畑は
トップクラスであるとローゼンブラムは褒め称える。



コルチュラ島は地中海の名勝のひとつである。その美しさは控えめで、最初から圧倒的な力で追ってくる
ものではないが、車がカーブを曲がり、紺青の海のはるか上で白波のくだけるドラマティックな風景が見
えてくるにつれ、徐々にその魅力がわかってくる。色あせた赤い瓦屋根を敵く古い石造りの家が丘の斜面
に立ち並び、色鮮やかな花々が白い壁にこぼれ落ちている。〈ポド・ボーレ〉、すなわち「松の下」とい
う名の小さなレストランは、屋外に客席を設けた素朴な造りのだだっ広い店で、付属のかなり大きなバー
には、経済がすっかり駄目になった国ですることもない町の住民がやってくる。

 

オーナーの妻がアドリア海の太った新鮮なイセエビを持ってきた。オリーヴ油があふれるほどかかってい
たので、ジュージューいう火皿の底に残ったオイルにパンを浸してデザートにした。パンで皿を磨き終え
ると、二人ともお代わりを注文した。マルコ・ポーロが故郷ヴェネツィア領コルチュラ島の家を出て、中
国からパスタ(麺)を持ち帰るずっと前から、このすばらしいオイルは豊富に生産されていた。1928年、
ポーロは島を守るため、ヴェネツィアの艦隊に加わってジェノヴァと戦った。捕虜となって獄につながれ
たポーロとの長い会話を、ピサ
出身の同房者が書きとめ、あの不朽の旅行記「東方見聞録』ができあがっ
た。コルチュラ島にオリーヴを植えたのは、おそらくヴェネツィア人だろう。ヴェネツィアの経済力はオ
イル貿易によって支えられていた。しかし大プリニウスが詳細に語っているところによれば、最初に島に
植民したのはギリシア人だったという。

 

それ以降、ローゼンブラムは最後にクロアチアのオリーヴを味わったのは、クニン市を見おろす山中の村、
プラヴノの黒ずんだ廃墟の中でのことだったという。ユーゴ紛争で最大の犯罪者はセルビア人である。
1991年、砲撃によるヴコヴァルの徹底的な破壊から、1995年7月、スレブレニツァにおけるムスリム人の
大量虐殺まで、その罪は数えきれない。しかし、クロアチア人もまた似たようなことをしていた。ボスニ
ア国境と接するクロアチア領内につくられたセルビア人自治区、自称「クライナ・セルビア人共和国」を
クロアチア軍が制圧した際、兵士たちは放火、略奪、殺人と、暴虐の限りを尽くした。クロアチア軍の攻
撃は1995年8月初旬で、彼が現地に入ったのはその四か月後だった。プラヴノ村の住民千五百人をはじめ、
この地域のセルビア人は、ほぼ全員恐慌状態でボスニアヘ逃げ出していた。動けない高齢者や病人、もし
くはどうしても動きたくない者だけが残っていた。略奪者はほとんどの家に火を放った。セルビア正教の
教会だけが無傷で残された。クロアチア人はクライナ全域で「民族的寛容」の証として教会だけはそのま
まにしておいたというのだ。

 Skampi na Buzaru 

【スカンピ・ナ・ブザル】

このレシピは、アドリア海沿岸、スプリットのすぐ南に住むクロアチア人女性であれば生まれたときから

知っているらしい。クロアチアのスカンピは、イタリアのスカンピのような単なる小エビではなく、アド
リア海でとれる昧の良いヨーロッパアカザエビである。Fブザル」はソースの意味。以下の分量はおおまか
である。この地方では料理の際にめったに分量をはからないという。

材 料:スカンピ(大きなクルマエビでもよい)450グラム、オリーヴ油 適量、ニンニク(薄切り)2片
    パセリ(みじん切り) 大さじ2、塩、胡椒、辛口の白ワイン 1/4カップ

作り方:スカンピを洗い、オリーヴ油をまぶす。深めのフライパンに薄く油をひいてスカンピを入れ、色
    が変わるまで炒める。ニンニクとパセリを加え、塩、胡椒して、さらにゆっくりと炒める。大型
    のスカンピだと10分ほどかかることもあるが、それより小さなエビの場合はピンク色になればよ
    い。だいたい火が通ったら、ワインと少量の水を加え、煮立ったら火からおろす。この料理とい
    っしょに出てくるのはふつうパンのみである。手づかみで食べ、残ったソースをパンでぬぐう。
    ブリトヴァという野菜がつくこともある。ダルマツィアにしかない野菜だが、フダンソウに近い。





【地熱中採熱システムから学ぶ

 特開2011-080644
【符号の説明】

1 地中熱採熱システム 10 第1採熱ユニット 11 第1揚水井戸 12 第1採熱管 13、14
第1搬出管 15 第1水槽 20 第2採熱ユニット 21 第2揚水井戸 22 第2採熱管 23、24
第2搬出管 25 第2水槽 33 共通搬出管 Hm 熱媒体 S0 原地下水面 S1 第1低下水面
S2 第2低下水面 T1 第1枯渇領域 T2 第2枯渇領域

なんだかんだといっているうちに、夏休みも終わりに。いよいよ尻に火がついた。正直忙殺だ。忙しいと
は、心を亡くすことだよとは故人の大先輩に教わった言葉だが「環境発電」の構想(『蓄電ネットワーク
構築』)の下調べを開始? まずは「トンチンカン」な地中熱採熱システムから考察に入る。実システム
では富士通の長野工場で実証段階に入っている。このシステムはその他の省エネシステムから比べて、遙
かに減価償却期間が長いのが特徴だが、地下水量の変動がありそのリスク回避が企業技術となる?

基礎杭方式地中熱利用システムの 計画と設計方法について

 

 

と、いうことでなんだがプロ野球の予告先発の告知みたいになってしまったが、もしかして「素敵なタイ
ミング」を逃しているのかもしれないがここは“Going my way!”ということに。

                                            
 

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ヨルダンのブランコ

2011年12月16日 | 新自給自足時代


 






  仕事を愛する心。そこでは血が
  歌っている。その見事な高まりが仕事へと
  注がれる。一人の男が言う、
  私は働いていると。あるいは私は今日働いたと。
  あるいはそれをうまく働かせようとつとめているんだと。
  彼は一週間に七日働く。
  そして朝、年若い妻に起こされる。
  タイプライターにつっぷしているところを。
  仕事の前の充足。
  仕事のあとのめくるめく熟知。
  ヘルメットの紐を啼める。
  オートバイにまたがり
  家のことを思う。
  そして仕事のことを。そうだ、仕事。持続する
  ものにむけて、その営み。



                   『仕事』“ Works
                   ジョン・ガードナーに
(1982.09.14 没)
             レイモンド・カーヴァ 村上春樹 訳


          




【原発輸出 ヨルダンのブランコ】

政府がヨルダン、ベトナム、ロシア、韓国と結んだ原子力協定が、国
会で承認され、協定が来年1月にも発効し、原発輸出が可能になる。
しかし、東京電力福島第1原発の事故はまだ収束していない。原因の
究明、検証もこれからだ。安全確保をめぐる十分な議論がないままで
の国会承認は、あまりに拙速だといわざるを得ない。原子力協定は、
原子力関連技術や資材を輸出する際、相手国での軍事転用を防ぐため
に締結するもので、原発輸出の前提になる。日本は米、仏、中国、欧
州原子力共同体など7カ国1機関と締結済みだ。今回承認を得たヨル
ダンとベトナムには原発輸出、ロシアにはウラン濃縮の委託、韓国に
は原子炉部品の輸出を想定しているという(毎日新聞)。



特に注目したのはベトナムじゃなくヨルダンへの輸出だ。「
環境・持
続社会」研究センタ
が指摘するように冷却水の確保、地震リスク、人
口密集リスク、テロの危険性、経済基盤の脆弱、使用済み燃料処分な
どが問題点が多いが、スタンフォード大学のマーク・ヤコブセン教授
の影響評価でもっともリスクが高いのがテロのリスクである(『
消え
た釣り人
』)。周知の通りこの地域の政情が不安定であることは言わ
ずもがななのだ。ことが起きれば一気に石油価格の高騰が起き、世界
経済が混乱に陥ることが想定される。悪いことはいわないここは引き
返すべきだろう。

クリックすると新しいウィンドウで開きます


【プラントオパールでセシウム除去】

落ち葉や雑草の放射性セシウムの完全に除去する方法を千葉大工学部
の片山栄作特別研究員(=元東大医科学研究所教授)と群馬県渋川市
の阿藤工務店専務、川上勇らが開発した。セシウムが葉や茎に含まれ
る「プラントオパール」(植物石)と呼ばれる粒子に結合しているこ
とを突き止め、プラントオパールを分離することでセシウム除去に成
功した。


福島県南相馬市で11月中旬、刈り取られた雑草570グラムを水分が蒸発
しないよう密封。どろどろの液状に腐らせた後の12月10日に測定する
と1キロあたり2万8,924ベクレルの放射性セシウムが計測、
これに水
を加えコーヒーフィルターでろ過すると、ろ過後の液体からは検出さ
れなかったという。フィルターに残ったかすを顕微鏡で観察すると多
数のプラントオパールを確認。セシウムがプラントオパールと化学的
に結合しフィルターに引っかかったとみられている。

また、かすの容積は元の雑草の約10分の1になった。かすにはセシウ
ムが濃縮されるが、置き場探しが課題の落ち葉や雑草の容積を減らせ
るとみて、2人は大量に処理できる装置を開発したい考えだという。
これが事実とすれば、刈り取った落ち葉や雑草を集約し、分解促進装
置や燃焼精密集塵装置などで分解・分離すれば良いことになる
。勿論、
その場所は福島第一原発施設というのが原則だが、米も政府が全量買
い取りし、検査分別し処理し、流通分と廃棄分を仕分けすれば農家は
原則的に生計のめどが立ち、除染が同時に出来る。このことも早くか
らこのブログでも指摘してきたところだが、具体的な実証例が出来た
ことで担保される格好となった。

 

【緊急時に拡大できるソーラーコンテナ】

XSOL(グリーンテック株式会社)は、今年12月から始動した新ブラン
ド「XSOL(エクソル)」で、緊急用に特化した蓄電式太陽光発電シス
テム付きコンテナ「RESBO(レスボ)」を発売する。本設備は、物置
の形状のコンテナ上部に3層に折りたたんだ、6枚の太陽電池モジュー
ル(1890W)を搭載。通常時は1層(2枚)の太陽電池モジュールを使
用し、緊急時には5分で、折りたたんだ太陽電池モジュールを自動展
開し、3倍の面積に拡大して使用することができる。これにより緊急
時に要する電気を確保できる。
具体的には、通常時はもしもに備えて
太陽光発電により作った電気をバッテリーに蓄え続け「充電満タン」
で24時間スタンバイ。緊急時には通常時の充電を利用して、スイッチ
操作だけで、緊急用の組み立てを自動で行う。セットは5分で完了す
る。「RESBO」のコンテナ内部は、倉庫としての十分な収納スペース
が確保されているため、非常食や防災グッズなどの保管にも利用でき
る。省スペース設計のため、学校、企業などの一角に簡単に設置でき
るという。



あっという間にクリスマスだ。昨日は、彼女とランチにこのお気に入
りのロードスターで蓬莱のラ・メールまで行くことに。部屋には大き
なクリスマス・ツリーがデコレーション(写真↑)されていた。哀し
いこともたくさんあったが、恩師のジョン・ガードナー(米国の小説
家)を亡くしたカーヴァーの詩篇を噛みしめながら、帰ってきた。寒
さが深くなっている。明日は雪がきっと降るだろう。

                                

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エネルギー自給革命

2011年08月27日 | 新自給自足時代


【デクサマニーへの返信】

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スマートグリッドや分散型電力(エネルギー自給)システムの要ともなる蓄電シス
テム。低コスト、長寿命化、安全性の先導的技術の開発がポイントとなる。NEDO
蓄電技術開発室は、経済産業省のエネルギーイノベーションプログラムの一環の大
規模蓄電システムの開発を中長期的なロードマップを策定している(上図参照)。
ノート型パソコンは瞬間停電用のバックアップ電源が不用なのはリチウム電池を搭
載しているからだ。勿論、スタンドアローン型にも搭載可能だが激しいコスト競争
で標準化されていない。もっとも日本独自に搭載規格を制定すれば別だが。低コス
ト化を実現するには量産効果を最大限利用しつつ、大型蓄電システムの導入促進に
は低利のリース制などの金融的支援が肝要となる。そして、定置用の大型蓄電池の
普及の絶好の機会として東日本大震災の復興を対象とした地域内のオフィスや工場、
住宅などに定置用蓄電装置の導入があり、これで地産地消が一挙に推進できる。こ
の対策に、補助金と税額控除やエネルギ安定化ファンドなどが考えられる。例えば
各自治体でファンドを発行し、国が債務保証し、債権の償還は長期間にわたり電気
代・ガス代の上乗せ徴収で行うということが提案されている。

「省エネルギー技術戦略2011」の概要
  「NEDO二次電池技術開発ロードマップ


ソーラパネルは『デジタル革命』の基本特性が効くので量産効果と併せ、幾何級数
的にコスト逓減が実現できるが、蓄電池にはそれがいまのところ、量産と都市鉱山
化や高性能化を除いた製造プロセスのコスト削減の技術革新しかいまのところ手が
ない。この件に関しては改めて集中して考えてみたいが、蓄電装置およびそのシス
テムに関する現状と課題について考えてみる。

それでは定置型蓄電池はどのぐらいの価格設定できるのだろうか。手元にある『環
境ビジネス』の10月号で、2015年には、30円/Wh程度想定している(宮田秀明東京
大教授)。それによると、量産工場は経営にスピード感が求められるため、既存の
企業より新会社を設立し戦略的に行うべきだとする。「世界的なコスト競争で優位な
ポジションを確保し、定置用でトップ企業になるには迅速な事業展開が必須。既存電
池メーカーの共同出資形式などで、有望な電池モデルをもつ単独企業のほうが望ま
しい。とくに官民主導のファンド資金を活用するといい。東日本大震災復興に、初
期投資に復興特区とすことで税制面での支援も必要がある」と訴えている。



リチウムイオン電池は10年からEVやハイブリッド車の大量生産がスタートし年産1G
Wh以上の規模の工場が稼働するようになった。「一般家庭で20kWhタイプが60万円程
度で購入できるようになるかもしれない。ソーラー発電システムなら200~250万円
で設置できるので合計300万円ほどで自家発電所ができ、電力会社に頼らずに済む
ようになる」という。ソーラー発電とエネルギーマネージメントでエネルギーを地
産地消とし、合わせて売電による経済効果を産めないかとする。このプランはすべ
ての被災都市だけでなく、産業基盤を強化を望む全国の都市に適用できるモデルと
いうが、政府がはたすべき政策とし次の4点を挙げる。

(1)自然エネルギー発電の高価格買い取り
(2)消費者が発電源を選択できる
(3)電力供給の平滑化にインセンティブを与える、もしくは自然エネルギー発電
  事業者に蓄電を義務化する、あるいは電力安定コストを負担させる
(4)自然エネルギー発電普及の重点を大規模事業者に転換し税制優遇や補助金対
  象にする。



宮田教授は蓄電池を容量別に分け数年内の変化についておおよそのシナリオを描く。
まず小型とする5~20kWhは住宅メーカーと蓄電池メーカーにより、11~12年にスマ
ートハウスとして登場する。中型の100kWh~1MWhは電池メーカー、気象会社、ITベ
ンダー、電気機器メーカーによって12年にスマート事業所やオフィスビル、マンシ
ョンの電源として一部使用されるようになる。このケースではソーラー発電をより
効率的に行うためその発電量の予測と電力経営を気象会社とITベンダーが受け持つ
という。また大型とされる1MWhは14年にも登場しメガソーラー発電所や火力発電
所、ウィンドファーム、環境未来都市で積極的に利用されるようになるとする。こ
こには電気機器メーカー、デベロッパー、ITベンダー、社会システム設計会社など
が絡んでくるという。環境未来都市についてはすでに沖縄でEVレンタカーを使った
ピジネスが始まっている。これは急速充電ステーションを島内17ヵ所に殷けること
でどこにでもEVで移動できるようにした。また石垣島ではソーラー発電を利用し、
50MWhの蓄電池システムに蓄えると現在使用している重油消費量を3割削減するこ
とができるシミュレーションもまとめているという。
 

 福村将史

\30/whという数字が出ることで議論は伯仲し現実味を帯びるというものだろう。つ
まり、これの半分以下を目標にするというと、仮にわたしが言い出したしたら他の
組織人はどのような反応を示すだろうか。この回答は既に前述したように、後日集
中して考察してみるがこれが今日のブログのテーマである「デクサマニーへの返信」
ということなる。有史以来、燃料(火力・原子力)は基本的に地産地消だったが、
この二百年の短い時空間のみ、生産力と交易力の逓増にあわせ、非地産地消型のエ
ネルギー消費をとってきたからには、エネルギーだけ地産地消というわけにはいか
ないが、風力、地熱、水力、バイオマス、太陽光などのエネルギー変換技術の向上
ととともに、それが可能になりつつある。その契機が、地球温暖化と大規模気象変
動であり、地下資源枯渇であり、大規模原発事故であった。その反省に立ち人類は
もう一度エネルギーの地産地消の道を切り拓こうとしている。いわゆる、再び巡り
会う‘revolution’である。


      



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泉の女神と水門の番人

2011年05月25日 | 新自給自足時代



【未来の泉の女神を探せ】



有機EL、有機薄膜太陽電池、有機半導体、有機ラジカル電池、
有機二次電池と有機エレクトロニクスが俄然注目を浴びるよう
になってきている。とりわけ、電気自動車や分散型発電の普及
の鍵を握る蓄電池の高性能化に多電子系有機二次電池の研究開
発に注目を浴びているということでネットで下調べすることに。

 


【村田製作所の場合】

【符号の説明】

4 正極 6負極 9電解質

【課題】

充放電を繰り返しても容量低下の少ない長寿命で安定な電極活物
質とそれを用いた非水電解質二次電池を提供する。

【解決手段】

非水電解質二次電池は、下記化学式で示されるジオン構造を構成
単位中に有する有機化合物を主体とした電極活物質を二次電池の
電極に用いた。



現在、携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラ等の携帯用電
子機器の市場拡大に伴い、これら電子機器のコードレス電源とし
てエネルギー密度が大きく長寿命の二次電池が待望されている。
その中でも、エネルギー密度の高いリチウム電池に期待がかかっ
ているが、リチウムイオン二次電池は、正極におけるリチウムイ
オンの移動が律速となり移動速度が遅く、このため正極での電池
反応速度が律速となり充放電速度が制限され、高出力化や充電時
間の短時間化に限界がある。

そこで登場してきたのが有機ラジカル電池と有機多電子系二次電
池だ。このうち(上の図クリック)、有機ラジカル化合物は、電
子軌道の最外殻に不対電子であるラジカルを有し、このラジカル
が反応性に富んだ化学種で、ある程度の寿命を持って消失するも
のが多いが、共鳴効果や立体障害、溶媒和の状態によっては安定
する。その特徴は、反応速度が速いので充電時間の短縮でき、反
応する不対電子がラジカル原子に局在化し反応部の濃度を増大さ
せ高容量の二次電池の実現できる。

が、しかし、ニトロキシルラジカル化合物等の有機ラジカル化合
物を電極活物質に使用しているが、この時の充放電反応は、二電
子以上の電子が関与する多電子反応を起こさせると、ラジカルが
安定性を欠き分解等が生じ、ラジカルが消失して充放電反応の可
逆性が失われ一つの電子のみが関与する一電子反応に限定される。
このように、有機ラジカル化合物やジスルフィド化合物、ルベア
ン酸などの有機化合物を電極活物質に使用しても、多電子反応と
充放電サイクルに対する安定性を両立させることは難しとされる。



村田製作所の発明に係る電極活物質はジオン構造を構成単位中に
有する有機化合物を主体とすることを特徴としている(上図(3)参
照)。

※化学式(3)中、nは1以上の整数であり、R1 は置換、または
非置換のチオン基、置換もしくは非置換のジチオン機、置換ある
いは非置換のアシル基、置換もしくは非置換のアルコキシカルボ
ニル基、置換もしくは非置換のエステル基、置換もしくは非置換
のエーテル基、置換または非置換のチオエーテル基、置換または
非置換のアミン基、置換または非置換のアミド基、置換または非
置換のスルホン基、置換または非置換のチオスルホニル基、置換
または非置換のスルホンアミド基、置換または非置換のイミン基
・・・などの化合物が挙げられている。

【狙いは電気自動車用】

つまり、電気密度は理論的には最大で1000mA/g近くに、重金属を
使わないので軽量で、資源制約のない活物質材料を用いることが
可能で、低コスト化が期待できる。現状のリチウムイオン2次電
池に比べて容量を3倍に高め、コストを1/2に抑えられると試算さ
れるとして「材料探索+反応機能解明→制御方法の確立→電気自
動車用仕様決定(2018年)→実用化」という絵を描いている。

このことは何を意味しているのか? 1つは電気自動車のさらなる
『デジタル革命』の進展であり、自動車バッテリ→分散型蓄電池
化という‘機能のシームレス化’(『デジタル革命』第1則)で
あり、住居圏ソーラーステーションの蓄電部位の移動化と再定義
できる。勿論、既存の固定型蓄電機能の高級化でもある。2つめ
は、ソーラステーションがもつ、エネルギーの開放的側面とあわ
せて科学技術のトップランナーだということである。そして、そ
の帰結としての‘3E’の三重苦(トリレンマ)からの解放とい
う‘未来からの約束’であるが、まぁ、大仰に言えばそうなるが、
最高級の‘蓄電池’すなわち‘未来の泉の女神’(デクサマーニ)
を探し求め日夜努力しているというわけだ。


 Dexamen

【水門の番人を雇う】 

大型の蓄電池を残量検出するのは簡単なのだが、小型の一次電池
の残容量を自動検出するのは難しく市販されていない。と言うよ
り必要性がないのかもしれない。時計などがそれにあたるのだが
小さなLEDを使い点灯し「そろそろ交換時ですよ」と報知できれば
良いのだがと思いつつ「水門(=バッテリー残量)」の番人(=
チェッカー)を調べていたが、実用性が低そうなので止めること
に。

 
図 実開平5-48220

【符号の説明】

12第1の接点(第1正極接点) 13第1の接点(第2正極接点)
15第1の接点(第3正極接点) 25第2の接点(第1負極接点)
26第2の接点(第2負極接点) 27第2の接点(第3負極接点)

 

 
図 特開1994-43226

【符号の説明】

10電池 11正極 12負極  20電圧判別回路 30出力回路  41電極 42
電極 50タイマー回路 60負荷抵抗回路

■ 

今日はじめて、日本瓦の上に太陽電池パネル(京セラ製)を葺い
た。何とも言えない充実した気分だが、忙し過ぎてろくにブログ
も書けない状態が続く。しんどいねぇ~。それでも‘プロジェク
ト・へーリオス’は遂行されるってわけで。 ^^;

                             

■                        

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